相手は自分のことをどう思っているんだろう? という手探りの状態がともて面白いです。
夏目恋子と二宮剣はコタツでうたた寝しています。
恋子の母親はそんな二人を微笑ましく見ています。姉の愛子が帰宅し、うたた寝している恋子と剣を見て、「不愉快な光景」と表現します。
母と姉の両極端の性格では同じものを見ても、こうも感じかたが違ってしまいます。
剣が動いて手を動かすと、恋の膝辺りに、とんっ、と触れてしまいます。一瞬で剣は何に触れたのか察知し、恋子は誰に触れられたのかわかります。
剣はすぐにあやまり、恋子は動揺なんてしていない反応をします。
恋子は本当に寝ていたのかな?嘘寝じゃないのかな、なんて思います。
恋子は剣から贈られた髪留めのゴムを見せたかったみたいです。剣が気づいてくれるって分かっているのに、髪留めを見つけてくれると、素直じゃない可愛げのない態度をとります。
恋子は自分らしさはこれだと思っているみたいです。
恋子に何度も剣と自分は両想いなのではと思う出来事が起こります。でも、確信には至りません。両想いだったらいいのにという気持ちが強くなるにつれ、剣への想いがより大きくなっていきます。
剣のほうはどうなんだろう。おかみさんから恋子の気持ちは聞いて知っているのに、なぜか気持ちを伝えようとしません。どうしてだろう?
恋子はバレンタインデー、ホワイトデーと気持ちを伝えるイベントはあったのに、他の子より特別感を感じられるというところまでしか進展していなくて、ついに、恋の達人の母親に、
「どうしたらいいっすかね」
とアドバイスを求めてしまいます。
母親は、
「男に言わせるように持っていく」
と恋子にはとてもできそうにないことを言います。
恋子は告白なんてしたことがありません。したがって、告白は無理です。剣に告白してもらうしかありません。なのに、バイトに来た剣がお客さんとの会話の中で、
「…オレ 言えないかも」
と言うのを、恋子は聞いてしまいます。
勇気を出して、自分から告白する。
恋子も剣もそう思っています。
互いが頑張って伝えようとしている様子がとてもいいです。
新年度に入ります。
恋子と剣は2年になり、同じクラスになります。
始業式が体育館で行われ、新任の教員の紹介が行われます。
姉の愛子が赴任し、恋子と剣は驚きます。
二人だけの会話が、メッセージのやりとりだけだけど、増えてきてる気がします。
恋子と剣は友達としゃべっていても、スマホをずっと手にしていそうです。
続きます。
ななじ眺 ふつうの恋子ちゃん 3巻
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