2017年12月8日金曜日

あきづき空太 赤髪の白雪姫 10巻

リリアスでは、イザナ王子は白雪と同行して観察しようとしていたのかもしれません。
急な事態が起こり、対応する姿によって、イザナ王子の白雪の評価は上がったと思います。
混乱が迫ろうとする中、時間との戦いで原因を突き止めていく展開が面白かったです。


●40
ゼン、ミツヒデ、木々はリリアスに到着します。
学問街・薬学の館のオリンマリスによって発症した兵士、研究員はリュウが作った薬で回復します。
白雪とオビも回復します。
ガラク・ガゼルトが白雪とオビの今回の行動に対して叱ります。
ゼンとミツヒデと木々を白雪とオビが迎えます。
ゼンは白雪とオビの顔を見てようやく安心します。
ゼンは白雪が鈴と話しているのを遠目で見て、知らない男に気持ちがざわつきます。
それを見ていたイザナ王子はゼンを茶化します。そして、ゼンに優しい眼差しを向けます。

夜、宴が催されます。
鈴とユズリは白雪に、
「オビさんとルーエンさんとどっちが恋仲?」
とたずねます。
その声にゼンが一番に反応します。
ミツヒデは、ルーエンさんと言われ、なぜ自分が? という表情をし、オビは吹き出して笑っています。
ミツヒデはゼンと木々の冷たい視線にあわてて鈴とユズリに事情を聞こうとします。
白雪がミツヒデに事情を説明します。
鈴はゼンやミツヒデ、木々といった王城の人達が、白雪とリュウがリリアスに来たことによって次々に集まることに疑問を持っています。今まで会うこともなかった王城の人たちだから仕方ないといえば仕方ないですね。
ハキが宴の場にお礼にやって来ます。やわらかい空気をまとった愉快な人物です。
木々がハキに気づき、ゼンに知らせます。
ハキもゼンに気がつき、言葉は交わさず互いに会釈だけします。


別れの日、白雪とリュウはリリアスの人たちとあいさつをします。
ユズリはまたなにかできることがあったら力になるといいます。
鈴はリュウに、
「リュウ君 おチビとか言ってごめんね」
と薬学の館で初対面のときに言ったことを気にしていたようであやまります。
白雪、リュウ、薬室長はウィスタルに戻ります。


●41
ゼンと白雪が二人で城下に出かけます。
二人だけで過ごしたのはこれが初めてです。
ゼンは白雪の笑顔を見ることが出来て、白雪はゼンと一緒に過ごすことが出来て、二人にとって充実した一日になります。


●42
木々はゼンに会うなり、ミツヒデを怒らせたと言います。そして、ミツヒデはゼンにも怒ってると言います。
ゼンは木々が約束の話をしたと言ったので、理解します。
木々はあと一年で城を出ていくという約束を父親との間で交わしています。
ミツヒデは今のゼンと木々という三人のかたちになって五年が過ぎるのに二人が黙っていたことに怒っています。

五年前、木々が王城にやって来て、ゼンとミツヒデと共に行動するようになった経緯が描かれます。


●43●44
木々はミツヒデにどうしてあと一年で城を出ることを黙っていたか話します。
ミツヒデは木々に剣の勝負をして、勝ったら聞いてほしいことがあると言います。
木々は勝負を受けます。

勝負は決着がつかず、ミツヒデは膝をついて木々に城にいてほしいと頼みます。

翌朝、木々は早くにゼンの寝室を訪れます。
木々はゼンの思いを確認し、ミツヒデとともに父親に会いに行きます。
木々は父親に約束をとりやめてもらい、城に残ります。
続きます。


あきづき空太 赤髪の白雪姫 10巻
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