2023年7月8日土曜日

可歌まと 狼陛下の花嫁 8巻

●第36話
汀夕鈴(ていゆうりん)は几鍔(きがく)のおばあさんの小間使いをして疲れがたまり体調を崩していたようで、狼陛下(珀黎翔・はくれいしょう)に助けてもらって安心しそのまま倒れてしまいます。
目が覚めたのは自分の部屋で、陛下に助けてもらったあとのことが夢なのか本当にあったことなのか定かではないようです。
几鍔のおばあさんが夕鈴の家にやって来ます。
夕鈴はおばあさんに高商会の主人とその商談相手は捕らえられたと教えてもらいます。
おばあさんは夕鈴に几鍔の嫁に来るよう言います。
夕鈴は断ろとしてもおばあさんは聞く耳を持っていません。
陛下が部屋に入って来ます。そして、おばあさんに耳打ちし、少し外で話しませんかと言うと、おばあさんは従います。
陛下は夕鈴に几鍔のお嫁に行きたいか訊ねます。
夕鈴は全力で拒否します。
陛下は几鍔のおばあさんと話をつけます。

徐克右(じょこくう)が夕鈴を訊ねてきます。いろいろ行き違いがあったことを詫びて、夕鈴に応援していると伝えます。

陛下は夕鈴に几家のおばあさんとの結果を話します。
夕鈴はあっけないほど短時間で話し合いを済ませた陛下に驚きます。そして、おばあさんの所へ行き自分の口で断ってくると言います。

夕鈴は夢なのか現実なのかわからない、陛下との出来事を思い返し顔を赤くします。


●第37話
夕鈴は後宮に戻ります。政務室を訪れると、狼陛下が臣下を震え上がらせています。
陛下は夕鈴を見つけ、今日は忙しいので後宮へ戻るよう言います。
夕鈴は妃演技をします。
陛下は今までとは異なり、触れたり甘い言葉をかけたりしません。
夕鈴は混乱します。

陛下が後宮に来ることが少なくなります。
夕鈴は李順に相談します。
李順は何の感情もなく陛下を煩わせないようにと言います。
夕鈴は自分が陛下のことが好きだと李順にバレたらすぐに首になってしまいそうだと心配します。

その後も陛下は後宮に姿を見せません。
夕鈴の憂いは募ります。

周宰相が夕鈴に予言めいた助言をします。
夕鈴は助言通りに陛下に言うと、すこし時間を作ってくれます。
夕鈴は陛下に、
「く…っ クビでしょうか 私!!!」
と胸の内に秘めた思いを打ち明けます。
陛下はびっくりします。なぜそうなるのか訊ねます。
夕鈴は下町から王宮に戻ってからよそよそしい感じがする、知らない間に妃失格な事をしでかしてしまったのではと取り乱します。
陛下は夕鈴を落ち着かせ、下町での自分の振る舞いが夕鈴を困らせて熱を出させてしまったことを反省して、適切な距離を取ろうとしたら加減がわからなくなってしまったと言います。
夕鈴は、
「陛下にされてイヤなことなんて 何も――――――」
と言います。
いい雰囲気になります。
陛下は夕鈴を抱き寄せようとします。
夕鈴は陛下をさらりと交わします。
陛下は通じ合わない気持ちが言葉にならないようです。まあいいかと諦めの気持ちもありそうです。


●第38話
白陽国に夏がやって来ます。
陛下は夕鈴に星祭りという祭祀があって、避暑も兼ねて離宮に行かないかと話します。
夕鈴が楽しみにしていると、李順が公務だから浮かれて羽目を外さないようにと注意します。

星離宮にやって来ます。
陛下と妃を迎えた離宮の人達は皆顔色が悪いです。
夕鈴は星祭りのための勉強が始まります。
陛下は祭祀を行う日まで夕鈴と楽しく過ごせると思っていたのに、夕鈴の勉強が終わらないので暇を持て余します。
星離宮ではなにやら不吉な事態が起こっているようです。


●第39話
星離宮の人達は不吉な出来事が起こり、幽霊やら祟りやら騒いでいます。ずっと顔色が悪いです。
原因は陛下の妃を狙う者の仕業でした。
祭祀は執り行われ、夕鈴は与えられた任務を果たすことができます。
星祭りのあと陛下は夕鈴と星を見に行きます。
夕鈴と二人で星を見るの楽しみにしてたんだと言う陛下の微笑む表情を見た夕鈴は気持ちを抑えるのに大変そうです。


●第40話
陛下の伯母珀瑠霞(はくるか)がやって来ます。
夕鈴は挨拶だけのつもりだったのに、相手に圧倒され会う約束をしてしまいます。
珀瑠霞が陛下のどういうところが好きなのかと訊ね、夕鈴は演技だとしつつ本当の気持ちを口にするところが面白いです。
珀瑠霞は何か企んでいるのかなとも思えます。


●第41話
氾紅珠を交え、夕鈴、珀瑠霞の三人でお茶会が開かれます。
夕鈴は二人のきらめきで精神をすり減らしています。陛下の役に立ちたい思いで頑張ります。

珀瑠霞の夫を少し困らせてみようという提案で夕鈴は断り切れず受け入れてしまいます。
珀瑠霞は夕鈴に大胆な衣装を着せて陛下を迎えるよう言います。
夕鈴は恥ずかしそうに陛下を迎えます。
陛下は
「―――――… 君にはそんなの必要ないけどね」
と言います。
夕鈴は否定されたと思ってしまい、
「――――― そ そうですよね! バイトですもんね」
を落胆を隠し、明るく振る舞い、すぐ着替えてくると逃げるように走り出します。
陛下は夕鈴を引きとめます。誤解があったと感じ解こうとします。
「――――咎めたわけではない ただ 必要ないと言っただけだ 君がそこにいてくれるだけで 私はいつだって君に驚かされている それだけで 私には …充分だ」」
と言います。
夕鈴の鼓動は速くなり、焦っていっぱいいっぱいになりそこで事件が起きてしまいます。
夕鈴は足を滑らせてしまいます。
陛下は夕鈴を支えようとします。
しかし、態勢が悪く、運も悪く、陛下の唇と夕鈴の唇が触れてしまいます。
続きます。


可歌まと 狼陛下の花嫁 8巻
(アマゾンのサイトに移動します)

0 件のコメント:

コメントを投稿