2023年11月30日木曜日

那波マオ 3D彼女リアルガール 3巻

高梨ミツヤは気になっている五十嵐色葉と付き合いため筒井光を罠にはめます。

姑息すぎる手段はすぐにバレてしまいます。

五十嵐色葉は筒井光にどうして犯人は高梨ミツヤだと言ってくれなかったのか訊きます。

筒井光は五十嵐色葉のことが好きだと言っている奴の文句を色葉には言えないと応えます。



五十嵐色葉が高梨ミツヤが犯人だとわかっかのは彼の妹のおかげでした。

高梨兄妹が筒井光の家に来て、親と弟には事情を説明し誤解を解きます。

筒井光は学校での評判はどうでもいようです。家族の疑いだけは正しておきたいようで、これでこの話は終わりとなります。



筒井光の前に趣味の合う後輩綾戸さんが現れます。



筒井光と五十嵐色葉はお祭りに行きます。

筒井光は言葉の選択を誤り五十嵐色葉を怒らせます。



筒井光は後輩綾戸さんと話す機会ができてアニメの話をします。

綾戸さんは初めて趣味の話ができる人を見つけてうれしそうです。



筒井光は五十嵐色葉に機嫌を直してくれるよう話しかけます。

しかし、五十嵐色葉はわからないのならもういいと言います。

筒井光はこんな状態は嫌だと言います。

五十嵐色葉は態度を崩しません。



筒井光はいくら考えてもわからないから、お菓子を作り五十嵐色葉の家に行きます。作ったお菓子を渡して帰ろうとしたら、部屋に案内されます。初めて入る女子部屋に緊張しています。

とりあえず、ベッドに顔を埋めます。五十嵐色葉にその様子をみられてもまったく動じません。五十嵐色葉の格好を見て注意します。

五十嵐色葉はフッと笑みをこぼし怒っていた理由を話します。

筒井光はこの状況がふとしたときに信じられなくなるだけだと言います。

五十嵐色葉は筒井光に信じてもらえるよう態度で示します。

筒井光はドキドキします。なんとか平常心を保つため努力します。しかし、理性が飛び五十嵐色葉を押し倒してしまいます。ハッと我に返りすぐに離れて帰っていきます。



筒井光はこれまでいかなるときでも理性をコントロールできていたのに、五十嵐色葉のことになるとコントロールできなくなる自分に恐怖します。翌日、五十嵐色葉に会っても、しばらく俺に近づくなと、また距離を取り始めます。

五十嵐色葉はまた極端なことをすると呆れます。


筒井光は綾戸さんと仲良くなります。

五十嵐色葉は筒井光と綾戸さんが二人で話しているのを見かけモヤモヤしています。小さな溝がとても悲しく感じます。




五十嵐色葉も筒井光も心地良い時間は訪れません。

続きます。




那波マオ 3D彼女リアルガール 3巻
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2023年11月28日火曜日

那波マオ 3D彼女リアルガール 2巻

想い人と通じ合うというのは難しいなと感じました。

悪く思われたくなくて取った行動が相手を傷つけたり、どんなに想っても気持ちが通じなくて、カチッとかみ合ってくれないじれったさを感じつつ進んでいきます。




筒井光(つついひかる つっつん)は五十嵐色葉(いがらしいろは)への想いが強すぎて自制がきかなくなること怖れます。

その恐れが五十嵐色葉を傷つけてしまいます。

クラスメイトの石野さんは落ち込んでいる筒井光に話しかけます。

筒井光は石野さんと話してみて、みんな好きな人のことでおかしくなると知り安心します。五十嵐色葉が怒っているのでなんとかしたいと思います。しかし、どうしていいかわかりません。

再び落ち込んでいる筒井光を見た石野さんは前髪を切って見た目を変えてみたらと言います。

石野さんは教室にあるハサミで筒井光の髪を切ろうとします。

筒井光は石野さんの手つきに不安がよぎります。

五十嵐色葉が筒井光に会いに教室にやって来ます。

五十嵐色葉は筒井光と石野さんがじゃれあってるように見えたので、

「この人 あたしのなの さわらないで」

と言います。

筒井光は五十嵐色葉の言葉に驚いています。

石野さんは五十嵐色葉の言葉にあきれます。

五十嵐色葉は真顔でそれでもさわらないでと言い、筒井光に他の人にさわられないでと言います。

筒井光は五十嵐色葉から出てくる言葉に一つひとつ驚きます。

石野さんはどうでもよくなって教室を出て行きます。

筒井光は五十嵐色葉も想っていることに気がつき、嫌われて手を振りほどかれる日までしっかりつないでいようと心に決めます。



五十嵐色葉がイケメン料理人の話をしたのをきっかけに筒井光はお菓子作りに挑戦します。翌日、学校に持って行き、五十嵐色葉と伊東と石野さんに食べてもらいます。

三人はあまりの出来栄えにびっくりしています。

帰り道、五十嵐色葉は筒井光にお菓子を作ろうと思ったのは昨日イケメン料理人の話をしたからなのか訊きます。

筒井光は隠さずそれしかないと応えます。

それを聞いた五十嵐色葉はうれしそうです。

翌日、筒井光はケーキを作って来ます。本を読み漁りお菓子づくりの研究を始めます。ポロッとこぼす一言が面白かったです。



石野さんの恋愛話が描かれます。

筒井光は五十嵐色葉、伊東の他に石野さんという仲間が増えます。



筒井光は五十嵐色葉に勉強を教えます。

筒井光の行動に五十嵐色葉が動揺するのが面白いです。



筒井光が五十嵐色葉のことを好きな男子生徒高梨ミツヤから罠をかけられ、学校で自宅でひどい目に遭います。

五十嵐色葉は偶然真相を知ります。高梨ミツヤにどう対応するのか。次巻に続きます。



那波マオ 3D彼女リアルガール 2巻
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2023年11月24日金曜日

那波マオ 3D彼女リアルガール 1巻

筒井光(つついひかる つっつん)という漫画やアニメが好きで周囲から特異な目で見られている男の子と、五十嵐色葉(いがらしいろは)という悪い噂しか聞こえてこない派手でツンツンしている女の子の高校生の恋物語です。



筒井光は好きなものを好きだと思っているだけなのに馬鹿にされたり、からかったりされます。人とかかわるのが苦手で一人でいいと考えています。

五十嵐色葉はよくわからない女の子です。物語が進むにつれ少しずつ人物の中身が明らかになっていくんだろうなと思います。




筒井光は学校に遅刻します。同じく五十嵐色葉も遅刻し先生から罰として昼休みにプールのゴミ拾いを命じられます。そこで二人は知り合い少しだけ言葉を交わします。



休みの日、店で筒井光が友人と趣味について語り合っていると、同級生が筒井光を見つけ、からかいます。そこに五十嵐色葉がやってきて筒井光を助けます。

また別の日、五十嵐色葉が男子生徒から絡まれているところを筒井光が体を張って守ろうとしたりします。五十嵐色葉はこういうことをしてくれる異性に会ったのは初めてのようです。筒井光も女の子のために何かをしたのははじめてで、互いに初めての感情を抱きます。



五十嵐色葉が筒井光の教室にやって来て、

「つっつん あたしとつきあって」

とみんなの前で急に告白します。

筒井光はどういう流れで告白しているのか、ふざけるなと怒ります。

五十嵐色葉は黙って教室を出て行きます。



筒井光は母親から薬をもらってきてと言われ、病院に行きます。五十嵐色葉を見かけます。ベンチで泣いています。声をかけることもできず隠れてしまいます。五十嵐色葉が歩き出すと、あとをつけます。五十嵐色葉が書店で店員から言いがかりをつけられ、誤解を解きます。

五十嵐色葉は急に告白をしたことを謝り、男子生徒から助けてくれた時の感情を伝えます。



筒井光と五十嵐色葉はまた遅刻します。

先生からプールの掃除を命じられます。

筒井光はプールで五十嵐色葉に想いを伝えます。

五十嵐色葉は想いを受け付き合うことになります。そして、

「…あたしね 半年後 転校するんだ 短い間だけどよろしくね」

と笑顔で言います。



筒井光は本気で告白したのに、五十嵐色葉にとってはただの暇つぶしなのだと理解します。五十嵐色葉が知らない男性と歩いているのを見て確信します。五十嵐色葉に遊びのつきあいはできそうにないのでムリかもしれないと言います。

五十嵐色葉は自分の本気を示します。

筒井光は五十嵐色葉と歩いていた男性が病院の先生だとわかります。先生と話しをします。五十嵐色葉に会い話します。

五十嵐色葉は嘘と本当を織り交ぜて話します。



五十嵐色葉は筒井光の部屋に遊びに行きます。

筒井光は自分の趣味全開の部屋を五十嵐色葉に見せます。



筒井光は五十嵐色葉の誕生日を知り、プレゼントを手作りで贈ることにします。

誕生日の日、学校をサボって遊園地に誘います。観覧車でプレゼントを贈り、五十嵐色葉はすごく嬉しそうにしています。




期間限定でつきあうのはどうして? と言うところが気になって読み始めました。

五十嵐色葉の言う重い病気はどの程度のなのだろう、それを知った筒井光は自分を変え、五十嵐色葉を変えていくという展開を想像しています。

続きます。



那波マオ 3D彼女リアルガール 1巻
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2023年11月22日水曜日

森本梢子 たまのこしいれ ―アシガールEDO― 1巻

「アシガール」の続編です。

唯の姪、尊の娘、速川月(つき)が主人公です。

アシガールシーズン2。数ページでもう面白いです。前作を読んでいてリズムがわかっているから余計に面白く感じてしまうんだと思います。




ある日、月が尊の研究室(物置)にいると、尊の発明したタイムマシンが15年ぶりに作動。唯と若君の子孫・玉姫と家臣・勇之進が江戸中期から時を超えてやってきた。勇之進への想いを胸に秘め、大名家に輿入れするという玉姫の話を聞き…。


時は令和。月が祖父母と暮らす家にある晩、三百年前から政略結婚前夜の玉姫と幼なじみの勇之進がやって来た。

相思相愛なのに結ばれないふたりに同情する月は、タイムマシンの起動スイッチを興味本位で触っているうち、うっかり自分がタイムスリップ。

気がつけば江戸時代、玉姫の代わりに大名家にお輿入れする羽目となる。

初対面の夫は年下の無愛想な美少年、でもちょっとワケありで―――?




速川唯(ゆい)は弟尊(たける)が発明したタイムマシンを触ってうっかり戦国時代にタイムスリップしてしまいます。偶然出会った若君羽木九八郎忠清(はぎくはちろうただきよ)に一目惚れし、若君のために一生懸命困難を乗り越え、思いを遂げます。そして、唯は戦国の世で生きていく選択をします。今作品は唯の物語の続編です。



唯の時代から150年過ぎた江戸時代中期八代将軍徳川吉宗、暴れん坊将軍の時代の唯と忠清の子孫である御月家の姫が現代にタイムスリップしてきます。

現代は唯の子久永(ひさなが)がタイムスリップしてやって来たのを最後に15年が過ぎています。

尊は結婚し、娘が一人います。娘の名前は月。高校生です。

父親尊に似てかしこく、伯母唯と違って足が遅いです。でも唯に似て度胸があります。そして、うっかり屋です。




尊の研究室(物置)で月は遊んでいます。遊んでいるのか、研究をしているのか、勉強しているのか。何か作業しています。背後に人の気配を感じ振り返ると、姫のような人と侍のような人二人が急に現れて何か話しています。

姫と侍は自分たちの世界に没頭していて周囲の変化に気づいていません。

月は黙って姫と侍のやりとりを聞いています。あまりに気づいてもらえないので、

「あの――― お取込み中すみませんが どちら様ですか?」

と声をかけます。

姫と侍は月の声を聞いてようやく周囲の様子が変わっていることに気がつき、見たこともない服装の女の子が立っているのに驚きます。

侍は姫をかばい、

「貴様っ 何奴!!」

と月に向かって大きな声で言います。

月は、

「もしかして 御月家の方ですか?」

と言います。姫が、

「え… …こなたは?」

と言います。

研究室が騒がしいので祖父母がやって来ます。姫と侍を見て、

「あらま」

と祖母は言います。



祖父母は姫と侍を居間に案内します。

姫と侍は部屋が昼間のように明るいことに驚いていると思います。

月は姫がおそらく久永の妹だろうと推測します。

姫は、

「私は 緑合(ろくごう)御月(みつき)藩 六代藩主 御月定永(さだなが)が娘 玉と申しまする」

侍は、

「城代家老 天野信昌(のぶまさ)が嫡男天野勇之進信重(ゆうのしんのぶしげ)にござる」

と名乗ります。

月の予想は外れて、玉は六代藩主の娘というので、月が玉に、

「ちなみに今年は何年ですか?」

と訊ねます。

玉は、

「え… 享保15年かと」

と応えます。

月は調べてみると時代は江戸中期、八代将軍吉宗の時代だと、久永から150年たっている祖父母に教えます。

祖父母は玉が唯の子孫だと喜びます。

話しを聞いていた玉は、目の前のいるのが唯の両親だと知ります。しかし、信じがたいようです。

御月家では唯と尊は何度も家の危機を救ってくれたと語り継がれていて、唯と尊は数百年先の世から来たと聞かされていたので、信じ難くも現実のことなのだと理解します。

祖母は月を尊の娘だと紹介します。

月は玉に事情を訊ねます。

尊の作った起動スイッチの懐剣は「天下唯一尊の懐剣」と名付けられ御月家の家宝となっています。

玉は縁談の話がありました。

玉が勇之進を慕っていることは藩主定永はわかっています。しかし、相手の志喜家は将軍家と縁が深いので御月家として断ることができず悩んでいました。

玉は父親が悩んでいる姿、家臣や領民のことを考えると自らの務めを果たさねばと、志喜家に輿入れすることを決意します。

定永は家のため決意した玉に感謝し、天下唯一尊の懐剣を授けます。

輿入れのため城を発つ前夜、眠れず庭で勇之進を想い、満月に懐剣を捧げ幸せを祈ろうと剣と引き抜くと起動スイッチが動作します。

勇之進は眠れず、庭を歩いていると、玉が自害しようとしているところを目撃し慌てて懐剣を奪おうとしたところ起動スイッチが動作して二人そろってタイムスリップし現代に来たのでした。



月は玉に志喜家の人は玉の顔を知っているのかと訊ねます。

玉は一年前一度だけ志喜家御用人野口十八郎左衛門という者と会ったと言います。

月は一年も前にちらっと会っただけなら、誰かと入れ替わっても気付かれないのではと言います。

玉は身代わりなど考えたこともないようです。

勇之進は、もってのほか、バレたら御月家に厳しい御沙汰があり存続が危うくなると言います。

月は思いつきで言ってことをあやまります。

玉は覚悟はできている、急いで城に戻らないといけないと言います。

祖父母はむこうに戻れるのはひと月後の次の満月の夜になる、こっちではひと月でも向こうではほんの少ししか時がたっていないから大丈夫だと、だから今はあせってもしかたない、ゆっくり休んでいい方法を考えようと言います。



月は一人研究室に戻ります。

父親の尊に報告しなきゃとパソコンを起動します。

放り出されている天下唯一尊の懐剣を見つけます。

話しに聞いていた天下唯一尊の懐剣に触れることができてうれしそうです。起動スイッチの構造を知りたくて、鞘に納めた刃を再び抜いてしまいます。

起動スイッチが動作してしまい、月の姿が消えます。



パソコンで尊と話しているのは祖父母です。

祖父母は起動スイッチについて訊きます。

尊は今夜にも戻れると言うと、祖父母は慌てます。月がいなくなり、起動スイッチもなくなっていると言います。

月は江戸時代にタイムスリップしてしまいました。



月は庭に隠れています。

玉がいなくなったと女中は捜索しています。

一人の女中が月を見つけます。曲者っ、と誰かを呼ぼうとしたので月は、

「あっ… あ 待ってください 決してあやしい者ではありません! 私は速川月 速川尊の娘で速川唯… 唯の方の姪です!」

と叫びます。

女中は唯と尊の名が出て、

「……なに?」

と驚きます。

月は玉と勇之進は無事であり、今は遠いところにいると言います。

女中はじっと月を見つめます。

「こちらへ ついて参れ」

と月を玉の父親の藩主定永のところに連れて行きます。

定永は月を見て驚いています。

みんな理解が早く、月は次の満月までの1か月、何事もなく無事に過ごせそうだと安心します。

ところが城代家老天野信昌が殿に意見します。

月は自分がうっかりやって来たことで御月家がピンチになるかも知れないとわかり、

「あの~~ なんでしたら とりあえず代わりに 私が行きましょうか?」

と軽く言ってみます。勇之進は反対したので定永と信昌も当然反対するだろうと思ったのに

「そうしていただけるか?」

と話しがすすんでいきます。

月は焦ります。

女中は時間がないので仕度をと、部屋に案内します。

華やかな着物に、豪華な頭の飾りつけ、見る間に輿入れの準備がすすみます。

女中は月にきちんと挨拶をします。今後月を玉姫と呼ぶと言い、玉姫付年寄葛葉と名乗り、天野家出で城代家老天野信昌の妹だと言います。そしてもう一人小笹(こざさ)という腰元を紹介します。二人は志喜家に一緒に行って月のお側に仕えると言います。

月は断れない雰囲気を感じ、覚悟を決めます。

輿に乗り、よく考えてみると輿入れとは結婚することだと気づきます。



2日かけ4か所の休憩所に立ち寄り、志喜家居城松月城に向かいます。

志喜家は滅ばず、江戸になっても続いていて驚きです。

まっすぐ松月城に入城すると思っていたのに、途中、ご家老本間頼母の屋敷に立ち寄ります。

志喜家家老本間頼母は月が本当に玉姫かどうか怪しんでいます。

月は現代で玉姫が話していたことを思い出し、難局を切り抜けます。

本間頼母は無礼を詫び、松月城に入城します。



松月城に着くとすぐに婚礼が行われます。相手は志喜晴貴15歳。年下です。

その夜、初夜の契り、床を共にすることになります。

なんとか回避したい月は葛葉と小笹に作戦を手伝ってもらおうとします。

しかし、晴貴はどこか具合が悪いようで、作戦を実行に移す必要はなくなります。



翌日、葛葉と小笹が城内を偵察し、情報を集めます。

晴貴は重い病を患っていることがわかります。

月は晴貴の祖母天光院に会いいろいろ話すうちに晴貴は毒を盛られた可能性があることを知ります。

月は次の満月、あと5日後の満月に晴貴を連れて現代に戻り、晴貴の病気を治療して戻ってくる気満々です。




月の活躍は御月家、志喜家の両家にどんな影響を及ぼすのでしょうか。続きが楽しみです。

連載途中の「じゃのめのめ」は「たまのこしいれ」が終わってから再開するのでしょうか。どちらも待ち遠しいです。

続きます。




森本梢子 たまのこしいれ ―アシガールEDO― 1巻
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集英社 たまのこしいれ ―アシガールEDO―

2023年11月18日土曜日

草凪みずほ 暁のヨナ 42巻

チャゴルがメイニャンに固執した理由はわからずになりました。チャゴルの視点を描くと多くのページを使ってしまうから仕方ないと思います。何かを背負い、何かと戦っていたチャゴルの生涯はここで終わります。

ドロモスの生き残りはどこに行ったのか、指示する者がいなくなったのでどういう行動をとるのか気になります。

ゼノは龍になっても自分の意思はあるのかどうか。多くのことを知っていそうで、実は大事なことはわかっていないのかもしれません。ゼノが初代からずっと生き続けている理由はどこかにつながると思うので待ちたいです。




高華国軍の追手から逃れたもののラーンは矢を受け力尽き、チャゴルは深手を負い、四龍の盃を手にしたまま息絶えます。



キジャは急いでシンアとジェハとゼノを探しに行かなくてはと言います。

ユンはキジャの怪我の状態が悪いので引き止めます。

キジャはヨナに四龍の盃について訊きます。四龍が龍神の血を飲んだ時に使われたとされる盃だと説明し、盃がチャゴルの手に渡っていること、それでゼノがひどく動揺していたと言います。盃が行方不明なことでシンアとジェハの怪我が悪化してはいないか心配だと言います。



話しを聞いていたハクはヨナにジェハたちを探しに行くと言います。

ケイシュク参謀が現れ、ヨナとハクにここを去られるわけにはいかない、ヨナ姫には軍を導いて欲しい、ハクには隊長として敵軍に備えて欲しいと言い、陛下を守って下さって感謝しますと頭を下げます。

ヨナが何か音を察知します。ハクがヨナの様子に気がつくと、

「今… 龍の声が聞こえたような…」

と言います。



キョウガ将軍の隊は四龍の捜索とチャゴルの追跡、南戒軍の援軍の偵察を任されています。

兵が轍を見つけます。

キョウガは四龍を乗せた馬車かも知れないと急ぎます。

前方に南戒の援軍を発見します。

キョウガはスウォン陛下に報告のため野営地に戻ろうとします。

兵が異様な光景を目撃します。

大きな三体の龍が南戒の援軍を襲っています。



ヨナは龍の声に動揺しています。

キジャはジェハ達の気配が消えたと言います。



キョウガは南戒の兵士をなぎ倒していく龍を見て呆然と立ち尽くしています。

兵はキョウガに退却を求めます。

キョウガは四龍がいるかもしれないから探し出すと言い、南戒の援軍の中に駆けていきます。

「おいっ 緑龍っ 青龍っ 黄龍っ 無事でいるなら返事をしろ!! ヨナ姫がお待ちだ!!」

と声を上げて探します。

すると龍がキョウガを見ます、目が合ったかと思うとキョウガの目の前にまで龍がやって来ます。

キョウガは動けません。龍をじっと見つめると龍がジェハに見えてきます。

キョウガを守るため兵が龍に矢を放ちます。

龍は矢が当たったかと思うと姿を消します。



キョウガの隊は高華国の野営地に戻ります。

キョウガはスウォン陛下に南戒の援軍が退却したこと、三体の巨大な龍が南戒の援軍を襲ったことを報告します。

ヨナが来て、キョウガに龍について訊きます。

キョウガは龍がジェハに見えたと言います。

ヨナは急いでシンアとジェハとゼノを見つけなくてはと思います。

続いて、チャゴルとラーンを発見したと報告がもたらされます。

スウォンは、

「この機は逃がしません 我々高華国軍は南戒の都 西京を制圧する為 引き続き西へ進軍します」

と言います。

グンテ将軍はスウォンの方針に反対します。

スウォンはグンテの進言を退けます。



夜になります。

ヨナはハクに、スウォンに支えると約束したものの、シンア、ジェハ、ゼノを迎えに行きたいと思いを伝えます。

ハクはヨナを寝かせて、ユンと少し話します。水をもらってくると歩いているとうずくまっている人を見つけます。声をかけ、医療班を連れて来ると言うと、

「…人を …呼ばないで下さい… …ハク」

と言います。うずくまっていた人はスウォンでした。

スウォンはハクを人気のないところへ連れて行き二人で話します。

ハクは苦しそうなスウォンに、

「………千樹草は効かなかったのか…?」

と言います。

スウォンは、

「…いえ お陰でしばらくは… 発作が起きずに済みました…」

と礼を言います。しかし、この病が治ることはないと言い、話があると続けます。

「ヨナ姫と共にゼノさん達を探しに行って下さい」

そして、

「私はもうあまり長くありません」

と言います。

スウォンはハクに緋の病、緋龍王の血筋、ゼノを除く三龍が短命であること、次期高華国王にヨナを指名すると言います。

ハクは怒りがこみ上げます。胸にしまっていた思いをスウォンにぶつけます。

スウォンはヨナ以外に考えられない、ヨナと四龍とハクがいれば、自分がいなくなってもこの国を守れると言います。夜明け前に野営地を出るよう言います。最後にハクにしか届かない、読者にはわからないか細い声で何かを伝えます。さよならと書いてあるように見えます。



ヴァルとメイニャンとカジは南戒のヒッタン将軍に会いたいとハクに言います。

ハクは風の部族のテウ将軍に話してみるといいと言います。

メイニャン達はテウに会いに行き、ヒッタンに会わせてほしいと言います。

テウはハクに話してみるように言われたと聞いて、わかった、ついて来てと案内します。

メイニャンとヴァルとカジはヒッタンとそれぞれの思いを話します。



メイニャンは頭痛が起こっているようで、ヴァルがユンのところへ連れて行きます。

ユンは泣いています。

メイニャンはどうしたと訊ねます。

ユンはヨナとハクとキジャがシンアとジェハとゼノを探すため野営地を出て行ったと言います。これでもう二度と会えなくなったら思うと耐えられそうにないと言います。



ヨナとハクとキジャはシンアとジェハとゼノを探しに戒帝国に行きます。

ヨナはハクの表情が曇っているので訊ねます。

ハクはスウォンと話したことには触れず、シンアとジェハとゼノを早く見つけて戻りましょうと言います。


村を見つけます。

ハクは助けてくれた母子と再会します。母子にシンアとジェハとゼノについて訊ねます。しかし、手がかりになるような情報は得られません。

ヨナは夢の中でゼノに会います。

ゼノは、

「娘さん 来るぞ 来るから… 逃がすなよ」

と言います。

ヨナはハクに起こされ目を覚まします。

ハクはキジャの様子がおかしいと言います。

外に出ると人影を見つけます。ジェハです。

ジェハは人の形をとどめていられず、ドロッとしていて様子がおかしいです。

ヨナはジェハに一緒に帰ろうと言います。

ジェハは、

「いや ここで お別れだ」

と言います。

騒がしいので村人が様子を見にやって来ます。

ジェハは龍になります。

村人はヨナに危害を加えようとします。

龍となったジェハがヨナを守ります。そして、フッと跡形もなく姿を消してしまいます。




チャゴルが持っていた四龍の盃はドロモスが奪ったのかもしれません。南戒帝国の首都西京に運んだのでしょうか。

ヨナの夢が現実となるのはもうすぐなのか、まだまだずっと先になるのか展開を待ちたいです。

続きます。



草凪みずほ 暁のヨナ 42巻
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白泉社公式サイト 暁のヨナ

2023年11月10日金曜日

羽海野チカ 3月のライオン 17巻

島田研の弟分であり、ライバルである二人の白熱の対局――獅子王戦・決勝トーナメント…零VS二階堂戦

奇策と取れるような手を繰り出す零に対し、あくまでも堅実に正攻法を行く二階堂。

熱すぎる勝負の行方は、果たして…!? そして師である島田は――。


一方「三日月堂」3代目のあかりは、ひょんなことから…三月町に”おいしい”を振りまく大奮闘!

ご近所さんも巻き込みながら予想だにしない展開に!? そこにはみんなの笑顔と、こみ上げる想いがあって…。




●180 道~みち~ 3

桐山零と二海堂晴信の対局です。

二階堂は桐山くんの戦法が読めなくて、どう組み立てていくか迷っています。



●181 道~みち~ 4

二階堂は桐山くんの駒の奇妙な配置と一手に奇をてらっているのか、何か目的のためなのか意図を読めません。正攻法で迎え撃つようにします。桐山くんの次の一手で目的がわかり対応します。



●182 道~みち~ 5

田中さん、スミス、島田さんが桐山くんと二階堂の対局を観ています。

二階堂は劣勢になっても、なんとかふんばります。

形勢を、痛さ、重さ、軽さで評価していて感覚的にとらえられてわかりやすいです。



●183 道~みち~ 6

二階堂はバラバラだった桐山くんの駒がかたちを作っていることに気がつきます。押されていると感じながら活路を探します。



●184 道~みち~ 7

二階堂は桐山くんお69手に驚きます。もしかしたらこの一手のためなのだとしたらと考えると、あまりに強すぎると感じます。しかし、諦めず攻め続けます。

二階堂のあきらめない姿勢に桐山くんは幼い頃から対局していた光景が頭に浮かび気持ちが昂ります。あの頃の気持ちのまま対局できていることに喜びを感じます。二階堂がいたから将棋の世界で頑張れたと、負けたくないから相手の繰り出す手に感嘆、あるいは衝撃を受け互いに成長してきたことを思い返します。

二階堂も体温が上がり顔を真っ赤にして頭をフル回転させて頑張ります。

対局を終え二階堂は気を失ってしまいます。

桐山くんは執事の花岡に連絡を取りながら二階堂をタクシーで病院へ連れて行きます。



●185 道~みち~ 8

二階堂の病室に師匠と島田さんが面会に来ます。将棋を指す喜びを嚙みしめ続けるため長生きしたいと漏らします。



●186 あかりちゃんの大冒険 1

あかりの祖父そめじの三日月堂には布団屋の柳川さんの家を建て直している職人が毎日おやつの買い出しにやって来ます。

大工に和菓子が腹持ちがよく好評なのだと聞き、あかりは毎日選ぶのも、買い出しに来るのも大変だろうから適当に見つくろって届けましょうかと提案します。

翌日あかりは台車に和菓子と熱いお茶をのせて、布団屋の柳川さんの現場に届けます。

和菓子の他においなりさんを用意してみると好評で、職人はおやつの予算の増額を決めます。

翌日あかりは豪華になった和菓子を届けます。タレを四種類用意し好きなタレで食べられるようにします。

止まれない美味しさで、全てのタレを味わいたい衝動に駆られ、ご近所や通行人もあかりの1時間限定の出張和菓子に群がります。



●187 あかりちゃんの大冒険 2

あかりの3時から1時間限定の出張和菓子は内容がさらに豪華になります。

大福、団子につづき玉こんにゃくを用意してきます。

三日月堂の和菓子を楽しみに人だかりができます。

するとお隣の喫茶店が店先にコーヒーを、肉屋が揚げたてのコロッケを、文具屋がスーパーボールすくいを始めます。

さらに人は集まりにぎやかになります。

職人はあかりの芯をついてくる食べ物に感動しています。

4時になるとさっとみんなが撤収します。

あかりの台車を職人があり合わせの材料でささっと手を入れて使い勝手の良い台車に仕上げてくれます。

あかりは台車のお礼に明日のお昼ご飯を作ると言います。



●188 あかりちゃんの大冒険 3

ついにあかりの出張三日月堂はお昼ご飯を作り始めます。

カレーライスです。

お昼前、周囲にはいい匂いが漂います。

道行く人は匂いに誘われます。

あかりのカレーライスを職人は大喜びします。

肉屋の主人が、メンチコロッケ、一口カツ、とりの唐揚げを売りにやって来ます。

職人は誘いに乗ってしまいます。

肉屋に提案したのはあかりのようです。さらっと商売上手です。

あかりの叔母の美咲が通りかかります。

美咲はあかりがカレーを作って提供していることに驚いています。

通りすがりの人もあかりのカレーを求め提供します。

美咲は三日月堂にいる父親そめじに3時のおやつだけでなくご飯まで提供していると話します。

そめじはあかりが笑顔ならそれでいいと言います。

あかりは笑顔の絶えない明るくにぎやかな場所を食べ物で実現したいと願います。



●189 遠い音楽 1

島田さんの将棋に全てを捧げる姿が描かれます。



●190 遠い音楽 2

島田さんは棋士である人生とそうではない人生をずっと行き来しているような錯覚に襲われながら暗闇を歩いています。



●191 遠い音楽 3

島田さんの過去が描かれます。

現在の状況にを思い悩む姿が描かれます。



●192 遠い音楽 4

島田さんの家に重田、桐山くん、二階堂がいてスミスがやって来ます。

みんなでスミスの対局相手土橋の研究を始めます。



●193 遠い音楽 5

島田さんは将棋のタイトルを獲得するためあらゆるものを捨ててあきらめてきました。

桐山くんは島田さんが捨ててきたものを抱えながら進もうとしています。

最近の桐山くんをみて、以前の感情のない将棋を指すことに徹していた頃を知っているので、人間らしくなったと、笑顔が見らえるようになってよかったと思います。

その一方で、島田さんは桐山くんが喜びを感じられる人であるならば勝てると考えます。将棋に対する覚悟を見せつけられました。桐山くんと島田さんの対局で描かれる心理描写が楽しみです。



●194 あかりの銀座物語 2 ~圧力の彼方に…

美咲が経営する銀座のバーであかりは電気圧力なべを使った料理を始めます。

あかりの作る料理に常連は夢中です。

バーなのに食べ物の匂いが充満してしまい。美咲はあかりに料理をやめさせます。

続きます。



羽海野チカ 3月のライオン 17巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2023年11月8日水曜日

タアモ たいようのいえ 13巻

さみしくて行き場がなかった真魚と家の中に人の気配を感じたい基の生活。互いにほしいと望むものを与え合って、かけがえのない存在だということに気がつきます。

落ち込んだり、苦しくなったりしても言葉をかけ合って乗り越えていき、互いのためを思い行動して物事が良い方向に動いていきます。

その思いに温度が感じられるところが面白い作品です。




大樹が帰宅します。

家に明かりがついていないので、真魚と基はどこかに出かけたのかと思い家に入ります。

居間のソファーで基が寝ています。人の気配がしたからか基は目を覚まします。真魚が帰ってしまっていたのでメッセージを送ります。



実家の部屋で真魚は基からのメッセージを受け取ります。

今度の日曜日にデートに行こうという内容です。



日曜日、真魚と基はアイススケートに行き、ファミレスでご飯を食べ、観覧車に乗ります。

基はきちんと好きだと言います。

真魚もずっと押し殺してきた想いを伝えます。



季節は過ぎ、三学期が終わり春休みに入ります。

陽菜が帰ってきます。

家族そろって真魚も一緒にお墓参りに行きます。



大樹と陽菜と別れ、真魚と基は神社に行きます。

始まりの場所。いろんなことがありました。

基は真魚にプロポーズします。

真魚、基、大樹、陽菜、四人で新しい中村家を祝って乾杯します。

本編終わり。




●番外編1

杉本さんの新しい恋が描かれます。

ネットの友達るいるいさんが女性だと勝手に思っていて、会ってみると違っていて驚きます。

るいるいさんは会って話していると何年もネットで話してきた本人で間違いなく思い、男性なのに自然体でいられて心地よさそうです。

遠くからネットで見守っていてくれた人がいてよかったなと思います。




●番外編2

陽菜の新しく始まった新しい生活が描かれます。

神戸と仙台から親戚がやって来てみんなでお墓参りに行きます。

これからの日々を明るく幸せに送っていこうと決めます。

終わりです。



タアモ たいようのいえ 13巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2023年11月6日月曜日

タアモ たいようのいえ 12巻

基は待ち合わせ場所で待っています。

待ち合わせの時間を過ぎても真魚は現れません。



真魚は本当の母親と話します。

「ねぇ 真魚 お母さんと一緒に暮らさない?」

真魚は迷います。



学校で真魚は千尋から昨日はどうだった? と訊かれます。基とのデートはどんな感じだったんか聞きたくて仕方ないようです。

真魚は基とは行けなくなったから会わなかったと言います。

千尋は残念がって、どうして、なにがあったの? と訊きます。

真魚は何でもないと言います。

大樹も真魚を心配します。



真魚は学校帰りに本当の母親に会います。

「一緒に住むこと もう少し考えさせてください お母さん」

実家に戻ると一目散に部屋に逃げ込みます。

今の家族を大切にしたい。ひとりのさみしさを知っているので本当の母親を突き放せない。真魚は悩みます。



基は真魚から連絡がなくてイライラしています。飲みに行っても気が晴れません。



真魚は自分の部屋から出てきません。

新しいお母さんは真魚の異変に気がついています。しかし、今は何も言わず見守っています。

真魚は久々に小説を更新します。



基は会社でいつの間にか小説が更新していることに気づきます。もう更新はしないと言っていたのに、更新してくれたので杉本さんにお礼を言います。

杉本さんもPCで小説が更新されていることを確認します。書かれている内容の行間を探ります。



真魚は千尋に悩みを打ち明けます。

千尋はどんな選択をしてもずっと友達だからと言います。

本当の母親からメッセージが届きます。

真魚は実家に帰り部屋にこもります。

新しいお母さんが晩御飯だと呼びに来ます。

真魚は後で食べると言うと、新しいお母さんはいいかげんにしなさいと言います。

真魚は居間に行くと父親は怒らず、家族みんなで食べるように言います。

真魚は家族を感じます。

食事を終え、真魚と新しいお母さんは焼き芋を買いに出かけます。

公園で話します。

なにかあったのと訊かれ、真魚は小説の展開で悩んでいると、実際の悩みを話します。

新しいお母さんは自分の実体験を話し、どんな決断でもいいと言います。



基は真魚と連絡が取れないから、バイト先の戦国居酒屋に行きます。大樹に見つかります。

大樹は真魚はいないと言われます。

客が少ないので戦国居酒屋で基と大樹一緒にご飯を食べます。



杉本さんは自宅でもう一度最初から空海さんの小説を読んでみることにします。空海さんが小説を更新した理由が分かるかもしれないと考えたからです。読んでみて、この小説を書いた空海の思いを理解します。

早く空海さんを真魚に返さなくてはいけないと思います。



基の会社は問題が起こり、全員で修正に取り組んでいます。



真魚には杉本さんと本当の母親からメッセージが届き、内容を真魚は千尋と見て思案します。



真魚は杉本さんに会います。

杉本さんは基に小説の作者空海さんが自分ではないことをきちんと話すと言い、どうして空海さんは杉本さんではないと基に言わないでいてくれたのかと訊きます。

真魚は杉本さんと友だちになりたかったからだと言います。

杉本さんは驚きつつ、また家に遊びに来てくださいと言います。



その後、真魚は本当の母親に会います。

「お母さん 私 お母さんとは一緒に行けない」

「私には 今の家族が この場所が 大切だから」

と気持ちを伝えます。

本当の母親は、真魚を抱きしめ、

「またね」

と言い、別れます。



真魚は帰宅します。トボトボと足取りは重そうです。

家の前に父親が立っています。真魚を待っていたようです。

家に入り、真魚は温かい空間に、家族に包まれて幸せそうです。部屋に行き、基にメッセージを送ります。



会社で基は少し休憩を取ろうとコンビニ行きます。

杉本さんと少し話しをします。

杉本さんは小説のハンドルネーム空海さんを基が「そらみ」と読んでいたのを、「くうかい」と読むと正します。

そして、自分は空海さんではありませんと告白します。もう一度あの小説を最初から読んでほしいとお願いします。

基は突然言われて戸惑います。

そんな時に真魚から、

「基に会いたい」

とメッセージが届きます。



真魚は基からの返事を待ちます。一向に届きません。



基は翌朝6時になってよくやく仕事が片付きます。

真魚にまだ返信していません。

朝も早いし、真魚は寝ているだろうと思い、杉本さんに言われた小説を読むことにします。

登場人物、作者の名前、内容と基の中でいろいろとつながります。



学校で真魚は千尋に本当の母親とのことを報告します。

基にメッセージを送ったのに、返事がないと落胆しています。

大樹が真魚と基が会えるようにしてあげます。

大樹は真魚に犬のコロッケの散歩を頼みます。



真魚は基の家に行くと、明日からでも陽菜が生活できるように準備がしてあります。ようやく、中村家がそろい基の願いが叶うと喜びます。



大樹のバイト先の戦国居酒屋に基と会社の人達がやって来ます。

大樹は基を見つけると、せっかくおぜん立てしたのに、なぜここに居るのと言います。

大樹は基の上司に話します。

杉本さんが基に話しかけます。

基は小説を改めて読んでよかったと感謝します。

杉本さんも気がついてよかったと言います。

大樹が戻って来て基に、上司から許可をもらったから帰るように言います。



基は帰宅します。

家に明かりがついていて不信に思います。

警戒して家に入ると真魚が居間のソファーで寝ています。

大樹がなぜ帰るように言ったのか理解します。

真魚は目を覚まします。ようやく二人は話せます。

真魚は本当の母親に会ってたこと、一緒に暮らさないかと言われたこと、ついて行かないことにしたこと、と基に会えなかった間に起こった事を説明します。

基は杉本さんに言われて空海さんの小説を読み直したと言います。大事なことに気がついたと言います。俺が欲しいものは、と言って限界が来て寝てしまいます。

真魚は何を言うのだろうと待っていたのに寝てしまったから後日聞こうと諦めます。

続きます。



タアモ たいようのいえ 12巻
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2023年11月4日土曜日

タアモ たいようのいえ 11巻

長い時間固まっていた心が、旅行を通じて柔らかくなって、真魚の願いが叶います。

最後に新たな問題が起こります。真魚はどう対応するつもりなのかというところで次巻に続きます。




真魚の家族と基と大樹で仙台へ旅行です。

陽菜は仙台駅で合流です。


基は陽菜にやたらと話しかけます。

陽菜は無言です。基は無視されています。

それを見ていた真魚は陽菜に話しかけます。

陽菜は真魚の家族と話し、基から離れていきます。


観光しながら、真魚は父親と距離を縮めようと話しかけます。でも、父親は一言返事するだけで会話にならず一方通行です。

真魚は父親と基は陽菜とうまく話せず落ち込んでいます。

大樹は真魚と基に焦りすぎだと言います。



宿泊先のホテルに着き、浴場に行きます。

真魚は陽菜の思いを知ります。父親との間がうまくいかないのは自分に何かがあるからなのだろうと考えます。

お土産コーナーで新しいお母さんは父親に浴場で陽菜のことを話します。

父親は陽菜に話しかけます。

父親の言葉で陽菜の冷えきった心が解け、本当の気持ちを打ち明けます。

泣いている陽菜を見て慌てて基が駆け寄ります。

「帰りたい お兄ちゃんたちのところへ」

基は、

「勿論だ 帰ろう陽菜」

と言います。

真魚の願いが一つ叶います。



新しいお母さんは基に陽菜の世話になっている家族に挨拶に行ってみれば? と言います。



真魚は家族と観光します。

縁日を見つけます。

真魚と父親二人きりになります。

ぎこちないながら会話ができます。互いに胸の内を打ち明けます。

結衣と新しいお母さんが合流し、父親は、

「帰ってこい 真魚」

と言います。



円台駅で基と大樹と陽菜に会い、真魚は基に

「ひ 基 わ… わた… わたし・・・! 帰れることになった」

と言います。

基はよかったなと言います。



真魚は基の家に置いてある荷物を整理します。

基のこと、大樹のこと、小説のこと、たくさんのことがあったと振り返ります。

基が帰宅すると真魚はこれまでのお礼をします。

真魚は実家に帰ります。



真魚の実家暮らしが始まります。ぎこちなく不自然でも家族団欒をかたちにしようとします。



学校で真魚は千尋に報告します。家に帰ると、新しいお母さんの言葉がが本当のお母さんみたいだと泣いてしまいます。

バイトに行き、基に会います。

基は家まで送ると歩きながら、明日どこか出かけようかと言います。話があると切り出そうとして真魚に遮られます。

真魚は明日にしようと言います。



真魚は帰宅すると、帰りが遅いと父親に叱られます。心配してくれたのだとうれしくなります。



翌日、真魚は出掛けようとすると、家の前に本当のお母さんに声をかけられます。

続きます。




タアモ たいようのいえ 11巻
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2023年11月2日木曜日

タアモ たいようのいえ 10巻

真魚と基と大樹の周りの人を思いやる気持ちがよかったです。


俺のことを考えてもらうために言ったんだ、と大樹は言い、真魚は何て言っていいか困ります。


基は真魚と大樹の帰りが遅くてイライラしています。

真魚と大樹が帰って来ます。

真魚は寝ると言い、明日から実家に帰ると言います。

基は真魚の様子がおかしいので何かあったと感じます。

大樹も風呂には入って寝ると言います。



翌日学校で真魚は千尋に大樹とのことを話します。

千尋は明らかにおかしい態度です。しらを切り通さずすぐに白状します。

真魚は千尋から見て自分は大樹にひどいことをしていたか、ひどい奴だったか訊ねます。

千尋はひどい奴だったと応えます。

真魚は大樹を傷付けてきたのだとはっきりわかります。


真魚は大樹に基のことが好きだからと断ります。

大樹は基とどっちが優良なのか考えてみてと言い、帰ろうと言います。

真魚は今日は実家に帰ると言います。

大樹は逃げるんだと言います。



真魚は実家に帰っても落ち込んだままです。

父親はそんな真魚を見てイライラします。



翌日、真魚は新しいお母さんと話し、基の家に行きます。

途中神社に寄ります。そこで陽菜を見つけます。

陽菜は基と大樹には秘密、高校を見に来て今から仙台に帰るところ、真魚に会えてよかったと言います。

真魚は絶好の機会だと感じ、一人じゃ戻りづらいことがあってという理由を話し、一緒に基の家に帰ろうと言います。

陽菜は少し考え、うん、と返事します。

真魚は陽菜の手を引いて家に急ぎます。

つないだ手は陽菜によってほどかれます。

「真魚ちゃんは嘘が下手だね 私がいなくてもちゃんと帰れたのに またね ありがとう」

陽菜は仙台に帰っていきます。



真魚は一人で基のところに戻ります。基に旅行の行き先は仙台がいいと言います。

基はみんなで陽菜に会えるかもしれないと考えます。

大樹は黙って聞いています。

真魚は部屋に行き、家族のこと、基と大樹と陽菜のことをきちんと考えようと決めます。



大樹は真魚に好きだと言ったと基に言います。

基は真魚の様子がおかしい理由がわかり、大樹に真魚に手を出すなと言います。

大樹は基の気持ちが知りたいと言います。

基は真魚が好きだと、大樹のことも大事でこの家を守りたかったから言えなかったと言います。

大樹は基の気持ちを知り、聞きたかったのに聞きたくなかったとどうしようもない気持ちになります。



クリスマスが近づいてきます。

真魚は放課後千尋とブラブラしています。

千尋は織田くんと過ごすクリスマスを想像して浮かれています。

真魚にとってはクリスマスは特別なものではなく、世の中が浮かれているのに一人で過ごしていたさみしい思い出しかなく楽しみではありません。そのことは千尋に黙っています。



大樹にとってもクリスマスはいい思い出はないようです。

兄妹と離ればなれになることが決まった記憶がよみがえります。

あの時の基の気持ち、真魚が変えた基の気持ち、ずっと自分を思ってくれていた基の気持ちを考えます。家を出ようと思っていたようで、いろいろ考えてみてやめることにします。

バイトに行くとバイト仲間に合コンに誘われます。

合コンの場でも基や真魚のことを考えます。そして、区切りをつける決意をします。

帰宅途中公園で真魚を見つけます。

真魚の頭にうっすら雪が積もっています。

大樹は真魚を抱きしめます。区切りをつけようと決心したはずなのに気持ちがうまく整理できずにいます。

真魚は懸命に自分の気持ちを話します。

大樹は感情を抑え、

「あっぞう わかった」

となんでもないように淡々と返事します。家に帰ろうと手をつないで帰ります。帰り道の道のりできちんと気持ちに線を引きます。



帰宅して大樹は基に早いけどと言って、クリスマスプレゼントを渡します。

そばで聞いていた真魚は、

(ありがと… 大樹)

と心の中でつぶやきます。



大樹はバイトを行くと、バイト仲間から指名が入った言われます。個室に行くとそこには酔っ払った杉本さんがいました。

大樹がご注文は? と言うと、杉本さんは何か相談事があるようです。少しだけ話しをします。



朝食を食べながら、大樹はクリスマスの予定について話します。

基は来年は陽菜がいるだろうから、三人で過ごす最初で最後のクリスマスになるだろう言います。

大樹はその日はバイトだから基と真魚の二人でどうぞと言います。

真魚もクリスマスは実家に帰ろうと思ってると言います。

基はなんだ一人かとがっかりします。



真魚は千尋とプレゼントを買いに行きます。

結衣に色鉛筆を贈ります。

真魚は旅行の行き先を京都から仙台に変更したいと言います。

父親は勝手にしろ、出てくると言います。



陽菜のところに基からプレゼントが届きます。

陽菜は基の気持ちを踏みにじってばかりいると言います。

陽菜が世話になっている家の親戚のおばさんは、そう思うのならちゃんとお礼くらいしないとねと言います。



陽菜は基に電話をかけます。プレゼントのお礼をして、旅行に行くと言います。

基は陽菜の電話で感動しています。

基は洋菓子店に行くと真魚の父親と会います。真魚のこと、旅行のことを少し話します。

基は帰宅し一人でケーキを食べます。

「ただいまーー!!」

真魚が大きな声を上げて帰って来ます。

真魚は新しいお母さんに行ってあげろと言われ、父親が車で送ってもらったと言います。

大樹も帰って来ます。真魚がいるのでびっくりしています。

真魚は基が一人だと思って戻って来たと言います。

大樹は友達とカラオケに行く約束をしているからすぐに出ると言います。

基は大樹に陽菜が旅行に行くと言ったと言います。

大樹は、

「そう よかったね」

と言い家を出ます。

真魚は喜びます。

真魚は基に父親について話します。

基はプレゼントを贈ります。

真魚と基は大樹を迎えに行きます。



大掃除をして、お節を作ります。

年越しそばを食べて初詣に行きます。

除夜の鐘を聞いて、新年のあいさつをします。

真魚は新しい年になり目標を立てます。

まずは旅行を成功させることです。

続きます。



タアモ たいようのいえ 10巻
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