●第60話
夕鈴の家にやって来た周宰相はしばらく王都を離れて欲しいという陛下の命令でやって来たと言います。
夕鈴は後宮を出ろと言い、次は王都を離れろと言う陛下に怒ります。
周宰相は王宮の勢力争いについて話し、夕鈴を巻き込みたくないので一時的に身を隠すのが安全だと言います。
夕鈴は後宮を出ても心配する陛下に思いを募らせます。こんなことならいっそのこときちんと気持ちを伝えておけばよかった、フラれておけばよかったと後悔します。
夕鈴は自分で避難先を選びます。壬州の荷文応長官のところに行きます。陛下とお忍び視察で訪れた場所です。その近くで過ごしている晏流公(あんりゅうこう)に接触を試みます。
●第61話
夕鈴は壬州の荷文応長官が手配した家に住みます。
徐克右(じょこくう)が訪ねてきます。
夕鈴は浩大と徐克右に今王宮で何が問題になっているのか訊ねます。
浩大が晏流公の存在が王宮の勢力争いの大きな争点になっていることを説明します。
夕鈴は晏流公が過ごす邸に下働きとして潜入します。自分の目で晏流公を見て判断したい考えています。
●第62話
夕鈴はすぐに晏流公と接触する機会を得ます。
晏流公の母蘭瑶(らんよう)の存在を知ります。
柳方淵は氾水月を訊ねます。
氾水月は出仕をさぼっています。
柳方淵は早く出てくるよう言います。
氾紅珠がやって来て、柳方淵にお妃様の行方を訊ねます。急に後宮からいなくなって体調を崩さんばかりに悲しみに暮れています。
柳家と氾家は対立する家同士なので互いの持っている情報は出せないようです。しかし、柳方淵と氾水月は考えが似ているようで、家という枠を超えて陛下に忠誠を誓っているのは同じようです。
陛下は李順から王宮の勢力争いについていつまで放っておくのかと訊ねられ、まだ待つよう言います。何かを待っているようです。
夕鈴は晏流公と母蘭瑶の関係を少しずつ知ります。
●第63話
晏流公から夕鈴に話しかけてくるようになります。
夕鈴は蘭瑶とも話すようになり、陛下と仲良くできるのでは、と考えています。
陛下の元には蘭瑶から書簡が届きます。一日も早く王都に呼んでほしいという内容です。
徐克右は情報屋から闇商人の一味が晏流公の邸に出入りしているという話を聞きつけます。
夕鈴は仕事を終え、使用人部屋に帰る道を間違えてしまいます。
明かりのついた部屋を見つけ誰かいるのかと近づくと、蘭瑶が誰かと話してします。蘭瑶の話す内容に驚きます。これまでの蘭瑶が話していた事とまるで違っていて陛下を追い落とそうと計画していることがわかります。韋良(いりょう)という人物が王都にはとても頼りになる協力者がいると言っているといいます。
王都の協力者の名前を聞こうとするところで夕鈴を浩大が抱えてその場から離れます。
夕鈴は王宮が大変なことになるから、急いで王都に戻らなくてはと言います。
●第64話
夕鈴は浩大に説教されます。徐克右も来ています。
夕鈴は陛下に知られる前に闇商人を捕えて蘭瑶の計画をあきらめさせたいと言います。
夕鈴は浩大と徐克右に協力してもらい王都に戻ります。まず柳方淵に会いに行きます。柳方淵に晏流公の邸で聞いた韋良という人物を探し出すのに力を貸してほしいと言います韋良は柳方淵の兄経倬と懇意にしているといいます。夕鈴は蘭瑶が話す王都の協力者の名前を聞いていました。
●第65話
夕鈴は氾家の屋敷にいます。柳方淵と氾水月の三人で話し合います。
柳方淵も氾水月も夕鈴を手伝うと言います。
夕鈴は氾紅珠に会います。
氾紅珠は夕鈴が無事でいたことに涙しています。
柳方淵と氾水月の情報網で三日後の夜に密会の約束があることをつきとめます。密会の場所は妓館です。
夕鈴は自分も潜入すると言います。絶対に韋良という人物を捕えてやるとやる気がみなぎっています。
続きます。
可歌まと 狼陛下の花嫁 12巻
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