緑龍ジェハと出会い個人的な物語が描かれるのではと思っていました。
ヨナは高華国が平和で豊かな国だと思っていたのに、城の外に出てみると考えもしなかったことがたくさんあって、どうにかしなければという考えが強くなっていきます。
自分に出来ること、やらなくてはいけないこと、龍に出会いこれからどう行動するのか楽しみです。
緑龍ジェハはハクを海賊に勧誘したくてようやく探し当てます。
ジェハは素性を明かし船長が引き合わせたいとハクに申し出ます。
ハクと話しているとジェハの背後で女の子の声がします。
「ハク お待たせ あら どなた?」
ジェハの身体に緊張が走ります。振り向きヨナの姿を目にすると、キジャ、シンアが受けた龍の洗礼を受けます。鼓動がどんどん大きくなり、血が沸騰しているのかと感じるくらい身体が熱くなり、龍の能力を備えている脚が疼きます。
ヨナは具合の悪そうなジェハに触れます。どうしてかは判らないけれど目の前にいる人物が緑龍なのではと感じ、
「あなた 緑龍でしょう…?」
と尋ねます。
ジェハは早くこの場を立ち去らねばと何のことだととぼけます。
キジャが駆けつけ、
「姫様 その者が緑龍です!」
とヨナに告げ、ジェハは認めます。
ジェハが海賊だと知るとヨナは船長に会わせて欲しいと言います。
ハクを引き入れたいジェハは明日船に来るよう言います。
船長はギガンと言い、ヨナたちに何が出来るのかと尋ねます。
ハク、キジャ、シンアは力をユンは後方の支援が出来ると示します。
ヨナは出来ることはないが引くわけにはいかないと言います。
ギガン船長はヨナに仕事を依頼します。見事果たせたら仲間として迎えると言います。
ヨナはジェハの助けを借りて依頼を果たします。ギガン船長はまっすぐなヨナを気に入ります。
ギガン船長はヤン・クムジが戒帝国(カイテイコク)を相手に人身売買の取引を行うようで、その取引の前に邪魔な海賊を一掃しようとしていると考えています。ヤン・クムジの取引がいつ行われるのか情報が欲しいと言います。
翌日ジェハは誰も相手にしてもらえなくて退屈そうなヨナを誘い街に偵察に行きます。
人身売買のための人を集めている場所、取引の日時をつきとめます。
あとはどの船に女達が乗っているかを知りたいとギガン船長が言うと、ヨナが自ら人身売買の収容所に潜入すると言いだします。船に乗せられた後に花火を使って居場所を知らせると言います。
ハクは当然反対します。しかしヨナは譲りません。火の土地で見た光景、父親のイル王の治世を嘆いていた人々の声。これらの責任を負って闘わなくてはいけないと言います。ハクは説得をあきらめヨナに従います。
続きます。
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