2016年7月10日日曜日

志村貴子 青い花 2巻

井汲京子の登場人物紹介に笑ってしまいました。

元気いっぱいに友人のために動き回るあーちゃん(奥平あきら)。

自分の好きな人の知りたい部分を知ることができなくて不安になるふみちゃん(万城目ふみ)。

普段から男役が似合う杉本先輩(杉本恭己)。

三人の距離感と感情の伝わりかたがよかったです。

杉本先輩とつき合っていることをふみから打ち明けられ、相談に乗ったり、杉本先輩の好きな人が誰なのかが分かり落ち込む井汲京子を気遣うあーちゃん。

好き合うふたりがいて、そのことで悲しむ人がいることを知ります。

自分のことはそっちのけで大忙しです。

あーちゃんのふみちゃんへのアドバイス、

「それがいいんじゃん乙女心じゃん」

「ガツンと言ってやんないと所かまわずモテないで下さい!って」

きっとあーちゃんがふみの立場ならふみと同じでなんにも言えないだろうなって思うセリフです。

だけど、ふみちゃんにアドバイスしているあーちゃんはとても楽しそうです。

すこしずつ杉本恭己の神秘性が少しずつ紐解かれていきます。

杉本恭己には上に三人姉がいて、それぞれに妖艶です。

そして、お母さんも妖艶です。

外では恭己はクールだけど、家の中では姉にからかわれる存在です。

自分の弱みをふみに見せることにした恭己。

各務先生と杉本家次女の和佐、そして恭己、ふみ。どういう物語になるのか楽しみです。

あーちゃんのお兄ちゃんがものすごい角度から妹を心配していたり、横浜の恵子おばさんの厳しそうなところが面白かったです。

150ページのあーちゃんと杉本先輩のコマのつくりが不思議と記憶に残ります。



●若草物語―織江さんと日向子さん―

そんなことだってあるよという話でした。続きが読みたいです。



志村貴子 青い花 2巻
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