2023年10月24日火曜日

タアモ たいようのいえ 6巻

大樹は直接的に言葉や態度で相手に伝えるべきだと思います。余裕はないはずなのにと思います。




大樹が小学生の頃が描かれます。

陽菜が真魚を家に連れてきて一緒にゲームをして遊ぶようになった時から気持ちがあったようです。

大樹本人はその時は真魚への気持ちに気がついていないようです。わからないのか、認めるのが恥ずかしいのか、自分の胸の中にだけ抱えている想いなのか。

基と陽菜と離れ離れになり、神戸の親戚に引き取られそれどころではなかったから仕方ないです。

まず、自分の居場所を作ること、そして、いつか恩返しをすること。そのために必死で、真魚のことは忘れていて思い出すことさえなかったと言います。

大樹は心にゆとりができたのかなと思います。

忘れていた気持ちが真魚と再会したことであの時の気持ちはそういうことだったのかと高校生になって気がついたようです。実家に帰ってひと目真魚を見たら気持ちがすっかり戻ったのに、真魚は基のことしか見ていなくて冷たくしたのかもしれません。

大樹はわかりにくいです。



真魚は大樹が実家に戻ってからどの高校に行くのか知らされていません。基から同じ高校に通くことを聞かされ驚き、慌てます。

基は真魚と大樹が学校、バイト、住む家も一緒になると気がつき何か思うところがあるようです。



真魚はバイトを終え、店を出るとラジカル(杉本)さんが待っていて声をかけられます。

ご飯を食べながら話をします。

基をめぐって揺れる真魚と杉本さんの心の動きが面白いです。

杉本さんは小説のことで嘘をついたこと、これから基に想いを告げることを話します。

真魚は好きな人が同じなので、仲良く笑い合ったりできなくてさみしさを感じます。



翌日、真魚は学校で千尋に基の弟大樹がこの高校に転校してくると言います。

千尋は一度基に会ってみたいと言うので家に招待します

千尋と織田くんのぎこちない距離感で何でもないように話そうとする様子が互いを気遣いあっていて好きです。



真魚は基から新しいお母さんが来ているとメッセージが届いて緊張しつつ帰宅します。

新しいお母さんは真魚に帰ってこないかと言います。

真魚は少しずつ帰ると約束します。帰ったとき父親に一人暮らしの話をしようと決めます。

新しいお母さんは涙を流して真魚に感謝し帰って行きます。


真魚と基は話し合います。

基は真魚がこの家からいなくなってしまうと考えるとさみしさを感じます。



千尋が基に会いにやって来ます。



真魚は実家に一時帰宅します。

父親は相変わらず真魚に冷たいです。

真魚は父親に一人暮らしの許可を求めます。

父親は駄目だと言います。

真魚は自室にこもり泣きます。



真魚は中村家に戻ります。基に実家であったことを話します。

基は真魚の一人暮らしを認めないと父親が言ったのは意外だったようです。もうずっとこの家にいたらいいのにと言ってしまいたいのをぐっとこらえます。


真魚は神社に行き、気持ちを落ち着かせます。

大樹が声をかけます。

真魚は明日帰ってくると聞いていたのでびっくりします。

真魚と大樹は家に戻ります。

大樹は真魚と基の様子がおかしいのに気がつきます。

真魚は部屋に戻り一人悶えます。

基は大樹に不在の間に起こった話をします。



大樹の学校初日です。

真魚は大樹に織田くんを会わせたくないようです。

真魚の気持ちに気がつくことなく織田くんは大樹に話しかけます。

千尋もやって来て大樹に話しかけます。

大樹はじっくり真魚の友人関係を観察します。


基はと言えば真魚と大樹のことを考えてそわそわしています。

会社の慰安旅行の行き先が仙台に決まりそうで、仙台なら陽菜に会いに行けるなと考えます。



基は真魚と大樹がいて家が明るくなってうれしそうです。あとは陽菜が戻ってきてくれれば中村家は再出発できると考えます。


真魚は大樹の部屋に行き、基を想う気持ちを吐き出します。

大樹は真魚への想いを隠し、聞くくらいならできるよと言います。




大樹は真魚と思いが通じ合えないとわかっているのか、それとも基より自分に向いてくれると思っているのかどっちなのかわかりません。このまま思いを抱えながらどうするつもりなのだろうと思います。

少しずつ明るさを取り戻していく中村家は陽菜戻って来るまであともうちょっとです。帰らないと言う陽菜をどう説得するのでしょうか。

大樹と神戸の親戚の関係に泣けてきます。

続きます。



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