白雪の赤い髪が再び狙われてしまいます。
話の展開が思わぬ方向に向かい、規模が大きくなっていくところや、登場する人物の感情や思惑が交錯して面白いです。
●第18話
クラリネスの近海、船の上で交わされている会話から始まります。
第2話で白雪をさらった男巳早(みはや)は赤い髪の娘を探している美少年がいると、ゼンの元にやって来ます。
巳早は白雪も交えて、赤い髪の娘を探しているという美少年の話をし、少年が白雪を探している理由は、
「その赤髪のお姫様には城なんかよりふさわしい場所があるんだよね」
と言ったというのです。
白雪は自分が誰かに狙われる理由が見つかりません。
オビは巳早を警戒しつつ、冷静に聞いています。
ミツヒデはゼンの様子を気にかけています。
木々は今後備えておくべきことの優先順位を整理しているようです。
ゼンは動揺しています。
問題の起こっている一方で、イザナ殿下の元にタンバルンから書状が届きます。白雪への招待状です。
●第19話
ゼンと白雪は、
「今晩イザナ様の所へ行くようにと伝令があった」
ミツヒデから言われます。
ゼンと白雪はイザナの元に行くと、イザナにタンバルン王国から白雪に招待状が送られてきたと聞かされます。
白雪をタンバルンで行われる夜会に招待したいというのです。
ゼンと白雪は驚きます。
出発は14日後、タンバルン王国での滞在は7日間。イザナは白雪にそれまでに踊れるよう稽古するよう命令します。
白雪を狙う何者かがいて、白雪はイザナの命令でタンバルンへ行く。
なんともやっかいな問題が山積です。
オビは白雪がタンバルンに出発するまでに、白雪を狙う美少年を捕まえようとします。
しかし、何の手掛かりもありません。
白雪がタンバルンへ出発する前日、オビはゼンに白雪の護衛役を任せて欲しいと申し出ます。
ここでのゼンとオビのやりとり、ゼンと白雪の会話はうまく掴みきれませんでした。
●第20話
白雪とオビはタンバルン王国の王城シェナザードに到着し、ラジ王子の側近サカキに出迎えられ、ラジ王子と再会します。
ラジ王子と白雪は滞在中、一緒に過ごしてみようということになります。
美少年はクラリネスの王城の警備が厳重で進入することができず、あきらめてタンバルンに戻ることにします。
白雪と美少年との距離がかなり縮まります。
●第21話
白雪はラジに、一緒にいてみましょう、と言ったものの、いざ一緒にいてみると、会話はぎこちないし、空気はピリピリしているし、緊張感から言葉が自然と出てこなくて、だいぶ苦戦しています。
おまけにいつもどこかから城中の人たちが白雪に興味があって監視? 盗み見しています。
ラジ王子は白雪を気づかい、人の目の届かないところがあると地下通路に連れて行きます。
地下通路があることは知っていても、熟知していないので迷ってしまいます。
ラジ王子は白雪と同様に、二人でいることでなにかを得られるかもしれないと思っています。
あまりに手応えを得ることができなくて、二人でいることで何も得られることなどないかもしれないと思い始めているところで、白雪と話をします。
白雪はラジ王子との関係を変えたいと思うから一緒にいようと言ったといいます。
ラジ王子はどうすべき考え始めます。
巳早は城から抜け出し、美少年と接触します。巳早は美少年に白雪を狙う理由を聞きます。美少年は巳早のように白雪を利用するためにさらおうとしているようではないようです。
美少年が白雪にこだわる理由はなんだろう?
続きます。
あきづき空太 赤髪の白雪姫 5巻
(アマゾンのサイトに移動します)
0 件のコメント:
コメントを投稿