ハクの大切な物を全て救い上げようとするところがよくわかる場面がたくさんありあます。
ハクの生き様がいろんな人に影響を与えるんだろうなと思います。
ヨナはケイシュクの申し入れを受けます。
地の部族領金州(キンシュウ)では、グンテ将軍の意識が戻りません。
地の部族の兵士の間で動揺が広がります。その様子をハクが見ています。
ユンがハクに、グンテについては明日地心城から医務官が来るから、夜が明けたら阿波(アワ)へ出発しようと言います。
朝、出発しようとした時、南戒から敵が攻めてきます。
ハクは息を吐き、
「…ユン君 独りで阿波 行ける?」
と言います。
ユンはハクの気持ちが分かるから別々に行動することに決めます。
ユンは阿波に到着します。
ギガン船長にはすぐに会えて、千樹草を手に入れます。
ユンはギガンにハクの文を渡します。
ギガンはすぐ準備にかかります。
ハクは傷だらけです。
南戒は攻めては退きを繰り返し、敵に休む暇を与えない作戦のようで、地の部族の兵士は心が折れる寸前です。
ハクは誰よりも戦います。
南戒の兵士たちも大刀使いの武人に注目します。
南戒の将軍は高華国の武人を見るなり、美しい戦士と評します。
南戒は仕込んでいた作戦を実行します。
緋龍城の執務室ではヨナとスウォンが互いの情報を持ち寄り、いち早く金州に援軍を送るため知恵を絞ります。
南戒側から一騎でやって来ます。ハクが応じます。
「お初にお目にかかります 私 南戒帝国八大将軍の一人ラーンと申します 貴方の大刀捌き 高華国の名高き武将とお見受けしました どうか私と一騎打ちをお願いしたく存じます」
と言うラーンの申し出に、ハクは狙いを探ろうとします。
ラーンの狙いはハクを足止めすることです。作戦を実行するためにハクが一番やっかいな人物だと考えています。
一騎打ちが始まります。
ハクは戦いながら、何か嫌な予感を感じつつ、それが何であるかまではわかりません。
南戒の兵士は高台にいて、一騎打ちの様子を見ず、別の方向を見ています。ハクはその方向に何があるか考えます。
ギガン船長が派遣してくれた海賊仲間は、いつもより川の勢いがないと言っていたのを思い出し、水攻めをやろうとしているのではないかという結論を導き出します。
ハクは見張り台に立つ兵士に逃げろと叫びます。しかし、声は兵士に届きません。
援軍にやってきた海賊仲間は滝が止まっているので上流を見に行くと、南戒の兵士が堤を作り川をせき止めているのを見つけます。
南戒の兵士が堤を壊せと号令をかけます。
海賊は皆に知らせるために慌てて戻ろうとします。しかし、兵士に見つかってしまいます。やぶれかぶれで兵士に突進しようとすると、キジャとジェハが現れ、兵士をやっつけます。
キジャとジェハはスウォンの作戦に従って金州にやって来たのでした。金州が持ち堪えているのは誰かが地の兵士を統率しているからだとスウォンが言っていて、二人はその誰かがハクだと知ります。ユンもこの地にいることを知り、役目を終えたらすぐに緋龍城に戻るつもりでいたのに、負傷兵や民を避難させるため動きます。
ユンを助けます。
ジェハはハクを確認しますが水の流れが速く、救出できませんでした。目の前で水にのまれてしまいます。
水攻めから五日が過ぎます。
ジュド将軍はキジャとジェハに一旦緋龍城に戻り、スウォン陛下とヨナ姫に状況を報告するように言います。
キジャとジェハとユンは緋龍城に戻ります。
ケイシュクがスウォンに報告します。金州は悲惨な状態であること、兵を統率していたのはハクであること、ハクが水攻めの犠牲になり行方不明であると説明します。
ヨナはキジャとジェハとユンから話を聞きます。キジャはジェハと捜索に戻ると言います。ヨナは休んでと笑顔でと言います。ユンはグンテの意識が戻り、グンテが、
「地の部族が世話になった 絶対に探し出して礼が言いたい」
と言っていたと伝えます。ヨナは皆に心配をかけないように気丈に振る舞っています。
風の部族が緋龍城にやって来ます。
ケイシュク参謀が対応すると、テウ将軍がハクに会いたいと言います。
ケイシュクはどう言うべきか迷います。
ヨナが出て来て、
「ハクは今 緋龍城にはいないわ ハクは別の任務で外に出ているの 帰ったらテウ達のこと伝えておくから」
とだけ言い、その場を去ります。
ユンはメイニャンに薬を持って帰れなかったと謝ります。
執務室にはヨナとスウォンがいます。
ヨナは書物を読んでいます。スウォンは
「そこで何を…?」
と聞くと、
「戒帝国の事や戦略を覚えておきたいの 金州の次は地の部族領全域… これ以上奪われるわけにはいかない」
と言います。
ヨナが震えながら話していることに気がつき、スウォンは羽織をかけてあげます。
ヨナはそのスウォンの行動が幼馴染みに戻ったように感じ、感情が抑えきれなくなります。
ヨナはスウォンに心情を吐きだします。こらえていた涙がこぼれます。
ヨナは政に関わる覚悟を決めたことで四龍にも自分の感情を出さないようにしたのかなと思います。
夢で見た出来事が本当に起こらないように四龍を守ろうとしているのかもしれません。
続きます。
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