●ep.27相沢さんお見舞いに行く
東くんの叔母一ノ宮鈴の野呂先生への告白を心配した相沢さんと東くんは学校の駐輪場で待機していました。
東くんは寒い中外でじっと一ノ宮さんが来るのを待っていたので風邪をひいてしまい学校を休んでいます。
相沢さんは東くんが4日も学校を休んでいるので心配して圭介くん具合を訊ねます。
圭介くんは、
「…行く? 東んち 一緒に行く?」
と言います。
相沢さんは東くんに会いたいので家に行きます。
東くんは圭介くんが相沢さんを部屋に連れてきたので混乱しています。
圭介くんはゲームをするからとすぐに部屋を出ていき、相沢さんと東くんを二人きりにしようとします。
東くんは圭介くんに表情で必死に行かないでくれと訴えます。
圭介くんは東くんに、
「あのな ただのお見舞いだ いいか? ただのお見舞いなんだ わかったら 仲良くプリンでも食べてなさい」
と言って部屋を出ていきます。
相沢さんは、
「ご ごめんなさい 急に押しかけてしまって 遠慮したんだけど 圭介くんが『いいから』って…」
と困ったような嬉しいような表情で言います。
東くんは、うん、と返事します。ふと、3日も風呂に入っていないことにき気がつき、慌てて、
「ごっ ごめん!! ちょっと顔洗ってくる!!」
と部屋を出ていきます。
一人残された相沢さんは初めて来た東くんの部屋に興奮しつつ堪能します。
すぐに東くんは髪を洗って戻って来ます。
相沢さんは心ゆくまで堪能することはできませんでした。
相沢さんと東くんで交わされる会話の中でそれぞれの脳内の温度に差があるのが面白いです。
東くんは熱で意識が朦朧としてつい、
「…ああ もう かわいいなあ 相沢さん…」
と思っていることを口に出してしまいます。
相沢さんは通常通りだと思っていたのに、必死に平静を装っていたことがわかります。好きな人の部屋にいるのだからそりゃ気持ちも上がるというものです。
圭介くんはずっと相沢さんと東くんの様子をのぞき見して楽しんでいます。
一ノ宮さんも加わり圭介くんと一緒になってのぞき見します。
●ep.28文系女子は空を飛ぶ
相沢さんは浜田さんを連れて東くんの見舞いにやって来ます。
東くんは体調がよくないから学校を休んでいるのに浜田さんから相談を持ちかけられます。
東くんは浜田さんの相談にきちんと助言します。
翌日、浜田さんはカフェインくんを待ち伏せ返事をします。
浜田さんが頑張って勇気を出して恋が実ります。
東くんはようやく回復します。
●ep.29僕と君のデート編その1 行く前からがデートです
相沢さんと東くんはようやく約束していたデートが実現します。
相沢さんは今日告白すると、東くんは男としての株を上げると意気込んでいます。
●ep.30僕と君のデート編その2 デートとはプレゼンである
相沢さんと東くんはこのデートを成功させることに集中しすぎて、緊張もあるからか、 相手のことを気にする余裕すらありません。
映画を観て、食事をして、ゲームをして、街をブラブラ歩いてイベントを見て、公園を歩いてようやく肩の力が抜けてきたようで、東くんはデートは成功したと手応えを感じます。デートは楽しくて、相沢さんも同じように楽しんでくれているといいなと思います。相沢さんの笑顔で楽しそうに話すのを見ていると東くんは満たされた気持ちになっているようです。
相沢さんはこのデートで告白するとするのだったと思い出します。
「……東くん あの 今日は誘ってくれてどうもありがとう …あのね 私」
と言ってその次が出てきません。
東くんが促すと、
「…私 東くんに告白した時はこんなふうに仲良くなれるなんて思ってもみなかったわ 東くんてば『女が告白するのは愚策だ』とかひどいこと言うし」
と言います。
東くんは動揺します。
「え 何!? なんで今その話!? ていうか告白って」
「…あの時勇気出してよかったなっていうお話!」
と告白まで突き進めなくて、話を終えようと移動しようとします。
東くんは歩き出そうとする相沢さんの腕を掴み、
「…あの時はてっきり冗談かと思ったんだ」
と言います。
「…今は?」
と相沢さんは訊ねます。
「本当だったらいいなって思ってる」
と言います。
●ep.31僕と君のデート編その3 後始末はきっちりと
デートの日、人が来てそれ以上は話しませんでした。
相沢さんは次に東くんに会うのを楽しみにしています。
翌日の相沢さんは顔から幸せがあふれています。
東くんは次に相沢さんに会ったらどうしたらいいかわからないようです。相沢さんを見かけると隠れてしまうというのが2日続きます。
東くんは図書室に行きます。
浜田さんがいて、浜田さんは東くんが落とした小説のコピーを、
「これ あんたのでしょ 返す 部室の前に落ちてたから部員のかと思って読んじゃったけど」
と言って手渡します。
東くんは浜田さんから小説の助言をもらいます。そして、相沢さんに会いに行きます。デートの時の続きを話そうとするも、恥ずかしさからか回りくどい言い方をして相沢さんを困らせます。相沢さんに伝わっていないとわかり、
「相沢さんのことがすきです」
と思いを伝えます。
続きます。
ろびこ 君と僕の大切な話 6巻
(アマゾンのサイトに移動します)
0 件のコメント:
コメントを投稿