書を取り組む姿勢、何のために書くのか、賞を取るために書くのか、書を書くことを楽しむのか、について考えます。
評価されたい勝ちたい、と、いい線を引いて美しい字を書けるようになるために練習するという思いで揺れます。
大江縁のおばあちゃんが出した答えがより書を好きになる取り組み方なのだと思います。
淡い恋心や女学生時代の縁のおばあちゃんも面白かったです。
記憶に新しい(?)鵠沼学園との引き分け劇@市民書道大会。望月が人々の脳裏に衝撃を刻みこんだ伝説のあの事件から1年……
成長を遂げた新2年生・ユカリと望月が、個性豊かな新入部員と新年次最初の大舞台へ!
ユカリの祖母・英子と書道との出会いを描いた「湘南女学院書道部」編も完全収録した人が「書」を産み、「書」が人を創る文科系青春コメディー第九巻!!
鈴里高校書道部では日野部長が5月にある市民書道大会について話しています。
望月は少し考えると言い、他の部員は全員参加することが決まります。
大江縁はそば屋のみやた庵の店主に頼まれていたお品書きが完成し届けます。
店を出ると、帰ってきた宮田さんに会います。
宮田麻衣は男子生徒と一緒でした。男子と一緒にいるのを見られて縁に誤解されたくないからなんでもない人なのだと説明します。
しかし、縁は宮田さんが男の子と一緒にいたことに何も気にする様子もなく、書いたお品書きを届けてきたところです、と言い帰っていきます。
宮田さんは無関心な縁に腹を立てます。
島は椅子の上に正座し、壁に貼った「心」という字を見つめています。
加茂や三輪は島の様子が怖くて近寄ろうとしません。
独自の考えを持つ島が面白いです。
縁のおばあちゃん大江英子が書道部にやって来ます。
新入部員の島と羽生は英子に挨拶し、日野、望月、縁、加茂、三輪は市民書道大会の作品について相談します。
市民書道大会当日。
会場につくと鵠沼学園書道部の部員と鉢合わせします。
鵠沼書道部の日野よしみ部長は鈴里高校書道部を敵視しているので、騒がしくしていると、三浦清風先生、この市民書道大会の審査委員長がやってきて皆を注意します。
三浦先生はそれぞれの作品を寸評します。
鈴里高校書道部。
加茂と三輪は鵠沼の日野よしみに負けたことがくやしくて、縁のおばあちゃん大江英子先生に評価される書を教えてほしいと言います。
大江先生は書道を学ぶなら楽しいほうがいいのではと言います。
それでも賞を取れる書を教えてほしいというので、大江先生は賞を獲りたいという人には教えられないと怒って帰っていきます。
縁はおばあちゃんと話します。
賞を狙いに行くという考えはいけないことなのかと訊きます。
おばあちゃんは高校時代の話を始めます。
三浦清風先生、笠置亜紀子との出会い、三人て始めた書道部、賞を獲るために書く書についての考え、について話します。
縁は加茂と三輪が賞にこだわった理由を自分なりに解釈して、おばあちゃんにまた書道部に来てくれるよう説得します。
おばあちゃんは久しぶりな笠置亜紀子に会います。
三浦清風先生に同じ時同じだけ教えをもらったのに、書に対する考えが全く異なっていることに気づき、自分の考え方を貫こうと決めます。
おばあちゃんが鈴里高校書道部を訪れると加茂と三輪がすぐにおばあちゃんのところへ行き、書を教えてほしいと誤ります。
おばあちゃんは縁と話をして、少し考えを改めることにしたと言います。目標を設定することで書を楽しもうと言います。そして、早速5月下旬のしめ切りで「高野山競書大会」という書道展があるのでそこを目標にしようと言います。
縁は2年生は修学旅行があると言います。
書の話がたくさん出てきて楽しかったです。
続きます。
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