基は待ち合わせ場所で待っています。
待ち合わせの時間を過ぎても真魚は現れません。
真魚は本当の母親と話します。
「ねぇ 真魚 お母さんと一緒に暮らさない?」
真魚は迷います。
学校で真魚は千尋から昨日はどうだった? と訊かれます。基とのデートはどんな感じだったんか聞きたくて仕方ないようです。
真魚は基とは行けなくなったから会わなかったと言います。
千尋は残念がって、どうして、なにがあったの? と訊きます。
真魚は何でもないと言います。
大樹も真魚を心配します。
真魚は学校帰りに本当の母親に会います。
「一緒に住むこと もう少し考えさせてください お母さん」
実家に戻ると一目散に部屋に逃げ込みます。
今の家族を大切にしたい。ひとりのさみしさを知っているので本当の母親を突き放せない。真魚は悩みます。
基は真魚から連絡がなくてイライラしています。飲みに行っても気が晴れません。
真魚は自分の部屋から出てきません。
新しいお母さんは真魚の異変に気がついています。しかし、今は何も言わず見守っています。
真魚は久々に小説を更新します。
基は会社でいつの間にか小説が更新していることに気づきます。もう更新はしないと言っていたのに、更新してくれたので杉本さんにお礼を言います。
杉本さんもPCで小説が更新されていることを確認します。書かれている内容の行間を探ります。
真魚は千尋に悩みを打ち明けます。
千尋はどんな選択をしてもずっと友達だからと言います。
本当の母親からメッセージが届きます。
真魚は実家に帰り部屋にこもります。
新しいお母さんが晩御飯だと呼びに来ます。
真魚は後で食べると言うと、新しいお母さんはいいかげんにしなさいと言います。
真魚は居間に行くと父親は怒らず、家族みんなで食べるように言います。
真魚は家族を感じます。
食事を終え、真魚と新しいお母さんは焼き芋を買いに出かけます。
公園で話します。
なにかあったのと訊かれ、真魚は小説の展開で悩んでいると、実際の悩みを話します。
新しいお母さんは自分の実体験を話し、どんな決断でもいいと言います。
基は真魚と連絡が取れないから、バイト先の戦国居酒屋に行きます。大樹に見つかります。
大樹は真魚はいないと言われます。
客が少ないので戦国居酒屋で基と大樹一緒にご飯を食べます。
杉本さんは自宅でもう一度最初から空海さんの小説を読んでみることにします。空海さんが小説を更新した理由が分かるかもしれないと考えたからです。読んでみて、この小説を書いた空海の思いを理解します。
早く空海さんを真魚に返さなくてはいけないと思います。
基の会社は問題が起こり、全員で修正に取り組んでいます。
真魚には杉本さんと本当の母親からメッセージが届き、内容を真魚は千尋と見て思案します。
真魚は杉本さんに会います。
杉本さんは基に小説の作者空海さんが自分ではないことをきちんと話すと言い、どうして空海さんは杉本さんではないと基に言わないでいてくれたのかと訊きます。
真魚は杉本さんと友だちになりたかったからだと言います。
杉本さんは驚きつつ、また家に遊びに来てくださいと言います。
その後、真魚は本当の母親に会います。
「お母さん 私 お母さんとは一緒に行けない」
「私には 今の家族が この場所が 大切だから」
と気持ちを伝えます。
本当の母親は、真魚を抱きしめ、
「またね」
と言い、別れます。
真魚は帰宅します。トボトボと足取りは重そうです。
家の前に父親が立っています。真魚を待っていたようです。
家に入り、真魚は温かい空間に、家族に包まれて幸せそうです。部屋に行き、基にメッセージを送ります。
会社で基は少し休憩を取ろうとコンビニ行きます。
杉本さんと少し話しをします。
杉本さんは小説のハンドルネーム空海さんを基が「そらみ」と読んでいたのを、「くうかい」と読むと正します。
そして、自分は空海さんではありませんと告白します。もう一度あの小説を最初から読んでほしいとお願いします。
基は突然言われて戸惑います。
そんな時に真魚から、
「基に会いたい」
とメッセージが届きます。
真魚は基からの返事を待ちます。一向に届きません。
基は翌朝6時になってよくやく仕事が片付きます。
真魚にまだ返信していません。
朝も早いし、真魚は寝ているだろうと思い、杉本さんに言われた小説を読むことにします。
登場人物、作者の名前、内容と基の中でいろいろとつながります。
学校で真魚は千尋に本当の母親とのことを報告します。
基にメッセージを送ったのに、返事がないと落胆しています。
大樹が真魚と基が会えるようにしてあげます。
大樹は真魚に犬のコロッケの散歩を頼みます。
真魚は基の家に行くと、明日からでも陽菜が生活できるように準備がしてあります。ようやく、中村家がそろい基の願いが叶うと喜びます。
大樹のバイト先の戦国居酒屋に基と会社の人達がやって来ます。
大樹は基を見つけると、せっかくおぜん立てしたのに、なぜここに居るのと言います。
大樹は基の上司に話します。
杉本さんが基に話しかけます。
基は小説を改めて読んでよかったと感謝します。
杉本さんも気がついてよかったと言います。
大樹が戻って来て基に、上司から許可をもらったから帰るように言います。
基は帰宅します。
家に明かりがついていて不信に思います。
警戒して家に入ると真魚が居間のソファーで寝ています。
大樹がなぜ帰るように言ったのか理解します。
真魚は目を覚まします。ようやく二人は話せます。
真魚は本当の母親に会ってたこと、一緒に暮らさないかと言われたこと、ついて行かないことにしたこと、と基に会えなかった間に起こった事を説明します。
基は杉本さんに言われて空海さんの小説を読み直したと言います。大事なことに気がついたと言います。俺が欲しいものは、と言って限界が来て寝てしまいます。
真魚は何を言うのだろうと待っていたのに寝てしまったから後日聞こうと諦めます。
続きます。
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