2015年8月24日月曜日

小畑健 All You Need Is Kill 2巻

リタ・ブラタスキのループ、ギタイに関する仮説、キリヤ・ケイジの所属する基地に来るまでが描かれ、リタ・ブラタスキはずっと探していた、自分以外にループしている人物、キリヤ・ケイジに出会います。


もし…戦場に行く前の時間帯に、まだ誰にもしていない話に応える者がいたりすれば、明日の戦場を経験していることになる。
自分ではなくその者がその戦場ではループしていることになるはずだ。


リタ・ブラタスキはこのような仮説を立て、戦場では必ず、ギタイにやられた仲間に問いかけをしていました。
キリヤ・ケイジは1週目、
「…ひとつ聞きたいことがある。ジャパンでは食後のグリーン・ティーは無料だと聞いたのだが…本当か?…自分の名はリタ・ブラタスキ」
とリタに問いかけられた記憶を持ち続け、159週目、キリヤ・ケイジはようやくリタ・ブラタスキに話しかけます。リタが、
「その…左手の159という数字は何なんだ………?」
と訊ねると、
「…その前にきみの一つ目の質問に答えよう。」
というキリヤ・ケイジの言葉にリタは驚き、
「そう…これは明日僕が死にかけていた時にきみが聞いてきた質問だけど…」
リタがまさか、という表情になります。
「ジャパンのレストランのグリーン・ティーはたしかに無料だ」
絶対に会えるはずがないと思っていたリタ・ブラタスキ。
涙があふれ出ます。
孤独な戦いに光が見えた瞬間でした。


リタ・ブラタスキとタッグを組んだキリヤ・ケイジ。無敵のコンビでギタイを撃破するはずが、160週目のループを迎えてしまいます。


悲しい結末です。なぜ159週目のリタ・ブラタスキは160週目のような決断をしなかったのだろう。


159週目でリタの中では答えが出ていたはずなのにって思います。
ひとりの人物が同じ時間を何度も繰り返すのではなく、ループの中心が変わるところが面白かったです。


小畑健 All You Need Is Kill 2巻
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