江戸風(?)長屋で仲良く暮らす七人の異母兄弟。彼らの父親はなんと花の江戸のお殿様!そんなことも知らずに今は亡きそれぞれの母親のお墓参りに向かうことに。まずは末っ子・陳皮の田舎をめざして、出発する。その行く手に現れる、一人の謎の剣士。長女・菜種の出生の秘密を握っているというが…。はたまた、平和なお江戸に住みついた怪しげな外国人の行方もきになるところ…。
異国からというよりもどこか違う時代からやってきたというほうが合っているバン艦長と部下(名前が分かりません)は何を企んでいるのだろう。
後々につながる怪しさを匂わせつつからくり長屋では、陳皮の母のお墓参りに七味がつきあうというのを芥子から聞いた胡麻が、このさいだからそれぞれの故郷を一度見ておこうと全員で旅することを決めます。
あわてたのは彦六。父親が誰なのかまだ伏せていたいようで、半蔵に兄弟たちには気づかれないように後を追わせます。
油断しすぎの半蔵の活躍が楽しみです。
子供たちの旅立ちを心配して、将軍は変装して子供たちに会い、将軍の紋が入った印籠を渡します。
用心深い兄弟たちはニセモノかもしれない、本物であっても盗品だろうからとせっかくの親心を投げ捨ててしまいます。
助けになると印籠を手渡し満足げの将軍と危険なものを嗅ぎ分ける兄弟の通じ合っていなさが面白かったです。
陳皮の故郷に着いた一行。
陳皮の師匠に出会います。
師匠の情熱を一目で見抜く芥子のひとことがおかしかったです。山椒はもしかしてずば抜けた能力を持つ忍者なのかもしれません。
「虫をすきにならないとえらいまんが家になれないぞォ」といった次のページが面白かったです。
「得る物の大きさはわかっても…失う物の大きさは、失ってからでないとわからねえんだよな」
ひとつの方向からだけで決めてしまわず、あらゆる可能性を考え抜くことが大切だと教えてくれる重い台詞です。
菜種の故郷に向かう途中の宿での出来事も面白かったです。
彦六さんは半蔵に飛び蹴りをくらわせるくらいだからそこそこの運動能力はあるんだろうなと思っていたけど、浮論に襲われて剣の腕がかなりのものだということが分かりました。
若いころ将軍の旅に同行するくらいだから身を守る術はかなりのものでないとおかしいのでこの場面は描いてあってよかったと思いました。
さて次は菜種の故郷です。菜種に伏せられていた秘密を胡麻と七味が知るようです。
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