2016年11月30日水曜日

石黒正数 それでも町は廻っている 1巻

ここは下町、丸子商店街!この、一見フツーの通りに存在するメイド喫茶「シーサイド」。重厚な服が何げに似合うバアサンと女子高生探偵に憧れる天然少女・嵐山歩鳥が繰り広げるメイドカフェじゃない、メイド喫茶コメディー。商店街の皆さんを巻き込んで只今を持って第1巻発進!


ゆっくり、のんびり、じっくり読んで、コマを何度も行き来して、といったこと繰り返しているとじわりじわりと面白みが増していきます。

やりとりや展開が面白いです。

●登場人物
    嵐山歩鳥(あらしやまほとり)    この作品の主人公。よく笑い、すぐ泣くメイド喫茶シーサイドでアルバイトをする女子高生。
    磯端ウキ            メイド喫茶シーサイドのマスター兼メイド長。
    真田広章            歩鳥のことが好きで好きでしょうがない奇特な少年。歩鳥の幼馴染。
    辰野俊子            歩鳥のクラスメイト。メイドカフェにひそかに憧れを抱いている。
    針原春江            歩鳥のクラスメイト。卓球部に所属。


メイド喫茶とメイドカフェに違いがあるなんて知りませんでした。
この漫画の舞台であるメイド喫茶「シーサイド」は、メイドの制服を着てるだけの、メイド喫茶から連想されるサービスなど一切ないごくごく普通の喫茶店です。

メイドカフェに憧れを抱いていて一度働いてみたいと思っていた辰野俊子(タッツン)は、歩鳥のバイト先がメイド喫茶だと知るとお店に行ってみたいと言います。
歩鳥のバイト先シーサイドを見るなり、タッツンの理想とあまりにも違う店の佇まい、店員の接客態度に愕然とします。

タッツンはメイドとはこう振舞うんだと手本を見せ、歩鳥に稽古をつけることになるのでした。
歩鳥の接客で起こる奇跡は読んでみてください。接客の数コマは笑ってしまいます。

歩鳥のことが好きな真田広章は歩鳥がバイトを始めるなりシーサイドに通う常連客としてやってきます。
タッツンは真田広章のことが好きで、シーサイドに通う常連客だと知ると自分もメイドとして働くことを決めます。
三角関係の恋物語が始まりそうですが、何も起こらず、第二話では恋に触れることなく別の話が展開してきます。

歩鳥のバカっぷりと天才的なひらめき、細かいところにちりばめられている小さな笑いを楽しんでいます。

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