2025年1月10日金曜日

草凪みずほ 暁のヨナ 45巻

高華国に関わる人達、緋龍王に関わる人達が空都緋龍城に集結しました。

龍神に会うことができるのか。会えて話すことが出来るのか何を話すのか、緋龍王の生まれ変わりとしてヨナがこの世に生まれ出た理由は何なのかもうすぐ明らかになろうとしています。

ゼノはその時どうなるのか、自身の中に龍神がいたゼノが不死の理由も語られるのかなと期待します。

スウォンの決断は? キジャとシンアとジェハは? 結末に向かってどう解き明かされていくか楽しみです。




ハクはゼノを探します。四龍の気配が分からないのでどうすればいいか思案しています。

ヨナが目を覚まします。ヨナはハクに緋龍城に向かうように言います。

ハクはゼノが緋龍城にいるのかと訊きます。

ヨナは緋龍城がゼノのはじまりの場所だからと応えます。



空都ではリリが怪我人の救助に当たっています。

オギは水が不足していると言います。

リリが水の部族領にある湖の水を丸ごと持って来られてたらとつぶやいていると、湖はないが食料と薬草ならあると声をかけてくる人物が現れ見るとムンドクが立っています。リリはムンドクが誰だかわからなくて、アユラとテトラが斉国に囚われた際救出してくれたハクのお祖父様だと教えます。

リリはムンドクに感謝を伝えます。

リリとテトラが怪我人が逃げたと話しをしていてムンドクが捕虜でもおるのかと訊くと、リリは城を命懸けで守ってくれた人物がいると応えます。

リリが人影を見つけムンドクが追いかけます。

ムンドクはその人物に礼を言おうと肩に触れると勢いよく振り払われます。男の顔を見ると見覚えがあります。ムンドクはヒューリだとわかります。何も危害を加えたりはしないから急いで逃げることはないと言います。

リリがムンドクを追いかけて来ます。ヒューリに大人しくしてと注意します。

ヨナが戻ってきたという声が聞こえます。

リリが先程の場所に戻るとヨナもリリを見つけ駆けてきます。

ヨナはリリが無事で安心します。

周囲にいる人々はヨナに戦の勝利と陛下が戻るのはいつかと訊きます。

ハクは馬の上にいてムンドクと再会します。

ムンドクはハクと話して安心しています。

ヨナはムンドクに久しぶりに会って喜び、アユラとテトラにユンを守ってくれたことの礼を言います。

リリはヒューリも助けてくれたと言います。

ヨナはゼノが空都にいたことを知り緋龍城にゼノがいることを確信します。路地に気配を感じ奥に行くとヒューリが瀕死の状態でしゃがみ込んでいるのを見つけます。ヒューリに声をかけます。

ヒューリはヨナとハクの前で初めて声を出します。

ヨナとハクは緋龍城に向かいます。門番にゼノが来たか訊きます。

門番は黄龍は本殿に入っていったと言います。

ヨナとハクは本殿に入りゼノを見つけます。

ゼノはハクに剣を向けます。

ハクはゼノに攻撃なんてできないと言います。

ゼノは龍に姿を変えハクを攻撃します。

ハクは壁に叩きつけられ気を失います。

ゼノは元の人間の姿に戻りハクに剣を向けます。

ヨナは夢で見た光景と同じでこのままだとハクが斬られてしまうとハクに向けたゼノの剣を剣で受けます。

ゼノは何度もハクに剣を向けます。

ヨナは必死にゼノを止めようとします。しかし力が及びません。ゼノがハクに剣を突き立てます。ヨナは剣で剣を叩きつけ阻止します。

ゼノはヨナを挑発します。

ヨナはどうしてハクばかり狙うのかと訊きます。

ゼノはハクを片付ければ邪魔はなくなるからだと言います。

ヨナはゼノに闘う理由がないと言います。ハクを守る全員助けると言います。

ゼノは話にならないとハクを狙います。

ヨナは懸命に阻止しようとします。

ゼノはヨナの剣先を掴みます。そして剣先で自分の喉元を狙います。

ヨナは咄嗟に剣を引きます。

ゼノの手のひらは血にまみれています。

ヨナはゼノが確かに自分を刺そうとしたと感じます。ゼノが廟に来た理由を考え失敗したからもう一度刺そうとしたのだと推測します。しかしゼノの身体は再生するから成功するわけがありません。もう一度ゼノを見ます。ゼノの手の出血が止まっていないことに気がつきます。ヨナは傷が深かったのか、持っている血の盃は傷の治りを早くするものではないのかと訊きます。

ゼノは応えません。

ヨナはどうやったら死ねるの? と訊きます。

ゼノは知らないと応え再びハクを狙います。

ヨナはゼノを身体で止め、ハクを狙う理由、自分が刺せばゼノは死ぬのかと訊きます。

ゼノは以前ヨナが放った矢に当たった傷がまだ治っていないと言います。そして今手のひらの出血が止まらないことで確信します。自分を終わらせられるのは緋龍王なのだと言います。ゼノは跪き終わらせてほしいと懇願します。

ヨナは静かに怒りをみなぎらせます。ゼノから紋章を取りあげます。

ゼノはヨナの行動が理解できません。何をするのか訊きます。

ヨナは龍神を呼び出すと言います。ゼノにばかり四龍にばかりいろんなことを背負わせる龍神に会って話をすると言います。

ゼノは紋章と血の盃は自分じゃないとどうにもできないと言います。

ヨナは紋章が自分の血に反応していると言います。



本殿の前ではリリとムンドクが門番と話しています。



ヨナの手にある紋章がヨナの血に反応し血の盃が現れます。血の盃を見てこの中にキジャとシンアとジェハがいるのだと思い蓋を開けようとします。

ゼノは血の盃に緋龍王の血が混ざると何が起こるかわからないと言います。

ゼノが大きな声を出したのでハクの意識が戻ります。

ヨナは血の盃の蓋を開け、手のひらから伝う血が盃の中に落ちます。

ゼノは血の盃にヨナの血が入るのを阻止しようとして間に合いません。

ハクが姫さんと叫ぶと、ヨナはハクを見ます。

ヨナとゼノは紋章を残し姿が消えてしまいます。

地震が起こります。建物が崩れそうになる中ハクは紋章に手を伸ばします。



本殿の外にいるリリはムンドクに守られ門番たちは本殿から離れるよう指示を出しています。

ヒューリはアユラとテトラに支えられ避難します。

イクスが久しぶりに登場します。空を見上げ高華国が闇に覆われてゆく… と言います。

高華国軍を率いたスウォンが帰還します。

地震が止みユンは空を見上げます。空が黒い雲で覆われて不安にかられます。

ジュドはまるでこの世の終わりだと表現します。

スウォンは空都に入ったら馬車を降り馬に乗ると言います。鎧を身につけ高華国軍の凱旋をより華やかなものにするためです。

スウォンが帰還しオギは不安そうにしています。民衆は地震による被害を訴えます。

スウォンはジュド将軍に対応に当たるよう指示します。民衆の中にヒューリを見つけます。

スウォンは戦に出る前の空都の雰囲気とはまったく違ってしまっていることに不気味さを感じています。

リリが馬に乗ってやって来ます。スウォンにヨナとハクが城に閉じ込められたと言います。

報せを聞いたスウォンは城へ急ぎます。



スウォンは緋龍城の前で馬から降り城に入ろうとします。

ムンドクは危険だとスウォンを止めます。

スウォンは本殿のそばまで走り入れそうな場所を探します。

ハクが屋根から飛び降りてスウォンの前に現れます。

ハクは目の前にいるのがスウォンだとわかり、スウォンに姫さんが消えたと言います。

取り乱しかけているハクにスウォンは冷静に消えたというはどこに? と訊きます。

ハクは紋章を見せ、この紋章から血の盃が出現すると言います。姫さんとゼノが血の盃に吸い込まれて消えてしまい残ったのはこの紋章だけだと説明します。

スウォンは紋章を手に取って見てみます。ラパから聞いたことから判断してヨナもゼノも無事だと言います。

ハクはその紋章から血の盃出現するが自分が触っても何の反応もなくて緋龍王の血筋のスウォンが紋章に触れたらもしかしたらと期待したと言います。

リリはここは危険だから早く本殿から離れようと言います。

ハクは大丈夫だと言います。廟にある柩に緋龍王らしき亡骸があって柩の周りだけ瓦礫が落ちて来なかったので柩がある限り城は崩壊しないと言い切ります。

スウォンは紋章を持って柩の所に行ってみると言います。緋龍王の亡骸を確認し血の盃を出現させる手がかりを探ると言います。

ムンドクはスウォンを止めます。

スウォンはムンドクに空を見るよう言います。太陽が消え闇に覆われた空を見ながらふたたび太陽を戻せるかが私の国王としての最後の仕事になると言います。

スウォンが侵入口を探そうとするのでハクが案内すると言います。

ハクとスウォンは屋根に上り少し話します。スウォンの肩の傷のこと、スウォン自身の気持ち、ハクの考えていることについては話し二人は城の中に入ります。



暁のヨナ 45巻
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2025年1月6日月曜日

谷口 ジロー ふらり。

谷口ジロー 江戸を歩く。

一歩=二尺三寸=70cm。

ゆっくり。しっかり。江戸散策。




男性が江戸の町を歩数を数えながら歩いては記録を記しています。

同じ距離を毎日歩数を数えて歩いています。昨日より二歩分多い。そんなことをつぶやきながら記録し誤差が出ることに頭を悩ませています。

考えては歩いて江戸の町の人々を眺めています。

鳶を見つけて、鳥の視点で江戸を見下ろしてみたらどうなふうに見えるか想像してみたりします。

男性は作品の中では明かされません。どうやらモデルは実測による日本地図を完成させた伊能忠敬のようです。

誤差のない測量をあれこれ試行錯誤して蝦夷に向かいます。

江戸の町や人々の暮らしが感じれて本当にこんな雰囲気があったのではと思えてきて面白かったです。




妻の栄と上野に花見に出かけます。

酒を飲みいい気分になり、桜の樹に耳をあて桜が見てきたであろう風景に空想します。



深川八幡の放生会(ほうじょうえ)で亀を購入し、川に放してあげます。男性は亀の視点で水中や川底を想像してみます。



男性は家の中でも歩数を数えています。猫の足跡を見つけその歩幅が一定であることに気がつき猫の歩き方から何かを掴もうとします。猫になって江戸の町を歩いてみる空想をしてみます。知らぬうちに眠ってしまいお栄に起こされます。



男性は夜空を見上げます。星の観測にもってこいの夜空だと町をブラブラ歩きながら空を見上げ星を見ます。歩いていると俳人小林一茶に出会い話しをします。



男性は栄と品川の潮干狩りに出かけます。漁師から鯨が品川沖に迷い込んできた時の話しを聞きます。



雨が降っています。

男性は測量をするなら晴れの日ばかりとは限らないと雨具を着て歩数を数えに出かけます。雨の日は歩幅が安定せず測量は難しいと考えます。足を滑らせ泥んこになり子供と遊びます。

雨が上がり家に戻る途中足の悪い男が乗る押し車の車輪の跡をみて回転が安定していることを発見します。

家に帰り、量程車の設計図の図面を引きます。



男性は歩数を数えています。深川と品川の距離を測量できれば緯度一分を求められるはずと考えていたのにうまくいきません。

花鳥図を学んでいるという絵師に話しかけます。

蛍が飛び交う幻想的な場面に出くわします。



男性はお栄に小言を言われます。

昼を知らせる鐘が聞こえそばを食べに出かけます。

大きな丸い窪みを見つけます。ゾウの足跡だと見かけた男性から教えてもらいます。

男性は見たことのないゾウを空想してみます。

男性は栄とそばを食べます。



男性は歩測調査した結果を上役らしき男性に報告します。

上役らしき男性は蝦夷地の地図作成のため正式に測量許可の申請をしてみようと言います。

帰り道男性は蝦夷地に行くことを栄は許してはくれないだろうとどうすれば承知してくれるだろうと思案します。

雨が降ってきます。自宅まで急ごうとしたら雷がすぐ傍の木に落ちてその衝撃に小さな悲鳴を上げ尻もちをついてしまいます。

近くにいた人に大丈夫かと声をかけられます。

男性はあまりの出来事に腰を抜かしてしまったので声をかけてくれた男性に肩を借りて茶店に入ります。

男性は少しして落ち着きを取り戻し、助けてくれた男性と話します。肩を貸してくれた男性の一人は咄家で話していると、十八番を披露してくれます。

雨が止み外に出て雷が落ちた松の木を見ます。

咄家は松の木を見てちょっとした落ちのある話しをします。



男性は歩いていると蜻蛉を見かけます。蜻蛉を追いかけるように歩いていると知らぬ間に調馬をしている馬場まで来てしまいます。ここはどこかと周りの屋敷を見てようやく自分の立つ場所がわかります。

こんなところまで来たなら蜻蛉なぞ眺めていないで歩測すればよかったと悔やみ茶店に入ります。

こんにゃくの煮しめと蒲鉾豆腐を食べながら歩測について考えます。呑んで食べてのんびりしすぎたと店を出て歩き出します。また蜻蛉が飛んできて蜻蛉の視点で江戸を見下ろす空想をします。



十五夜中秋の名月。男性は栄と月見に出かけます。

小林一茶を見かけます。



男性は江戸の町を歩測しています。馬を見かけ蝦夷地での本格的な測量について考えます。

上役らしき男性に会い測量の報告をします。

上役らしき男性は幕府から測量の許可が下りたと告げられ、男性は蝦夷地にて子午線一度を実測してまいりますと言います。



男性は栄を富士山が見える高台に連れていき、蝦夷に測量に行くことになったと言います。

蟻を見つけ、蟻の視点を空想していると栄がついて行くと言います。



冬を迎えます。

男性はお栄に書き役という測定値を手札に書き込む作業を任せたいと言い、自身の夢を語ります。出発は閏の四月頃となるだろ、ゆっくり行こうと言います。

おわりです。



谷口 ジロー ふらり。
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