最終巻です。
だらだらとしゃべって、夢中になって楽しくて過ぎていく高校生活。
自分の欠点に悩んで、泣いて、なんでもないことにはしゃいで、落ち込んで。
恋が実って、破れて、気づいてそっと優しく励まして。
登場人物が様々なことを考えて行動して、と楽しい作品でした。
一ノ宮鈴と圭介は実ってほしいです。
●ep.32宇宙戦争
「相沢さんのことが好きです」
ついに東くんが告白します。
告白を聞いた相沢さんの頭の中は混沌としています。
「………この間 デートの時あやふやなことを言ったまま終わったからこのままではよくないと思って」
と東くんは言います。
相沢さんは届いてほしいと願った告白がなかったことにされたと思っていたのに、ようやく願いが叶います。もちろん返事は決まっています。ひとつしかありません。声に出そうとして東くんに遮られてしまいます。
「準備ができたら改めて気持ちを伝えるから返答はその時にもらえないか」
と待ってほしいと言われます。
東くんは小説を完成させるのが目標のようで新しい筆記用具を購入し執筆しようとします。
クラスの女子がケンカをしてしまい、東くんたち男子が仲裁に入ろうとします。結局男子は何もできず、女子は勝手に仲直りして解決します。
●ep.33相談男、再び
東くんは執筆に行き詰まり浜田さんに助言を求めます。
相沢さんはウキウキしながら待っています。東くんとカフェインくんが話しているのを見つけ話に加わります。
東くんは相沢さんにカフェインくんに彼女が出来たと言います。
相沢さんはカフェインくんの彼女が浜田さんだと知っているので、東くんには初めて知った演技をします。
カフェインくんは彼女について相談します。
東くんはことごとく的確に応えていき、カフェインくんの悩みは晴れていきます。
相沢さんは東くんに驚いている様子です。
浜田さんとカフェインくんは待ち合わせて帰ります。
見方を変えたカフェインくんは浜田さんのいいところを引き出します。
東くんが相沢さんからカフェインくんの彼女が誰なのかを知ります。
●ep.34ボーイズ・ラビリンス
一ノ宮(一ノ宮鈴)さんと圭介くんについて描かれています。
東くんの叔母が全員登場します。
東くんは執筆に行き詰まっています。
圭介くんはずっと一ノ宮さんに恋しています。一ノ宮さんが進学して、一人暮らしをするので会える機会が減ってしまうので焦っています。気をつけて思いを伝えずにいたのに、ついポロっと好きだと捉えられかねない言葉を出してしまいます。
圭介くんは東くんの部屋で中途半端なことを言ってしまって落ち込んでいます。
東くんは圭介くんの思いに気づいていたので、背中を押します。
圭介くんは一ノ宮さんを公園に呼び出します。
東くんは小説を完成させます。
●ep.35僕と君の大切な話
準備ができたら改めて気持ちを伝えるからと言って、2週間が過ぎます。
相沢さんはさすがに長いと感じています。
「相沢さん おはよう 約束してた例の件ですが 今日 ちょっと時間もらえるかな」
と東くんに声をかけられ昼休みに会います。
相沢さんは何と言われても答えは「イエス」と決めています。
東くんが来ます。東くんは相沢さんに封筒を手渡します。
「見てもらえないかな 小説です 創作小説 僕が書きましたっ…」
強張った表情で言います。
相沢さんは小説を大事に抱えて持ち帰ります。
駅で電車を待つ東くん。
相沢さんは東くんが座るベンチに座ります。
東くんは電車ではなく相沢さんを待っていました。
「……どうして女は… 恋愛が好きなのかな」
1巻の相沢さんのように、何を話せばいいのか困って漫画の話をします。
相沢さんその時の東くんのように応えます。そして、小説の感想を話します。
東くんは、
「相沢さんが好きです 僕と 付き合ってください」
と言います。
相沢さんは、はい、と返事します。
●ep.36それから これから
3年生に進級します。
朝礼があるのに東くんは学校に来ていません。
圭介くんも来ていなくて、一ノ宮さんとしゃべっています。仲は少しだけ良くなっています。
東くんは学校に着いて、教室には行かず、ベンチに座ってアイスを食べています。
相沢さんは窓から東くんが学校に入って来るのを見つけ、きっと教室には来ないでサボるだろうと予測し、東くんならいるだろうと考えた場所に行きます。
相沢さんは東くんと会い仲良くおしゃべりします。
終わり。
男女が互いにわかりあえなくて、通じ合えなくて、ワチャワチャ会話しているのが面白かったです。
浜田さんは東くんに話すようにカフェインくんに話すようになる日が来るのかな、相沢さんの部屋のコレクションを東くんが目にする日は来るのかな、まだいろんなことが描けそうなところで終わるので、そのちょっと先を想像して楽しめる作品になりましただ。
ろびこ 君と僕の大切な話 7巻
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