はるか未来の昔の地球で、江戸の長屋で暮らす七人の異母兄弟たち。父親はなんと江戸のお殿様。そんなことも知らずに母親の墓参りへと向かう一行。まずは五男・陳皮の郷里を訪ねた後、長女・菜種、三男・芥子の坊、六男・山椒の郷里へ。途中で次男・麻次郎も合流したが、いつの間にやら刺客に狙われる「お尋ね者」に。七味たちを取り巻く陰謀の数々。一行はうまく切り抜けることができるのか!
次男の麻次郎がようやくの登場です。
浮論と剣を交えます。
すぐさま麻次郎が帰ったという情報を聞きつけた女の子たちがからくり長屋にやってきて邪魔が入り決着はつきませんでした。
それぞれの故郷を皆で旅することを彦六から聞いた麻次郎は兄弟に合流するべくまたからくり長屋を出て行くのでした。
「まったく、やっと江戸に帰ってきたというのになァ」
帰ってきてすぐまた旅に出るなんて思ってもいなかった麻次郎でした。
どうやらからくり長屋の七人の兄弟で一人だけ違うのは菜種のようで、本当は菜種ではなく彼女の兄。
兄は…浮論?知られてはいけない事実。
裏づけになる証拠を見せてはいけないと急いで菜種の元に走る七味だけど、そこは半蔵の出番でした。きちんと仕事はやり遂げる優秀な忍びなのでした。
胡麻の、
「おれはなにもきいてないぜ」
と言う台詞や七味の気配りにじんときました。
立ち寄った宿場町で胡麻、芥子、山椒と七味、菜種、陳皮に分かれ、一宿一飯の恩と危ないところを救ったとそれぞれの組が縄張り争いをする敵対のする組で、その喧嘩に巻き込まれ、芥子が大暴れするところが面白かったです。
芥子の生まれ故郷に着いた一行。
芥子の記憶と故郷の人々の芥子への思いは大いにずれているようで、悪くもないことで牢に入れられ、琴姫は登場するしドタバタドタバタの展開です。
琴姫に徹底的に嫌われている菜種は仲間はずれにされ、一人で行動して危険な目に会います。
どうやらからくり長屋の兄弟には賞金が懸けられていて狙われているのです。
危機一髪のところで菜種を救ったのは剣の天才でした。
麻次郎が合流し翌朝話していると、どうやら故郷で世話になった人たちは父親が誰なのかをすでに知っているようです。
核心に触れるところまでたどり着いているのに、落語家の長男がいるのに、仮にでも答えが出ないのは、知りたさと知らないほうがいいという気持ちがせめぎあっているからなのかもしれないと思いました。
山椒の故郷では、到着するまでにさまざまな罠が仕掛けられ、村ではうどんに毒が盛られていたりと散々な目に会います。
さらには…という展開です。
ここでも父親の話題になると力強く拒否されてしまいます。この拒否のされ具合が面白かったです。
0 件のコメント:
コメントを投稿