2023年10月30日月曜日

タアモ たいようのいえ 9巻

基が自室に行き、真魚は脱力します。そして、声を出さず悶えます。じたばたしていると大樹になにやってるのと声をかけられます。

陽菜からメッセージが入ります。

真魚は少し落ち着きます。大樹に今週末にまた実家に帰ろうと思うと言います。まず基と対等になり、陽菜が戻ってきてすべてはそれからだと思い直します。


基は自室に戻り自制できなかったことを悔やみます。


翌朝、基が洗面しているところに真魚が起きてきて鉢合わせします。

真魚は基を見て赤面します。

基は平静を装っています。

昨日はなんでと訊こうとすると大樹が物騒な雰囲気で二人の前に現れます。

真魚と基は話せなくなります。



学校で真魚は千尋に昨日の出来事を話します。

千尋は驚いて、羨ましがります。真魚に感想を聞いたりと反応が面白いです。そして、基の会社の人はどうなったのか訊きます。

真魚は杉本さんがどうしているか想像します。



杉本さんは泣いて泣いて泣きまくったようです。泣きすぎて目が腫れ上がっています。それでも休まず出社します。

基を改めて見て、諦める、忘れる、なんてどうすればできるのかわかりません。

会社を出て、戦国居酒屋に行きます。

店の前で大樹に声をかけられます。

店に入り、飲めないのにお酒を飲んで酔っ払い、大樹にかまってもらいたくて腕にしがみつきます。

大樹はたかが失恋でと元気を出すよう励まします。



真魚は杉本さんと友だちに戻れたらなって思います。

基が帰宅します。

真魚は週末実家に帰ろうと思うと言います。今回は居てもいいと言われたら少し長めに居ようと思う、家族旅行にも行ってみたいと言います。

基は陽菜を呼んでうちの家族と行こうかと言います。

真魚は父親がいいっていうかわからないと言います。

基はいつか行こうと言います。

昨日から訊きたかったことを訊きます。

基は理由は一つしかないだろと言い、今は保留、俺がちゃんと言うから待ってろと言います。

真魚はわかったと言います。



大樹はバイトを終え居酒屋を出ると、杉本さんが待っていました。

杉本さんは酔って迷惑をかけたのではと謝ります。

大樹は基と何かがあったに違いない、何があったか知りたいと、店に入って話します。杉本さんの話からすると基はばっさりと断ったことがわかります。ありふれた言葉で励まし店を出ます。


大樹は帰宅し、基と話します。

基は真魚と話した家族旅行について話します。

大樹は杉本さんが居酒屋に来たことを話し、基の考えを探ります。

はっきりしたことはわからず、基に真魚を好きだと言わないでと心の中で願います。



真魚は実家に帰ります。妹結衣と遊び、父親に旅行を切り出すタイミングを狙います。新しいお母さんに基の家族と旅行に行かないかと言ってみます。

結衣が行きたいと言い、新しいお母さんも賛成し、父親に訊ねます。

父親も渋々了承します。

父親は真魚には関係ないことで苦悩して、真魚を今の状況に追い込んでいるようです。

真魚は自室で陽菜にメールを送ります。


真魚からのメールを受け取った陽菜は旅行に基や大樹のことは好きなのに旅行へ行く気はないようです。



真魚は学校で大樹に元気に挨拶します。

大樹は真魚が実家でうまくいっているのを望まないようです。真魚にとって自分はどういう立場にいるのか気にします。

「真魚って 俺のことどう思ってるわけ?」

と訊いてみます。

真魚は恥ずかしそうに言います。

「家族」

大樹にとって驚く応えでした。まさかそんな位置に自分がいたとは思わなかったようです。しかし、大樹が立ちたい位置はそこではないので複雑な気持ちのようです。

千尋が大樹に話しかけます。千尋は真魚を困らせてやれと言います。

大樹は困らせてみようと思います。

大樹と真魚が教室にいる真魚のところにやって来ます。

真魚は二人が一緒なのは珍しいと言います。

三人で話していると、千尋は織田くんがこっちを見ていることに気づきます。

大樹は千尋に話の続きをしたいと二人で移動して話します。

大樹は千尋に真魚に何か訊かれたら何も知らないと言って欲しいと言います。千尋はなぜ? と訊ねます。

大樹は千尋には自分のことを考えて、真魚には一人で自分のことを考えて欲しいからだと言います。

織田くんが二人を追ってきて千尋に声をかけます。放課後に姉の誕生日プレゼントを選ぶのを手伝って欲しいと言います。

千尋は私でいいのと訊きます。

織田くんは千尋だから頼んだんだと言います。

大樹が真魚と一緒について行くと言い四人で行きます。



雑貨屋で誕生日プレゼントを選んでいると、大樹は織田くんを挑発します。

織田くんは大樹の言葉を受け、千尋に気持ちを打ち明けます。

離れたところで真魚と大樹は様子を眺めていて、邪魔になるから帰ろうと言います。

千尋は帰ろうとする大樹に感謝します。



帰宅し、真魚は千尋の想いが叶った瞬間を目撃して一人で興奮しています。

話していると大樹は基が帰りが遅いことがわかり、千尋に背中を押されたこともあって、

「だったら真魚 俺のことも考えてくれる?」

と言います。真魚がいつもようにさらっとかわすのかと思っていたのに、今日は困った顔をします。

大樹は想っていることを言おうとしたのに基のことを思うと踏ん切りがつきません。

「ごめん また今度にするよ」

と言います。

真魚は風呂に行きます。大樹が自分のことを好きだったらなんて考えもしなかったようで戸惑います。



翌日真魚は大樹に態度がぎこちないです。大樹は通常です。

学校に行くと、真魚は千尋から織田くんと付き合うことになったと報告されます。千尋が幸せそうだと感じます。大樹のことを相談するのは別の時にしようと決めます。

千尋の言った約束のある関係。真魚は基とそういう関係になりたいと望みます。



基が帰宅し、真魚は千尋のことを話します。約束のある関係っていいなと基に言葉を求めます。

基は約束してあるだろと言います。

真魚は何のことだかわかりません。

基はちゃんと待ってろって約束してあると言います。

大樹が部屋から出てきます。

真魚は大樹を気まずく感じているので部屋に行きます。

大樹は基に真魚のことが好きなのかと訊きます。そして、自分は真魚が好きだと言います。なにもかもわかった上でそう言います。



大樹は真魚に気持ちを伝えます。

真魚はこれまでずっと大樹を傷つけていたことを知ります。涙があふれ、

「ごめん 大樹」

とだけ言います。

大樹は俺のことを考えてもらうために言ったから泣かないでと言います。



基は大樹が言ったことで焦りを感じています。




傷つく気持ちをわかりすぎている真魚は、知らず大樹を傷つけてしまっていたことを知りどうしていくのでしょう。

続きます。



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