相沢さんと東くんより、浜田さんの頑張りが面白かったです。
無愛想で、人見知りの浜田さん。人間修行の頑張りがどう実るのか楽しみです。
●ep.17「友達」と書いてキープと読む
へいわ台中央駅へいわ一番街商店街にある喫茶店「マリソル」。相沢さんと東くんはここで待ち合わせてひとときを過ごします。
二人は互いの私服を見て楽しんでいます。
相沢さんが想像する東くんの私服が面白いです。本当に好きなんだよね? 、と確認したくなります。
東くんは相沢さんの服を褒めようとします。しかし、きっと良い方向には進んでいかないと考え、褒めるのをやめます。
ポクポクというオノマトペは好きな人のことを考えている時に起こる現象の音なのかな、どういう状態のことを示す音なんだろうな。
今日は男友達について話しが広がります。
東くんは饒舌に話します。
相沢さんは、
「私 男友達っていたことないからなあ…」
と言います。
それを聞いた東くんは時が止まります。友達だと思っていたのに自分と相沢さんとはどういう関係なのかと脳をフル回転して考えます。一旦落ち着かないといけないと席を立ちます。友達ではないなら…。期待が膨らみます。
相沢さんは戻ってきた東くんの様子がおかしいことに気がつきます。
「? どうかしたの 東くん?」
「…い いや……… さっき『男友達いない』 って言ってたから…」
と言います。
相沢さんは言葉に気づいて焦ります。すぐに、
「ご… ごめんなさい そうだったわね 今は東くんが一番の友達ね 男友達の!」
と言います。
強調して言うものの、東くんは期待していたこととは違うことを言われ崩れ落ちてしまいます。
店を出て相沢さんは東くんにプレゼントを贈ります。手作りのしおりです。
東くんはありがとうと受け取ります。
●ep.18高校生は芋づる式に集まる
年が明けます。
東くんは大晦日からパソコンに向かい、そのまま寝落ちしてしまいます。
圭介が部屋に入ってきて東くんを起こします。
東くんはちゃんと眠ろうとベッドに入ります。
圭介の携帯にメールが届き、
「中川が天國神社に初詣行こうってよ どーする? おまえ行く?」
と言います。
東くんは行かないと言ってから、相沢さんが喫茶店で浜田さんと初詣に行くと言っていたのを思い出して、やっぱり行くと言います。
天國神社には学校の同級生の友達が集結しています。
相沢さんは環くんに会い、東くんが神社に来ていることを知ります。
浜田さんはカフェインくんとばったり出会います。
相沢さんはこそこそ隠れている東くんをみつけます。カフェインくんと浜田さんが一緒にいるのでニヤニヤします。
相沢さんも浜田さんも会いたい人に会えて、新年幸先のいいスタートです。
●ep.19文系女子は塔の上から降りられない・前編
喫茶店マリソルで相沢さんと東くんが会っているところに、浜田さんと文芸部の部員が同席しています。
部員は新人賞に投稿するために描いた作品が行き詰まっていて、東くんに意見を求めに来たのでした。
東くんは部員のネームを読んで意見を言います。思うように言うと全部を否定するような感想になったので参考にならないと言われてしまいます。
相沢さんはネームを読んで具体的に登場する人物の気持ちをもっと読みたいと感想を言います。
部員は相沢さんの感想から行き詰まってぐちゃぐちゃだった頭の中が少し整頓され、方向性がぼんやり浮かんできてやる気が戻ったようで、お礼を言い帰っていきます。
東くんは相沢さんの相手を乗せる話し方に感心します。
部員は帰ったのに、浜田さんは帰ろうとしません。何か話したそうです。でも切り出しにくいようです。初詣でのカフェインくんとの会話を後悔していて相談したいようです。恥ずかしいので、自分の友達の話ということで相談を始めます。
東くんは得意げに相談にのります。
相沢さんは事の成り行きを黙って見守っています。
東くんは慰めるように気にすることではないと言います。
浜田さんはトイレに行き、気持ちを落ち着かせて戻って来ます。戻るとカフェインくんがいます。せっかく落ち着いた気持ちがまた高鳴ります。
カフェインくんは相沢さんと浜田さんに水族館の入場券がタダで手に入ったので行かないかと誘います。
相沢さんは東くんと水族館に行けるというので浜田さんに訊かず行くと言います。
●ep.20文系女子は塔の上から降りられない・後編
東くんは相沢さんと二人で水族館に行くつもりでした。誘う勇気がなくみんなで行くことになります。何とか自分に言い訳をして家を出ます。
水族館の前で券をもらった同級生が集まっています。
人見知りの浜田さんはしゃべったことのない人ばかりで表情が苦しそうです。
水族館の中に入ると相沢さんは浜田さんと二人で行動します。
浜田さんは同級生の七島さんと言い合いになり、相沢さんに、
「…ちょっと 頭冷やしてくる」
と一人深海生物のコーナーに行きます。
浜田さんは相沢さんをかばうためとはいえ七島さんと言い合いになってしまって反省しています。深海生物を眺めながら人となじめない自分に嫌気が差しています。
カフェインくんがやって来ます。
浜田さんは自分を探しにまさかカフェインくんが来るとは思っていなくてドキドキしています。話しかけてくれるカフェインくんに、
「…ト トラブル起こして ごめん」
と申し訳なくて謝ります。いろいろ言ってくれるカフェインくんがやっぱりいい人だと再確認し、勇気を出して、水族館に誘ってくれたことが嬉しかったと感謝を伝えます。
相沢さんはようやく東くんと話しができます。東くんの行動に感じたことを言って互いに赤面してしまいます。
相沢さんと浜田さんにとって来てよかったと思う一日になりました。
●ep.21東くんはペンを取る
冬休み最終日です。
相沢さんと東くんは喫茶店で楽しい時間を過ごします。
東くんは相沢さんと少しでも長く一緒にいたいようです。
相沢さんはこの冬休み楽しかったと言います。東くんが、じゃあまた来ようよと言うと、
「そ それってデートのお誘いかしら」
と言います。二人の心の声が面白いです。恥ずかしくて話題を変えます。
別れ際、相沢さんは東くんのアウターのすそを掴み、
「私 さっきの デートだったらいいなって思ってる」
と言います。
東くんは肝心なことを相沢さんに言わせるのはずるいです。どんなかたちでも東くんがなにかを言うべきではないかと思います。
東くんは帰宅し、パソコンに向かい小説を書き始めます。
続きます。
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