2022年4月4日月曜日

草凪みずほ 暁のヨナ 27巻

ヨナの存在が緋龍王と重なりますます大きいものとなっていきます。

ケイシュク参謀はどうするのか。戒帝国の侵攻は続くのか。テジュンが絡んでくる展開なので楽しみです。




ヨナはハクの思いを知り、どう振る舞えばいいかわからなくなります。

うれしいやら、恥ずかしいやら、感情をうまく制御できません。

ハクの方は平常運転です。ヨナに気持ちを言えたことですっきりしています。



ゼノが空都に行きたいと言います。

キジャ、シンア、ジェハの身体の調子も緋龍城に行けば回復すると言います。

ユンがどうして緋龍城に近いと四龍は回復するの? と聞くと、

ゼノは緋龍城は龍神の加護が強い強い城で、緋龍王の霊魂を祀る廟があり、その廟に四龍を癒す力があるのだと言います。



空都の城下町、裏町の情報屋が集まる酒場では、オギが元気がなくぐったりしています。

仲間が、

「オギさんっ 待ち人が来ましたぜ!」

と言うと、オギは立ち上がり入り口を見ます。

「オギ 元気してた?」

やって来たのはリリでした。

「「お嬢ちゃんかよぉぉ 待ってねーよぉ」

とオギはあからさまに落胆の声を上げます。

リリはオギの髪に挿している簪を見つけ、

「こんな高価な簪 その辺の庶民が持てるわけないでしょ これは… この簪は あの子の物よ…!」

と言います。オギは訳を話します。リリは、

「…ねえ その簪買い手ついた? じゃあ私が簪買い取るわ」

と言います。



スウォンはヨナのことが気になっているようです。ヨナと言うよりもイル王の言った言葉のほうが気になっているのかもしれません。

緋龍王の霊魂を祀る廟に入り、何か考えているようです。



彩火城ではカン・キョウガが弟のテジュンを𠮟りつけています。

戒帝国が侵攻したことを知らせる烽火が上がったのに、国境からは何の知らせもないことをおかしいと感じています。

キョウガはテジュンに見間違いや烽火上げ間違いでは済まないのだぞ、と言います。

テジュンがまさに言い訳として用意していたことを全部言われてしまい、ごにょごにょと言わなくていい事ばかり言っています。

兵士がキョウガに報告に来ます。

「火の部族最北の町より伝令が! 只今戒帝国側より国境を破り 敵の軍が火の部族領に侵攻して来ました。!!」

キョウガはすぐに確認に向かいます。



ヨナ達は空都近くの小さな温泉地に来ています。

寛いでいるとオギが入ってきます。

オギは情報屋仲間と情報交換し、ハク達は二人の会話を聞き、火の部族に戒帝国の軍勢が攻めてきたことを知ります。

本当なら火の部族の手助けをしないと、ということになり、オギに馬車を借り火の部族領に向かいます。



カン・キョウガはテジュンの烽火の報告に直ちに兵を整えて国境に向かわなかったことを悔やみます。

1日時間を無駄にしてしまった上、援軍が来るまで持ちこたえられそうにありません。それでも今ある兵力で敵の侵攻を食い止めようとします。

兵力に差があり、味方がどんどんやられていきます。

兵士は、キョウガに退却をすすめます。キョウガは援軍が来るまで持ち堪えろと指示します。

テジュンに槍を携えた騎馬隊が襲いかかろうとしています。兵士は槍をテジュンに向けます。側近のフクチがテジュンの前に立ち、テジュンを守ります。どこからか矢が飛んできます。矢はテジュンを狙う兵士に刺さり、落馬します。

テジュンは矢が放たれた方向を見ます。高台に弓を持ったヨナが立っています。


ハクが、キジャが、ジェハが、シンアが恐ろしい勢いで敵を蹴散らしていきます。

形勢が逆転します。火の部族軍は押し返し、敵は退却していきます。



火の部族はなんとか乗り切ります。

隠れてオギは四龍の活躍を見ています。オギはとにかく驚いています。情報屋で流れる四龍と赤い髪の女の話は本当だと思わざるを得ません。

ヨナ達は役割を終えたので引き上げようとします。

しかし、カン・キョウガはヨナ達を引きとめます。全員彩火城まで来てもらうと言います。

ハクがキョウガに圧をかけます。

テジュンがやって来ます。キョウガはテジュンがヨナ姫が生きていたことを報告しなかったを責めます。

テジュンは誤魔化さず、しっかりと、

「ヨナ姫に手出しは許さない」

と覚悟を決めてキョウガに言います。

高台にいたヨナがやって来ます。

キョウガはヨナの印象が変わったことに気がつきます。

ヨナはキョウガに心配することは何もないといいます。

周囲にいる火の部族軍の兵士は高揚しています。


話を切るように、ユンとゼノがやって来て、負傷した兵士の手当てしようと声をかけ始めます。

キョウガはヨナ達のことをスウォン陛下に報告しなければならないと考えます。



緋龍城ではスウォンとリリが会話しています。

ケイシュク参謀はスウォンのもとに報告に来るとリリがいるので、早く水呼に帰ったらどうです、と言います。リリが緋龍城に、スウォンの側にいることを快く思っていません。

ケイシュクは火の部族長カン・キョウガからの報告をスウォンに伝えます。

続きます。



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