じわりじわりと密売人に迫っていきます。
思いもよらない人物がヨナ達に加勢します。
展開が面白いです。
ヨナは意識が途切れそうになりながら踏ん張っています。
密売人ヒョウが部下に命じ、部下がヨナにとどめを刺そうとする寸前で、シンアがやってやっつけます。
シンアはヨナが斬られたの見ると怒りで残りの密売人も次々にやっつけ、ヒョウに狙いを定めます。
ヨナはシンアを止め、ヒョウに聞きたいことがあるといいます。
ヒョウは懐に手を入れ、短剣を抜こうとします。ヨナは察知していて剣を振り上げます。ヨナの剣はヒョウの額を斬ります。
ヒョウは斬られた痛みと、また額に傷が増えたことで叫びます。
「ゆるさない」
と言い捨て、逃げ去ります。
追おうとするシンアをゼノが止めます。
ヨナとテトラを部屋に運びます。
ヨナは幸い傷が浅く命は無事でした。
そこにハク、キジャ、ジェハが戻ります。ヨナの姿を見て動揺します。
テトラは重傷でなんとか一命は取り留めました。
リリはヨナに会いに行きます。家は水呼(スイコ)にあってテトラはそこで休ませようと思うと言います。
水呼と聞いてユンが、
「水の部族領沿岸部がこんな状態なのに部族長は何をしているんだろう」
とつぶやきます。リリは黙って聞いています。ハクが、
「アン・ジュンギ将軍… どうしているかは知らんが冷静で慎重な人物だ 相手は戒帝国 迂闊に動けんのだろう」
と言います。
ヨナが、
「リリ… 私達は仙水(センスイ)に行くわ」
と言います。ヒョウが仙水にいるはずだというのです。
「だからリリ ここでお別れね 大丈夫 必ず彼らを水の部族から追い出す リリは早く安全な場所な所へ 今まで危険に巻き込んでしまって ごめんね」
と言います。
リリは自分の部屋に戻り、アユラに胸の内を打ち明け涙します。
黙って聞いていたアユラは、立ち上がり荷物をまとめ、テトラを背負います。
その様子にリリは驚きます。テトラは意識が戻っていて、リリを元気づけます。
リリは水呼に戻ります。水の部族長アン・ジュンギ将軍はリリの行方を探してます。
リリは懸命に父を説得します。しかし、ジュンギには届きません。
リリは自分の部屋に閉じ込められてしまいます。
父に言葉が届かなかった。リリは一人で問題解決に乗り出します。
リリは水の部族長の象徴である水の金印を持ち出し、馬で仙水に向かいます。
ヨナ達は仙水に向かう途中、何度も襲われます。ヒョウが赤い髪の女を探しているという情報を入手し、ヨナは居場所を知らせるため暴れてやろうと言い出します。
リリも仙水に着きます。これからどうしようかと考えていると男二人に、赤い髪の女を知らないか?と尋ねられます。
知らないと言い、立ち去ろうとすると、背中に背負っていた荷物を斬られてしまいます。その荷物の中に金印が入っているので悲鳴をあげると、どこからかやって来た男に助けられます。
男はリリの顔を見ると、
「水の部族長のご息女リリ様」
と言います。
リリは父が差し向けた刺客だと思い全力で逃げます。
男は走りながらリリに話しかけ、リリの誤解を解きます。
男は商人だと言います。仙水の状況を知りたいと言います。リリに護衛がいないようだし、我々を用心棒として雇いませんかと提案します。
リリは自分の持っている情報は大したことはないが、用心棒として雇うと言います。
男の護衛が男に話しかけます。
「陛… ウォ…ウォン様 仙水の調査をするだけのはずでしょう 用心棒なんて長居は出来ませんよ」
男はスウォンだったのです。
リリはウォン(スウォン)と情報交換します。
話しているうちにリリはヨナと合流した方がいいと言います。
翌日、リリはヨナに再会します。
ヨナはリリが仙水にいることに驚きますが、リリの後ろにいる男にもっと驚きます。
リリがヨナ、スウォンの互いを紹介する場面は三人の心境を想像すると面白いです。
ゼノがヨナに海の向こうからたくさんの船がこっちに来ていると知らせます。
ヨナはリリに高台に案内してもらいます。
高台から海を見ると南戒の方角から商船にしては多すぎる数の船がこちらに向かってきています。
スウォンは事もなげに、帰ってもらいましょうか、と言います。
スウォンはリリとジェハに指示を出します。
リリはスウォンに言われ商業組合の定例会議の場にやって来ます。
リリは集まっている商人に船を貸すよう言います。
商人たちは取りあいません。
それならばとリリは軍を連れてきたら、船を貸すかと再度尋ねます。
続きます。
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