2016年2月24日水曜日

星里もちる 本気のしるし 6巻

三度、浮世に裏切られ、職も失った辻。酒に溺れ、無意味に一日一日を塗りつぶす毎日。一方、峰内に結婚を申し込まれた浮世は、一つの真実に辿り着く。浮世には辻が必要だった。しかし皮肉な運命は二人の再会を許さない。堕ちてゆく浮世と辻。

君は人が思うよりもっともっと強かった!サバイバル・ラブ・サスペンス!!




浮世は辻をふりきって、峰内のもとへ行ってしまいました。辻は会社を辞め浮世との生活の場も手放してしまいました。辻は浮世を待つことをやめ、何もかも捨ててしまいました。

峰内は浮世にプロポーズします。しかし、浮世は峰内の申し出を断ります。浮世に変化が起こります。

辻を峰内の会社に誘った辻の上司は、自分だけスタッフボルテージに移籍し、峰内と一緒にいる浮世に初めて会います。浮世は辻の元上司から辻が会社を辞めたことを知らされます。

辻の現在の状況を聞かされ、浮世は峰内のもとに行ったことを悔やみます。 浮世だけが誰よりも辻の内面に気がついていることを知る瞬間です。

浮世は辻に償うため峰内のもとを去り、辻と暮らした部屋に急ぎます。しかし、すでに二人が暮らした部屋に辻はもういません。



半年が過ぎます。



辻はボロボロになっていました。脇田の紹介でアパートで暮らし、一日を時間をつぶすために過ごします。

浮世も辻との接点であると考える脇田から仕事を紹介してもらい、脇田が辻の居場所を知らせてくれるのを待っていました。

その時は急にやってきて、辻と浮世は再会します。

浮世は辻に償いたいと言い、辻は浮世に自分のもとを去り、またあちこちの男にフラフラするだろうと言います。

今度の浮世の気持ちは強く、辻はゆっくりと浮世と話をするようになります。

最後の浮世の告白がよかったです。この告白でこれまでの浮世の行動の謎が解けました。

辻は浮世にとって生きてきてはじめて自分から追いかけたいと思った特別な人でした。

最後になってようやく浮世に人間味を感じることができました。

なんて人なんだと思うことばかりでした。だけど、手探りで、探したいものはあるけれどわからなくて、どうしても見つけたくて、とにかく行動したのが浮世なんだと考えると、たいした人だなとも思えます。特別なただひとつを見つけるまで探すのはたくさんの失敗をし、痛い目をみて、それでもあきらめないことなんだと思いました。

辻と浮世が互いによかったと思えたらいいです。



星里もちる 本気のしるし 6巻
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