チャゴルがメイニャンに固執した理由はわからずになりました。チャゴルの視点を描くと多くのページを使ってしまうから仕方ないと思います。何かを背負い、何かと戦っていたチャゴルの生涯はここで終わります。
ドロモスの生き残りはどこに行ったのか、指示する者がいなくなったのでどういう行動をとるのか気になります。
ゼノは龍になっても自分の意思はあるのかどうか。多くのことを知っていそうで、実は大事なことはわかっていないのかもしれません。ゼノが初代からずっと生き続けている理由はどこかにつながると思うので待ちたいです。
高華国軍の追手から逃れたもののラーンは矢を受け力尽き、チャゴルは深手を負い、四龍の盃を手にしたまま息絶えます。
キジャは急いでシンアとジェハとゼノを探しに行かなくてはと言います。
ユンはキジャの怪我の状態が悪いので引き止めます。
キジャはヨナに四龍の盃について訊きます。四龍が龍神の血を飲んだ時に使われたとされる盃だと説明し、盃がチャゴルの手に渡っていること、それでゼノがひどく動揺していたと言います。盃が行方不明なことでシンアとジェハの怪我が悪化してはいないか心配だと言います。
話しを聞いていたハクはヨナにジェハたちを探しに行くと言います。
ケイシュク参謀が現れ、ヨナとハクにここを去られるわけにはいかない、ヨナ姫には軍を導いて欲しい、ハクには隊長として敵軍に備えて欲しいと言い、陛下を守って下さって感謝しますと頭を下げます。
ヨナが何か音を察知します。ハクがヨナの様子に気がつくと、
「今… 龍の声が聞こえたような…」
と言います。
キョウガ将軍の隊は四龍の捜索とチャゴルの追跡、南戒軍の援軍の偵察を任されています。
兵が轍を見つけます。
キョウガは四龍を乗せた馬車かも知れないと急ぎます。
前方に南戒の援軍を発見します。
キョウガはスウォン陛下に報告のため野営地に戻ろうとします。
兵が異様な光景を目撃します。
大きな三体の龍が南戒の援軍を襲っています。
ヨナは龍の声に動揺しています。
キジャはジェハ達の気配が消えたと言います。
キョウガは南戒の兵士をなぎ倒していく龍を見て呆然と立ち尽くしています。
兵はキョウガに退却を求めます。
キョウガは四龍がいるかもしれないから探し出すと言い、南戒の援軍の中に駆けていきます。
「おいっ 緑龍っ 青龍っ 黄龍っ 無事でいるなら返事をしろ!! ヨナ姫がお待ちだ!!」
と声を上げて探します。
すると龍がキョウガを見ます、目が合ったかと思うとキョウガの目の前にまで龍がやって来ます。
キョウガは動けません。龍をじっと見つめると龍がジェハに見えてきます。
キョウガを守るため兵が龍に矢を放ちます。
龍は矢が当たったかと思うと姿を消します。
キョウガの隊は高華国の野営地に戻ります。
キョウガはスウォン陛下に南戒の援軍が退却したこと、三体の巨大な龍が南戒の援軍を襲ったことを報告します。
ヨナが来て、キョウガに龍について訊きます。
キョウガは龍がジェハに見えたと言います。
ヨナは急いでシンアとジェハとゼノを見つけなくてはと思います。
続いて、チャゴルとラーンを発見したと報告がもたらされます。
スウォンは、
「この機は逃がしません 我々高華国軍は南戒の都 西京を制圧する為 引き続き西へ進軍します」
と言います。
グンテ将軍はスウォンの方針に反対します。
スウォンはグンテの進言を退けます。
夜になります。
ヨナはハクに、スウォンに支えると約束したものの、シンア、ジェハ、ゼノを迎えに行きたいと思いを伝えます。
ハクはヨナを寝かせて、ユンと少し話します。水をもらってくると歩いているとうずくまっている人を見つけます。声をかけ、医療班を連れて来ると言うと、
「…人を …呼ばないで下さい… …ハク」
と言います。うずくまっていた人はスウォンでした。
スウォンはハクを人気のないところへ連れて行き二人で話します。
ハクは苦しそうなスウォンに、
「………千樹草は効かなかったのか…?」
と言います。
スウォンは、
「…いえ お陰でしばらくは… 発作が起きずに済みました…」
と礼を言います。しかし、この病が治ることはないと言い、話があると続けます。
「ヨナ姫と共にゼノさん達を探しに行って下さい」
そして、
「私はもうあまり長くありません」
と言います。
スウォンはハクに緋の病、緋龍王の血筋、ゼノを除く三龍が短命であること、次期高華国王にヨナを指名すると言います。
ハクは怒りがこみ上げます。胸にしまっていた思いをスウォンにぶつけます。
スウォンはヨナ以外に考えられない、ヨナと四龍とハクがいれば、自分がいなくなってもこの国を守れると言います。夜明け前に野営地を出るよう言います。最後にハクにしか届かない、読者にはわからないか細い声で何かを伝えます。さよならと書いてあるように見えます。
ヴァルとメイニャンとカジは南戒のヒッタン将軍に会いたいとハクに言います。
ハクは風の部族のテウ将軍に話してみるといいと言います。
メイニャン達はテウに会いに行き、ヒッタンに会わせてほしいと言います。
テウはハクに話してみるように言われたと聞いて、わかった、ついて来てと案内します。
メイニャンとヴァルとカジはヒッタンとそれぞれの思いを話します。
メイニャンは頭痛が起こっているようで、ヴァルがユンのところへ連れて行きます。
ユンは泣いています。
メイニャンはどうしたと訊ねます。
ユンはヨナとハクとキジャがシンアとジェハとゼノを探すため野営地を出て行ったと言います。これでもう二度と会えなくなったら思うと耐えられそうにないと言います。
ヨナとハクとキジャはシンアとジェハとゼノを探しに戒帝国に行きます。
ヨナはハクの表情が曇っているので訊ねます。
ハクはスウォンと話したことには触れず、シンアとジェハとゼノを早く見つけて戻りましょうと言います。
村を見つけます。
ハクは助けてくれた母子と再会します。母子にシンアとジェハとゼノについて訊ねます。しかし、手がかりになるような情報は得られません。
ヨナは夢の中でゼノに会います。
ゼノは、
「娘さん 来るぞ 来るから… 逃がすなよ」
と言います。
ヨナはハクに起こされ目を覚まします。
ハクはキジャの様子がおかしいと言います。
外に出ると人影を見つけます。ジェハです。
ジェハは人の形をとどめていられず、ドロッとしていて様子がおかしいです。
ヨナはジェハに一緒に帰ろうと言います。
ジェハは、
「いや ここで お別れだ」
と言います。
騒がしいので村人が様子を見にやって来ます。
ジェハは龍になります。
村人はヨナに危害を加えようとします。
龍となったジェハがヨナを守ります。そして、フッと跡形もなく姿を消してしまいます。
チャゴルが持っていた四龍の盃はドロモスが奪ったのかもしれません。南戒帝国の首都西京に運んだのでしょうか。
ヨナの夢が現実となるのはもうすぐなのか、まだまだずっと先になるのか展開を待ちたいです。
続きます。
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●関連リンク
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