となりの席の吉田くんは入学初日の流血事件以来、一度も学校に来ない…
自分の成績にしか興味のなかった水谷雫はたまたまプリントを届けたために、その吉田春に友達認定されてしまう。しかも、春の純粋さを知って優しく接すると今度は告白までされちゃって…!?
冷血女子×超問題児
新感覚ラブストーリー開幕
主人公の名前は水谷雫(みずたにしずく)といいます。高校生です。
勉強以外に興味がない女の子です。成績がなにより重要で人や物に関心がありません。
教室の雫の席のとなりの机は空席になっています。
となりの席の吉田春(よしだはる)は入学初日に流血事件を起こして停学になり、停学が解けているのに一度も学校に来ていません。
雫はハルに出会い、ハルが学校に来るようになって勉強一辺倒だった人生に変化が起こります。人に興味を持ち始めます。ハルによって自分を見つめ直していく様子が面白いです。ハルがきっかけで興味を持たれ頼られたり、話しかけられたりし、友達と呼べるような
関係が広がっていきます。
バッティングセンターを経営しているみっちゃん、勉強が苦手な夏目あさ子、ハルと同じ中学だった佐々原宗平(ササヤン)、ハルを都合の良い奴扱いしていた友達などが登場します。
ハルは雫に対して自由で、思ったことを口に行動します。
雫はハルの奇行に振り回されます。時には怒ったりしつつも、自分の中に芽生えた感情が何であるか理解します。
物語は雫とハルが互いのことが好きだと確認し合って始まります。
最後にみっちゃんの知り合いの優山という人物が登場します。
人間関係が明らかになっていないので続きが楽しみです。
雫は担任の先生に隣の空席になっている生徒のところへプリントを届けて欲しいと言われ引き受けます。バッティングセンターに行くように言われ、受付にいる男性に吉田春がどこにいるか訊ねます。
男性がハルは…、と応えようとしたら、雫の背後で人が飛んできます。殴られて吹っ飛んだようで、殴った人物は怒っています。
男性は殴った人物をハルと呼びます。雫が探している人物でした。
ハルは雫を見ると急いで店から逃げ出します。
雫は受付の男性に届けるように言われてプリントを渡し、店を出ます。役目を果たしたらか帰宅しようとしたらハルに捕まります。
ハルは、
「…てめえ 学校の回しもんか」
と言い、雫は、
「プリント 届けにきただけだよ」
と言います。
ハルは担任から学校に来いと言われていて、そのことに腹を立てているようです。雫がそうではないことがわかり、急に態度が変わります。名前を訊きます。高校生活らしい休んだ生徒に友達がプリントを届けたりするといったことに憧れを抱いているようで、雫に友達だから、自分のことはハルと呼べと言います。
雫はハルが何を言っているのかわからず、無言で立ち去ります。
翌日、雫は担任のサエコ先生にプリントを届けたことを報告します。
サエコ先生は自分じゃ会ってくれないから困っていたと言います。雫がハルが怖い人だったと言うと、やっぱりなんかあった!? と何か起こることを予期していたように顔を強張らせます。
雫は友達認定されましたと言います。
サエコ先生はじゃあ学校来るよう説得してくれない!? とハルの停学はすでに解けていること、非があったのは相手のほうだったことを説明します。
雫は嫌ですと断ります。
雫は授業を終え、帰り道にハルに捕まります。二人でファストフード店に入ります。二人だけかと思ったら、男子が二人を囲んでいます。ハルの友達のようで男子たちはハルに金を貸してくれと頼みます。
ハルは友達だからとすんなり貸してあげます。雫に学校はどうだったと訊きます。
雫はハルが学校のことを気にしているようなので本当は学校行きたいんじゃない? 気になるなら行けば? と言います。
ハルは怖いと言います。みんな俺を怖がるんだ、気がつくといつも避けられてるから学校は嫌だと言います。うちまで来てくれたのはシズクが初めてで、さっき金を貸した男子たちも初めて怖がらずに付き合ってくれた奴らなんだと言います。
雫はあんな金をたかったりするのは友達じゃないと言います。
するとハルは飲んでいたドリンクを雫の頭にかけます。おまえ嫌な奴だな、と言い残し一人店を出て行きます。
雫は頭に来て自分が飲んでいたシェイクをハルに投げつけます。見事ハルの頭にあたり、髪はシェイクまみれになります。
雫は全力で逃げます。親切で本当のことを言ってやったのにドリンクをかけられるほど怒ることはないと考えます。
雫はサエコ先生からハルと連絡が取れないでのこのままだと退学になりそうだと聞かされます。バッティングセンターに行きます。受付の男性にハルにこれ以上学校を休んだら退学になると伝えて欲しいと言います。それだけ言って帰ろうとすると、受付の男性は打っていく? と1ゲーム遊ばせてくれます。
雫はボールに当てられません。それなりに考えてバットを振るのに当たりません。外から声が聞こえます。ファストフードでハルに金をたかった男子たちです。
男子たちはハルの話をしています。つまらない、金を出さない、いい財布見つけたのにと思ったのにと言い合っています。
雫は思った通りだと思いつつバットを振ります。ふと、ハルがいることに気がつきます。ハルの表情を見ると今の男子たちの会話を聞いて落ち込んでいるように見えます。
雫はバッティングを終え、店を出ようとします。けれど思い直して男子たちに文句を言います。ハルが男子たちを友達だと思っている、あなたたちもそう思っているなら誠実に付き合ってあげてくださいと言います。
男子たちのひとりが、なにこいつ、と雫に近づきます。触れようとしたところでハルが男子の手を掴みます。
ハルはそのまま片手で胸ぐらを掴みぐっと持ち上げます。
「……おまえら 今日は帰れ」
男子たちはハルに言われるまま店を出ます。
ハルは雫を家まで送ります。二人は無言です。家の近くになり、雫がハルを見ると、ハルは泣いています。
雫は泣くことないでしょと驚いています。
ハルは違う、なんか嬉しくてと言います。
雫はハルの表情を見て泣きそうになります。ハルの流す涙があまりに純粋で、
「……大丈夫だよ 今にハルのまわりは たくさん 人であふれるから」
となぐさめます。
雫はハルが停学になった事件を見ていました。どうして上級生に殴りかかっていったのかその理由を知っています。
ハルはシズクがいるんなら、学校行ってみてもいいと言います。
ハルは学校に行きます。
学校に来るようになったハルは雫を困らせます。
雫は勉強したいのに、ハルが邪魔をします。ハルと過ごして、受験でトップ合格したのがハルだとわかります。中間試験をなんとしても1番になりたいのでハルを拒絶します。
ハルを拒絶して雫は中間試験で1位をとります。けれどあまりうれしくありません。バッティングセンターに言ってハルと話ます。ハルに心を動かされた理由を探します。
心を動かすものは勉強だけで、人も物も興味がなかった雫はハルのことが気になります。気になるという感情が何なのか探ります。
夏目あさ子というクラスメイトが追試に落ちないように勉強を教えて欲しいと雫に頼みます。
雫は断ります。
ハルが引き受けます。
佐々原(ササヤン)が雫に話しかけます。ハルとつるんでいるから話してみたいと思ったと言います。
夏目あさ子は追試をなんとかギリギリ通過し、補習を受けずに済みます。
雫はハルに出会ってこれまでにないくらい人に関わってきて、今まで勉強しか興味なかったけど楽しもうと考えに変化が起こります。
雫はハルに好きだと言います。
ハルは冷静に対応します。
「えーっとじゃ 付き合うか?」
と言います。
雫は、いい、嘘だからと言います。
ハルは学校に拾った鶏を持って来ていて、担任からつれてきてはいけないと注意されます。ササヤンが家で飼えるというので連れて帰ります。
翌日、ササヤンは鶏を学校に連れて来ます。家で猫を飼っていて鶏におびえるので飼うのがムリになったと言います。学校で飼えないかと担任に相談すると許可がおります。担任から責任をもって世話磨りように言われ、鶏小屋を制作します。
ハルの友達だった男子たちも加わり、鶏小屋を完成させます。
夜になり、雫はハルに家まで送ってもらいます。
雫は我慢できなくなり告白します。
ハルは気持ちを打ち明けます。
雫はハルの気持ちを知り、ハルに私を好きになってもらってもう一度告白すると言います。今はそれで十分だと納得します。帰ろうと言うと、ハルは雫を引きとめ、今日、どっか泊まるぞと言います。
バッティングセンターに優山という人物が入ってきます。
受付の男性みっちゃんは、
「…ったく ここには来んなって言ってんだろ 優山」
と言います。
続きます。
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