-End of the world-
“まるで…普通の人間みたいだ…この私が…死ぬなんて…”
教授とオーディンの行く先々で見え隠れする、イエスの存在。その思惑に、導かれるようにして明かされた、教授<幼体化>の謎に迫る重大な事実とは――!?滅びゆく体を超えて、心が交差していく、ファンタジック・サーガ待望の第8巻!!
オーディンとフレイアに姿を見せたイエス、ロンドンでの会議の議題、ドイツフランクフルトの結果報告、ヴァチカンの見解が描かれています。
オーディンとフレイアに存在を明らかにしたイエス。
「始まるよ最後の審判…が」
オーディンの棺をスピニチュウムで紅くしたのはいらずらなのか、何かの意図か。
イエスの行動が謎めいています。
オーディンがモニタに映るイエスの姿が小さいことを特に意識する様子もなく、フレイアがそれを指摘すると動揺するも何も言わなかったのが気になります。
フレイアが腑に落ちないまま話を折ってしまうのは何かわかったことがあったからなのでしょうか。
まさかイエスが復活したのはオーディンによるものなのでしょうか。
オーディンとイエスがいわゆる敵対していないようなので、この二人の間で秘められているものが何なのか知りたいです。
アルゼンハイムへ向かう列車の中でのフレイアとオーディンの会話が面白かったです。
何千年もの時間の流れを一人の人物の記憶で話されることに興奮します。
オーディンは研究所(ラボ)からジャンプし着地(ランディング)したのは、南仏あたりの紀元前6000年前後先史時代、新石器時代入口あたりで、組織としての集団ができつつあり言語も文字もなく金属さえない時代でした。
そして、オーディンは文明発祥の地を目指しエジプトへ行ったとフレイアに話します。
他の研究員は無事に着地したのかは明らかになるのでしょうか。
ソフィアがエイミーと名乗っていた頃を思い出す場面では、大人の姿のフレイアと出くわした出来事が描かれています。
フレイアとソフィアはいずれ再び出会うのだろうけど、そのときソフィアはどんな反応するのだろう。
ソフィアは幼い頃体験した奇跡のような出来事を、現在オーディンやアテナに出会い目の当たりにすることで振り返ることはないのだろうかと思います。
ソフィアがヴァチカンの洗礼を受けられたのは、アルゼンハイムの深い森の中に住んでいたフレイアと出会っていたからなのかなとも思いました。
フレイアが幼体化した謎が明らかになります。
驚きの展開でした。
フレイアの謎が明らかになると同時にイエスの幼体化も同じ工程でなされたことが想像できます。
ジョシュアの棺を使いこなし、さらに改良を加え、フレイアの棺と同じように機能する棺を開発したようです。
自由に空間を行き来できるイエス。
フレイアの灰を持ち帰り何かを企んでいます。
もしかして、灰を使い大人のフレイアを復活させて、オリジナルとコピーの生命体を同一の時間軸に存在させようとしているのでしょうか。
小さなフレイアの前に大人の姿のフレイアが現れたらそれこそ神の領域に手を出してしまったことになり、人類は終末に向かっていくことになると思います。
新谷かおる QUO VADIS 8巻
(アマゾンのサイトに移動します)
0 件のコメント:
コメントを投稿