間に遮るものはなにもないと考えているようで、惣一郎さんをナデナデすると響子さんに、
「わかっていただけたでしょうか?」
と三鷹さんは響子さんに本人にしかわからない問いかけをします。
響子さんは、なんのことだかわからないと混乱しながらも返事をします。
響子さんと横にいた五代さんは、
「今のはどういうことだったのでしょうか」
と困惑しています。
それなのに、三鷹さんは完全な勝利を確信して帰るのでした。
何故このようなことになったのでしょう。三鷹さんも五代さんに負けず、ややズレているおかしな人です。
何度か同じシチュエーションがありますが、一の瀬さんと響子さんの会話は読んでいてとても楽しいです。
探りたいと思う一の瀬さん、はぐらかしたい響子さん、という攻防が面白いです。
一の瀬さんはすぐからかって酒の肴にしようとするいいキャラクターです。
九条明日菜さんはどういう女性なのだろう。大胆なのか繊細ないのか掴みにくいキャラクターです。
五代くんは響子さんの前でこれだけ醜態をさらしているのに、格好をつけたい気持ちが先にくるんのか、大事なことを話しません。。。
五代さん優柔不断で押しに弱くて、すぐ後ろめたいことが一刻館の住人にバレて弱みを握られてしまいます。
主人公なのにもてあそばれています。間違えました、主人公だからからかわれるんですね。
そんな五代さんが一人前になるのを待っている響子さんはどこに一番魅力を感じているのだろう。いろんな人に優しすぎるところなのかな。
惣一郎さんも少し変わった人だと想像できるので、響子さんはすこしドジな男性がすきなんでしょうか。
惣一郎さんのお墓の前で響子さんがつぶやいているシーンからそんなことを感じましたが、五代くんへの愛情を感じる、印象に残るいいシーンです。
あのときの台詞をすべて声に出していたら、五代くんは大喜びだっただろうな。
高橋留美子 めぞん一刻 12巻
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