一刻館に戻った響子さんは五代裕作に後ろめたいことはなかったと言いたいのだけれど、なかなか言い出せず、五代さんが預かっている太郎くんを間に挟むことでようやく話す機会を持てます。
そこでの素直に話せない響子さんと五代くんの、信じている、信じていないのやりとりをする場面がよかったです。
まず相手を信じないことには何も前進しないけどけど、信じられる根拠のようなものがなく、互いになんとなく自分ことが好きなようだとか、嫌われてはいないようだとか探りばかり入れている状態で確信が持てず、すべてを信じることができない二人に、言葉で伝えて信じてもらうところからはじめなくてはと思うところがよかったです。
響子さんの、
「誤解は解いておきたい。自分の言ったことは信じてほしい。だけど、疑っているんでしょ?」
とやきもきしながら話すこの場面が好きです。
一番のみどころは、おもいっきり五代さんの頬をひっぱたいて、感情をおさえることなく五代さんを怒る場面です。
高橋留美子 めぞん一刻 13巻
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