剣豪にして博学、そして超美形の大物・伊東甲子太郎が遂に入隊した!!土方や清三郎ことセイへの彼の飽くなき情熱(?)で、隊内は結成以来の大騒ぎ。良くも悪くも新しい時代の到来を予感する新選組だが、その水面下では密かに不穏な空気が漂い始め…?話題沸騰、渡辺新選組大激震の第11巻!!
一番隊を離れて自分がいなかったときの巡察がいかに過酷で、隊士がどれほど神経をすりへらしていたかを身をもって感じた神谷清三郎。
ひとりぼっちで小さくうずくまっていた正坊は、国の混乱で一番の被害を受ける民衆の悲惨さを感じます。尊皇攘夷や佐幕、開国論といった考えを持ち、国の行末を案じ行動したり、日本の国力では攘夷に向かうことは無謀と説かれ幕府の弱腰の姿勢を理解したりする武士たちのそれぞれの考えがよくわかります。
近藤局長、伊東甲子太郎の双方に板ばさみなり悩む山南敬助。唯一の心の安らぎの場所である明里と、戦災孤児の正坊とのエピソードを絡めながら向かう脱走から切腹までの描きかたは読みごたえがありました。
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