家に居場所がなくなった女の子と、バラバラになった弟妹と昔のように一緒に暮らせるよう頑張る男性の物語です。
女の子は本宮真魚(もとみやまお)という高校生です。
両親が離婚し、父親と暮らしていました。父親が再婚し新しくお母さんと妹ができます。三人の中に溶け込めず、居場所がなくなります。
小学生のころ、両親が不仲だったので夜も遅くまで帰らず、真魚は家に一人ぼっちで待ちます。両親は自分のために頑張ているんだと言い聞かせ、寂しさを誰にも打ち明けられず神社で一人で過ごすことが多くなります。
中村家は真魚の家の向かいに引っ越してきました。
中村家の末っ子陽菜(ひな)が真魚を見つけ家に連れて来ます。
長男中村基(なかむらひろ)はこれがきっかけで真魚と知り合います
中村家は賑やかで笑顔の絶えない明るい家庭でした。俯いていた真魚は次第に笑顔になっていき中村家の家族の一員のように過ごします。
真魚は両親が離婚し、父親について行くことになり、今より少し離れた場所に引っ越すことになります。
中村家は両親が事故に遭い、いなくなってしまいます。弟妹は親戚に預けられバラバラになってしまいます。
笑いの絶えなかった家は人の気配のない寂しく冷たい空間となりました。
基の真魚の第一印象は、
「泣くのを我慢している子」
です。
基は真魚と話し家庭の事情を知ります。
泣くのを我慢していた子の笑う顔を見て、この笑顔が見ていたいと思うようになります。
数年後。
真魚は高校生になります。
基は両親の建てた家を守りたくて、働きながら学校へ行き、現在会社員として働き、陽菜と大樹が戻って来られるように準備しています。
真魚と基は顔を合わせています。
真魚はだいたい落ち込むと神社にいるので、基は帰り道は神社に真魚がいないか確かめて帰るくらい気にかけています。
ある日の帰り道、神社にいる真魚を見つけます。
基は真魚をご飯に連れていきます。
「帰るとこなくなっちゃった」
真魚はご飯を食べながら泣いています。
基は真魚を家に連れて行きます。
真魚は基の家で暮らします。
真魚の趣味は携帯小説を書くことです。ハンドルネームは空海。
基はたまたま見つけた空海の小説にハマり、感想を送るほど更新を楽しみしています。
基が空海が真魚だと知るのが楽しみです。
真魚は家族のルールに縛られることに憧れ、基は家族に何かしてあげることに喜びを持っています。
互いに欠けていて、欲していたものを与え与えられするのが面白いです。
どうして真魚は父親との関係がうまくいっていないのか。そこにどんな理由があるのか今後明らかになっていくのを待ちます。
家族と恋愛が描かれる面白い作品です。
真魚の孤独が感じられる場面では息苦しくなります。真魚がどう変化して感情を出せるようになるのか楽しみにしています。
続きます。
タアモ たいようのいえ 1巻
(アマゾンのサイトに移動します)
0 件のコメント:
コメントを投稿