2024年12月30日月曜日

谷口 ジロー 千年の翼、百年の夢

ある男性がルーブル美術館で体験した不思議な出来事について描かれた作品です。

夢と現の間に入り込み奇妙な体験をします。奇妙な体験は強い意識の中にある記憶でルーブル美術館の美術品の作家と出会ったり、戦争中の奮闘や世を去った最愛の妻に再会したりします。すべては男性の願望から起こった夢なのか、身体で感じられる体験として残る出来事なのかはわかりません。

ルーブル美術館という迷宮で画家と美術品を見にやって来たであろう有名人と言葉を交わし歴史の場面を目撃するという体験は出来るなら経験してみたいと思いました。日本にある美術品も鑑賞した有名な誰かがどう感じたのかと文章にしたものがあれば読んでみたいです。




男性はスペインのバルセロナで開催された国際マンガフェスティバルのイベントを終えせっかくだから皆とは別行動をとりパリに5日間ほど滞在し東京へ帰る予定でした。

しかし、疲労がたまっていたのか体調を崩しホテルで薬を飲みベッドで眠りにつきます。

翌朝、目覚めると少し気分は楽になっていたので朝食を摂りにホテルを出ます。カフェで朝食を摂りパリの街をブラブラ歩きます。

男性は5日間パリの美術館巡りをする予定でした。ルーブル美術館を訪れたことがないと思いパリ滞在中はルーブル美術館に行ってみようと決めます。

館内に入ると展示物を見て回るのにも苦労するほど人で混雑しています。人のいないところ探し移動していると風邪がぶり返したのかめまいに襲われしゃがみこみ意識を失ってしまいます。



意識が戻るとたくさんいた人達の姿はなく、さっきまでとは空気の臭いが違う気がします。男性は自分はどうかしてしまったのか、これは夢かとつぶやいていると女性がやって来ていいえこれは夢ではありませんと言います。

女性は夢に似た状態にあると言い、あなたの夢想の中の時空ある夢よりもずっと現実によりそった次元ですと説明し、私たちはルーブル宮に宿るものでルーブルの守り人だと言います。

男性は信じられないと戸惑います。

女性は男性に背を向け歩き出します。

男性は待って下さいどこへ行くのですか? と訊きます。

女性はあなたたちがいちばん見たいもの、モナ・リザやミロのヴィーナスでしょうと言い男性を案内します。そして空調設備に案内します。

男性はなぜ僕はと言います。

女性はルーブル宮は夢の迷宮、夢と現の間にあります、このルーブル宮を訪れるたび、あなたは夢の続きを見ることでしょうと言います。

男性は歩き続ける女性にあなたはいったい誰ですか? と訊きます。

女性はニケ、サモトラケのニケと応えます。

男性は現実に引き戻され、サモトラケのニケの彫刻の前に立っています。



2日目のルーブル。

男性は昨日の奇妙な体験を振り返ります。

ジャン=バティスト・カミーユ・コローの絵画「モルトフォンテーヌの思い出」を見ます。再び夢と現の間に入りこみます。

男性は画家浅井忠と話します。

ニケがやって来て、カミーユ・コロー本人を見かけます。

男性は徳富蘆花について考えます。



男性はパリを離れオーヴェル・シュル・オワーズに向かいます。

オーヴェルの教会を訪れ教会の裏から路地を抜け坂道を上がっていくと再び夢と現の間に入りこみます。

男性は画家のフィンセント・ファン・ゴッホに会って話しをします。

現実に戻るとドービニーの邸宅美術館の前にやって来ています。

翌日男性はルーブル美術館に展示しているドービニー絵画を見ます。ニケがやって来たのでオーヴェル・シュル・オワーズでの体験はあなただったのかと訊きます。

ニケはさあどうでしょうと応え、ルーブル宮は魂が集う場所であなたの待ち人もここへ来ると言います。



火曜日男性はルーブル美術館は休館日だったのでオルセーに行ってみようかなと考えているとニケが自分を見ていることに気がつきます。

ニケに連れられて来たのは1939年のパリです。

第二次世界大戦中でドイツ軍から美術品を守るため梱包、搬送作業に追われている様子を見ます。

男性はその中で世界で一番有名な油彩モナ・リザの搬送、ジェリコーのメデュース号の筏の搬送の様子をニケに説明されながら当時の美術品を守ろうと奮闘する様子を見ます。そして、ジョジャールという人物の決断によってルーブル美術館の美術品が守られたことを知ります。



5日目男性はルーブル美術館に行くと夢と現の間に入り林芙美子に会い言葉を交わします。

誰もいないルーブル美術館の館内を歩くとどこからか音楽が聴こえてきて音のありかを探していると人が立っています。男性の失った妻です。男性は二度と会えない最愛の妻に会えて涙します。

妻は心配しないで私のこと、大丈夫だからもう苦しくないから、あなたにはとても感謝しているわと言います。

男性は会えて良かったと妻を抱きしめます。

妻の姿がすこしずつ消えていきます。妻は生きてあなた強く明るいほうへと言い消えてしまいます。

男性はニケが現れ話します。

ニケは男性に喜びを感じてもらいたかった、光を生きるということ生きてここにあるということ、ささやかなほんの小さなものにも“生”の時があり物語がある、ものに宿る魂への鎮魂、あなたはそれらの間を見ることができたと言います。




男性のような体験をしてみたいという願望があるので面白い作品でした。

男性とニケにどういう関係があったのかはわからず、なぜニケが男性の前に現れたのか不思議です。



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2024年12月22日日曜日

望月ミネタロウ ちいさこべえ 4巻

茂次が人生の目的を見つけます。

りつに会って話して今後を考えるきっかけになります。りつと二人で生きていくことを想像するようになり先を考え、りつに大留をやってもらいと思い自分は棟梁として一人前になると決意します。

たまたまりつが連れて来た子供達ともいい関係が作られて、家というものをどういうかたちにするかぼんやりと出来上がりつつあります。

留造から継いだ大留が違った色を出して進んでいくのだろうなと思わせる締めくくりでした。

茂次の意地と人情を描いた面白い作品でした。




りつは自分の部屋で横になり茂次との会話を思い出します。茂次の言った通りそれに似たようなことを言うつもりだったと思い出します。そんなことよりも茂次が些細な会話を憶えていたことで、小さい頃のことを憶えてくれていた事や自分を心配してくれたことなどいろいろ気遣ってくれていたと感じます。茂次がもしかしたらゆうこよりも自分のことのほうが好きなのかもと淡い期待を膨らませたところで現実に戻りそんなことはありえないという結論に達します。



秋の気配がやって来た頃茂次たち大留工務店は忙しく仕事に追われています。そんな時大と職人は親父の具合が悪いため田舎に帰るから休むと言ったクロを見かけます。

クロは嘘をついていました。大たちから逃げ出し大留から姿を消します。

大は茂次に報告します。

茂次は仕方がないと言います。

2週間が過ぎ「三の町」の再普請がほぼ仕上がります。

りつは三の町が仕上がったと聞いて茂次が少しは休めるかなと期待します。



秋が過ぎ冬が来て暮れの事を考える時期になります。

材木問屋の和泉社長が家に来て茂次にビンゴ大会で当たった「温泉・家族全員ご招待」券を使ってくれと持ってきます。

茂次はありがたく頂戴し従業員に五日間の休みをやり、旅行にはりつと子供達と見習い達に行かせようとします。

りつは茂次に温泉に行かないのかと訊きます。

茂次は子供達を任せていいなら家にいるよと言います。



子供達の一番下のあっちゃんが熱を出してしまいます。

りつはあっちゃんの世話をするため温泉は行けないと言います。

茂次はりつが行けないなら温泉はなしだなと言います。



翌朝、子供達は事情を聞かされると楽しみにしていたので納得せず茂次とりつが留守番すればいいと言います。

キクはりつが行かないなら僕も行くのをやめようかなと言います。

りつはキクに一番のお兄ちゃんなんだからみんなの事を頼みたいのだと言います。

キクは渋々分かったよと言います。

茂次はりつのキクへの態度に違和感を感じます。



あっちゃんを残して子供達と見習い職人で温泉に出掛けます。

茂次は一行を見送ってからりつに久しぶりに羽を伸ばせるから買い物か映画でも行ってきたらどうかと言います。

りつは茂次の言葉を相手にせず、茂次こそずっと仕事に追われていたんだから気晴らしにどこか行ってきたらどうですと言います。

茂次は休みの間家で食っちゃ寝だと言います。

りつはすこし口角を上げてうれしそうに太っちゃいますよと言います。



茂次は言った通り部屋で本を読みうたた寝をして過ごします。

りつはいつもと同じように家事をこなします。

茂次は部屋から出てきて洗濯物を干しているりつに話しかけます。

りつは起きたのなら掃除機をかけようと思うと言います。

茂次はそんなことはいいとりつを気遣おうとします。コーヒーを飲むか? と言います。

りつは淹れますと言います。

茂次はいやいや俺が淹れるからと台所に向かいます。

りつはついて行きます。



りつは茂次がコーヒーを淹れるのを待っているのがどこか落ち着かない様子で茂次のお昼ご飯をと言って立ち上がろうとします。

茂次は後でいい座ってろと言います。

りつは前に話したキクのことを話そうとします。でも思い直してなんでもないと話すのをやめます。



りつが頬杖をついて待っていると、茂次はお前はいつも眉間に皺を寄せているなと言います。

りつはえっ と言いムスッとします。

茂次は怒らせてしまったと話題を変え福祉施設の話をします。

福祉施設の話からゆうこの話になります。

茂次はりつがゆうこに添削をしてもらっていたこと驚きを感じます。



茂次が食べた食器を片付けながらりつは仏頂面と言われたのを気にして鏡に向かって笑顔の練習をします。納得いかない様子です。

りつは買い物に出掛けようとします。でもやめて茂次にあるもので何か作ろうと思いますと言います。

茂次はそうしろ、お前も一緒にゴロゴロ食っちゃ寝しようと言います。

茂次とりつとあっちゃんでゴロゴロして過ごし、夜ご飯は即席麵で済ませます。

あっという間に一日が終わり翌日午後子供達が帰ってきます。



五日の休みの最終日の夜。

りつは布団に入り茂次のことを考えています。障子の外に人の気配を感じます。部屋にキクがやって来ます。

キクは障子を開け部屋に入ってきます。

りつは寝たフリをしてキクの様子を伺います。

キクは布団の側まで来て、りつをお母ちゃんと呼びます。お母ちゃんおやすみと言って部屋を出ていきます。

りつはキクが自分をどう見ているか知ります。キクのことを誤解していた自分を恥じて泣きます。



りつは茂次の部屋に行きます。障子越しに話し始めます。

茂次はりつが何を言おうとしているのか分からず明日の朝に話そうと言います。

りつはわかりましたと部屋に戻っていきます。



茂次は目覚めると障子の隙間にりつからの手紙を見つけます。手紙を読んでりつの部屋に行きます。布団は畳まれていて荷物がなくなっています。台所へ行くと朝食が準備されています。携帯にかけても電源を切られています。子供達が起きてきたので朝食を食卓に運ぶように言い、りつを探しに家を出ます。



りつの置手紙にはおひまをもらいますと書かれています。

りつはバスに乗ります。

茂次はりつがバス通りに向かったはずだと走ります。大から電話がかかります。

大はクロに会ったと言います。

茂次はりつを探しながら大の話を聞きます。

りつは母親の墓に来ています。掃除して手を合わせます。お腹が空いたのでベンチに座りおにぎりを食べようとします。

りつの目の前に茂次が現れます。りつは驚きます。

茂次はりつに前にお前の母ちゃんの墓がどこにあるか聞いといてよかったぜと言います。

茂次は大からの電話の内容を話し始めます。これからいろいろ経験したらまた違うふうに変わるんじゃないかと言います。そしてお前がいないと困ると言います。

りつはそれなら人手を雇えばいいと言います。

茂次はりつの言葉には答えず自分の考えを話します。りつに「大留」をやってもらいたい、結婚してくれないかといいます。

りつは思いもよらない茂次の言葉に固まります。すこししてゆっくり立ち上がります。手にしていたおにぎりを落としたことで我に返ります。茂次に少し前からいつ言い出そうか迷っていたんだ、お前は嫌か? と訊かれ大粒の涙を流します。うれしい、だけど、と首を横に振ります。だって利息があるじゃないと言います。

茂次は利息が何のことかわかりません。

りつはゆうこのことだと言います。

りつの説明を聞き茂次はそんな話を鵜吞みにしたのかと、ちょっと歩くぞと言いりつの荷物を持って歩き出します。

りつは茂次の後ろをついて行きます。

茂次は歩きながら利息についてゆうこについて話します。りつがゆうこを好きなんでしょと言うと茂次は好きだ、けどお前に対するものとは違うと言います。りつがそんなの、と茂次から視線を逸らすと茂次はええい面倒くせえ! 分かったもういいっ、後は好きにしろっ! と言ってりつの荷物を置いて歩いて行ってしまいます。

りつは腕を組んだまま動かず茂次の後ろ姿を見ています。組んだ腕を後ろ手に組み直し茂次の姿が見えなくなると、待って、と茂次の後を追いかけます。



年末近くになります。

茂次はゆうこと喫茶店で会います。

ゆうこは大留の看板と暖簾を茂次に手渡します。りつのお話ノートを誉めます。

茂次は帰宅するとサクラにばったり会います。いい機会だからと思いサクラにここはお前の家でずっとうちの子だとそして俺とりつがいつでもここにいると言います。

サクラはうれしかったようで、でも素直になれなくて、奇妙な言い回しで感謝の気持ちを伝えます。



大晦日。

茂次は喪中にもかかわらず新年を祝うことにします。



両親の一周忌を終えいくつか季節が過ぎた頃茂次とりつは結婚式を挙げます。

子供達は大留の家から学校に通っています。祝いの宴は家で夜遅くまで行われます。



茂次は疲れて部屋の布団でうとうとしています。りつが隣で座っています。少しすると仏壇に行きおじぎをして両親の位牌に向かって、これからどうぞよろしくおねがいします、と手を合わせます。

終わりです。



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2024年12月20日金曜日

望月ミネタロウ ちいさこべえ 3巻

茂次の意地と人情が描かれます。

意地を事務員のなつこには話しているのが意外でした。誰にも話さずに意地を貫いて去る者は去って仕方ないと腹を括っているように見えたからです。

人情については又吉が物を盗んだ店は幼馴染の一徳が経営している店で無茶を言っているのを承知でなんとか許してほしいと頭を下げて頼む茂次の姿で描かれています。ここで一徳に人情を前面に出してひたすら詫びを入れているのはこのあとにりつと話す内容につながるのだなと思いました。

3巻でようやく物語の輪郭がわかりました。面白かったです。




茂次はりつに俺は意地っ張りか? と聞きます。

りつは少し黙って考えてから意気地なしより意地っ張りのほうが男らしいですと言います。

茂次は分かったと言います。着替えて居間に行ってそれから出掛けると言います。



居間にやって来た茂次は大と横浜にこれから保険会社と三の町の施主の所へ行き再普請に取りかかると伝えてくると言います。

横浜は驚き反対します。

大はグッとこらえて黙っています。

横浜は施主に手付けを返したほうがいい、これ以上借金を積み重ねると大留が潰れると言います。

大も無茶だと言います。

茂次は何も言わず出ていきます。

玄関で大は横浜の言う通り施主に手付けを返そうと言います。

茂次は親父ならそうすると思うか? 投げ出すか? と訊きます。

大は時代も事情も違うと言います。

茂次は家を建てると請け負ったら契約通り家を建てて施主に引き渡すのが仕事だ、こんなことで手詰まりだって途中で投げ出すまねなんかしねえと言います。

事務員のなつこがやって来て、玄関での茂次と大の話を聞いています。



横浜は茂次が強情だと大留を継ぐべきじゃなかったとひとりごとを漏らします。りつにお茶をくれねえかと頼みます。

りつは横浜のつぶやきを聞いていたので怒った表情でご自分でどうぞと言います。

横浜はりつの迫力に怯んで自分でお茶をいれます。



茂次は家を出ます。

大は考えられねえとぼやきます。

なつこが大にちょっとお話がありますと言います。



茂次は施主の所へ行き再普請の了解を取り付けます。



なつこは若棟梁との会話を話します。経理の事で若棟梁に詰め寄ったと言います。

茂次は横浜から金を借りるという件は忘れろって言っただろうと言います。

なつこは茂次にみんな大留のことを考えているんですと言います。

茂次はそれはわかってると言い、大たち職人には言うなと前置きし、自身の気持ちを話します。みんなの大留を立て直したいという気持ちが痛いほどわかるから何も言わなかった。横浜のことについても横浜は大留を出た人間で、出た人間であっても大留の危機があれば何としても助力しようとする。しかしそれは互いにとって一生の荷になるかもしれないから構うなとこっちが突っぱねる感じの物言いをするしかない、それ以前に他人の力で立て直ろうとすることは親父が喜ばないだろうと言います。

なつこは黙って茂次の話しを聞いたと大たち職人に説明します。

大と職人は茂次の考えを知ります。

職人たちは茂次を信じることが出来なかったことを恥じ自分達に出来ることは何かと問います。

大はしっかりと仕事をするだけだと言います。

横浜も玄関近くに来ていてなつこの話を聞いていて茂次の思いを知り怒りも呆れも収まります。



夕食はハンバーグを作り茂次の帰りを待ちます。

茂次は家を出る時横浜も大も職人もカリカリしていたのに帰ってきたら全員が何もなかったように清々しい表情をしているので不思議がります。



夕食後茂次はなつこに火事の時布団屋の主人がなくなり家も焼けてしまったことを思い出し、うちで出来ることがあればしてやりたいから連絡を取っておいてくれと言います。

なつこはわかりましたと言って帰ります。

茂次の横で話しを聞いていたりつは急につんけんとした態度を取り始めます。



りつは茂次に対しずっと怒っています。

茂次はりつの様子に気づいています。しかし何も言わず暖簾を持って信用金庫の支店長福田に会いに行きます。福田に自宅の権利書と大留の看板と暖簾を出してこれで金を借りたいと申し出ます。

福田は審査してみると言います。



数日後茂次は事務員のなつこに金を借りられたと言って各所の支払いを指示します。大には普請の再手配を伝えます。その間にも火事の被害を受けた家の法事を手伝ったりもします。

りつは黙々と手伝いをします。

数週間忙しい日々が続き疲れもあって茂次はりんのつんけんとした態度にカッとなって手を上げてしまいます。



翌朝りつは起きて台所に行くと、

すまなかった 気が立っていたんだ 茂次

という書置きを見つけます。



りつはスーパーマーケットでなつこに会います。なつこから茂次とゆうこが結婚という話しが進んでいると聞かされます。

りつは屋敷にそう長くはいられないだろうなと考えます。



茂次は帰りが遅くなり台所へ行くと夕食とりつの書置きがあるのを見つけます。

茂次はりつの部屋に行き障子越しに話しをします。昨日は叩いてすまなかったと言いりつの言葉を待ちます。

りつは私も悪かったです、でももし謝るんなら茂さんのお父さんお母さんに謝ってくださいと言います。

茂次はなぜ両親が出てくるのかわかりません。

りつはつんけんしている理由を話します。町内の家の法事は手伝うのに、どうして両親のお骨はそのままにしておくのかわからないと言いすすり泣きます。

茂次はしばらく黙ってりつの小さな嗚咽を聞いてから話し始めます。両親のお骨をそのままにしておくのは親父や母ちゃんを仏あつかいしたくないからなんだと言います。まだ二人には仏になってもらいたくなくて死んだことを認めたくなくてそのままにしている、大留を立て直すまで仏あつかいしないつもりなのだと言います。

りつは茂次の気持ちを聞いて謝ります。



茂次と大は仕事が早く終わったので呑みに行きます。

いろんな事をこれまで以上に頑張ろうと確認し合い、茂次が職人のクロの姿を見かけないと訊くと、大は最近いろんな口実をつけてちょくちょく休んでいると言います。

店を出て茂次は大留工務店の敷地を見て気持ちを新たにします。



子供達が描かれます。

一番年下のあっちゃんは怖い想像をしてりつに泣いて訴えます。

又吉はお菓子を万引きし、店の人が警察に引き渡そうとしてりつと茂次が謝り店の人を説得します。

夜茂次はりつに初めて子供達を屋敷に置いてほしいと言った時のことについて話します。屋敷には置けないと言った時りつが何か言おうとして飲み込んだ言葉を訊きます。

りつは何だったか覚えてないと言います。

茂次はりつが言おうとした言葉を推察して言います。

りつは茂次の言葉を否定します。しかし強く否定できません。

茂次はあらゆる出来事でりつの口にしなかった言葉が頭の中で響いていると言います。りつの存在から求めていた何かを得たようです。

りつは口にしなかった言葉が茂次の頭に繰り返し思い起こされていると知り、ギュッと手を握り茂次を見つめます。



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2024年12月18日水曜日

望月ミネタロウ ちいさこべえ 2巻

茂次はとにかく意地を貫きたいと考えているようです。しかし心が折れそうになる出来事が多発してしまいます。

大は大留工務店を茂次と共に再建したいと考えています。しかし茂次の考えがわからず悩みます。信じるのか信じないのか。信じたいのか信じられないのか揺れています。

りつと子供達はギクシャクする関係をどう解いていくのか、茂次は窮地に立たされどうするつもりなのか続きが楽しみです。



茂次は「ちいさこべ」の話をします。

大は茂次がその話をする意図がわかりません。茂次にちゃんと考えを聞きたい、何も言ってくれないから何を考えているのかわからないと言います。

茂次はお前には余計なことだと話を打ち切り帰ろうと言います。



数日後、茂次は福田ゆうこに会います。

ゆうこは茂次に「ちいさこべのすがる」の話しをしてきっと何とか出来ると思うと言います。

茂次はゆうこの間接的な励ましに感謝します。



茂次は帰宅するとりつから子供達が逃げ出したと言われます。

りつは心当たりのある理由をいくつか挙げ、子供達を探してくると言います。

茂次も一緒に探します。

子供達は見つかりません。

茂次の携帯にゆうこから子供達がゆうこの自宅にいると連絡が入ります。

茂次とりつはゆうこの自宅に向かいます。

ゆうこが子供達を一晩預かると言うので茂次とりつは明日の朝の迎えに来ると言い帰宅します。



翌朝、りつは子供達を迎えに行き思い切り叱ります。

夜茂次はりつと話します。



茂次とりつは子供達となかなかうまく打ち解けることができません。

職人とも関係がギクシャクします。

りつは茂次に子供達の中の一番大きい子キクという男の子について困ってると

話します。

茂次は年頃だから気をつけるしかないと言います。



休みの日も仕事をする茂次に大が一人でどうにかしようと片意地張っているようにしか見えないと言います。



次の休みは茂次はりつとゆうこと子供達で近くの森林公園に散策に出かけます。

茂次は昔りつを叩いて泣かした出来事を思い出しりつと話します。



大が他の工務店に誘われていることを横浜が聞きつけ、横浜と大か話します。



茂次はりつと遊ぶ子供達を観察しています。キクを見て傷つくことにならないか気にかけます。



茂次が手掛けている住宅の現場が火事に遭います。

茂次と大が揉めます。



火事を聞いた横浜がやって来ます。

茂次はりつに自分は意地っ張りかと訊きます。

りつは意気地なしより意地っ張りのほうが男らしいですと応えます。

茂次は分かったと言います。



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2024年12月16日月曜日

望月ミネタロウ ちいさこべえ 1巻

大火で実家の工務店「大留」が焼け、両親を亡くした若棟梁・茂次は、「どんなに時代が変わっても人に大切なものは、人情と意地だぜ」という父の言葉を胸に再建を誓う。

そこにお手伝いのりつ、行き場のない子供達が転がり込んできて……

ひげもじゃ若棟梁の崖っぷち人生はじまりはじまり。



山本周五郎の小説「ちいさこべ」を望月ミネタロウの解釈で漫画化した作品です。

原作の舞台は江戸です。この作品は舞台を現代に置き換えて描かれています。

主人公の茂次(しげじ)は父親である棟梁留造(とめぞう)からの教えである人情と意地そして大留工務店を守ろうと奮闘する物語です。

漫画的表現がほとんどなく人物の感情を表現しています。その感情表現が画から伝わりコマの中の人物たちがイキイキしているように見えて面白いです。



大規模な火災が起こり両親と大留工務店の建物を失ってしまいます。

茂次は家業の工務店を継ごうとしていて若棟梁として頑張っています。鎌倉に来ていて東京には戻らず泊りで仕事をしていると大留工務店周辺が火事で焼けたという連絡が入ります。悪いことにその火事に茂次の両親である棟梁留造と女将も巻き込まれてしまったというのです。

職人の一人大(まさる)が東京の様子を見てくると言い、茂次は現場で仕事を続けます。



茂次は途方に暮れます。両親を失い火事によって作業員が負傷し工務店が焼けてなくなりこれからどうすべきか問題が山積みだからです。

大が戻ってきます。大は東京の状況を説明し、屋敷に作業員を世話する人を雇ったと言います。住み込みで雇ったのはりつという女の子だと言います。

茂次はりつを幼い頃に覚えがあると言います。

大はりつが家政婦として食事や身の回りの世話を引き受けたいと言うので雇ったと言います。

茂次はわかったと返事します。

大はただひとつ問題があるのだと言います。りつが火事で燃えてしまった福祉施設の子供達の面倒を見ていてその子供達を屋敷に連れてきたのだと言います。

茂次は東京に帰ったらりつと話してみると言います。



茂次は東京に戻ります。りつと顔を合わせます。

留造の弟子で独立した横浜と呼ばれる人物がやって来て、茂次に協力を申し出ます。

茂次は協力を断ります。



翌朝、茂次は騒がしい物音で目覚めりつが連れて来たという子供5人と対面します。りつを呼び話しをしようと言うとりつが朝ご飯の後でと言うので茂次はジョギングに出かけます。火事の被害を目撃し、信用金庫の支店長の娘福田ゆうこに会います。

茂次はジョギングを終え屋敷に戻ると子供達5人と鉢合わせします。会話ができないとわかりりつを呼び話しをします。

りつは茂次に子供達を屋敷に置いてほしいとお願いします。

茂次は役所に頼むしかないと言います。

りつは福祉施設か役所の人間が来るまでは待ってほしいと言います。

茂次は了承します。



茂次は仕事の手順を決めるのに忙しい日々を送ります。大留工務店の事務員が資金の話をすると、なんとかすると応えます。

大がなんとかっていったいどうするのかと訊きます。

茂次はそんな心配はお前達がすることじゃないと言いかけた時、横浜が顔を出します。

横浜は力になりたいともう一度言います。

茂次は断ります。

大は茂次を諫めようとします。

しかし茂次は職人たちに自分たちの力だけで大留工務店を立て直すと宣言します。

横浜はあきれた様子で帰っていきます。



茂次は材木問屋に出かけ、社長に土地を抵当に入れて木材と金を調達しようと交渉します。

社長は茂次の条件を受け入れます。



福祉課の職員がやって来ます。

信用金庫の支店長福田もやって来ます。

職員も福田も子供達をここに置いておくわけにはいかないと言います。

りつはなんとか子供達を置いてほしいとお願いをします。

職員はりつに何か資格を持っているかと訊きます。

りつは何も持っていないと応えます。

福田ゆうこが部屋に入って来て、保育士と幼稚園教論の資格を持っているから手伝いたいと申し出ます。

職員たちはそういうことなら短い期間という条件で許可すると言います。



茂次とりつと子供達のやりとりが描かれます。

子供達は茂次に負けたくないのか、どこで仕入れたのかわからない大人が使う言葉で茂次に反発します。

りつは子供達を屋敷に置いてくれたことで茂次にお礼を言います。



ゆうこが屋敷に出入りします。

りつはゆうこが自分に出来ないことで子供達と接しているのを見て敵わないとやや落ち込んでいます。



事務員が茂次に金の工面の催促をします。

茂次は分かっていると言い昼食をとったら現場から姿を消します。

大は茂次が行きそうな場所に見当がついていて、そこへ行くと茂次が立っているのを見つけます。

茂次は大に「ちいさこべ」って知ってるかと訊きます。



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2024年12月12日木曜日

タアモ 地球のおわりは恋のはじまり 5巻

本音をぶつけ合い、はじめての喧嘩をした真昼と真夜。仲直りできたはずと思うふたりだけど、実は本当に胸の中に抱えているものはお互いに話せずにいた…。そんななか、同じバイト先の真夜が葵にとうとう告白してしまう。さらに銀河も真昼に、「俺にしとけ」と告白してきて……!?




真昼の真夜への劣等感は真昼自身が作り上げてしまったものでした。不運が重なってあれもこれもと妙なつながりを意識してしまったらなかなか抜け出せないと思います。

真夜はただ頑張って生きてきただけで、真夜の言う通り劣等感を抱かれても困ると思います。

真昼は葵との出会いで真夜への劣等感を克服しました。この一つの出来事で乗り越えられたのは葵のおかげです。

真昼が葵を信じてみようと思ったことも重要です。この思いがうまくいってよかったなと思います。そして、真昼と真夜姉妹が気持ちをぶつけ合えたことがなによりよかったなって思います。




銀河は真昼に俺にしとけと告白します。

真昼は驚いてそのあと困ったような表情でごめんなさいと断ります。

銀河はわかっているわかってて言ってると言います。



真昼は守谷を誘いみね屋に行きます。

守谷は真昼がものすごく落ち込んだ表情をしているからつきあった、美味しいパンが食べられてよかったと言います。

真昼が落ち込んでいる理由は知っているようで、落ち込むことはない断ったんだからあとは銀河の問題だと言います。

真昼は葵と銀河の関係が変になるのは嫌だなって思う、葵に明日話すと言います。

それを聞いた守谷は真昼にすこし変化したと言います。

真昼は真夜ならどういう選択をするだろう、真夜との関係は自分が壊していると考え、真夜といろいろ話したいと思います。



銀河は葵のバイト先が忙しいので手伝いをしています。葵が学校をサボったのにバイトには顔を出していると知り注意しに来たのに店が混雑していていのでぶつぶつ言いながら手伝っています。

銀河が真夜がいないことを訊くと葵は好きだと言われて断ったから顔を出しにくいんだろうと言います。

銀河は真昼にそのことを話したか訊きます。

葵は真昼にとって真夜は大事な人だから言いにくいと言います。

銀河は焦った様子で今直ぐ真昼に連絡先するように言います。

葵は真夜が真昼の一番のコンプレックスだということを知り、ずっと真昼を傷つけていたのかもしれないと呆然とします。

銀河はどうする? 逃げるか? と選択を迫ります。



真昼は自室にいると真夜が来てドア越しに葵とのことを話します。葵のことを好きになって想いを伝えたらふられたこと、相手が誰であっても真昼を選ぶ他に選択肢はないと言われたと言います。

真夜がドアを開けず戻るので、真昼が部屋を出るともう真夜の姿はありません。心の中で真夜に謝ります。



真昼と葵は二人で出掛けます。水族館に行き楽しんだ後話したいことがあると二人が初めて会った公園へ行きます。そこで二人は互いの気持ちを確認します。真昼は私を選んでくれてありがとうと言います。

葵は真昼が真夜にコンプレックスを抱いていたことに気づかなかったと言います。

真昼は葵が真夜へ抱くコンプレックスから救ってくれたんだと言います。



翌日真昼は学校に行き葵に今日葵の家に行きたいと言います。葵の家で仏壇に手を合わせ兄弟と楽しい時間を過ごします。

葵に送ってもらい帰り道真昼は真夜と話してみようと思うと言います。帰宅すると母親が真夜が部屋から出てこないから呼んできてと言われます。真夜の部屋の前で自分の気持ちを話します。

真夜が部屋から出てきます。

当たり障りのないことを話す真夜に真昼は本音で話そうと言います。

真夜は真昼への気持ちを明かします。

真昼はまだ遠慮していると感じて叩きます。

真昼と真夜はつかみ合いの喧嘩をします。ようやく思っていることを言い合います。

その夜二人は一緒に眠ります。



真夜はバイトを辞めます。真夜の代わりに真昼が葵のバイト先の店で働くことになります。

学校で真昼は銀河にお礼を言います。真夜とじっくり話すことができて前より近い存在に感じていると言います。

銀河は真夜との距離を縮められたことや葵とうまくいってよかったと言います。だけど自分と真昼との距離は今まで通りというわけにはいかないと言います。ダメならこれまで通り友達でという気持で告白したんじゃないと言います。

銀河はこれで最後だと言い去っていきます。

真昼はこらえきれず涙を流します。



真昼がバイトを始めます。葵と一緒に働くのが楽しいようです。

バイトを終え帰り道、真昼は守谷から連絡が来ていることに気がつきます。葵と別れ、守谷が待っている公園に行きます。

守谷は目に涙を浮かべています。先生がとうとう結婚することになったからです。守谷は先生に好きだと伝えふられに行ってくると言います。

真昼は言葉が見つからずうんとだけ言いお守りを渡します。

真昼が守谷が戻ってくるのを待っていると、真夜が帰りが遅い真昼を探してやって来ます。

真昼は理由を話して心配ないから母親に遅くなると伝えてと言います。

守谷が戻ってきます。感情を押し殺しています。真昼にふられたと報告して涙を流します。真昼は守谷を抱きしめます。守谷は想いを伝えてよかったこれで前に進めると言います。



真昼と守谷と葵と銀河は先生の結婚式に出席します。

真昼はブーケを受け取ります。

葵はいつかあんなふうになりたいねと言います。

葵は真昼を自宅まで送るとちょうど真夜が玄関先に出てきていて話します。

真夜は葵に姉をよろしくと言います。



真昼は葵の兄弟たちと遊びに行きます。

葵は真昼に父から預かってきた手紙を渡します。

真昼は手紙を読みます。遊びに来た場所は葵の母親との思い出の場所でした。

葵は改めて真昼への想いを伝えます。妹が作った花飾りを受け取り真昼につけてあげます。

結婚式のような誓いの言葉を述べて、気持ちを隠し合います。



真昼は葵の父親へ手紙を書きます。

真昼は本来の明るさを取り戻したようです。

終わりです。




地球のおわりは恋のはじまり 5巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2024年12月10日火曜日

タアモ 地球のおわりは恋のはじまり 4巻

葵くんの事情を知って以来、ますます「ちゃんとした彼女になりたい」と思う真昼。だけど、バイトが忙しい葵とはなかなか一緒にいられない。一方の葵は、真昼を想って同じバイト先で働く真夜と仲良くなっていくのだけれど……!?




銀河は自分に見せる真昼の姿に惹かれていきます。

真夜は真昼にとってよくなるように行動ししていると思ったら、自分の感情を優先しようと心変わりしようです。

葵は考えすぎてうまくいきません。

真昼は真夜への劣等感がぬぐえず心配ばかりしています。

4巻はうまくいかない人間関係が描かれています。




真昼は葵に自分の気持ちを伝えたことがないことに気がつきます。

真昼と葵と守谷と銀河は先生の家に遊びに行きます。

先生の彼女がやって来て、守谷は帰ります。

葵もバイトがあるからと帰り、真昼と銀河は少しして帰ります。

真昼と銀河は先生の家を出て少し話します。



葵は真昼のために真夜と仲良くしようと努めます。

真夜は葵に対して気持ちが揺れます。

真昼は葵に枕を作ります。



翌日真昼は学校へ行くと葵が来ません。

真昼と銀河は葵の家に行きます。チャイムを鳴らしても誰も出ません。

真昼は自宅で真夜から葵がバイトに来ていたことを知り真夜が自分の知らない葵を知っていてショックを受けます。

少し遅れて葵から学校に行けなくてバイトにはいったとメッセージが入ります。



翌日真昼は葵に会って何事もなく振る舞うつもりが顔を見ると感情が昂り思いをぶつけてしまいます。

葵は真昼が心配してくれたことが怒っていることよりも嬉しいと言います。

真昼は葵の口から真夜の話を聞くだけで気持ちが落ちそうになります。けれど葵にそんなことまで言うのは駄目だと懸命に気持ちを抑えようとします。



真昼は本当は気持ちが沈んでいることを銀河には話します。

銀河は真昼からお守りをもらって何か思うことろがありそうです。



バイト中、真夜はいつもなら葵からいろいろ話しかけてくるのに今日は何か考え事をしているらしく黙々と作業をしているので自分から話しかけてます。

葵は初めて真夜から話しかけられたのでびっくりします。元気がないように見えると言われ、真昼とのことを話します。

真夜は助言します。葵からありがとうと言われて照れます。



真夜は帰宅すると真昼から彼氏が来ていたと言われます。

真夜は彼氏とは別れたと言います。



真昼は銀河に葵にもう一つプレゼントを渡すため相談します。

真昼と銀河が話しているとバイト中の真夜が通りかかります。

真夜は店に戻り葵に真昼が銀河と一緒だったと言います。葵の顔色が変わり行ってはいけないことだったと悔やみます。



翌日葵は教室に入ると真昼をつれて出て二人きりで話しをします。

真昼と葵は口論になります。周りの視線に気づいて屋上に移動します。

真昼は葵に謝ります。渡すつもりのプレゼントを取りに行きます。

銀河が葵を探してやって来ます。

葵は銀河に真昼となぜ会うことを言ってくれなかったのか聴きます。

銀河は葵に秘密にしたかったんだろうと言います。

葵は本当に? と言います。銀河が疑ってるのかと訊くと、自分に自信がないだけと言います。

銀河は不吉なことを言います。




葵と母親との会話が描かれます。葵は大事にしようと思うほど傷つけてしまう、人を幸せにできないのではないかと考えます。



真昼は枕を渡せてケンカもはじめてして葵を知れたような気がすると気持ちが満たされます。

真夜か帰宅します。真夜は真昼に何か言おうとして止めます。



真昼は守谷にどうすれば葵にとっての銀河みたいな存在になれるのか相談します。

守谷はちょうど銀河が視界に現れたので訊いてみれば? と言います。

真昼は銀河を呼び止めます。

銀河は自分と話して葵に怒られないかと言います。

真昼は葵とはちゃんと話し合ったし気まずくなるのは嫌だ、銀河とはちゃんと友達でいたいと言います。

銀河は真昼に同意します。

真昼は葵に銀河くらい信用されていればこんなことにならなかったと言います。

銀河は葵に信用されていると思っていることに驚きます。

真昼は銀河は葵にとって絶対的存在だからと言います。

銀河は逆だと言って昔あった話しをします。葵は恩人なんだと言います。葵は真昼に会って変わったとも言います。

真昼は銀河がずっと側にいたから葵は救われたんだと思う、一人だったら今の葵はなかったから銀河は恩人なんだと言います。

銀河は照れつつ、複雑な気持ちになります。



バイト終わりに真夜は葵に告白します。

銀河は真昼に告白します。



地球のおわりは恋のはじまり 4巻
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2024年12月8日日曜日

タアモ 地球のおわりは恋のはじまり 3巻

とうとう付き合いはじめた真昼と葵くん。葵くんに大切にされていると感じるたび、「私もちゃんとした彼女になりたい」と思う真昼。

「もっと、葵くんのことが知りたい」――勇気を出した真昼を、葵くんが「うちに来てみる?」と誘ってきて……!?




真昼は真夜が自分の欲しいものを簡単に持っていってしまうことに不安を感じています。

真夜は真昼から奪っている自覚があるようで、なるべく真昼の領域を避けようとしています。

互いに通じ合わない姉妹の関係は修復できるのか続きが気になります。




真昼と葵は葵の家に行きます。

真昼は何の準備もしていないし、両親がいたら何て挨拶すればいいとかわからないことがいっぱいで緊張しています。

葵はいないから大丈夫だと言います。

家に入ると弟妹から歓迎されます。

真昼は葵が5人兄弟だと言っていたのを思い出します。ふと仏壇に目をやります。

写真に若い女性が写っています。葵がいないから大丈夫だといった理由がわかります。

ほんの少しだけ葵の気持ちを理解します。カレーを作って、葵の妹と仲良くなって帰ります。

葵に送ってもらい家の前で話します。話していると真夜が帰ってきて真昼におかえりと話しかけます。真夜はチラッと葵の姿を見て会釈して家の中に入っていきます。

真昼は真夜が葵を見たことでガクッと気持ちが沈みます。

葵は明らかに様子が変わった真昼にかける言葉がみつからず帰ります。

真昼が家に入ると真夜が彼氏だとはしゃいでいます。

真昼は泣いてしまいます。

真夜は心配します。

真昼はなんでもないと言います。

真夜が今度4人でデートしようと提案すると真昼は葵が忙しいからと断ります。

真夜はじゃあまた今度と言います。

真昼はまた落ち込みます。葵からメッセージが届きます。葵のお陰で前に進めるようになったので葵にとっても自分がそういう存在になりたいと思います。



真昼は真夜と朝食を摂ります。真夜が葵のことをあれこれと訊いてくることを覚悟していたのに何も訊いてこようとしません。

真夜はバイトを始めようと思っていると言います。一緒のところで働かない? と誘います。

真昼はバイト先で較べられるのが嫌だから断ります。

真夜は彼氏と同じバイト先にすれば? と言います。

真昼は学校へ行く途中、葵と同じバイトというのはいろいろ都合がいいなと考えています。周りの女子の会話が耳に入ってきます。その中の一人の女子が葵に告白しようとしていることがわかります。

真昼はその女子に隠れてついて行きます。本当に葵を呼び出し告白しています。

葵は即断ります。

真昼は葵が断るとわかっているのに告白する現場を盗み見して、フラれた女子が泣いているところまで見てしまって自分は何をしているんだと考えます。真夜のことを思い浮かべ、真夜がどんな気持ちを抱えているかと考えきちんと話さなきゃと思います。

また別の女子が葵のことを話しているところに出くわし、今度はきちんと自分が葵と付き合っていると言います。

真昼は葵にそのことを話します。

葵は嬉しそうに真昼を抱きしめます。

真昼は葵が真夜について訊いてくると思っていたのに何も訊いてこないので、自分が真夜のことを気にしすぎているのはないかと思い自信を持って変わっていかなくてはと言い聞かせます。



真昼は銀河と守谷に相談します。そして、四人で先生の家に遊びに行かないかと誘います。

守谷は拒否します。

銀河は面白そうなので行くと言います。

葵を誘うとバイトのシフト次第だから何とも言えないと言います。

真昼は先生の家に行く相談を葵のバイト先でやりたいと言います。



四人で葵のバイト先のカフェに行きます。

真昼は知らない葵の一面を見ることができて嬉しそうです。



真昼は葵がバイトが終わるのを待ちます。

真昼と葵は一緒に帰ります。

真昼は二人で進んでいけることに幸せを感じています。



真夜はバイトを見つけます。真昼に報告しバイト先の店長が変な人だと言います。



真昼は学校で意地悪をされます。同じ中学の女子に葵と付き合っているのは本当かと訊ねられます。本当だと応えるとくやしさからなのか意外すぎてびっくりだとひどいことを言われます。

真昼は何も言わず教室に向かい葵を見つけると葵の胸に飛び込んでギュッと抱きしめます。

葵は真昼がみんなの前で取った行動に驚きつつ嬉しそうです。

男子がやって来て、葵に真昼と釣り合わないと言います。

真昼はネガティブなことを考えます。



先生が家に来るのは来週の日曜日ならと言います。



放課後真昼は葵のバイト先に行きます。

真夜がバイトを始めたという店は葵の働く店でした。

真昼は複雑な気持ちを抱え店を出ます。

葵は真昼の妹だという真夜に効率よく仕事ができるように教えてあげます。

真夜は葵に素っ気ない態度をとります。



真昼は自室で葵と真夜のことを考えます。嫌な想像ばかり膨らみます。

真夜が帰宅します。

真昼はどうだったか訊きます。

真夜は普通だと言います。

真昼は葵はいい人でしょと言います。

真夜はあんまり話せてないの、嫌われてるのかもと言います。

真昼の携帯には葵が真夜と仲良くやっているとメッセージが入ります。



真夜の学時代の話が描かれます。真夜は真昼をどう見ているか、どう考えているかが描かれていて、真昼を傷つけないようにしようと頑張っています。



真夜は見つけたバイトが真昼の彼氏が働いている店なので辞めようとします。

真夜は真昼に心配をかけないように葵とはうまくいかないと話します。



真昼は守谷に相談します。葵に直接訊くことにします。

葵の言うことと真夜が話すことが食い違っていないので安心します。



葵は真昼を不安にさせないため真夜と仲良くしようとします。真夜に積極的に話すと、真夜は心が揺れてしまいます。



地球のおわりは恋のはじまり 3巻
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2024年12月6日金曜日

タアモ 地球のおわりは恋のはじまり 2巻

ずっと「じゃない方」扱いを受けてきた超ネガ少女・真昼は、まっすぐ想いを伝えてくれる葵に惹かれるも、信じる勇気をもてずにいた。そんななか葵から2人は実は昔会っていたことを知らされ、キスをする。葵に改めて告白される真昼だけど……!?




真昼は少しずつ変わろうとし始めます。妹の真夜に対してのコンプレックスはなくならなくて、自己嫌悪したり落胆したりします。人に期待したいのに期待せずにいようとするからなのでわからなくはないです。その反応の極端さが面白いです。




葵は真昼にもう一度告白します。

真昼はまだあんまり知らないし、会ったことがあるって言ってたけど会ったことを覚えてないと言います。

葵は真昼に本当に覚えてない? と訊きます。

真昼は葵が持つお守りに覚えがあります。しかし、そのお守りをあげたのは葵ではなく小さな小学生の男の子だったと記憶しています。

葵は膝を曲げこれぐらいだったかな、俺小さかったからねと言います。

真昼はお守りをあげた男の子が葵なのだとわかります。

葵はあの時からずっと好きだったと言います。

真昼は大事件だったという葵の言葉を不思議そうに聞いてます。

銀河がやって来ます。銀河は葵が一人だと思って声をかけたら真昼がいるので真昼にデートだったのかと訊きます。

真昼は全力で否定します。

銀河はデートだったと顔に書いてあるぞと言います。

真昼はいいことが起こりすぎているので浮かれてごめんなさい、罵ってと銀河にあたふたしながら迫ります。

銀河は反応が気持ち悪いと言います。

真昼は銀河にいいことがあると必ず悪いことがおこるからそうやってバランスを取りたいのだと説明します。

葵がじゃあ一緒に乗り越えようと言います。付き合ってと言った返事を貰ってない、二人なら違うかもしれないと言います。

真昼は頭を振ります。

銀河は断る真昼に怒ります。

葵は諦めないよと言います。

真昼は少し考えてみると言います。

葵はうれしそうにありがとうと言います。

真昼は頭がいっぱいいっぱいになり今日はこれで帰ると言います。葵の言葉が嘘じゃなかったと興奮しながら帰ります。



葵の過去が描かれます。

家族が減った事、万引きを間違われたこと、真昼が助けてくれてお守りをもらったこと、真昼の笑顔に心から救われたことが描かれます。



真昼は葵のこと信じてみようと決めます。翌日インフルエンザにかかり寝込みます。



一週間ぶりに学校に行きます。

守谷から葵がインフルエンザで欠席していたことを知らされます。

真昼は守谷に葵のことを相談します。

守谷は先生とのことを話します。



葵が学校に来ます。

真昼は葵に風邪をうつしてしまったことを謝ります。

葵は家族が始まりで真昼は悪くないと言います。返事をそろそろ聞きたいと言います。

真昼はもう少し待ってほしいと言います。

葵はわかったと言います。



守谷は真昼がまだ葵に返事をしていないと聞いてもう知らないと言います。

真昼も自分に絶望しています。

先生が通りかかります。先生がコンビニ弁当を下げているので守谷が珍しいですねと言うと先生は指輪をなくしてしまったのがバレたのだと言います。

真昼は驚きます。

守谷は災難でしたねと言います。

先生は落とし物には注意しろよと行って去ります。

真昼は守谷に指輪を返しに行こう、そうしたら自分も葵に返事をするからと言います。

守谷は抵抗します。でも、真昼の言うことに従い先生に指輪を返しに行きます。



先生は指輪が見つかって喜び、守谷に感謝します。

真昼は守谷に背中を押され葵に返事をします。



デートです。

真昼はおしゃれをして待ち合わせ場所に向かいます。デートで何をしたらいいかなくて守谷に相談します。

守谷が顔を赤くして真昼に講義します。

行き先は国立科学博物館です。真昼は不運に襲われながら待ち合わせ場所にたどり着きます。

葵は弟の優を連れて来ます。

トラブルがありつつ初めてのデートで真昼は人と何かを共有するは素晴らしさを予感します。



銀河は真昼を詰めています。真昼が葵と付き合っていることは秘密にしたいと言うからです。

葵がやって来ます。

真昼は葵に学校では避けてくださいと言います。

葵はじゃあ今日だけ一緒に行こうと教室に入ります。

真昼はクラスの女子に挨拶します。

女子は真昼の後ろで葵が怖い顔をしているのに気づいて真昼に挨拶を返します。

真昼は守谷と話します。葵とのことや先生のことです。

真昼は先生の家に行ってみようと言います。



真昼の自宅の前に男子が立っています。真夜の彼氏のようです。真昼は真夜を呼んできましょうかと言います。

男子はすみません何でもないので大丈夫ですと言います。

真昼は家に入り、真夜に外に彼氏がいると言います。

真夜は彼氏に怒ったようで、真昼に言われ言いすぎたから謝ってくると言います。

真昼は真夜に自己嫌悪します。



葵は真昼を約束通り避けています。

真昼は一週間何も話せないでいることにこれでいいのかと思い始め銀河に相談します。

銀河は葵のことが知りたければ本人に聞け、喜ぶからと言います。



真昼は葵にメッセージを送ります。葵からはバイトだと返事がきます。一人でみね屋に行きます。自分に嫌気がさして落ち込んでいると声をかけられます。振り返ると葵が立っています。真昼は葵に付き合っていることを秘密にしたと言ったことを謝ります。

葵は真昼にとって大事なことだったんだろうから気にしていないと言います。

真昼は大事なことを見落とすところだった言い葵に質問を始めます。

葵のほうからも真昼に質問を始めます。

真昼はもっと知りたいちゃんと好きになりたいと言います。

葵は家に来る? と言います。

真昼は行きたいと応えます。



地球のおわりは恋のはじまり 2巻
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2024年12月4日水曜日

タアモ 地球のおわりは恋のはじまり 1巻

かわいい双子の妹と比較され「じゃない方」扱い。

だから「いいことが起きても、必ず悪いことが起きる」と人生に期待しないように生きてきた超ネガ少女の柳瀬真昼。

でも、高校入学早々、謎のイケメン・里見葵が急接近! 避けても逃げても、まっすぐ気持ちを伝えてくる葵に真昼は……!?




主人公の柳瀬真昼の性格の歪みが面白いです。いろいろうまくいかなくて、いいことがあると必ず悪いことが起こるを信じていて、いいことが起こりすぎると極端に悪いことが起こると怖れます。悪いことが起こるといいこととのバランスが取れて気持ちが安心します。人生に期待せず生きようと思いながらどこかで期待している気持ちの揺れが面白いなと思います。




双子の姉妹の物語です。

姉の柳瀬真昼は幼少期のトラウマが人格に大きく影響してしまいネガティブな思考の女の子です。双子の妹真夜と比較されることが多くて、男子から呼び出され告白かと行ってみると君じゃない方と呼び出したのが双子の妹だったということが何度なくありました。妹の真夜はかわいくて自分はそうではない。次第にそう思い込みコンプレックスを抱きます。ネガティブな思考だからかツイていないことにたくさん遭遇してしまいます。その結果あらゆることに期待しないで生きていこうと決めています。

真昼と真夜は別々の高校に通います。そうしたのも真昼の防御策なのかもしれません。



高校初日。

トラブルが起きないように普段からたくさんのお守りを身につけています。

真昼は男子生徒にぶつかってしまい、お守りを落としてしまいます。

男子生徒は落としたお守りの数があまりに多すぎるので、神様喧嘩しない? と言い拾って真昼に差し出します。

真昼は男子のかっこよさに危険を感じます。あまり接するとよくないことが起こると考えて早く離れようとします。

だけど、その男子生徒とはクラスが同じだということがわかります。

教室に入ると男子生徒の友達が来て、男子生徒をからかいます。

男子生徒は真昼に名前を教えてと言い、里見葵と名乗り、友だちを銀河と紹介します。

真昼は柳瀬真昼とこたえます。

葵は真昼のことを真昼と呼びかわいい名前だねよろしくと言います。

真昼はかっこいい男子に話しかけられて悪いことが起きるかもしれないと怯えて席に着きます。

案の定、中学が一緒だった女子生徒がやって来て、女子と友だちになった子たちに真昼をからかうためにやって来ます。

真昼はさっきいいことがあったから今度は悪いことが起きたのだと納得し黙って過ぎるのを待ちます。

もう一人別の女の子がやってきます。女の子は守谷と言い、真昼が座っている席は私が座る席だと言います。

真昼は自分が間違っていたことに気がつき席を一つ後ろに座り直します。守谷が席に着きます。彼女のところから指輪を落としたように見えたので拾ってあげると、守谷は鋭く冷たい目で真昼を見て指輪を受け取ります。真昼はその視線の冷たさに安心します。いいことと悪いことがプラスマイナスゼロにならないと心が落ち着かないからです。自分を保つ方法として性格がちょっとこじれています。



真昼は先生に頼まれごとをしたせいで帰りが遅くなってしまいます。下足室に行くと葵とばったり出くわします。真昼は身構えます。

葵は真昼の様子に何かした? と訊きます。

真昼は頭を振ります。

葵はじゃあ、行きたい場所があるから今から行かない? と誘います。強引に手を引き着いたのはパン屋です。

真昼はデートなのかと期待していたのに行きたい場所がパン屋だったので、これはデートと言えるのかとひとり悩みます。

葵は積極的に真昼に構います。

真昼は今葵としている甘酸っぱい体験にハッとして、こんな浮かれてことをしていては明日この世を去ることになるかも知れないと慌てます。立ち上がり帰ろうとします。

葵は雨が降ってきたと言います。

真昼はいいことがあったから悪いことが起きたと自分に納得します。

葵はいいことあったんだと言います。

真昼は顔を赤くします。



雨は止まず、葵が持っている傘をさして帰ります。

大きな桜の木を見つけます。雨が止みふたりで桜を眺めます。急に風が吹き桜の木に溜まっていた雨水が一気に落ちてきてふたりはずぶ濡れになります。

真昼はびしょ濡れになり笑います。

葵は真昼にやっと笑ったと言います。

真昼は葵と話していると未来に期待している自分に気がついてしまいます。もしそうじゃなかったときのためにと気を引き締めることにします。



翌日真昼は葵が女子と話しているのを見て昨日誘ってくれてのは自分じゃないとダメなわけではなかったんだと少し期待していた自分にがっかりします。

放課後、守谷からちょっと荷物を見ててほしいと言われ、教室で守谷が戻るのを待ちます。守谷を待っていると葵が教室にやって来ます。

葵は話があると真昼を座らせ、付き合わないかと言います。

真昼は付き合うとはまたパン屋に? と訊きます。

葵は好きなんだと言います。

真昼は混乱し、席を立ち断りを入れて教室を走って出ていきます。

ひとり教室に取り残された葵は覚えてないかとつぶやきます。



教室から離れたところで一旦立ち止まり、教室での葵の言葉について考えます。考えていると守谷が横に立っています。真昼は守谷に聞いてた? と訊きます。

守谷は聞こえてたと言います。

真昼は告白なんてされてない、聞き間違いだし気のせいだったみたいと言います。

守谷はあなたなかなかの最低女ねと言います。

真昼は守谷の言葉に安心すると言います。



翌日真昼は下足室で葵に会います。

葵は昨日のあれは本気だからと言います。

真昼は何か良からぬことが起こることを怖れ、葵に何も言わず教室に走っていきます。

葵は真昼に足並みをそろえ走っちゃ駄目だと言い、俺のこと嫌い? と訊きます。

真昼はそういうわけじゃないけど… と言い悪いことが起きることを怖れます。

教室に入ると葵と一緒に教室に入ってきた真昼を女子が見ます。

銀河が葵に声をかけます。そして、真昼に友達になったのか? と訊きます。

真昼はなってないですと応え、葵は真昼の応えにひどいなと言います。銀河は真昼の応えに怒っています。

真昼は銀河の睨むようなまなざしに悪いことが起こったととらえ安心します。

葵は1限目は音楽だから移動教室なので一緒に行こうと言います。

真昼は守谷と行く約束をしていると言います。すぐさま守谷が何のこと私あなたとは行かないから二人で行きなさいと言います。

真昼が返事に困っていると同じ中学だった女子が真昼をあひると呼び近づいてきます。女子は葵と仲良くなりたいようで、葵と話している真昼が気に入らないようです。

音楽教室に着くと真昼はすぐに葵から離れて席に着きます。ようやく一人になれたと安心していると横に葵が座ります。

真昼がなんで? と訊くと葵は席自由なんだよねじゃあ隣でもいいよねと言います。

真昼は葵がたまたま偶然隣に座ったのだと思い込もうとします。ちらっと横目で葵を見ると葵は何か作っています。折り紙を折っています。

葵は気になる? と言って折り紙を見せます。

真昼は葵が折った折り紙が想像を超えていて驚きます。

葵は真昼に兄弟はいるの? と訊きます。

真昼は妹がいると応えます。

葵は今日一緒にお昼を食べようと言います。

真昼は断ります。

葵は今度一緒に食べようと約束をします。



真昼はひとりで人気のない階段でお昼を食べます。話し声が聞こえて見てみると守谷と先生が話しています。

守谷と先生は指輪について話しています。

先生は真昼に気がつきます。

先生が話しかけると守谷は背後に真昼がいることに気がついて先生に真昼とお昼ご飯一緒に食べると言います。

先生がいなくなり守谷は真昼に聞いてたと訊きます。

真昼は何が? と言います。

守谷は先生と話していたことは他言無用よと、これからあなたを監視すると言い隣に座ります。そして、葵とどうなったと訊きます。

真昼はあれは気のせいだったと言います。

守谷は本気っぽかったと言います。

真昼は言葉に詰まり、先生と何の話をしていたのと訊きます。

守谷は顔を赤くして、忘れてそれこそ気のせいだからと言います。



放課後、真昼は守谷との会話がなにかすっきりしないと感じつつ悪いことが起こる前に帰ろうとしたら葵に出くわします。

葵はみね屋(パン屋)に行こうと誘い連れていきます。

葵はみね屋で真昼にどうしてあひると呼ばれているのか訊きます。

真昼は理由を話します。

葵は真昼が可愛かったからだと言います。

真昼は欲しかった言葉を葵が言うので目に涙を浮かべます。

葵は泣かせてしまったと慌てます。

真昼は悲しく泣いたわけじゃないと言い、葵は安心します。

葵は妹さんにと真昼に折り紙を渡します。

真昼はどうして葵が妹のことを知っているのか気になります。

葵は自分の妹が折り紙が好きだから真昼の妹も折り紙が好きなのかなと思って折ったと言います。

真昼は妹は同じ年だと言います。

葵は勘違いしていたのがわかり謝ります。

真昼はありがとう喜ぶわと言います。

葵は改めて真昼に好きだと言います。

真昼は悲しい思いはしたくないので受け入れられず帰ると言って店を出ていきます。

真昼は葵を気にしているのに気のせいだと言い聞かせます。



真昼にはじめて好きな人ができた出来事が描かれます。

その人は先輩です。話していくと次第に好きになっていきます。先輩から呼び出され行ってみると、自分ではなく妹の真夜に告白するつもりで柳瀬を呼び出したのだとわかります。先輩と真夜はたった一度だけ話したことがあることがわかり、それだけで全てを真夜が持っていってしまったことが今もしこりとなって残っています。その日家に帰りたくなくて真夜に会いたくなくて外で時間をつぶして遅くに帰宅します。母親は真昼を叱ります。真夜は真昼を探しに出たまま連絡が取れないのだと言います。真昼は真夜がこのままいなくなればいいのとさえ思ってしまいます。自宅の電話が鳴り母親がでると警察から出真夜は保護されていました。母親と真昼で警察に行くと、真夜は足を傷だらけにして迎えを待っていました。真昼は真夜のそんな姿を見て真夜がいなくなればいいのにと一瞬でも思った自分を恥じます。



真昼ははじめて好きな人ができた時の夢を見て目が覚めます。罪悪感の感触が残っています。

いつもより早く家を出て学校に向かいます。

葵が真昼に声をかけます。

真昼は警戒します。しかし、学校までの道のりは同じなので一緒に学校に向かいます。

葵は妹に折り紙を渡したか訊きます。

真昼はまだ渡していないと言います。



学校では先生が授業中に生徒に指輪をなくしたから見かけたら届けてほしいと言います。

真昼は守谷が持っていた指輪がそうなのだとわかります。

真昼は守谷と話します。真昼が何で指輪を隠すのか訊きます。守谷は何でもいいから黙っていてと言います。

真昼と守谷の会話を葵が聞いています。葵は今の話を秘密にしてあげるからお昼ご飯を一緒に食べてと言います。

銀河が葵を探してやって来ます。

四人でお昼を食べます。

銀河は真昼に葵と友達になったのかと訊きます。

真昼は友達になったと応えます。

銀河は裏切るなよと怖い表情で言います。

真昼はいいことがあると悪いことが起こると信じているので銀河の冷たい表情が運気をプラスマイナスゼロにしてくれるような気がして喜びます。

銀河は真昼を気持ち悪がります。



葵は真昼を今日もみね屋(パン屋)に誘います。

教室にいる女子はじっと真昼と葵の会話を盗み聞ぎしています。

真昼は行かないと言います。

葵は気が向いたらでいいから校門で待っていると言います。



放課後真昼は急いで学校を出ます。帰り道もしかしたら葵が本当に校門で待っているかもしれない考えます。校門には戻らずみね屋に行ってみます。葵の姿はありません。

店にいる同じ学校の生徒が校門でイケメンが立っていると話しているのが聞こえます。

真昼はまさか葵ではないだろうなと思いながら立ち聞きしていると、その男子は折り紙を折っていると話しているので葵だと確信し学校に戻ります。

校門に葵が立っています。

真昼は頭を抱えて自己嫌悪に陥ります。

葵が真昼に気がつきます。来てくれてよかったと言います。でもバイトの時間だから今日は行けなくなったと言います。

真昼は明日なら一緒に行ってくれる? と訊きます。

葵は明日と約束し折り紙を手渡します。



真昼は自宅で葵との会話を思い出します。またつらい思いをするかもしれないと心が揺れています。

翌日真昼は守谷に相談します。守谷は人違いなんじゃないかと言います。

真昼は双子の妹がいると写真を見せます。

守谷は真夜の画像を見て人違い確定だと断言します。

葵が現れます。

真昼は恥ずかしくなってお茶を買いに行くとその場を逃げ出します。

自販機でお茶を買っていると銀河が来て、葵から逃げるように見えたと言います。

真昼はみんなのお茶を買いに来ただけと言います。

銀河は真昼にいいやつだなと言います。葵は友達が少ないから真昼が仲良くするのを見てホッとすると言います。

真昼は葵に友達が少ないのが意外で訊いてみると、銀河はそれは俺からは言えないと言います。



先生が切実に指輪を探してほしいと生徒に訴えます。

みんなで先生の指輪を探します。

真昼は指輪のありかを知っているから探しているフリをします。

葵は女子から話しかけられています。母の日について話していて女子は葵に母の日はプレゼント何買うのと訊きます。

葵は花束だと応えます。

女子はプレゼントを一緒に買いに行こうと誘います。

葵は行かないと言いこの話はもういいかなと会話を切ります。

葵は真昼に声をかけ二人で屋上に行きます。

二人きりになったので真昼はさっきの女子との会話について訊きます。頼りにならないけど相談してね愚痴の捌け口にはなるからと言います。

葵は笑います。

真昼は笑うところじゃない、一人で抱えてると落ちてくだけだからと言います。

葵は真昼を引き寄せ抱きしめます。そして顔を近づけます。

真昼は驚きます。寸前のところでチャイムが鳴り葵は戻ろうかと言い教室に戻ります。



教室にいた守谷が真昼と葵を見かけどこに行っていたのと訊きます。

葵は守谷こそ教室にいなかったからどうしていたのと訊きます。

守谷は探しているフリをしていたと言います。

葵は誰のせいでこんなことになっていると思っているんだと言います。

守谷は反省していると言い、真昼の様子がおかしいのに気つきどうしたのと訊きます。

真昼はなんでもないと言います。



真昼は屋上での葵の行動について考えます。思い出すとドキドキして甘酸っぱい想いをして自分はどうにかなってしまうんじゃないかと冷静ではいられなくなります。

葵が側にいることに気がつき驚いて叫んでしまいます。

葵はみね屋に行こうと誘います。



真昼と葵はみね屋に向かいます。

真昼の携帯が鳴ります。真夜からです。真夜からみね屋にいるとメッセージが入ります。真昼は思考が固まります。真夜がみね屋にいる。葵を会わせたくない。そう考えます。

真昼は葵に今日はみね屋に行くのをやめようと言います。

葵はもう目の前だよと言います。

真昼は気分が… と言います。

葵は真昼を心配して悪くなった? と訊きます。

真昼は決定的な事実を突きつけられるのがこわくて向き合えません。

葵は無理に誘ってしまったことを謝ります。

真昼は意を決して本当のことを話します。妹の真夜がみね屋にいること。真夜を葵に会わせたくないこと。真夜に会って好きになったら困ること。そもそも葵が好きになったのは自分ではなく真夜のほうなんじゃないかと考えていることを正直に話します。

葵は真昼が妹の真夜に会わせたくないってことは真昼に対して勝機があると考えていいってことと訊きます。そしてお守りを見せます。高校初日にもらったお守りともうひとつお守りを見せます。もう一つの方はちょっと前に真昼からもらったものなのだと言います。

真昼は葵と以前に会ったことがあるの? と訊きます。

葵はそう会ったことがある、好きなのも妹ではなく真昼なのだと言います。真昼に近づいて屋上での続きがしたいと言います。顔を近づけてしてもいい? と訊きます。

真昼はうんと言います。

続きます。








地球のおわりは恋のはじまり 1巻
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2024年12月2日月曜日

あずまきよひこ よつばと! 15巻

普通という奇跡




帯に書かれています。

日常の幸せが描かれています。

よつばは大きな喜びを感じ、父ちゃんはよつばとのひとつひとつの出来事を大切にしています。

ぬいぐるみを投げて遊んだな、拾った石を大事に持っていたな、色鉛筆しか知らなかった頃に絵の具で色を塗るのが難しかったななど記憶が蘇りました。

ランドセルを買いに行く回は涙が出ました。



第98話 くつした

よつばがぬいぐるみのジュラルミンを投げて遊んでいると父ちゃんがやってきてこたつを出すといいます。

よつばのおもちゃを片付けて、ふたりでこたつをセットし、よつばはばあちゃんに電話します。



第99話 バナナジュース

よつばと父ちゃんとヤンダ(安田)で電気屋に行きます。

ヤンダは父ちゃんにジューサーミキサーを買ってくれと言います。

父ちゃんはいらん、よつばもいらんと言います。

よつばはジューサーミキサーが何に使うものなのかわかりません。

ヤンダはよつばにジュースを作る機械だと説明します。

よつばはジュースと聞いて父ちゃんにいるかもと言い始めます。

ヤンダは父ちゃんによつばがジューサーミキサーを知らないのはよくないと言い買うことを勧めます。よつばがどんなジュースが作れるのか訊くとバナナジュースと応えます。

よつばはバナナジュースを飲んだことがないので興味がさらにわきます。

ヤンダはよつばをあおります。

よつばはバナナジュースというジュースに魅せられています。

ジューサーミキサーを購入し、家でバナナジュースを作ります。

よつばはバナナジュースをせかいいちおいしいと感動します。



第100話 いし

よつばと父ちゃんは石を拾いに行きます。

家を出ると恵那とみうらに会います。恵那はよつばにこれからみうらちゃんの家に行くから一緒に行くと誘います。

よつばはこれからおでかけすると言います。

恵那はどこ行くのと言います。

よつばはちょっといしをひろいに! と言います。

恵那とみうらは面白そうと興味津々で一緒に行きたいと言います。

父ちゃんは石を拾いに行くだけだよと言います。けれど恵那とみうらはおもしろそう行きたいと言います。

父ちゃんはちょっと遠いから親の許可をもらってくるように言います。

恵那は急いで家に帰りお母さんに、みうらは電話をかけて許可をもらいます。

高速に乗って海に行きます。地元の人に訊ねて石のある海岸に着きます。浜辺には様々な模様の石があって、よつばとえなとみうらは黙々と好みの石を探しています。

とうちゃんは石を拾う楽しさを知ります。




第101話 しけんべんきょう

よつばと恵那は恵那の家で拾った石を見せ合っています。

風香がやって来ます。よつばの石を眺めているのでよつばが今度一緒に石を拾いに行くかと誘うと風香は何か現実逃避したいようで秘境に行きたいとか、古民家カフェとか陶芸体験とかぶつぶつ呟いています。

えながよつばに風香は試験勉強でちょっとだめになっているといい、よつばはわからないながらも納得した様子を見せます。

風香は自分の部屋に戻ろうとします。手にお菓子を持っています。

よつばはお菓子に照準を定め、風香にどうしてお菓子を持って行くのか訊きます。

風香はお菓子は頭の働きをよくするので勉強をする人はお菓子を食べていいと言います。

よつばは衝撃をうけます。

しばらくよつばは恵那と石で遊んでいます。だけどお菓子が頭から離れず、恵那に勉強してくると言い風香の部屋に行きます。

風香の部屋に入ってからのよつばの目つきが面白いです。



第102話 えのぐ

よつばは恵那が絵の具で絵を描いているところを見ています。ハートや星を上手に描いていているのを見て自分の絵の具が欲しいと父ちゃんに頼みこみます。

父ちゃんはジャンボに相談し画材屋を教えてもらいます。

よつばと父ちゃんは画材屋でジャンボと合流し、絵の具を購入します。

自宅に戻りジャンボから絵の具の使い方を教えてもらいよつばは絵の具で描き始めます。

ヤンダがやって来ます。

ヤンダはよつばが絵の具の描いているのを見て子供の頃の夢を思い出します。



第103話 ほん

よつばは父ちゃんと美容室に髪を切りに行き、帰りにパンを買って家で食べます。

よつばが選んだパンは見た目と味が違っていたようで、よつばは悔し泣きしながらパンを食べます。

よつばは絵の具でいろいろ挑戦しています。

父ちゃんは紙で本を作ってあげます。よつばは父ちゃんが作ってくれた本に絵を描きます。

力作が完成します。



第104話 ランドセル

風香はたくさんもらったりんごをよつばの家に届けます。話していると父ちゃんがよつばのランドセルをまだ用意していないというので、三人でランドセルを買いにショッピングモールに出かけます。

よつばはランドセルを選びます。父ちゃんはよつばの成長に思いがこみ上げてきて涙ぐみます。




よつばと! 15巻
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2024年11月30日土曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 番外編

すずめと馬村のカフェデート。

周りがカップルだらけになってしまった、猿丸。

すずめの選択から6年後の獅子尾や、男女逆転展開などひるなかのキャラ達が輝き続ける1冊。

金沢を舞台にした読みきりもオールカラーで収録!

【収録作品】二人の日常 / 猿丸小鉄のあたまの中 / 隣の男 / 男女逆転 ひるなかの流星 / Black Pink / はつ恋むらさき



●二人の日常

すずめと馬村のデートの様子が描かれています。

二人ともイメージするらしさが描かれています。



●猿丸小鉄のあたまの中

猿丸は友達に彼女ができて遊べなくなってしまいさみしさを感じています。

意外と身近に大切な人はいたという話しです。



●隣の男

獅子尾と隣に住む鮫島という女性の話です。

仲良くなったその後どんな話で盛り上がるんだろう。獅子尾が一方的に話しそうな気がします。



●男女逆転 ひるなかの流星

登場する人物の性別が全員入れ替わった話です。

性別がひっくり返っても大きな違いがなさそうに感じます。



●Black Pink

短編の読みきりです。



●はつ恋むらさき

短編のよみきりです。



ひるなかの流星 番外編
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2024年11月28日木曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 12巻

沖縄で馬村と、初めて2人きりでお出かけ。はしゃぐすずめの目に映ったのは…獅子尾!?

考えないように避けてきた気持ちを確かめるため、走り出したすずめ。

最後の選んだ答えは――。感動の最終巻!




獅子尾が告白してすずめはどういう感情なんだろうと思っていました。獅子尾と話していくと感情が戻るのを恐れていたんだなとわかり馬村とのことを終わりにする気はなかったのだとわかりホッとしました。

獅子尾は好きになれない人物でした。なので、待っていた馬村の元に戻ったすずめにその選択をしてくれてよかったと思いました。

最終巻です。登場人物の揺れる感情が面白い作品でした。




体験学習で沖縄にやって来ます。

すずめは沖縄に興奮しています。



獅子尾はつぐみの電話で起こされます。諭吉の店のイベントに行かないかと誘われて断ります。



すずめたちは海で遊びます。

馬村はすずめに2人でどっか行かないかと誘います。

翌日すずめと馬村は美ら海水族館に出かけます。ジンベエザメを見ながらすずめは馬村に沖縄に来てくれてありがとうと感謝の気持ちを伝えます。

馬村は何も答えず、すずめにキスをしようとします。

邪魔が入りすずめはいたたまれなくなりお手洗いに逃げます。



すずめは馬村を探していると獅子尾によく似た後ろ姿の男性を見つけ、本人なのではと思ってじっと見つめてしまいます。

ボーッと見つめるすずめを見つけた馬村はすずめの視線の方向に目をやると男性を確認します。馬村も男性の後ろ姿が誰を連想させるかわかったようです。



獅子尾は諭吉の店に行きます。すずめへの気持ちを諭吉に伝えます。

諭吉は獅子尾の胸ぐらを掴み怒りを向けます。しかし手をほどき帰れと言います。



すずめと馬村はお土産を選んでいます。

すずめはお土産に迷い諭吉おじさんに電話します。諭吉おじさんは今病院で獅子尾がと言います。すずめは動揺します。

馬村はすずめの様子がおかしいことに気がつき何があったか訊きます。

すずめは正直に話します。諭吉おじさんが病院にいてなぜか獅子尾がいること、それを聞いて心配していることを伝えます。

馬村はすずめを抱きしめます。そして東京に戻るよう言います。

すずめは東京に行けという馬村の言葉を理解できません。

馬村はすずめが獅子尾のことがひとつも過ぎたことになっていないと指摘します。



すずめは猫田ゆゆかに電話で東京に帰ると言い飛行機に乗り東京に向かいます。

馬村はすずめにメッセージを送ります。

すずめはメッセージを見て返信せず東京に向かいます。

馬村はすずめからの返信がなくて、すずめとの関係が終わると思っています。



すずめは病院に着きます。

諭吉おじさんはすずめが沖縄から戻ってきたことに驚きます。

獅子尾が処置室から出てきます。すずめが待合室にいることに気がつきます。

つぼみも病院に駆けつけていてすずめと獅子尾を二人にしようと諭吉をつれて病院の外に出ていきます。

すずめは獅子尾と話します。



沖縄では猫田ゆゆかは馬村にすずめが東京に戻ったことを訊きに行きます。

馬村は自分が行くように言ったと言います。

猫田ゆゆかは冷静に話す馬村に何も言えなくなります。



獅子尾はすずめに本当の気持ちを話します。



馬村の高校までの出来事が描かれ、すずめに会った時の感情が描かれます。


すずめは獅子尾から改めて告白され、気持ちを話します。

すずめと獅子尾は病院で別れます。



すずめは沖縄に行きます。馬村に会い気持ちを話します。

馬村は終わりを告げられると思って眠れずにいたのに思いもよらないすずめの言葉だったので素直に喜びます。



番外編

猫田ゆゆかと皆川土牛の体育祭での出来事が描かれています。

終わりです。




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2024年11月26日火曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 11巻

獅子尾からの突然の告白に戸惑うすずめは、その言葉を信じず、馬村との距離を縮めようとします。

運動会になり、リレーで直接対決をすることになった獅子尾と馬村。すずめが応援するのは――どっち?




獅子尾はすずめを傷つけるとわかっていて関係をなしにしたのに終わったことにでずにいます。すずめが馬村と付き合っていると知ってすずめへの思いは止められなくなっています。何をやっているのと悲しくなってきます。

自分の事ばかりの獅子尾に対し、すずめのことを見て感じて思いやろうとする馬村がかっこよく見えます。

すずめの心は揺れています。




すずめは獅子尾の告白が信じられないと話しを拒んで教室に戻ります。

すずめは猫田ゆゆかに今あった獅子尾とのことを話します。

猫田ゆゆかはすずめの話す話し方に助言します。

すずめは不安になる気持ちを拭うためか馬村に一緒に帰ろうと言います。

馬村はすずめの様子が変なことに気がつき何があったと訊きます。

すずめは馬村が気にかけてくれるので感情がこみ上げてきて私をはなさないでと言います。



獅子尾は体育祭の競技に参加するはずだった体育教師が怪我をして出られなくなってしまい代わりに出て欲しいと言われます。どの競技なのかと出場する生徒の名前を見ると馬村がいるので引き受けます。



体育祭。

馬村は獅子尾が学年対抗リレーに参加することを知ります。

男子借り物競争では皆川土牛は指示された借り物の内容で猫田ゆゆかを指名します。

皆川土牛と猫田ゆゆかはすこし話します。

すずめは馬村にはちまきを渡します。



学年対抗リレー。

すずめは馬村を応援するため観戦しようとしたら、獅子尾が出場するので複雑な気持ちになります。

獅子尾は馬村にすずめに気持ちを告げたと言います。

リレーのアンカーである馬村と獅子尾がスタートします。

馬村が劣勢で始まる競走は最後獅子尾を追い抜いて勝利します。



すずめはパン食い競走に参加します。レース途中雑念が入り

足を痛めてしまいます。

すずめを見ていた獅子尾は足を負傷したことに気づいて、すずめを保健室に連れていき手当てをします。



獅子尾はすずめに気持ちをきいてほしいと言います。

すずめは拒みます。

獅子尾はわかったと保健室を出ていきます。



すずめは馬村とお昼を食べます。馬村の優しさがいろいろな感情を生みます。



体育祭が終わり、テストが終わり夏休みが目前です。

亀吉が体験学習のチラシを持ってきてみんなで行こうよと言います。

場所は沖縄です。ちょっとした旅行気分です。

すずめと猫田ゆゆかは準備のため買い物に行きます。

猫田ゆゆかは皆川と付き合うことになったと言います。

すずめは馬村を体験学習に誘います。

馬村は了承します。

続きます。




ひるなかの流星 11巻
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2024年11月24日日曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 10巻

馬村からの突然の告白に、すずめが悩んで悩んで出した答えは――

“大切に思ってくれる人を、幸せにしてあげたい”。

そう進んでいこうと思った矢先に獅子尾に再会して…!?




獅子尾はやっかいな人物です。猫田ゆゆかから馬村とのことを聞いたあとですずめを抱きしめてどうするんだろう。自分の中であきらめがついていないし、もしかしたら望みがあるのかもしれないと考えているのかもしれません。

獅子尾はすずめの気持ちはわからない風にしていて、馬村はわからないながらに何が出来るか考えていて人として馬村を応援したくなってしまいます。




すずめは馬村に告白しまう。ロマンチックではなくて精一杯の想いを真剣に伝えようとするすずめの告白がよかったです。


学校に行きすずめは猫田ゆゆかに伝えます。

猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷は驚きます。

猫田ゆゆかは社会科準備室に行き獅子尾にすずめと馬村が付き合ったと言います。

獅子尾は動揺を隠せません。



すずめは諭吉おじさんに馬村と付き合うことになったと報告すると家に連れて来なさいと言われ、馬村を家に招きます。

諭吉と馬村は男同士で真剣に話します。



運動会が近づいてきてどの競技に参加するか話し合われます。

学年抵抗リレーは馬村に決まります。

担任は放課後ボランティアでポンポンとはちまきを作る人を募集しているというのですずめは馬村にはちまきを作ろうとします。

指定された教室に行くとそこに獅子尾がいました。

すずめは何も話さないのは不自然だと考えなんとなく会話をします。それよりも馬村へのはちまきを作ることに集中します。

はちまきが完成すると生徒はだれもいなくなっていて、獅子尾と二人きりになっています。

すずめが教室を出ようとすると獅子尾は引き止め抱きしめます。



獅子尾は居酒屋ですずめを抱きしめてしまったことを悩んでいます。

つぼみが一時帰国していて居酒屋で再会します。


つぼみに助言され、翌日獅子尾はすずめに好きだと言います。

続きます。



ひるなかの流星 10巻
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2024年11月22日金曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 9巻

春、すずめ達は2年生になりました。

1年女子からモテる馬村を助けるため偽彼女作戦を考えますが、すぐ断られます。

少しだけモヤモヤしてしまうすずめ。そんな時、獅子尾と偶然再会して――。




馬村のすずめへの想いが描かれています。共感できるところとできないところがありました。水族館へ行ったのは優しさと区切りと新たな関係を望んでいることが伝わります。

すずめは馬村に何というのか続きが楽しみです。



すずめは馬村の言葉の意味を深く追求しないことにします。

2年生になります。

馬村は下級生の女子の話題の人物になります。馬村の友達から聞いた猫田ゆゆかは激怒しています。すずめは馬村とはただの友達だし何もできないと言います。鶴谷は馬村に可愛い彼女がいれば1年生女子はあきらめるだろうと言います。猫田ゆゆかは鶴谷の言葉に閃いてすずめを化粧をして髪をアレンジし変身させます。



馬村は1年生女子にイライラが募っています。

猫田ゆゆかは馬村を呼び、いい考えがあると偽彼女を用意したと言います。

偽彼女はすずめです。メイクしたすずめがやって来ると馬村の友達は大人っぽい、別人に見えるとすずめを誉めます。

すずめは馬村に女子を蹴散らすとやる気満々で言います。

馬村はすずめを見ても表情を変えず、いらないと言います。

すずめと猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷はいい考えだったのにと残念がります。すずめは馬村が興味なさそうに勝手にしろと受け入れてくれると思っていたので面白くなさそうです。

馬村の本心がこのあと描かれています。そう思うならすずめにはもっと言い方を考えてあげればいいのにと思いました。



馬村に話しかけようとする女子が後を絶ちません。

すずめは下級生がぐいぐい馬村に話しかけにいく様子を見て嫌な気持ちを抱きます。

猫田ゆゆかはその気持ちをやきもちっていうのだと言います。

すずめはやきもちだと言われて、その気持ちについて考えてみます。どこかしっくりこなくてやきもちはもっと苦しくてつらいものだと思うのでそうではないと思うようにします。歩いていると、女子生徒が隠れて馬村を写真に撮ろうとしているところ目撃します。撮るなと携帯を取りあげ画像を削除します。

女子生徒は怒ります。

すずめは盗撮はいけないと注意し言い合いになります。

獅子尾がやって来てすずめと1年生の女子を注意します。

すずめは背中越しに獅子尾の声がしたのでドキッとします。

獅子尾は久しぶりといい、すずめは振り返ります。

獅子尾の言葉に短い返事で返します。

獅子尾がさらに言葉をかけようとした時馬村がやって来てすずめに声をかけます。

すずめは馬村が来たのでこの場を立ち去るのに都合いい状況になったので馬村を連れて教室に行こうとします。

馬村はすずめを引き寄せて獅子尾に付き合ってるからもうこいつに構うなといいます。

すずめはいきなり何を言うのかと驚いた表情で馬村を見ます。

獅子尾は特に気にする様子もなく、へえおめでとう、と言い去っていきます。

すずめは馬村に食ってかかります。

馬村はすずめが偽彼女になると言っていたのに乗ると言います。

すずめは獅子尾の前で言うなんてタイミングが悪すぎると言います。



獅子尾は馬村の言葉に本当は動揺してしました。



すずめは猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷に彼女のフリ作戦をやることになったと言います。そして、彼女として何をすればいいだと悩みます。教室に戻ると馬村がいてすずめを待っていました。

すずめと馬村は一緒に帰ります。

馬村の後を尾行する1年生がいて、ひそひそとすずめに聞こえるように話しています。

すずめは馬村に手をつなごうと言います。

馬村は手をつないで顔を真っ赤にして照れています。

1年生に見せつけてから別れます。

すずめは馬村をからかってやろうと思ってたのに馬村の手から伝わる温度や握る強さを感じてどうしていいかわからなくなってしまいます。



1週間が過ぎます。

1年生は馬村の横にいるすずめの話ばかりします。

鶴谷はすずめになぜ急に馬村とすずめがカップルだと信じたんだろうと訊きます。

すずめはうまく言うことができません。

猫田ゆゆかはすずめの些細な変化を見逃しません。すずめに何かあったと訊きます。

すずめは何もなくて慣れないことをして緊張しただけだと言います。



獅子尾はすずめと馬村が付き合っていないことを知り安心します。



すずめと馬村は一緒に帰ります。

猫田ゆゆかは皆川土牛に話しかけられ冷たい態度を取ります。



馬村はすずめに今日で一緒に帰るの最後にしないかと言います。

すずめはわかったと言います。

馬村は最後だから寄り道しようと言います。



電車に乗り着いたのは水族館です。

すずめは獅子尾と来た時のことを思い出し、入れないと言います。

馬村はこれからずっと獅子尾との思い出を避けて生きていくのかと言います。

すずめは言い返せずわかった行くと言います。

水族館に入っても盛り上がらず、すずめはふてくされています。

馬村はすずめを置いてどこかへ行ってしまいます。

すずめはペンギンの水槽を見つめながら馬村のことを考えていると、水族館に入ってから獅子尾のことなど考えていないことに気がつきます。

馬村は戻ってきてぬいぐるみをすずめに渡します。

すずめは貰えないと言います。

馬村はぬいぐるみを買って来たら機嫌が直るかと思った無理やり連れてきて悪かったと言います。

すずめはなぜそんなに優しくするのかと訊きます。

馬村は好きだからと応えます。

すずめは話題を変えようとします。

しかし、馬村は自分を見ろと言い告白します。

すずめは言葉に詰まります。水族館の閉館時間が来たので出ます。

馬村は返事は今すぐじゃなくていいと言い、すずめはわかったと言って帰宅します。



翌日学校に行くと猫田ゆゆかはすずめを見て何かあったと訊きます。

すずめは馬村から告白されたと言います。



ひと晩考えて朝、すずめは馬村の家に行きます。

続きます。



ひるなかの流星 9巻
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2024年11月20日水曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 8巻

獅子尾に再度失恋をし、悲しみいっぱいのすずめは、突然田舎に戻ってしまいます。

心配して迎えに来た友達と温かい家族を前に、すずめは素直な思いを口にして――。

この失恋、どうやって乗り越える?




すずめが友人たちの優しさに支えられ獅子尾との関係を過去のものにしようとします。馬村の存在が大きくなりつつあります。




馬村と猫田ゆゆかは廊下から社会科準備室にいるすずめを見つけます。

馬村は校庭に獅子尾を見つけ、すずめに何をした? と訊きます。

獅子尾は馬村にすずめを傷つけてしまったと言います。

馬村は言い訳を作って逃げただけと獅子尾を的確に責めます。

猫田ゆゆかは社会科準備室にいるすずめのところへ行きます。すずめが泣いているので今日は帰るように言います。



すずめは自室で泣きます。母親から電話がかかってきて実家にいるというので今から行くと言います。諭吉おじさんにはメッセージで実家に帰ると伝えます。

地元の駅に着くと同級生のやすおとばったり出くわします。やすおが学校に行こうと言います。すずめはすぐにでも家に行きたいので明日行くと言いやすおと別れます。

すずめは実家の穏やかな空気に癒されます。

翌日やすおはすずめの家に行き学校に誘います。

すずめは学校で友達と久しぶりに話します。



すずめは携帯の電源は切っているので東京の友達からの連絡も断っています。

夕食の準備をしながら母娘で話しをします。

玄関のチャイムが鳴ります。すずめが出ていくと、馬村、諭吉おじさん、猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷が立っています。

みんなで夕食を食べます。

全員すずめの実家で泊まります。

すずめは猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷に実家に帰った理由を話します。

夜中縁側ですずめは馬村とも話します。

諭吉おじさんと猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷は隣街のイオンに買い物に出かけます。

すずめと馬村は雪かきをします。

諭吉はすずめが実家に戻った原因のきっかけを作ったのは自分なのではないかと思っているのが面白いです。

諭吉おじさんと馬村と猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷は帰っていきます。



すずめは東京に戻ります。獅子尾への気持ちを抱えたまま前に進む決心をします。

すずめは亀吉と鶴谷とカラオケに行きます。。

猫田ゆゆかは皆川土牛と会います。猫田ゆゆかは皆川への気持ちの変化を感じます。

すずめは亀吉と鶴谷と別れ家に帰る途中で馬村に会います。

馬村は誕生日で日曜日に家族と築地に行く予定で、すずめを連れて来いと言われたと誘います。

すずめは猫田ゆゆかを誘います。猫田ゆゆかは断ります。



すずめは馬村の誕生日プレゼントにヘッドフォンを贈ります。馬村と築地をブラブラします。

馬村の家族と会いご飯を食べます。

すずめは改めて馬村の気持ちを知ります。

続きます。




ひるなかの流星 8巻
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2024年11月18日月曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 7巻

初めての2人きりの遠出。頑張りたいすずめとは違ってなにか悩んでいる様子の獅子尾はちょっと冷たい…。

両想いなのに不安なのはなぜ?

事態は思わぬ方向に進んでいく――。




すずめと獅子尾の関係を諭吉おじさんが知ってしまいます。諭吉が早く知ることができてよかったなと思います。

馬村がずっと静観しています。何を思っているのだろう。すずめと獅子尾の関係が終わったことを知ったらどうするつもりなのか楽しみです。




すずめは数日獅子尾の家で起こりかけた出来事を思い出してはいてもたってもいられなくなる状態を繰り返します。携帯にメッセージが届きます。獅子尾からのメッセージかと思い気持ちが昂ります。しかし、獅子尾からのものではありませんでした。猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷から初詣に誘われ出かけます。

すずめはお守りを見ていたら猫田ゆゆかたちとはぐれてしまいます。馬村の家族も来ていて友達が見つかるまで一緒にいます。

猫田ゆゆかたちはすずめを探していて合流します。

おみくじをして帰ります。



猫田ゆゆかが馬村に出会いすずめに会えてからの変化が描かれています。



すずめは諭吉おじさんが年賀状が届いたというので見てみると母親から手紙が入っています。一時帰国するので会えるのを楽しみにします。

すずめは獅子尾と初詣に出かけます。

学校の生徒や保護者、先生見られると大変なことになるので遠出します。

雪が降ってきて電車が止まってしまい民宿に泊まることになってしまいます。

翌日、すずめが起きると獅子尾はもういなくて、一人で電車に乗り猫田ゆゆかの家に行きます。

すずめは猫田ゆゆかに自分の気持ちを相談します。

猫田ゆゆかは気持ちを確認するよう言います。



すずめは家に帰り諭吉おじさんに外泊したことを怒られます。

諭吉はすずめが落としたメモ書きを見ます。



獅子尾が諭吉の店にやって来ます。

諭吉は獅子尾に説教します。



学校が始まります。

すずめは社会科準備室で獅子尾と話します。

獅子尾は好きじゃなかったと、この関係を終わりにすると言います。

すずめはその場から動けなくなります。

続きます。




ひるなかの流星 7巻
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2024年11月16日土曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 6巻

獅子尾と思いが通じあって、ドキドキしっぱなしのすずめ。

キョリをもっと縮めたくていろいろ頑張りますがうまくいったり、いかなかったり。

しかも、馬村が何か気付いたみたい――?

季節はもう、クリスマス。すずめは獅子尾を誘おうとして…。




馬村の気持ちはすずめに届くのかなという視点ですずめと馬村の場面を楽しんでいます。

猫田ゆゆかは皆川土牛に対する見方が変わりそうです。

すずめと獅子尾の物語がメインなのに他の登場人物の描写に気持ちが向いています。



すずめは獅子尾のところへ行きプレゼントを渡します。猫田ゆゆかがやって来て獅子尾を教室に連れていき誕生日のお祝いをします。

獅子尾はすずめと一緒にいる口実を作り帰ります。



翌日獅子尾はすずめからプレゼントを身につけ授業に出ます。

デザインがいつもの獅子尾らしくなくて生徒からからかわれてしまいます。

獅子尾はお気に入りなんだと言います。

すずめは獅子尾の言葉に顔を赤らめます。

馬村はすずめの表情を見て何かを感じます。



翌日すずめと猫田ゆゆかと亀吉は鶴谷が犬飼という男子生徒にお弁当を手渡しているところを目撃し追求します。

すずめは獅子尾にお弁当を作ろうとします。お弁当だと迷惑がられるかもしれないのでおにぎりを作って持って行こうとします。

家でおにぎりを作っているすずめを見る諭吉おじさんの反応が面白です。



すずめはおにぎりを渡しに職員室に行きます。獅子尾を見つけおにぎりを渡そうとした時別の女子生徒が獅子尾にお弁当を作ったからと持ってきます。

獅子尾は生徒からはもらえないと断ります。

獅子尾がすずめに用件を訊くとすずめはおにぎりを渡せなくなってなんでもないと言って去ります。



すずめは校舎の外でひとりおにぎりを食べます。馬村がやって来て獅子尾に渡すはずだったおにぎりを食べます。



期末テストが終わります。すずめは62点。なんとか赤点を免れます。

亀吉が鶴谷の家でクリスマスパーティーをしようと言い集まります。

すずめは獅子尾とクリスマスを過ごしたいと考えています。屋上でぼんやりしていると獅子尾がやって来てクリスマス少しだけ会えないかと誘います。仕事が終わったら連絡するので携帯のアドレスを交換します。すずめはうれしそうです。



夕方はクラスの友達と鶴谷の家でクリスマスパーティーを楽しみます。

カラオケに行こうという流れになります。9時を過ぎて仕事が長引いて今日は無理みたいだとメッセージが届きます。

すずめは友だちに帰ると言います。ひとりとぼとぼ歩いていると、馬村に呼び止められちょっとつきあえと二人でイルミネーションを見ます。

馬村はすずめに今日獅子尾と会うつもりだったんだろうと訊きます。

すずめは12月1日が誕生日で今日獅子尾に会ったら言うつもりだったと言います。

馬村は身につけていたマフラーをすずめに巻いて、たんじょうびおめでとう、と言います。

すずめは馬村がすごくがんばって言ったことがわかります。



猫田ゆゆかはクリスマスパーティーに参加せず家で家族と過ごしています。

宅配ピザが届きます。ピザを届けてくれたのが皆川土牛なので驚きます。



すずめは馬村と別れた後、携帯に獅子尾から連絡が入り家の近くの公園で会うことになります。

獅子尾はすずめにクリスマスプレゼントを渡します。



終業式。

馬村は獅子尾にすずめが誕生日を言えなかったことを伝えます。

猫田ゆゆかは皆川土牛に連れていかれバイトしていることを誰にも言わないでほしいと言われます。



すずめは諭吉おじさんから届け物を頼まれます。住所を見ると獅子尾の家です。

獅子尾は友だちといて、友だちがすずめに一緒にご飯を食べようと誘い家の中に入れ、酒を買ってくると出ていってしまいます。すずめと獅子尾の二人きりになります。

すずめと獅子尾はいい雰囲気になります。いいところで友達が帰ってきます。

獅子尾は友だちにすずめに対する気持ちを打ち明けます。

続きます。




ひるなかの流星 6巻
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2024年11月14日木曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 5巻

ついに文化祭スタート!

すずめのことを気にかけているようだった獅子尾が、なんだか急にそっけなくなり、馬村とも不穏な様子。これ以上期待しないように、すずめは獅子尾を避けようとします。すると突然、獅子尾が本音を言ってきて…。




すずめが獅子尾の思いを知り気持ちが高ぶる様子が面白かったです。

馬村はどうするんだろう。すずめが振り向いてくれる可能性はかなり低いなと思います。

猫田ゆゆかは急がずもう少し話せるようになるまで待ってもよかったのにと思います。

この物語はどうなっていくんだろう。続きが楽しみです。




文化祭が始まります。

すずめのクラスの執事&メイドCafeは順調にお客が入ります。

猫田ゆゆかは1、2、3年合同の劇に出演します。開演直前馬村にメッセージを送ります。

諭吉おじさんがすずめの様子を見にやって来ます。

諭吉おじさんは獅子尾を連れてやって来ます。獅子尾が担任なのに教室に入りづらそうにしていたのを見かけ一緒に来たようです。

馬村はすずめが獅子尾と何かあることを察知していて、「担任のくせに 生徒たぶらかしてんじゃねーよ」と言います。

獅子尾は驚いた表情で馬村を見ます。

馬村の父親と弟がやってきます。馬村に代わってすずめが獅子尾の接客をします。

すずめは獅子尾にどこ見て回ったのか訊かれ、どこも見ていないと応えます。休憩はあるのかと訊かれ、一人だからどうしようかと言います。

獅子尾は一人なら猫田ゆゆかの劇でも見に行けばと言います。

すずめは期待していた答えとは違ったので落胆します。

獅子尾に職員室まで戻るよう校内放送が流れ、獅子尾は教室を出ていきます。廊下で馬村を見かけネクタイをつかみ、「――1つ言い忘れた たぶらかせるだけの存在なら楽だろうな それがわかんねーうちはだまっとけクソガキ」とさっき馬村に言われたことが気に障ったようで言い返します。



すずめが廊下に出てきて馬村を見かけ話しかけます。馬村まで冷たい態度をとるのでやりきれない思いになります。

馬村は猫田ゆゆかに呼び出され指定された場所へ行きます。

猫田ゆゆかは告白します。

すずめは休憩時間一人で過ごします。

皆川土牛は猫田ゆゆかを見かけ声をかけます。

猫田ゆゆかは泣いています。皆川土牛がどうしたのと訊くので、フラれただけと言います。

すずめは一人で歩いていると狸の着ぐるみを着た誰かに横に立たれます。声を聞くと獅子尾です。

狸かと思われた着ぐるみはアライグマで、獅子尾はその格好のまますずめの手を引いて猫田ゆゆかの劇を見に行きます。

劇は面白かったようです。それよりもすずめは横に獅子尾が立っていてくれて、1人にならないように気遣ってくれたわかりいつも生徒の気持ちを読み取ってくれる人だなとそれがちょっと嬉しくて、でも恋ではなくて、とぼんやり考え込んでしまいます。



後夜祭。

獅子尾はすずめの手を引いて誰もいないところへ連れていき、気持ちを伝えます。



校庭ではミス&ミスターコンテンストが行われ、猫田ゆゆかと皆川土牛が選ばれます。



すずめは獅子尾の言葉を聞いてどう表現していいかわらない変な気持ちになります。



すずめは帰宅しお風呂に入りながら獅子尾の言葉を思い出します。明日学校で獅子尾にどんな顔で会おうと胸をふくらませます。



翌日すずめは学校へ行き獅子尾を見つけると挨拶します。

獅子尾も笑顔で挨拶します。

すずめは猫田ゆゆかから馬村にフラれたと言われます。



すずめは女子生徒が獅子尾に誕生日お祝いしてあげると言っているのを聞きます。獅子尾に来週一緒にお祝いしないかと言います。



すずめは諭吉おじさんの店でバイトします。



猫田ゆゆかはすずめの様子が変化したので何かあったかと訊き、後夜祭での事を知ります。



すずめが諭吉おじさんの店でバイトしていると獅子尾がやって来ます。

獅子尾はプレゼントとか買うためにバイトしているのならやめて欲しいと言います。

すずめは落ち込みます。



しょげかえっているすずめに猫田ゆゆかがアドバイスします。

すずめは想いを伝えに獅子尾がいる社会科準備室に行きます。

続きます。



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2024年11月12日火曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 4巻

夏休み、獅子尾への想いを吹っ切ろうとしているすずめ。

ところが、ひょんな流れで2人だけで水族館に行くことに!

楽しみながらも、時々思わせぶりな態度の獅子尾にすずめはとまどいます。

学校が始まってからも、やっぱり獅子尾は今までとちょっと違って…!?




獅子尾は頭ではわかっていても気持ちがうまくいかないというような状態のようです。

すずめの獅子尾の態度に気のせいか? あれっ、どうなんだ? と揺れるところが面白かったです。

猫田ゆゆかは1年先輩の皆川にぐいぐい迫られていて、それがきっかけに何か変化が起こるのかなと期待したいです。




夏祭の後すずめと猫田ゆゆかはあの夜のことについて話します。猫田ゆゆかは馬村に会ったこと、すずめは獅子尾への思いを吹っ切るしかないと考えていると話します。

すずめは猫田ゆゆかと別れ、スーパーに買い出しに行きます。鮮魚コーナーで男性が食材を選んでいるのを見て魚ならこちらのほうが活きがいいと話しかけます。

会計の時男性はお金を忘れていることに気がつきます。それを見ていたすずめがお金を貸してあげ、男性の家に行きます。

男性はお金を取って来るのでリビングでくつろいでいてと言います。家には息子がいて男性は息子に客がいるからお茶を出して欲しいと言います。

すずめはリビングにお茶を持って入ってくる男性の息子を見てびっくりします。息子は馬村だったからです。

馬村はすずめを家に送ると言い、歩きながら話します。



すずめが寝ているとインターフォンが鳴ります。つぼみがやって来ます。つぼみはすずめに日本を離れると言います。つぼみは獅子尾に手紙を渡してほしいと言います。

すずめは手紙を預かり思案して獅子尾に届けることにします。獅子尾の家を探していると道でばったり出会います。つぼみからの手紙を渡します。帰ろうとすると獅子尾が散歩に誘います。

公園で獅子尾はすずめにつぼみとはなんでもなくてもうおわったことだと言います。

すずめはなんで私に言うんですかと訊くと、獅子尾はたくさんきずつけたからと応えます。

獅子尾はそのまま動かないでと言ってすずめの肩に頭を置きます。

すずめは獅子尾のいきなり肩に頭を置くので動転します。獅子尾が離れると手紙の他に何か入っているのを見つけます。

獅子尾が見ると水族館のチケットが出てきます。

すずめはみんなで行こうと言います。



すずめは猫田ゆゆかを誘います。

猫田ゆゆかは他に友達を誘うと言い、すずめをコーディネートしてあげます。



当日、獅子尾は待ち合わせ場所にやって来ます。続いてすずめがやって来ます。

すずめは猫田ゆゆかから電話がかかってきて行けなくなったと言われます。亀吉と鶴谷と都合が悪くなったと言われます。

猫田ゆゆかは気を利かせてすずめと獅子尾の二人きりになれるように仕組んだようです。

すずめと獅子尾は二人で水族館に行きます。

あれこれ考えていたすずめは水族館に入って自分らしさを取り戻します。

獅子尾は積極的にすずめに接します。



猫田ゆゆかはファミレスで亀吉と鶴谷に会っています。しゃべっていると男友達と一緒の馬村が入店してきます。

亀吉が猿丸に声をかけ、馬村たちは猫田ゆゆかたちのいる席に着きます。

猫田ゆゆかは馬村がいるのに手抜きの格好なので悔やんでいます。



すずめと獅子尾はクイズに挑戦します。全問正解して景品を手に入れます。



ファミレスを出て猫田ゆゆかは馬村に何か言おうとします。でも、寸前でやめてしまいます。



水族館を出てすずめは獅子尾の思っていることを知ります。



新学期が始まります。

獅子尾は髪を短くします。

文化祭について話し合いが行われます。すずめは実行委員になります。

すずめは1年先輩の皆川土牛に声をかけられます。皆川から猫田ゆゆかに興味があるからいろいろ聞きたいと言われ拒みます。拒んでいるところに獅子尾がやって来て、すずめと皆川が言い合っている間に入ります。

皆川は獅子尾が慌ててやって来たことがわかります。

すずめは獅子尾が助けてくれたことが嬉しくなります。



すずめのクラスの出し物はメイド・執事喫茶になります。



1年、2年、3年合同劇打ち合わせで皆川は猫田ゆゆかにつきまといます。

猫田ゆゆかは迷惑そうにします。でも核心をつく皆川の言葉にどきっとします。



メイド・執事喫茶のフードは諭吉おじさんが教えにやって来ます。

獅子尾は急にすずめへの態度を変化させます。

猫田ゆゆかは皆川につきまとわれます。面倒くさい人だと思っていたのにそうでもないかもしれないと思い始めます。

続きます。



ひるなかの流星 4巻
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2024年11月10日日曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 3巻

保健室で獅子尾が眠っているのを見て、すずめは思わず「すき」と言います。

しかし獅子尾は起きていた!?

すずめの恋心を知った馬村、獅子尾の元カレ・つぼみも絡んできて、恋はさらに複雑に!!




獅子尾がずるい大人に見えます。思わせぶりなことをしなくてもいいのにと思います。

馬村がすずめに対して急に距離を縮めすぎです。すぐに顔を真っ赤にしていたのにすずめの手を握ったり、抱きしめたりなんてよく出来るなって思いました。想いが大きくて居ても立っても居られなくなり抱きしめたくなったのかなと思うことにします。

すずめは獅子尾への想いだ断ち切れるのか、断ち切れずにいるのか続きに期待です。




すずめは保健室は寝ている獅子尾の背中を見つめ「すき」とつぶやいてみます。届かない想いだろうと思っていたら、保健室に教師が入ってきて獅子尾を呼びます。

獅子尾はすっと起き上がり保健室を出ていきます。

すずめは獅子尾が寝ていなくてさっき言ったことを聞いていたのでは焦ります。

獅子尾はすずめの言葉を聞いていました。



すずめは諭吉おじさんにつぼみについて訊きます。



猫田ゆゆかがすずめの家に遊びに来ます。

猫田ゆゆかはすずめに獅子尾との進展はないのかと訊きます。すずめが告白したと言うと、何か言いたいことがあって来たはずなのにすずめへのアドバイスばかりします。その夜は泊まって翌日一緒に学校へ行きます。



学校ですずめは獅子尾に会います。獅子尾に特に変わったところはないなと思っていると昨日の保健室で獅子尾が眠っていないことを知ります。

すずめは焦ります。授業もうわの空です。猫田ゆゆかに何かおかしいと指摘されて、何もないとこたえます。



すずめと猫田ゆゆかはすずめの家に行きます。諭吉おじさんが帰っていて、つぼみもいました。

猫田ゆゆかはつぼみにすずめとどういった関係か訊きます。

つぼみは獅子尾の元カノジョと応えます。そして、すずめの気持ちを煽ろうとします。

つぼみは帰り、すずめと猫田ゆゆかは蕾について話します。



つぼみは獅子尾の家に行きすずめに会ったと言います。

獅子尾はすずめに何か変なこと言ってないだろうなと訊きます。

つぼみは何もないと言います。獅子尾がどういうつもりだと言うと別れてさみしかったと言います。



翌日すずめは獅子尾にきちんと思いを伝えます。

獅子尾はありがとうごめんと返事します。

ふられたすずめは馬村に会うと想いがあふれて泣いてしまいます。

馬村はそんなすずめを抱きしめ、俺ことすきになればいいのにと言います。

すずめはどうしていいかわからず逃げ出します。



すずめは家で馬村について考えます。きちんと返事しなくてはと考えると「ふる」にも覚悟がいるのだとわかり獅子尾を思い出します。

猫田ゆゆかと亀吉と鶴谷が遊びに来ます。

猫田ゆゆかはすずめか馬村の小さな変化を察知したらしくすずめに馬村と何かあったのか聞きます。

すずめは告白されたと白状します。

猫田ゆゆかは家から出ていきすずめは後を追います。

猫田ゆゆかは気付かなかったら何も言わないのかと責めます。

すずめはどちらも大事だから言えなかったと言います。



馬村は友だちが夏祭の相談をしているのを聞いています。

友だちは馬村がどうせ来ないだろうと言います。

馬村は行くと言います。



すずめと猫田ゆゆかは泣きはらした顔で家に戻ります。亀吉と鶴谷が猿丸から夏祭の誘いが来たと言います。

猫田ゆゆかはみんなで行こうと言います。



夏祭。

女子は浴衣で行きます。それを見た男子は感激の涙を流して喜びます。

すずめは馬村と目が合わなくて馬村を気にします。お手洗いから出てくると馬村が待っていました。二人でみんながいる花火会場へ行きます。

馬村ははぐれないようにとすずめと手をつなぎます。

すずめは手をほどき馬村の気持ちには答えられないと言います。話しをしていると馬村の肩越しに獅子尾を見つけます。

獅子尾はつぼみと一緒に夏祭に来ていました。

すずめはやはり獅子尾とつぼみは元通りに戻ったのだと理解します。馬村に先に行くとひとり歩いていきます。

獅子尾はすずめを追いかけます。フルネームで呼びすずめの歩みを止めます。

すずめは生半可な優しさはいらないと言います。

すずめは獅子尾と別れ友達だちと合流します。

友だちは猫田ゆゆかが二人と探しに行ったと言います。



すずめと馬村を探しに行った猫田ゆゆかは馬村を見つけます。

何か言葉を言おうとしています。



獅子尾は諭吉の店で酒を飲みます。諭吉につぼみとは終わったと昔のように想えないと言います。

獅子尾は諭吉の店に来る前につぼみにきちんと別れを伝えていました。

続きます。



ひるなかの流星 3巻
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2024年11月8日金曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 2巻

担任の教師・獅子尾への特別な感情に気付き始めたすずめ。

どまどい、気持ちを否定するけれど、その想いは加速してゆきます。

そんな時、クラスメイトの馬村がすずめに対して驚きの行動に出て!?




すずめは獅子尾が好きで、馬村はすずめを好きで、獅子尾はすずめのことを気にかけすぎている気がしていてもまだはっきりとわからないです。

そうなると馬村を想う猫田ゆゆかはどうなるのでしょう。すずめに何と言うのか気になります。




すずめは獅子尾を意識してしまいます。学校へ行くと猫田ゆゆかが親睦会について話しかけてきます。何のことかわからず訊くと1泊2日で自然の家に泊まりに行くという学校行事なのだと知ります。

黒板に親睦会でやりたいことがリストアップされどれにするか選択し名前を書くよう言われます。

猫田ゆゆかはすずめに馬村と同じことをしようと言います。馬村は釣りの項目に名前を書いていて、すずめと猫田ゆゆかも釣りに名前を書きます。



親睦会。自然の家に到着しそれぞれやりたいことごとに分かれて行動します。

すずめは釣りが得意みたいでどんどん釣り上げていきます。

猫田ゆゆかは生餌を針につけることすらできません。

すずめが代わりにエサを針につけてあげます。どうして馬村のことが好きなのか訊きます。猫田ゆゆかが本当に馬村のことが好きなんだなということがわかります。

すずめは獅子尾が様子を見に来たので、猫田ゆゆかに向こうの方を散歩してくるとその場から離れます。



すずめは少し考え事をして歩いた後、帰ろうとすると迷子になってしまいます。焦っていると馬村がすずめを追いかけてきていて安心します。しかし、足を滑らせすずめと馬村は穴のようなところ落ちてしまい戻れなくなります。

獅子尾がすずめを馬村がいなくなっていることに気がついて、生徒が森の方へ行ったと言うので探しに行きます。

雨が降ってきて、すずめは熱を出してしまいます。

獅子尾がすずめと馬村を発見し、二人を引き上げて宿舎に戻ります。



すずめはそのまま眠り続けます。目が覚めると猫田ゆゆかが側についてくれていることに気がつきます。

猫田ゆゆかはすずめに獅子尾のことが好きなのか訊かれます。答えずとも表情がすべてを語っていて猫田ゆゆかは相談に乗るよと言い部屋を出ていきます。

獅子尾が具合を診に来て、すずめは獅子尾への想いをはっきり認めます。



親睦会が終わるとテストが待っています。

すずめは馬村たち男子が勉強しようと話しているところに入っていき自分も参加したいと言います。

勉強は諭吉おじさんの店ですることになります。

すずめは猫田ゆゆかから教えてもらいます。なかなか理解できず勉強になると睡魔が襲いかかり、猫田ゆゆかの説明を聞かずコックリコックリと頭を揺らします。

猫田ゆゆかはすずめの態度に激怒し、本性を友達の前で晒してしまいます。しまったと思ってもすでに遅く、なにより馬村に怒鳴っている姿を見られたことに恥ずかしさを感じています。

すずめはとっさに猫田ゆゆかを庇うために馬村の腕に手を回します。

馬村は触れられたので顔を真っ赤にします。

それを見た友達たちは猫田ゆゆかの素性に親しみを感じ、馬村のスカしている態度の本当の所を知り和みます。

勉強ははかどらず解散します。



すずめは馬村に謝ります。

馬村はすずめに歯をくいしばれと言います。

すずめは目を閉じます。

馬村はすずめの頬にキスをします。照れながら、これでゆるす、と言い帰っていきます。

すずめは驚きます。



翌日、すずめは学校に行きます。馬村に会ったらどういう態度でいようと考えていると馬村から声をかけられます。

すずめは動揺します。気まずくて逃げ出します。

猫田ゆゆかは本性を知った先日の友達が学校で言いふらしたことで同級生の話題の人物になります。



すずめは馬村を屋上に呼び出し、なぜ頬にキスをしたのか訊きます。馬村が自分を好きなのだと知ります。



すずめは獅子尾を見つけ話しをします。距離を近づけたいと思い会話をします。

しかし、獅子尾は拒みます。



テストが返却されます。

すずめは13点で補習の課題を受け取ります。

教室で補習の課題に取り組んでいると獅子尾がやってきて、拒絶の仕方がひどかったと謝ります。

猫田ゆゆかは馬村に話しかけます。夏休み遊びに行こうと言うと、馬村はあいつがいるなら行ってもいいとこたえます。

猫田ゆゆかはあいつという言葉にひっかかります。



すずめは課題の一つを終えます。

獅子尾先生がおくって行ってやるから待っとけと言われ、二人で校門を出たところで、獅子尾が五月と声をかけられます。

獅子尾はつぼみと言います。

ショートヘアの女性が立っています。

獅子尾はすずめを諭吉の姪だと言って紹介します。

つぼみは獅子尾に諭吉の店に行こうと言います。すずめは帰りますと言って歩き出します。つぼみの存在を知り気持ちがモヤモヤします。



すずめは一日中ボンヤリして学校を出ようとすると

学校の外で待っていたつぼみに声をかけられます。

つぼみはすずめに獅子尾はいるかと訊きます。

すずめはもう帰りましたと嘘をつきます。

するとつぼみは忘れものだという獅子尾のライターを渡します。獅子尾がいないから諭吉に渡しておいてくれと言い帰ります。

すずめはライターを受け取り学校に戻ります。職員室に行って獅子尾がどこにいるか訊くと保健室にいると言われ向かいます。保健室のベッドで獅子尾が眠っています。獅子尾の背中を見つめ、「すき」と言います。

続きます。



ひるなかの流星 2巻
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2024年11月6日水曜日

やまもり三香 ひるなかの流星 1巻

すずめは田舎に暮らす女の子。親の転勤で、東京の高校に転入することになりました。

上京当日、慣れない東京で迷子になったすずめが出会ったの…?

恋も友情も全てが未知の新生活が始まります!!




この作品は高校生と先生、もしかしたら同級生の男子という三角関係の恋物語なのかもしれません。

1巻はまだ何も始まっていません。何が起こるか続きを楽しみにしたいです。




主人公の与謝野すずめは少し田舎な町で過ごしている高校生です。

父親がバングラディシュに転勤となり母親もついて行くと言い、すずめは東京に住む諭吉おじさんのところへ預けられることになります。



すずめは東京に着き、駅の改札で諭吉おじさんと待ち合わせていたのに迎えに行けなくなったと言うので一人で歩いて家に向かうことになります。

駅で知らない男性に声をかけられます。すずめはこわくて全力でその場を立ち去ります。

人に訊ねててみても諭吉おじさんの家にたどり着けず、公園で倒れてしまいます。



すずめは目を覚ますとベッドに横になっています。諭吉おじさんの家にいるらしく、諭吉おじさんは迎えに行けなかったことを謝っています。

すずめを諭吉おじさんの家に運んでくれたのは駅で声をかけてきた男性です。

男性は諭吉おじさんが営む店の常連客で倒れているすずめの携帯から履歴をたどり諭吉おじさんに連絡をとり運んで来たようです。



すずめは転校し、新しい学校に通います。

担任の先生に声をかけられます。担任の先生は駅で声をかけられた、諭吉の店の常連客の男性獅子尾です。



すずめは獅子尾先生と教室に入り、自己紹介をして席につきます。

授業が始まります。

すずめは教科書をもっていないので隣の男子生徒に教科書を見せてくれるように頼みます。

男子生徒は冷たい対応で教科書を渡します。

すずめは新しく友だちを作る難しさを知ります。



すずめは放課後下駄箱で隣の席の男子に出くわしたので教科書を見せてくれたお礼を言います。

しかし、男子生徒は、「あっそ」とまた冷たい態度で行こうとします。

すずめはまだ話があると男子生徒の手を掴み引き留めようとします。

男子生徒はすずめに手を掴まれて、顔を赤らめます。

「~にすんだよ!」

と怒って言います。

すずめは男子生徒が冷たいのではなく女子に免疫がないだけだとわかり安心し笑います。

男子生徒はすずめに誰にも言うなよと言います。

すずめはそれなら友達になってと言います。

男子生徒はなんで友達にならなきゃいけないと拒もうとします。

すずめはそれならもっと触れてやるぞというジェスチャーで男子生徒に迫ろうとします。そして、誰かにバラすつもりはない、ただあいさつしたりご飯食べたりする相手が欲しいだけと頭を下げてお願いします。

男子生徒は馬村と言います。

馬村はわかった、そのかわり誰にもバラすなよと言い去っていきます。



すずめは諭吉おじさんに友達ができたと報告します。

諭吉おじさんはよかったと喜びます。



すずめは学校に着き、馬村を見かけたので挨拶をしようとします。

馬村はすずめに触れられたくないので鞄で防御します。

すずめは馬村になぜ女子が苦手なのか訊きます。

馬村はお前には関係ない面白半分できいてくんじゃねえと言います。

すずめはそうじゃない、肩にバシンッてできないのがちょっとさみしく思って訊いただけ、ウザいとか言われるの普通に傷つくと言います。

馬村はまっすぐに言うすずめの言葉に悪気を感じて謝ります。

すずめと馬村が話しているところを目撃した他の女子生徒は馬村が女子を話すところを見たことがないので話題になります。

一人の女子生徒がすずめと馬村の話を聞いて、すずめに接触します。同じクラスの猫田ゆゆかと言います。

猫田ゆゆかはすずめに友達になろうと言います。

すずめはこれから学校生活が楽しくなりそうだと期待が膨らみます。



猫田ゆゆかはすずめをボーリングに行こうと誘います。

すずめは馬村を誘います。

馬村は断れず、男子を誘い、クラスのみんなでボーリングに行くことになります。



すずめは待ち合わせの駅で猫田ゆゆかが来るのを待ちます。しかし、約束の時間が来たのに誰も来ません。

獅子尾は諭吉の店に行きます。諭吉からすずめの待ち合わせの駅を知らされ何かを察知します。



すずめはいくら待っても誰も来ないので猫田ゆゆかの携帯に連絡します。しかしつながりません。

獅子尾がやって来ます。

獅子尾はクラスの男子に電話し、集合場所、時間、ボーリング場を聞き出します。そして、すずめにハブられたんじゃないかと言います。

すずめは獅子尾からボーリング場の場所を教えてもらい向かいます。



すずめはボーリング場に到着し猫田ゆゆかと二人きりになり話しをします。

すずめは猫田ゆゆかの本性を知り、頬を叩きます。

獅子尾がすずめを探すと、すずめと猫田ゆゆかは髪を掴み合いケンカをしています。

猫田ゆゆかは馬村がすずめと仲良くするのが気に入らないと言います。

すずめは猫田ゆゆかに話しかけてくれたことが嬉しかった、ヤな奴だけどキライじゃないと言います。

猫田ゆゆかはすずめといたほうが馬村に近づけるから友達でいてやってもいいと言います。



高校の制服が届きます。すずめはセーラ服以外の制服を着るのが初めてで浮かれています。

地元の友達からメッセージが届き、新しい制服を着た自分の写真を撮って送ろうとします。

猫田ゆゆかはすずめの格好をダサイと言い、メイクをしてあげます。

友だちたちはすずめを可愛いと誉めます。

すずめは嬉しくなって馬村にメイクした姿を見せに行きます。

獅子尾もすずめがメイクした姿を見ることになります。

すずめは獅子尾がメイクして変わったのに何も反応がないので少しがっかりします。



すずめは小テストの点数が悪かったのが諭吉おじさんにバレてしまい、獅子尾が家庭教師として自宅にやって来ます。

すずめは獅子尾を意識しているのに、獅子尾が自分に関心を持っていないことにもどかしい気持ちを抱きます。

続きます。





やまもり三香 ひるなかの流星 1巻
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2024年11月4日月曜日

ななじ眺 ふつうの恋子ちゃん 7巻

夏目恋子と二宮剣の仲はちょっとずつ深まっていきます。

恋子が寛容でありたいという理想と、本当の気持ちを隠しきれていない間で揺れている様子が面白いです。

剣は思いやりがありそうなところと、自分の恋子への想いをおさえきれていないところが面白いです。




恋子は剣の両親と食事します。両親から二人の馴れ初めを聞いて剣との恋にがんばろうと心に誓います。



期末試験が終わります。恋子は剣の友達からキャンプに誘われます。しかし、その輪にうまく溶け込んでいける気がしないのでやめておくと言います。キャンプに行く女子から他の女子もいるから心配じゃないのかと言われ、困った表情になります。

剣は恋子の心情に気がついてキャンプ行くのやめようかなと言います。

恋子は慌てて剣に行くように言います。



恋子は剣に強がってみせたものの剣が他の女子とキャンプに行くのが心配で嫌な想像ばかりが膨らみ気持ちが沈んでいきます。

夜になったら不安はさらに増していきます。母親からはいい傾向だと言われます。すると剣からメッセージが届きます。星が綺麗で恋子の家の前からでも見えるんじゃないかという内容です。恋子は家の外に出て星を探します。どの星だと空を見上げていると、あれだよ、と声がします。剣が帰って来てくれていたのです。

恋子は嬉しくて涙がこぼれてしまいます。

剣は夏休みいっぱい遊ぼうと言いさらに仲を深めていきます。



恋子と剣は川に遊びに行きます。

二人にとって楽しい一日になります。



恋子の姉愛子は高校の同級生の長瀬に再会します。少し意識した相手です。

長瀬は結婚しています。

愛子と長瀬が何か物語になるのかならないのか。

続きます。



ななじ眺 ふつうの恋子ちゃん 7巻
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2024年11月2日土曜日

ななじ眺 ふつうの恋子ちゃん 6巻

近づきたくて、触れたくて、素直になれなくて。

嫉妬していることを気づかれたくなくて、でも独占欲は抑えられなくて。

夏目恋子と二宮剣の相手への想いがぎこちなく動く様子が面白かったです。




夏目恋子は二宮剣が家に迎えに来て二人で登校します。

雨が降っていて、恋子は上手く髪がまとまらず苦戦します。玄関を出て剣を見ると雨なのに湿り気を感じず爽やかに立っていて目を疑います。

剣は恋子がまだ夏服に衣替えしていないので、夏服で一緒に歩きたかったと言います。

剣の言葉に恋子は、素直に夏服に衣替えすることができず晴れたら着ると言います。


翌日もその次も雨は止みません。恋子はなかなか剣の要望に応えられません。雨なんか気にせずに夏服を着ればいいのに踏ん切りがつきません。

母親の言葉に背中を押され晴れの日を待たず夏服に着替えます。


剣は恋子の夏服を見て照れています。ひとつの傘で歩かないかというと、恋子は素直に剣の傘に入ります。恋子は剣に夏服に着替えなかった理由を伝えます。

剣は驚きと嬉しさを感じて、恋子にキスをします。



教室で恋子は朝のキスを思い出して悶絶します。

剣も思い出して悶絶しています。

仲の良い二人です。

恋子は前カレの佐藤くんとのキスを思い出してしまいます。

剣は恋子が佐藤くんとキスしたことがあったのを思い出します。

恋子と剣は幸せが頂点に達していたのにいらないことを思い出したので急に気持ちが冷静になります。



剣は佐藤くんが恋子に接触しようとするのでいてもたってもいられなくなり、自分の彼女だ近づくなと警戒します。

恋子は剣の行動が嫉妬によるものだと知り嬉しくて舞い上がります。剣にきちんと気持ちを伝えます。




恋子は勉強するため剣の家に行きます。

部屋で二人きりになりそれぞれの気持ちやチームワークの良さが面白く描かれています。

剣の両親が登場します。



ななじ眺 ふつうの恋子ちゃん 6巻
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2024年9月4日水曜日

福島聡 星屑ニーナ 4巻


本物の愛を探すロボットが人間になる物語でした。

長い時間を行って戻ってくるのが面白いと感じた作品でした。

星屑とニーナに会わなかったタイヘーはその後どんな風に生きたんだろう。元の世界と異なりタイヘーだけ余ってしまうのが気になります。




第二十一回 覆水盆に返しに

ピッピと星屑は過去にタイムスキップします。

初めて宇宙雷魚が現れた日です。

ピッピは娯楽に溢れている世界に興味津々です。

星屑が何をするにもお金が必要だと言うので、ピッピはお金を調達するため銀行に強盗に入ります。

銀行に強盗に入ったピッピと星屑は、宇宙秩序防衛軍の憲兵に取り囲まれてしまいます。

ピッピと宇宙秩序防衛軍が揉めているところに宇宙雷魚が現れます。

ピッピと星屑は宇宙秩序防衛軍の円盤を奪い宇宙雷魚に接近します。宇宙雷魚に近づくと宇宙雷魚の前方に女の子の姿を発見します。

星屑が確認するとその女の子はニーナでした。



第二十二回 高嶺の花

ギロという呼び名の男性とビリーという呼び名の青年がパラレルという将棋やチェスに似たボードゲームをする話です。

ビリーには好きな女の子がいてその子に告白できるようギロはビリーの背中を押します。


宇宙雷魚のエサを持って宇宙雷魚を誘導していたニーナとピッピと星屑を乗せた円盤は宇宙雷魚に飲み込まれてしまいます。

ピッピは星屑に女の子がニーナであることを確認させ、ニーナに話しかけます。

ニーナは見知らぬ女の子に名前を呼ばれ警戒します。



第二十三回 腹の中

ピッピはニーナに遠い未来からやって来たこと、宇宙雷魚を退治して人類の未来を救おうとしていることを伝えます。

ピッピと星屑は円盤に乗り込み、宇宙雷魚にミサイルを撃ち込みます。

宇宙雷魚は暴れ、地上にあるあらゆるものを呑み込んでいきます。

ビリーが空に投げ出され、ピッピは助けます。



第二十四回 腹に一物

ニーナはビリーを助けたことでピッピに協力します。宇宙雷魚を退治するには心臓を狙わなくてはと言います。

ピッピは星屑に宇宙雷魚の心臓の場所を訊ねます。

星屑は宇宙雷魚の心臓の位置を示し移動します。

ビリーはトタンを見つけ、防風の代わりにと円盤に持ってきます。

宇宙雷魚の心臓までやって来ます。

ビリーがトタンで屋根を作ります。

ピッピはニーナに危ないから下がるように言います。

ピッピはミサイルを宇宙雷魚の心臓に打ち込みます。

心臓の壁は破れ血が流れだしやがて鼓動が止まります。

ニーナはピッピにこれで人類は救われるのね? と訊ねます。

ビリーは円盤の屋根を覆っていたトタンを上げます。

操縦席にいるはずのピッピの姿はありません。

ニーナはピッピがどこに行ったのか探します。

ビリーはさっきまで操縦席にいたと言います。

星屑は立ち上がりピッピちゃんからの伝言ですと話し始めます。

ピッピは私が消えたらそれは人類が滅亡したという道がなくなったことを意味すると言います。そして、星屑に私たちの記憶を持っている大切なロボットだからご主人ナシで生きていきなさいと命令します。

ピッピの伝言を聞いたニーナは泣いています。



第二十五回 神様のお願い!

星屑とニーナとビリーは地上に戻ります。

ビリーはギロを見つけ、宇宙雷魚を退治したと言います。

ニーナはピッピの存在がなかったかのように言うビリーに腹を立てます。

ギロさんの正体は、ニーナに宇宙雷魚のエサを与えた店主で、未来でピッピにタイムスキップができるメガネを与えた温泉に入っていた人物です。

ギロは神様のような存在で、ピッピが宇宙雷魚を退治した時間軸の未来を見ます。星屑に出会わなかったルイがポポと違った出会いを果たします。ルイとポポは結ばれピッピが生まれます。異なる時間軸でもピッピは存在していることをギロは確認します。


ニーナと星屑とビリーは歩いています。

ビリーは星屑に一緒に来ないかと誘い、電池を入手する方法を教えます。

ニーナは星屑とビリーにバイバイと言って帰っていきます。



第二十六回 窓辺の君

星屑とビリーは町の人々を救助します。星屑はその対価として電池を手に入れます。

ビリーは好きな女の子に告白します。



第二十七回 蚊帳の外

星屑はビリーと女の子のデートについて行きます。

デートで映画を観に行くことタイヘーに遭遇します。

ビリーはタイヘーを救います。

女の子はビリーの告白を受けます。



第二十八回 星屑の願いを

星屑はニーナの家に行き、結婚を申し込みます。

ニーナはロボットだからと取り合いません。

星屑は元の世界のニーナのことを全て記憶しているので、息が合います。

ニーナと星屑は無人島に行きます。

星屑は人間になります。



最終回 ニーナの夢は

ギロがニーナと星屑の前に現れ、星屑を人間にしてあげます。

ギロはニーナが神様だといっても信じないので、ニーナが野てきたバイクを空飛ぶ豚に変化させます。空飛ぶ豚はどこかへ飛んでいきます。

ギロは姿を消します。

ニーナはバイクがなくなり、無人島から出られなくなってしまいます。

ニーナと星屑の無人島生活が始まります。

ニーナと星屑は二人で生きていくことにします。




おわりです。


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福島聡 星屑ニーナ 4巻
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2024年9月2日月曜日

福島聡 星屑ニーナ 3巻

第十五回 不思議の国のピッピ

ピッピはルイとポポに脱出ポッドに乗せられて宇宙雷魚の襲撃を逃れます。

冬眠装置で眠らされていて、目覚めるとピッピはお腹が空いたので両親を探すため脱出ポッドから外に出ます。

ピッピは1千年先の人類が絶滅してしまった地球にいます。

地球はカブトムシの見た目の二足歩行の人類の言葉を話す生物が支配しています。

ピッピはカブトムシの大王から追放され今度はサソリの見た目の二足歩行の人の言葉を話す生物に出会います。

ピッピは仲良くしてくれるサソリと行動を共にします。



第十六回 地の果て

ピッピとサソリは歩いていると、人間を見かけます。おじいさんは温泉に入っています。

人類は絶滅したはずなのにピッピとサソリの目の前におじいさんがいます。ピッピはおじいさんに話しかけます。そして、自分のメガネ型のコンピューターとおじいさんのメガネを交換します。このメガネには秘密があります。タイムスキップができるのです。



第十七回 急がば回れ

ピッピはメガネを使って1千年前の両親の元に戻ります。

ピッピは両親に母船から逃げようと説得します。

しかし、上手くいかずポポに脱出ポッドに乗せられ1千年後の世界に再びやって来ます。

ピッピは最初の時と同じくカブトムシの大王に会い追放され、サソリに会い、事情を説明します。

サソリはよくわからないことをいうピッピの言うことを信じます。

ピッピは今度は失敗しないように気をつけながら、二度目のタイムスキップに挑みます。頑張ってみたもののやはりポポを説得できず、1千年後の世界に送られます。

また同じ手順でサソリに会い、説明します。

サソリは両親を救いたければ、人類を救わなくてはいけないと言います。

10年の月日が流れます。

サソリは動かなくなります。

ピッピは泣きながらサソリと別れ、タイムスキップします。

三度目はまず星屑を起動します。



第十八回 風が吹くとき

星屑とともに人類を滅亡させないため宇宙雷魚の最初の1匹を退治しに過去に行きます。

一番大切なものを守るためピッピがやろうとしていることと、ポポがやろうとしているところの違いが面白いです。



第十九回 メモリーオブニーナ2

ニーナとタイへ―の出会いが描かれています。



第二十回 メモリーオブニーナ3

ニーナと星屑が釣りをする様子が描かれています。




ピッピが描かれ、星屑もニーナも出てこないのでどんな展開になるのかと思いました。急に時間の進み具合が極端になり戸惑いました。でも、人の気持ちの温度が感じられて面白かったです。




福島聡 星屑ニーナ 3巻
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2024年8月28日水曜日

福島聡 星屑ニーナ 2巻

本物の愛を探すというのがテーマのようです。

ルイは星屑の頭の中にあるニーナの画像を見て一目惚れし、これは愛だと確信しています。

ポポと出会い、時間をかけて本物の愛にたどり着きます。

二人の間に生まれた娘ピッピが次から活躍するようです。

続きを読みたい何かがあります。どこに向かっているのかよくわかりません。時間が行ったり来たりします。過去の感情が加わって現在が描かれる時より面白くなります。

星屑は本当の愛にたどりつけるのかというのが描かれるのだろうと想像します。




第八回 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

少年の名前はルイと言います。ルイは星屑の電池を盗んで入手しようとします。

店の人に見つかり事務所に連れていかれます。なぜか逃がしてもらえます。

ルイは星屑に電池を渡し、星屑はルイにニーナの画像を見せてもらうという関係が続きます。



第九回 メモリーオブニーナ

ニーナと星屑の生活が描かれます。



第十回 助走

ルイはニーナに夢中です。電池を調達して星屑にニーナの画像を見せてもらうということをずっと続けてはいけないとニーナ断ちを決意します。旅に出てニーナを断ち切ろうとがんばります。

ルイはニーナへの想いを断つことができないので星屑に小包を送ります。小包には沢山の電池と、ニーナを忘れるまで帰らないという手紙を同封しています。



第十一回 ジャンプー

五年が過ぎます。

ルイは宇宙秩序防衛軍に入り訓練を受けています。ポポという女の子に出会います。

ポポは星屑に会いに行きます。



第十二回 男と女

ポポはルイからの伝言で星屑に会いに来ました。

星屑はルイは生きているから助けに行こうと言います。

ルイは宇宙雷魚の腹の中にいました。ニーナを振り切ることができなかったようで、星屑から聞いた宇宙雷魚の腹の中に入ってみてニーナを感じたかったようです。

ポポはあきれています。



第十三回 愛と健康の日々

ポポはルイを連れて宇宙雷魚の腹の中から脱出します。

ルイと星屑は壊れた神社を立て直し暮らします。

ポポはいません。

一年が過ぎます。

ルイの前にニーナが現れます。ニーナに化けたポポです。

ルイとポポは一緒に生きていきます。



第十四回 宇宙の法則

星屑は宇宙にいます。母船で暮らしています。

ルイとポポの娘ピッピが登場します。

ルイとポポは宇宙で地球に来ないように宇宙雷魚を退治しています。

宇宙雷魚や宇宙ホオジロザメが母船を襲います。

ポポはピッピを脱出ポッドで逃がします。

星屑は宇宙ホオジロザメに噛み砕かれてしまいます。




おじいさんは何者なんだろう。異なる時空の人のようです。



福島聡 星屑ニーナ 2巻
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2024年8月26日月曜日

福島聡 星屑ニーナ 1巻

SF(すこし・ふしぎ)なロボットの物語です。

ロボットは電池が切れると動かなくなり記録をすべて失ってしまうため電池を与えてくれるご主人さまを求めています。ご主人に役に立たないと捨てられてしまうところから物語が始まります。





第一回 前世

ロボットは電池が切れる寸前で電池を探します。ゴミの中からサルのおもちゃを見つけ電池を取り出し胸にある電池ボックスに入れてなんとか少しだけ時間を確保します。

男性と出会い、タクシー運転手に出会い、ご主人になってほしいとお願いして断られます。

残り少ない時間でホテルのパーティーに侵入し流されるままパーティーで披露されたロボと対決させられ、ワンパンチで建物の外にふっ飛ばされ頭と胴体が切断しゴミの山に落下します。電池の残量も尽きて動かなくなり記録がすべて削除されてしまいます。

動かなくなったロボットを女の子が見つけます。




第二回 天国か地獄

時間は少しさかのぼります。ロボットに出会う前の女の子が描かれます。

女の子は学生です。学校で男の子に交際を申し込まれ返事をどうしようか考えていると校内に空に宇宙雷魚が落ちてきたので校庭にいる生徒は校舎に入り隠れるようにとアナウンスが流れます。

女の子は男の子の申し出を断り宇宙雷魚を追います。

街では軍隊が出動していて民間人の行動を規制しています。

女の子はアクアリウムショップに入り店主に宇宙雷魚のエサを求めます。

店主は女の子に手のひらにいっぱいの宇宙雷魚のエサをタダであげます。

女の子はバイクで空に浮上し宇宙雷魚に近づきます。エサをちらつかせて宇宙雷魚の関心を引きます。エサで宇宙雷魚を誘導しようとしたら飲み込まれてしまいます。

宇宙雷魚の腹の中に入ってしまった女の子はバイクのヘッドライトで辺りを観察します。衣類や缶詰、ソファーにテレビや楽器があって腹の中で生きていくのに困ることは何ひとつないように感じます。いろいろ考えた末脱出することにします。バイクのスイッチを入れます。エンジンがかかりません。どうしてエンジンがかからないのか考えていると宇宙雷魚が息を吐き出し、女の子は宇宙雷魚の口から吐き出され脱出できます。でもエンジンがかかっていないので空に投げ出された女の子は地上の落下していきます。必死にエンジンを動かそうとしてなんとかエンジンがかかり最悪の事態を免れます。

着地した場所で女の子はロボットを見つけます。




第三回 それからそれから

女の子はロボットを見つけます。

頭部だけだったので胴体を探すとすぐ近くにあって配線を繋ぎ電池を入れるとロボットは動き出します。

ロボットは女の子にご主人になってくださいと言います。

女の子は断りひとり歩き始めます。

ロボットは女の子が乗っていたバイクを抱えてついていきます。

女の子はご主人じゃなくて先生にならなってあげるよと言い、ロボットを星屑と名付けます。



第四回 彼岸まで

女の子はニーナと言います。

ニーナと星屑は一緒に暮らします。

ニーナはタイへーという男性と結婚します。




第五回 働けども働けども

星屑はサルのおもちゃをペットとして飼います。




第六回 キラキラキラララ

ニーナは宝くじを買い賞金を手にします。賞金で反重力装置を購入し、星屑とタイへーが持ってきた星を空に浮かせます。




第七回 バイバイルロー

ニーナとタイへーがこの世を去り星屑は二人の側に居続けます。

七年の月日が流れます。

少年がたまたま星屑を見つけます。

星屑は電池がキレそうなので少年に電池をくださいと言います。電池を入れて少年にニーナとタイへーの記録を失くしたくないとニーナの画像を見せます。

少年はニーナに一目惚れしてしまいます。




どんな物語になるのかまだわかりません。続きを楽しみにしたいと思います。




福島聡 星屑ニーナ 1巻
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2024年8月22日木曜日

しおやてるこ たまりば 2巻

社会人の男性川崎春生と高校生中原美和が多摩川の丸子橋の下で会い、美和がハルオに想いを募らせるという物語です。

ハルオは一緒に暮らしている彼女サチと別れる別れないというところでギクシャクしていて家に居たくなくて多摩川の丸子橋の下でボーッとしていると美和の弟たっくんと仲良くなります。

たっくんは姉の美和に丸子橋でおっさんと仲良くなって遊んだと言います。

弟を心配する美和は友だちの高津あやについてきてもらい丸子橋にいるというおっさんに会いに行きます。

美和はハルオに会って、なんだかわからない魅力を感じます。なんとか接点を作りハルオと会う機会を増やそうとします。

ハルオはサチとの関係で精神がすり減っているので美和と交わす会話に癒されていきます。



学校の同級生小杉晴彦は美和が気になり、ぐいぐいアプローチします。美和に好きな人がいて、その人物に会って美和は自分のものだと宣戦布告します。



美和はハルオへのまっすぐな想いが、ハルオは美和の想いに惹かれていくところが、小杉はなんとかして美和に振り向いてほしいと奮闘するところが面白かったです。




MNO(美和 中原 応援)団の男子たちは多摩川の丸子橋の下で休んでいるハルオに会いに行きます。

男子たちは自分たちでは小杉に太刀打ちできないので、ハルオに美和を小杉の魔の手から救ってほしいとお願いします。

ハルオはあっさりと断ります。

美和がハルオに会いにやって来ます。

ハルオに何かしてあげたい美和は自宅に戻りおにぎりを作ってきます。ハルオと楽しい時間を過ごします。

ハルオは美和を家に送る途中サチを見つけます。

美和はハルオに流星群を一緒に見ませんかと誘います。

ハルオはいいよと言います。美和を家の前まで送りおにぎりのお礼を言って別れます。



ハルオは多摩川に戻るとハルオを待っていたサチと話します。

どうやらサチは以前関係があった妻子持ちの男と再開し想いが再燃したようです。

ハルオはサチにその男とヨリを戻したら男の嫁と子供はどうなる、そんな男にサチを渡したくない、また騙されて戻ってくると言います。

サチはこたえません。

ハルオはたっくんがじっと見つめているのに気がつきます。

ハルオが何しているの? と訊くとたっくんは帰ろうと思ったらハルオがいたから見ていたと言います。

ハルオはたっくんに今日の夜多摩川で流れ星を見ようと言います。



たっくんは自宅に帰り美和にしがみつきます。そして、ねーちゃんがんばって!! と言います。

美和はなんのことかわからないまま、ありがとうとこたえます。



夜の10時です。

美和とたっくんは家の前でハルオが来るのを待っています。

ハルオは急いで走ってやって来ます。

多摩川に行き、レジャーシートを敷いて寝っ転がって空を見ます。

気持ちがいいからか、ハルオがいるから安心なのか、美和をたっくんは眠ってしまいます。

ハルオがたっくんを背負って帰ります。



美和はハルオに会いに多摩川に行こうとしたら川に降りる階段の前でハルオに会います。

ハルオは美和に階段の下を指差し、小杉がいることを伝えます。

小杉はあやちゃんといて、美和が来るのを待っているようです

ハルオは美和が小杉を苦手にしているので逃げようと信号を渡りお店に入ります。

美和はハルオとデートしているようで気分が上がります。



小杉は美和を待つ間あやちゃんに、どうしたら美和と仲良くなれるか訊きます。

あやちゃんは知らないと言い帰ろうとすると、小杉に協力しろと言います。



食事を終えハルオは美和に小杉をどう思っているのか訊きます。

美和はいろいろ質問されるにつれさっきまでデートだとはしゃいでいたのに気持ちがどんどん沈んでいきます。

ハルオはちゃんと話し合ったほうがいいと言います。

美和はハルオに気持ちを伝えます。少しの沈黙の後、興奮がこみ上げてきて店を出て走り出します。

ハルオは美和を追いかけます。やっとのことで美和を捕まえて話しをします。別れる寸前の女性がいて、その人に未練があって、そのさみしさを美和で埋めたくないのでこのまま多摩川で会えるおっさんでいさせてほしいと言います。

店に戻り荷物を持って駅に向かいます。

改札の前で美和はハルオにもう一度懸命に想いを伝えます。

ハルオはありがとうと言いつつ想いについては何も言いません。



ハルオが改札をくぐると小杉が現れ、美和を連れてどこかへ行きます。

あやちゃんと店の店員麻生が見ていて、ハルオは麻生に美和を追跡するように頼みます。



小杉は美和を神社に連れていきます。

美和は拒みます。

小杉は諦めません。

美和を見失ったあやちゃんは麻生に美和とハルオに何が起こったのか訊きます。



小杉は美和を祭りに連れていき遊びます。

あやちゃんは美和を見つけ無事だったと安心します。

麻生はハルオに連絡し美和のことを報告します。



翌日美和は髪をばっさり切って学校に来ます。小杉に挨拶し、あやちゃんに会います。

あやちゃんは思いきりショートにした美和を見て驚きます。美和がこれで大人っぽくなれたかなと訊くと、全然とこたえます。

美和はMNO団の男子にも挨拶します。

MNO団の男子たちは美和が声をかけてくれたことや見た目の変化に心を撃ち抜かれます。

ハルオはサチに家を出ると言います。



ハルオはたっくんと多摩川の丸子橋の下でアイスを食べています。

たっくんはハルオがサチと結婚しないとわかり喜びます。

美和はハルオに会いたいのを我慢して自宅にいます。たっくんが帰ってきます。たっくんからハルオとサチが別れたこと、小杉と一緒にお祭りにいたのを見たと言われます。

あやちゃんから電話がかかってきます。

あやちゃんは明日の多摩川花火大会に小杉と新藤が来ると言います。



翌日、小杉はバイクで丸子橋を走っているとハルオとサチを見かけます。ハルオとサチが話しているところに美和を連れて来ます。

美和はハルオとサチと話しをします。花火大会には行かず自宅に帰ります。

ハルオは一人橋の上で花火を眺めています。



あやちゃんは多摩川の丸子橋の下にいるMNO団に美和のことは諦めろと言います。

ハルオがやって来ます。

あやちゃんはハルオに美和のことで怒ります。

MNO団は帰ろうとしたら小杉を見つけます。

小杉は丸子橋の下にいるハルオに会いに行き、美和から離れろと言います。

ハルオは茶化して取り合おうとしません。

小杉は相手にされていないと感じ腹が立ってハルオを殴ります。

ハルオは言われっぱなしで我慢できず殴り返します。そして、気持ちを話します。

ハルオの言うことがあまりに曖昧に感じて小杉はさらに怒りを見せます。

ハルオは呼吸が乱れたかと思ったら吐血してうずくまります。

小杉は驚きます。

あやちゃんが美和の自宅にやって来ます。

二人は多摩川に行き花火大会の日にあったことを話します。

美和はハルオに会いに丸子橋の下に行きます。

小杉はハルオが倒れたので救急車を呼びます。

美和が丸子橋の下に着くと誰もいません。

ハルオのメガネを見つけます。状況が把握できずにいるとMNO団の男子たちが声をかけてきます。

MNO団の男子たちは美和にハルオと小杉が殴り合いをしていたのを見たと言います。

美和はMNO団の男子の一人から携帯を借りてあやちゃんに電話し、小杉の番号を教えてもらい小杉に電話します。

小杉は丸子橋の下に来ると言います。



小杉がやってきます。小杉は美和が持っているハルオのメガネを取ろうとしまう。

美和は抵抗します。

次第に美和と小杉は言い合いになります。

美和はハルオのことしか考えられないと言います。



ハルオから連絡を受けたサチは急いで病院にかけつけます。

ハルオとサチは別れの話をします。

サチが帰り入れ替わりに小杉がやって来ます。

小杉は美和は俺のものだから近づくなと言います。

ハルオは立ち上がります。断ると言い、点滴を抜き着替えて病院を出ていきます。



たっくんはハルオと遊ぶ約束をしていたのに来てくれなかったので家の前で拗ねています。

美和は来られなかった事情を説明します。話していくうちにハルオが心配で泣いてしまいます。

ハルオがやって来ます。ハルオは美和とたっくんの前で泣きます。



美和はハルオと元気になったらまた丸子橋で会おうと約束したので放課後は毎日ハルオが来るのを待っています。

一週間ぶりにハルオがやって来ます。

小杉もやって来て、ハルオと小杉は話しをします。

小杉は美和とは縁がなかったと悟ります。。



美和はハルオをデートに誘いたくて友達に相談します。

小杉が美和に話しかけてきます。話してみて諦めがついたようです。



美和はハルオに会いに丸子橋の下に行きます。

ハルオは美和が来るのを待っています。美和が来るとコンビニで買っておいたスイーツを食べます。そして、恥ずかしそうに一通の手紙を渡します。

美和はラブレターだと思い舞い上がります。

ハルオは以前美和がくれたのを真似たアンケートだと言います。

美和は手紙に書かれた質問にひとつずつこたえます。好きなタイプはという質問にハルオとこたえます。

ハルオは美和にキスをして好きよと言います。

美和は嬉しさのあまり泣いてしまい、自分もハルオが好きだと言います。

ハルオはなんで俺なんか好きになったのと訊きます。

美和は少しの間を置いて、なんでだろうとこたえます。この場面が一番好きです。美和が何か言ってくれると期待して訊いたのに、具体的なことは何ひとつなかったことが面白かったです。

あやちゃんと麻生がやってきます。

美和は状況が信じれずしゃがみ込んでしまいます。



帰り道美和はあやちゃんに感謝します。

ハルオは麻生の店で祝われます。美和との年の差を気にして自分を嫌悪しています。

店を出て橋の上で美和のことを考えていると美和がやって来ます。

美和は自分があまりにも子供であることはわかっていて、それでもハルオが好きだと言います。なんで好きになったのという問いにハルオがどんな人なのかを知りたくて考えていたらいっぱい好きになったと言います。



翌日、ハルオと美和は駅まで一緒に歩いてこれからのことを話します。

終わり。



しおやてるこ たまりば 2巻
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2024年8月16日金曜日

いくえみ綾 プリンシパル 7巻

糸真は思ったことを言って仲間外れにされ転校して今度は失敗しないように思ったことをすぐに口にせず気持ちをなるべく表に出さないように過ごします。そうすると友だちといさかいを起こさずにすみます。なるべく平穏に仲間外れにされないようにすると周りと比較しさみしさを感じていまうことになり、自分の中でのバランスをとりたくて誤った選択をして相手を傷つけてしまいます。

糸真はどちらを選んでも失敗してしまうとわかり、自分らしくいこうと決めます。弦が振り向いてくれてよかったと思います。



晴歌は意中の人を誰にも奪われたくなくてようやく自分のものになったのに相手の気持が自分に向かないことに落胆します。好きなのに気持が通じ合わない、自分を見てくれないさみしさを感じます。



弦は自分の気持がよくわからないすこし鈍いところがあり、環境の変化によって気持ちに気づきます。和央のことしか見ていないというのはわかりにくかったです。糸真だけは特別なのだろうという感じはつたわってきました。



和央は思っていてもあまり口に出さない人物です。

登場する人物の外と内の感情の動き、頭の中で考えていること口に出すことの違いが面白い作品です。




和央と弓が仲良さそうに会話しているのを和央を尾行して弓の住まいにやって来た女子が見ています。



糸真は晴歌に金沢と別れたと言います。他に好きな人ができたのかと訊かれて弦と応えます。

晴歌は怒ります。学校中、廊下や階段で言い合いをします。

糸真と晴歌が言い合いをしているのを見た弦は女子怖いと怯ます。



弦は和央と学校を出ると金沢を見かけます。

金沢は糸真にメッセージを送り続けています。

糸真は金沢に返信しませんでした。



和央は弓とすみれの散歩をして楽しいひとときを過ごします。公園のベンチで話し仲睦まじくしているところを写真に撮られてしまいます。



糸真の携帯に金沢からメッセージが届きます。和央と弓が一緒にいるところを目撃したようです。

糸真は和央と弦と学校に行き、もう一度金沢に会ってくると言います。

弦は隠れてついていくと言います。



金沢がやってきます。糸真はきちんと関係を終わらせることができます。

金沢は和央と弓を目撃して、もう一人糸真と同じ制服を着た女子がカメラで和央と弓を撮っていたと言います。

隠れていた弦が出てきて金沢にその女子の特徴を訊きます。そして大体把握したところで走って行ってしまいます。

糸真は金沢にわたしよりも和央の方が大事なのよと笑います。

弦が戻ってきます。

弦は忘れたと言って糸真の手を引いてつれて行きます。

糸真は金沢にばいばいと言います。

金沢もばいばいと言います。



公園を出て弦は糸真に和央と弓の写真を撮った女子が和央に告白したやつだよなと確認します。

シマは弦が戻ってきてくれたことで弦に晴歌と言い合いになった理由を教えるとキスをします。



糸真は和央に弦にキスしたと報告します。

弦は糸真の行動について考え寝付けません。



糸真は弦に気まずくていつもより早く学校へ行きます。教室で写真を撮った女子を見かけます。

弦も糸真に対して気まずくていつもより早く学校に来ていて、掲示板に貼られた和央と弓の写真を見つけます。

写真は他の生徒も見つけ大騒ぎになります。

糸真と弦と晴歌はどう対応しようか話し合います。

和央は落ち着いています。職員室に呼び出されます。



夜和央は両親に弓とつきあっていることを打ち明けます。

インターフォンが鳴ります。弓と弦がやって来ます。

弦は糸真にコンビニ行こうと誘います。

弓は和央の両親に学校で起こった問題について話します。

弦は糸真からのキスは告白なのだとわかり断る返事をします。

和央は弓とのことは事前に打ち合わせていて、教師たちに説明しお咎めなしになったと説明します。

糸真は帰宅し和央に弦にふられたと言います。



学校に行くと和央は男子から女子からキスしてとからかわれます。



時間が前後して描かれます。

和央以外の家族が東京に移り糸真は大学に通うことになります。大学生活と札幌の高校生活の卒業までが交互に描かれます。

糸真と弦との関係が主に描かれます。

弦は糸真におまえがいないとつまんないと言い、東京の大学に合格し糸真とつきあうところで物語は終わります。




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2024年8月14日水曜日

いくえみ綾 プリンシパル 6巻

和央は母親から糸真のデートについて訊かれます。直接糸真にききなよと言います。

父親は心配そうに糸真を見ています。

糸真は晴歌が紹介した男の子金沢雄大とつき合うことになりました。

家族で夏休みキャンプに行こうということになります。糸真は金沢を誘い、弦と晴歌も来て、和央は弓を呼びます。



現地に着くとそれぞれが別行動をとります。

糸真は金沢と遊びます。

糸真を心配する父親を母親が慰めます。

和央と弓は森を散策します。

弦と晴歌は湖を散策し、会話しているとやや不穏な雰囲気になります。



晴歌は和央に弦に腹を立てている理由を話します。

糸真と金沢はなんとなくいい関係を築いています。



糸真はキャンプから帰って来て晴歌の様子を気にします。

糸真の母親が北海道にやって来ます。家に電話して和央が糸真の母親と話します。

和央は糸真の母親がいるビール園に向かいます。

途中で弦と会います。

弦はこれから晴歌と会うと言います。

弦と晴歌は別れます。

糸真は金沢と会っていて、携帯を確認すると母親が北海道に来ていてビール園にいると知り向かいます。店の前で晴歌と話しを終えた弦に会います。



糸真は母親をホテルに連れていきそのまま泊まることにします。



翌日糸真は学校に行くと晴歌から弦と別れたと言われます。放課後金沢に会い家に行きます。金沢を受け入れられなくて逃げるように家に帰ります。部屋に弦がいます。部屋から弦を追い出して、金沢の部屋で交わした会話を思い起こします。金沢にひどいことをしたと自覚します。和央に慰めてもらいます。



翌日糸真は金沢に会って話すことにします。

金沢は糸真の話を聞いてあきらめないと言います。

弦から糸真に電話します。

糸真は金沢との話し合いがどうなったかと訊かれ、負けたといいます。




金沢の怒りは理解できます。糸真が全部悪いです。あまりにもひどいな思います。でも、金沢の態度が怖いです。

弦は糸真を気にかける理由に気づくのでしょうか。



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2024年8月12日月曜日

いくえみ綾 プリンシパル 5巻

糸真は足が遅いのに、リレーの選手に選ばれます。第一走者に選ばれます。しかし、スタートで転んでしまい第二走者になります。どの走者になってもいい結果が出そうにないから気持ちが沈みます。

弦は糸真の走りを見て何か思っています。



晴歌は弦に家に行きます。お菓子を食べながら弦が和央や糸真のことを気にするので、自分たちのことだけ考えない? と言います。

弦は糸真が走っていたときのことを思い出して笑います。

晴歌は少し傷つきます。



糸真は和央に自分の気持ちを吐き出します。



弓は部屋を決めます。来週引っ越すと家族に言います。

弦は知らなかったようで驚きます。

父親はセキュリティーを心配します。

母親は少し腹を立てています。

弦は母親が怒っている理由を知らず、父親がポロッと弓と母親が口論した理由を言ってしまいます。

弓が内緒にいたのに、弦は和央の様子がおかしかった理由を知り、母親を怒鳴ります。



糸真は和央に気持ちを吐き出し、ちょっとすっきりします。

翌日、弦は糸真と和央に登校時に母親が言ったことに触れます。怒鳴った時に弓のことも言ってしまい悔やんでいます。

和央は周りの人から見ればそうなると納得します。

学校に着きます。糸真は晴歌に自分を見る目がどことなく親しみに欠けているのに気づき警戒されていると感じます。



リレーの練習で糸真はバトンを受け取り次に託す練習を頑張ります。

糸真は弦から話しかけられます。しかし晴歌のことがあるので弦との距離感を修正し素っ気ない態度をとります。


夜、糸真は和央に負けるなと言います。

和央は糸真に頼みごとをします。



糸真と和央は弓に引っ越し先を訪ねます。

糸真は二人にさせてあげます。外に出ると学校で和央に告白した女の子が立っています。

女の子は糸真にこの家に誰が住んでいるのと訊きます。

糸真はこたえず、和央のことはあきらめたほうがいいと言います。

女の子は声を荒げて立ち去ります。

弓は和央と話しをします。和央に年齢の差からくる不安、それでも期待しないで待っていると言います。

糸真はちょうど弓と和央が話しているところに戻ってきたので部屋に入りづらくて困っています。弦と晴歌がやって来て部屋に入ることができます。

それぞれが平静を装って楽しそうに会話します。



糸真と和央は食中毒になります。

糸真はせっかく練習したのにリレーに出られませんでした。

糸真と和央は病院に運ばれ、処置されて回復します。



糸真は和央と弦を振り切るため晴歌に男の子を紹介してほしいと頼みます。

晴歌は安心したようで嬉しそうです。

糸真は晴歌に紹介してもらった男の子と会います。

和央と弦は糸真が気になって隠れて観察します。糸真に隠れているのがバレてしまいます。




糸真はよくない選択をしているなと思います。気持ちを紛らわせるためとか友達との関係をぎこちなくさせないためにとかいいことにはならないのになと思います。



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2024年8月10日土曜日

いくえみ綾 プリンシパル 4巻

糸真はひとりで街をブラブラします。

ネガティブになっていく気持ちをどうにもできないでいます。



和央は弓と話しをします。

弓は和央に気持ちを打ち明けます。

弦と晴歌は隠れて和央と弓の会話を盗み聞きしています。



晴歌は糸真に連絡し見たままを報告します。

糸真は晴歌に弦とはどうなったのか訊きます。

晴歌は特に進展はないと言います。



糸真の父親は糸真が家に帰らないので心配し何度も電話します。

糸真から連絡が来て父親と和央が迎えに行きます。



翌日糸真と和央は弦の家に行き一緒に学校に行きます。

晴歌は弦が学校に来るのを待っていて弁当を渡します。

昼休み。糸真と晴歌は梨里と怜英は弦が晴歌の弁当を食べるその様子を観察します。



弦が糸真の家に来て和央の部屋に行かず、糸真の部屋に行き晴歌とのデートについて相談します。



弓は母親と緊張感のある会話をします。

母親は弓の思い人に目星をつけます。



糸真は自分だけ取り残されたような気持ちを拭えません。



弦と晴歌の動物園デート当日、二人はつき合うことになります。

糸真も家族で動物園に行きます。

糸真と和央は晴歌と弦に会います。糸真は晴歌の嬉しそうな顔を見ます。



夜、弦が糸真の部屋にやって来て、晴歌とつき合うことになったと報告します。



和央は弦と弓の母親と何かあったようです。すみれを弓の車でサロンへ連れて行ってもらおうと家に行くと母親が出てきて、もう家には来ないでくださる? と言われてしまいます。



翌日、すみれのシャンプーができなかったと知り、糸真は家ですみれのシャンプーをしようと言います。

晴歌はこみ上げる嬉しさを抑えようと顔に力を入れて変なことになっています。

糸真はニコニコしてたらいいと言います。

弦は和央の様子がどこかおかしいのに気づき、弓と何かあったのか訊きます。

和央は別に何もないと言います。

クラスの男子が弦と晴歌が動物園デートをしていた噂をききつけ、弦に真相を確かめに来ます。

クラスだけではなく学年全体に弦と晴歌の情報が流れます。

晴歌のことをよく思わない女子が晴歌がやってきたことを今度は自分たちがやってもいいんじゃないと話し合っています。

偶然糸真がその会話に居合わせてしまい驚きます。

晴歌もその会話を聞いていました。

晴歌は糸真にこれまでしてきたことを謝ります。



晴歌は嫌がらせされます。

弦は晴歌と一緒に下校します。



糸真と和央はすみれをシャンプーしてあげます。

学校で和央は告白されます。和央は断ります。



夜、弦は糸真を公園に呼び出し和央の様子が変で何か知っているかと訊きます。

糸真は言うと大変なことになるから知らないふりをします。弦と晴歌がつき合うことでモヤモヤした気持ちになります。




晴歌は糸真のことをどう思っているんだろう。よく思っていないように受け取れます。

糸真も本当の気持ちは胸の奥にしまって晴歌と仲良くしようと努めている気がします。

糸真は晴歌や弦や梨里と怜英と友だちになりいい関係ができ、和央と家族になり姉弟となって身を置く環境としては満足しているのに、どうも気持ちが満たされないようです。不安な気持ちや孤独感をどのようにして乗り越えようとするのか次の巻に期待です。




いくえみ綾 プリンシパル 4巻
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2024年8月8日木曜日

いくえみ綾 プリンシパル 3巻

糸真と和央とそれぞれの父親と母親の四人での生活が始まります。

糸真は和央と家族になったうれしさとこの四人が家族なのかという戸惑いの間で気持ちが揺れています。

晴歌が遊びに来ます。

和央は携帯を買ってもらったので弦の姉弓に番号を知らせます。



和央は弦と口をきかなくなります。

糸真は和央と弦の仲を修復しようとします。失敗して弦の振り上げた拳がたまたま顔面に当たり保健室に行きます。

弓がやって来ます。

弓は弦にとっての和央という存在について話します。

和央は弦の思いに涙を流します。

糸真は弦と話します。弦の背中をバチンと叩いて好きにしたらいいと檄を飛ばします。



弓は糸真に謝罪していないからと弦を連れて糸真の家に行きます。

弦は途中で帰ってしまいます。

弓は糸真の家に行き、弦が殴ってしまったことを謝ります。

弦は家で弓の見合い写真を見つけます。その写真を和央に送ります。



糸真と和央は学校に一緒に行こうと弦の家に行きます。

和央は弦が話そうとしないので怒ります。それがきっかけで和央と弦は話すようになります。



糸真が和央と弦に出会うまでの8年間が描かれます。

出会って半年の糸真はどこまで踏み込んでいいか悩みます。



弦は髪を切ります。いろいろと気持ちを切り替える思いがこもっているようです。

糸真は1年生の女子から家出の和央について聞かれます。答えられなくて逃げ出します。

晴歌が和央に話すと、和央は糸真にひどいと言います。

晴歌は糸真に弦に告白すると言います。



弦は糸真に弓のコンサートに見合い相手が来ることを伝え、和央には何も知らせずコンサートに誘うと言います。

糸真と和央と弦と晴歌で弓のコンサートに行きます。

弦は和央に弓の見合い相手が来ていると伝えます。

和央は弓に会い見合いの邪魔をします。

晴歌は変なタイミングで弦に告白します。

糸真は友だちがくっついていくのでどうしたらいいか戸惑います。




糸真は家族ができて友だちもできて楽しいことばかりのはずなのに和央と弓が、晴歌と弦がつき合うことに素直に喜べません。気持ちの揺れが面白いです。




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2024年8月6日火曜日

いくえみ綾 プリンシパル 2巻

糸真は友だちとクリスマスを過ごす予定を立てます。当日待ち合わせ場所で待っていても誰も来ません。晴歌に電話するとなるべく早く行くと言うので待ちます。でも誰も来ません。プレゼントも用意して楽しみにしていたのに一人帰ります。途中和央の家に寄ります。和央はいなくて出て来たのは和央の母親でした。家の奥から糸真の父親が出てきます。糸真と父親は一緒に家に帰ります。

父親は糸真が嫌なら和央の母親と会うのをやめると言います。

糸真は嫌じゃないと言います。



晴歌は糸真以外の友達と一緒にいて糸真だけ仲間外れにしたのでした。



翌日、和央は糸真に会いに行きます。糸真に昨日のクリスマスパーティーはどうだったと訊きます。

糸真は待ち合わせ場所に誰も来なかった、たぶん仲間外れにされたと言います。和央がなんで? と訊くと和央と弦と仲良くしているからだと言います。

和央は知ってたと言います。たぶん弦が原因で以前もそういうことがあったと言います。



糸真は晴歌に会い決別します。



糸真は父親と初詣に行きます。そこで弦に会い話します。和央が弦の姉弓を思っていることを知り、友達と思っていた晴歌と決別したことを伝えます。和央に好きな人がいたと知り新しい年が始まります。



3学期が始まります。

糸真は緊張しつつクリスマスパーティーで会うはずだった梨里と怜英に話しかけます。

晴歌は孤立してしまいます。



晴歌は秘密が明らかになりコソコソする必要がなくなったから開き直って糸真に話しかけます。



糸真の母親が北海道にやって来ます。

母親は糸真が元気にやっているのを見届けて帰っていきます。

父親は糸真と和央がいるところで和央の母親にプロポーズします。糸真と糸真の父親と和央と和央の母親四人で暮らし始めます。



弦は和央と糸真が一緒に暮らすようになり、和央が離れていくようでいらだちを感じます。和央から感謝の気持ちを伝えられより苛立ちを募らせます。晴歌は弦の気に障ることばかり言います。

糸真は父親と二人で弦から和央と奪ってしまったと感じます。




弦からしたら糸真は途中で入りこんだ邪魔者のように感じているのかもしれません。

糸真は後から輪に入ってきたことを自覚していてなんとかバランスを崩さないようにしようと行動するつもりなのかなと想像します。



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2024年8月4日日曜日

いくえみ綾 プリンシパル 1巻

東京の学校でハブられ3人目の継父とはうまくいかず、札幌の実父のもとへ引っ越した糸真。そこで出会ったのは、和央と弦。2人に近づくとハブられるらしいけど、恋に落ちてしまったら仕方ありませんね♡




住友糸真は高校1年生で東京に住んでいました。

高校で友達から仲間外れにされ、学校に行かなくなります。母親が心配し10年前に離婚した糸真の父親に連絡します。

父親は北海道に住んでいます。

糸真は10年ぶりに父親と暮らし始めます。今度は仲間外れにならないように学校生活を送るんだと心に決めます。



転校初日。

糸真は心に決めたのにやたら絡んでくる男子についカッとなって思ったままを言葉にしてしまいます。しかし、クラスの生徒は笑って受け入れてくれたのでホッとします。



糸真が帰宅すると父親が犬の世話をしています。

父親は糸真を見て学校はどうだったと訊きます。

糸真は友だちがたくさんできたと応え、この犬は何? と訊きます。

父親は近所に住むお宅の犬ですみれという名前で、ときどき遊びに来るのだと言います。

男の子がやってきます。すみれの飼い主です。話すと男の子は桜井和央と言い、糸真と同級生だとわかります。

教室で絡んできた男子が和央を探してやってきます。

和央は糸真が同じクラスだと知り明日学校で会おうと言い、糸真に絡んだ男子弦とすみれとで帰って行きます。



翌日、糸真は友達から和央と弦について聞かされます。彼らと親しくすれば東京のときのようになってしまうと考えます。

和央は教室に入り糸真を見つけると声をかけようとします。

糸真はあわてて和央に初対面のフリをします。

和央は「ふうん…」と言い、糸真に合わせます。



糸真は帰宅します。家の前にすみれが待機しているので和央の家に連れていきます。大きな家を見つけて和央の帰りを待っていると、和央と弦がやって来ます。

弦は糸真に俺んちに何か用かと言います。

和央の家だと思ったら弦の家でした。

和央は糸真と弦を自宅に連れていきます。



三人で少し話していたら、糸真は窓から中を伺う人影を見つけます。その人物に見覚えがあります。同じクラスの女子です。和央と弦と親しくしているのを見られたら仲間外れにされてしまうので立ち上がり急いで家を出ます。外に出て走り出したら後ろからすみれに飛びつかれ転んでしまいます。

その様子を見た和央は笑います。

糸真はもう仲間外れにされたくないと気持ちを吐き出し泣きだします。

弦は糸真になんで仲間外れにされるんだ? と訊きます。

糸真はあんたたち二人に近づいたらそうなると聞いたと言います。

和央と弦は黙って糸真を見ます。

糸真は二人の表情を見て冷静になり、何にこだわっているのかと思い直し和央に知らないふりしてごめんと謝ります。



翌日、和央は糸真を学校に行こうと誘います。

和央の家で糸真と弦が三人でいたを目撃したという情報が晴歌の耳に入ります。



糸真は和央と家が近所だということでクラスの女子は納得したようで、糸真の考えていたようなことは起こらずに済みます。



糸真は良かれと思ったことで和央を不快な気持ちにさせてしまいます。

翌日、和央のほうから言いすぎたと糸真に謝ってきます。

糸真は気にしてないよという姿勢を取り、余計なことをしたと落ち込んでいたのに和央のほうが気にしてくれたので少しホッとします。



糸真の父親がすみれを気にかけていたのは、和央の母親のことを気にかけていたからでした。



父親は糸真に再婚するかもしれないと言います。

糸真は和央に父親が迷惑かけるかもしれないと注意してといいます。

晴歌は和央と弦と仲良くする糸真をよく思わなくなってきています。




家の事情、親の再婚、学校での立ち位置、友達との距離が描かれています。

演劇やドラマのような作品だなと思いました。




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2024年8月2日金曜日

いちのへ瑠美 きみはかわいい女の子 4巻

瀬名正宗は小枝つぐみにクリスマスイブ一緒に過ごそうと言います。

小枝つぐみは親友のえんちゃんにプレゼントはもう決めたのと言われ、考えていなかったことに気づきます。

小枝つぐみは瀬名正宗に買い物につきあってほしいと言い、瀬名正宗の欲しそうなものを探ります。

瀬名正宗は小枝つぐみに似合いそうなプレゼントを見つけます。

小枝つぐみは自宅に招いて、手料理やケーキでもてなしたいと言います。

小枝つぐみは自宅で瀬名正宗が手料理を食べた後熱を出してしまいます。



年が明け小枝つぐみは瀬名正宗に初詣に誘われます。

相手のことをいつから好きだったという話題からくすぐったくなるようなやり取りをします。



小枝つぐみは瀬名正宗とキスしてからまともに顔を見ることができません。中学校の友達からメールが来ます。クラス会を開催しようと思うという内容です。参加する人の名前を見てみると傷つくことを言った男子の名前を見つけます。嫌な記憶がよみがえります。考えた結果クラス会を欠席すると返信します。

登校中のバスの中で瀬名正宗から拾ってもらったピンを落としてしまいます。

他校の男子が小枝つぐみの落としたピンを拾います。




小枝つぐみと瀬名正宗の二人だけで関係が深まっていくお話しを描くのかなと思っていました。

他校の男子が登場し、二人の間に何か起こりそうな展開になりそうです。





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