りんねの指導のもと、この世で成仏実習中の小学生死神・翔真。しかし翔真は大物悪霊を狙うばかりで、成仏実績いまだゼロ。さらには悪魔・魔狭人に目をつけられ、よからぬ方向へ歩み出し…!?世話役りんね、振り回されながらも先輩として死神の道を説く!!
死神小学校の児童がこの世にホームステイし、実際に霊を成仏させるという実習が始まり、りんねの元に死神翔真という児童がやってきます。
成仏ポイントを50点稼いで終了という実習の内容です。
実習は成仏させるものによって点数が分かれていて、犬猫は5点、金魚は1点、小鳥は2点、寿命を迎えた霊は10点、訳あり地縛霊は30点、悪霊は50点、となっています。
クラスメイトは点数は低いけれど、自分たちの力でなんとかできるものを数をこなしていくのに対して、翔真という児童は高得点狙い、無謀にも悪霊を成仏して50点を獲得し、ホームステイを終了しようとたくらんでいます。
未熟なうえ、技術もないのに、クラスメイトには、
「へえ~、さっすが翔真くん。ボクら、悪霊なんてこわくて近づけないよ」
と、感心されたいらしく、本当はこわいのに悪霊を成仏させようとします。
翔真のダメっぷりに目をつけ、翔真を指導するりんねを困らせようと魔狭人もやってきてにぎやかになり、大変な役回りのりんねと、実習を通じて良い経験をした翔真でした。
心の狭い魔狭人の、
「ふっ、忘れたか、僕は女・子供等自分より弱い者には、いっさい手加減しない!」
には笑いました。
簡単に騙されてしまう鳳。
あの世の縁日でインチキ商品を高額で売りつけられたとも知らず、販売員の宣伝文句を信じきってりんねの部屋に持って行きます。
購入した商品がもしかしたらインチキなんじゃないのか、と騙されたことに気づきはじめるのと、りんねと真宮桜と十文字翼が、鳳がかわいそうだから優しくしてあげようとするのが交差し、鳳が思っていたのと程遠いけど、すこしだけりんねのと距離が縮まった気がしているようなので、今後も鳳はこの手の商品を高額で買っちゃうんだろうな、と思いました。
りんねと六文には冬を乗り切る超豪華暖房器具が手に入ってよかったです。
調理実習では、感情は抑え、表面上は冷静を装おうとするりんねが、美味しい唐揚げを食べるためにいつもとは違う面を見せたり、首しめマフラーの謎解きでは事件よりも桜の手編みのマフラーもらうことに重点をおいているところが面白かったです。
高橋留美子 境界のRINNE 8巻
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