●第54話
陛下はお忍び視察の目的を果たし、壬州(じんしゅう)の閑積(かんせき)に戻ります。不在中に溜まった仕事を片づけ王都に戻る予定です。
夕鈴は口づけしたことをどう処理すればいいか悩んでいます。陛下に呼ばれ行ってみると徐克右(じょこくう)が別れの挨拶に来ています。
徐克右はまさか夕鈴が妃だとは思ってもいないし、夕鈴は妃のバイトだとバレてはいけないのでピリピリしていたので、正体が明かされ互いにどう振る舞っていいか迷っています。この場面が面白いです。
夕鈴は壬州長官荷文応と話す機会があり、陛下が辺境で生活をしていた時代を知る人物で、昔の陛下の様子を知ることができます。そのあと、陛下に会いに行きます。二人のやりとりや夕鈴の陛下への思いがあふれていて面白いです。
●第55話
陛下は王宮に戻ります。
夕鈴は王宮に戻ってきてから陛下の様子がおかしいことを気にします。
壬州で言ったことが陛下を困らせているのではないかと心配しています。
何かぎこちない様子が続きます。
柳経倬(りゅうけいたく)は妃の不満を父にぶつけます。
近くで柳方淵がかたい表情をしています。
氾水月の父は何かを企んでいるようです。
●第56話
陛下と夕鈴の朝の行程にギュッと抱きしめるが加わります。
陛下は幸せそうに、夕鈴は二人きりなのに演技が必要な理由を探しています。
老師と浩大は夕鈴をからかいます。
夕鈴は政務室に行きます。
柳方淵は妃を呆れたような表情で、
「貴女もいつも呑気そうで」
と言います。
夕鈴はなぜ顔を見た途端そんなことを言われなくてはいけないのかと怒ります。
夕鈴と柳方淵を見ていた氾水月は夕鈴が去って行って柳方淵に話しかけます。夕鈴が王宮で今何が起きているか、全く知らない様子だと言います。
柳大臣は陛下に後宮に新しい妃をご正妃をお迎え下さいと意見します。
陛下と李順はいつかは訪れるであろうことがついに来たと決断を迫られます。
後宮で夕鈴は陛下が元気がないように感じられてできることがあれば何でも言って下さいと言います。
陛下は二人きりなのに急に狼陛下になり夕鈴に迫ります。
「ごめん 今のは ―――ごめん」
慌てて夕鈴に謝ります。
翌日、夕鈴は李順からバイト終了を告げられます。
●第57話
陛下は夕鈴にバイト終了のいきさつを話します。
夕鈴は陛下を困らせたくないから何も言わずバイト終了のその日まで務めようとします。
ある日陛下は夕鈴が李順に残った借金を地道に返すと言ったと聞き、理由を訊ねます。
夕鈴は己の責任を果たしたいのだと言います。
陛下は何も受け取ってくれない、苦労をさせたくないから言ったのち口を滑らせてしまいます。
夕鈴は何を言っても後宮にとどまることはできないので怒ります。
陛下は狼陛下の冷たい表情で夕鈴に話します。
●第58話
夕鈴は狼陛下が距離を詰めてきてるのに逃げることができません。陛下の話を聞いていると狼の陛下は演技ではないことがわかります。
後宮から妃が姿を消します。
下町に戻った夕鈴は以前のように暮らします。
浩大は夕鈴の側にいます。
夕鈴は一人になると陛下のことばかり考えています。子犬の陛下と狼の陛下のどちらも本当の陛下の姿なのだと知ります。そのどちらの陛下も好きだという気持ちがなくなりません。どうすればいいか答えはまだ出ません。
陛下は夕鈴が後宮から去り、子犬に戻ることはなくなってしまったようです。
●第59話
陛下は夕鈴が初めてやって来た日のことを思い出します。夕鈴を次第に気持ちを寄せていき、いつの間にか手放せなくなってしまったことを回想します。
氾大臣と柳大臣は王宮で立ち話をします。
氾大臣は妃はどこへ行ってしまったのかと言い、柳大臣は王が誤ったことをしていれば正すのが我らの務めだと言います。
夕鈴は忙しくしています。
浩大がお客を連れて来ます。
周宰相です。
「――――… このような時間に突然の訪問申し訳ございません …少々 お時間を頂いてもよろしいでしょうか お妃様 いえ …汀夕鈴殿」
なぜ周宰相は夕鈴の家に来たのでしょう。
続きます。
可歌まと 狼陛下の花嫁 11巻
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