草凪みずほ 暁のヨナ 29巻
ゼノは長年の経験があるから危険を察知する能力がずば抜けていてもいいはずなのにと思います。
ケイシュクという人物が好きになれません。
オギはヨナ、ユン、ジェハ、ゼノを彩火城の外に連れ出します。
仲間のカンジが人質に取られていて逆らうことができません。
城から大分離れてからジェハが罠だと気づきます。気づいたときには黒い外套を着た集団に囲まれてしまいます。
ジェハは、ヨナを逃がすため戦おうとしますが、身体が思うように動かず仕留めることができません。
ゼノが黒い外套を着た集団に飛び込んで、隙を作ろうとします。しかし、敵はユンに剣を突きつけて、ヨナたちを動けないようにします。
オギがユンは関係ないと言おうすると、腹部を剣で切られてしまいます。
敵はヨナとユンと四龍を戒帝国に連れて行くと告げます。
キジャとシンアがジェハとゼノの気配が遠いことに気がつきます。
テジュンが作戦会議の場にやって来てハクに、
「ヨナ姫が城内にいらっしゃらない!」
と言います。
ハク達は城の外を探すと、負傷したオギを見つけます。
オギと仲間のカンジを見つけ、事情を聞きます。
カンジは、
「黒い外套を纏ったヤバい集団がオギを斬ったんだ 赤い髪の少女と四龍って奴らを連れ去った…」
と言います。
ハクは懸命にヨナ達を探します。しかし見つけられませんでした。
夜になり、ハク、キジャ、シンア、キョウガはケイシュク参謀に会い、ヨナ姫と四龍の内2人が何者かに連れ去られてしまった、おそらく、戒帝国の人間だと言います。
ハクはヨナを探しに千州に行くと言うとケイシュクが止めます。
ヨナ達はリ・ハザラの城の牢に入れられています。
ジェハとゼノは鎖で繋がれています。
ゴビ神官とイン・クエルボがやって来ます。
ゴビは四龍の力をクエルボに見せるためヨナを剣で傷つけようとします。
ところがヨナはハクとの特訓の成果なのか、ジェハの影響なのか、ゴビの首元に蹴りを食らわします。ゴビの持っていた剣を取り、ゴビに突きつけます。続いてクエルボに剣を構え、
「私達を高華国に帰して」
と言います。
クエルボは剣先をマントで包み、その上から握り引っ張ります。簡単にヨナは身体を持って行かれ首を掴まれ、抑えつけられます。
すると、鎖につながれているジェハが鎖を千切ります。ジェハはイン・クエルボに殺気を漂わせて近づきます。
クエルボは待て、とヨナに剣を突きつけて言います。ゴビが言ったことは本当だとわかり、ヨナとジェハのみ外に連れ出します。
クエルボは四龍の力を見たいと、ジェハを兵士たちと戦わせます。
ジェハは挑んできた兵士を全員倒し、ヨナを見ると足に鎖がはめられていることに気がつきます。
クエルボはヨナを人質に残りの四龍を連れて来いといいます。
ジェハはヨナの肩に手を回してしゃべるクエルボに、
「君が簡単に触れていい相手じゃない 君はいずれ稲妻の獣に喉笛を喰いちぎられるだろうさ」
と言います。
彩火城では作戦会議が行われています。
敵の規模、援軍、説明を聞きながら、ハクはどうしたらクエルボの本境地に入りヨナ達を救えるか考えています。
オギの意識が戻ります。
カンジから知らせがあり、真国のヴォルドが見舞いにやって来ます。
アルギラも彩火城に来ていて、テジュンと再会します。
テジュンはヴォルドとアルギラにハクと会うように言います。
ヴォルドとアルギラはハクと会うと、ヨナ達をさらったのはゴビ神官の可能性が高く、一緒に戦うと言います。
戦力が足りなくて、苦悩していたハクは、二人に感謝します。
火の部族軍の兵士は負傷者が多く、前線で戦える戦力が足りません。
ハクは剣を持てる兵士には戦場における戦い方を教えます。
ジュド将軍が到着し、火の部族軍の兵士に教えているハクを見て、ケイシュクに不満をぶつけます。
クエルボは常にヨナを側に置き、リ・ハザラとの話し合いの場にも同席させます。
ヨナはリ・ハザラの消極的な態度を見逃しません。
クエルボはヨナに身の上を話します。なぜ四龍を欲するのか。ヨナに何を求めているのか。そういったことを話します。
翌日、戦が始まります。
ハクの部隊も進軍しています。部隊に紛れてキジャとシンアもハクに見つからないようについて行きます。
両軍が相対します。
ハクは自軍を見ると震えている者がいたり、全体の士気が上がっていないことに気がつきます。
戦意を高揚するため、自分を奮い立たせるため、大刀を空に掲げて、
「…俺は 火の部族の民じゃねえし かつて火の部族兵と闘った事もある だが あんたらが部族を守りたい想いは何よりも理解できるし 荒れ果てていた火の地が手をかけて漸く蘇ろうとしているのも知っている 俺はこの刃に誓う あいつらを絶対俺らの国に入れさせねぇってな!!」
と兵士たちに言います。
兵士達の士気は一気に上がります。
戦が始まります。
ハクは暴れています。
後方にいるキジャとシンアは左の方に何か感じます。
左はジュド将軍が指揮している部隊です。ジュドの部隊の兵士は次々にやれています。ジェハとゼノが千州の兵士として高華国の兵士を倒しています。
キジャとシンアはジェハとゼノと戦います。
ハクが冷静になり、キョウガの部隊が劣勢になると策を伝えます。この場面が一番面白かったです。
ハクがとった戦略は何気なく話したスウォンとの会話からのものでした。
ハクに最も影響を与えた人物は、ハクが最も許せない人物です。切ないです。
続きます。
草凪みずほ 暁のヨナ 29巻
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