2016年8月31日水曜日

西森博之 お茶にごす。 10巻

夏帆に人の気持ちになってみろと言われ、まークンは夏帆の気持ちになってみようします。



とてもよく似ていました。

まークンはこんなことをしたら怒られるだろうとは考えないみたいです。



まークンの心は透き通るように純粋で、そのために損することが多い人生が容易に想像できます。



フクちゃんをかばったことでさらに厄介事が出てきます。

フクちゃんが勇気をだしてくれたことでまークンの頑張ったことが報われ、なんだかうれしくなりました。



まークンがいろいろと考え始めます。

きっかけは、夏帆と智花がまークンの知り合いということで狙われたことからで、もしも、部長がまークンの知り合いだということが、まーくんを狙う奴らに知られたら、部長が狙われ危ない目にあってしまったらと考えると、まークンは自分が茶道部にいることや部長の近くにいることがいけないことなのではないかと思い始めます。



もう十分に優しさと大切な人を思いやるという気持ちがまークンに生まれたことを感じさせますが、どうもいい方向にむかいそうにありません。



やっと優しさに気がつき始めたところなのに、大切な人から身を引くことが優しさに繋がるかもしれないと感じているまークンに切なくなります。



西森博之 お茶にごす。 10巻
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2016年8月30日火曜日

西森博之 お茶にごす。 9巻

樫沢の顔を見て意識を失う部長と、想うだけでドキリとする飯倉智花。

本当についてない役回りの樫沢がかわいそうになってきました。




まークンがどうして優しい男になりたいのか、というきっかけになる幼少時代のエピソードが描かれています。



優しい人になると、君の欲しいものが全部手に入るよと言ってくれる人。

なれるわけがねえと言い切る面識のない父親だという男の言葉。

まーくんを見てニオイとか勘で優しくなれないと断言する祖父。

反発心とまったくわからない気持ちを手に入れたいという思いが、これほどまでに優しい男になることにこだわっている理由なんだなと思いました。



部長を家まで送るときに話した会話はまークンにとって、自分のことを聞かれて話すことがおそらく初めてのことで、うれしいやらどうしていいやらわからず必死だったのが伝わってきます。

言葉にできないくらい舞い上がったような、興奮したような感情が、

「なんかこう、なんかこう、なんかこう」

ということで伝わってきます。



欲しかった日常だったんだろうな。



夏帆がまだわからない恋するという感情を一足先に知ったような気になり、

「そーか、それは夏帆が恋をした事がないからだよ」

というまークン。

子供のような男に恋を知らない呼ばわりされた夏帆の受けた衝撃、そして、すぐさま怒りに変わっていく様子は面白かったです。



文化祭での電子レンジパントマイムも面白い場面でした。

下校時にまークンが優しい男になりたい理由を山田から聞いた夏帆が、まークンに対して山田と同じく、目指していいけど、なれなくても別にいいよというような感情を抱いていて、今のままのまークンもいいと思っているのが、さすがよく観察している夏帆らしいなと思いました。



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2016年8月29日月曜日

西森博之 お茶にごす。 8巻

道具の価値について、体育祭のリレー、人助けが描かれています。



茶道部の先輩としてまークンと山田に教えたいのに、上手く言えない茶道具の大切なホニャララを考える続ける慎大寺珠美がおかしかったです。



まークンのやさしさがほんの少しだけ他の人にも伝わるようになってきました。

まークンの精一杯の優しさがよい結果になったフクちゃんの話は報われてよかったと思ういい話でした。



西森博之 お茶にごす。 8巻
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2016年8月28日日曜日

西森博之 お茶にごす。 7巻

 夏祭りでのナイスアシスト、恋かもしれない胸の疼き、やっぱり人を誉められないという、またもや夏帆の大活躍の巻です。



まークンだけじゃなく、

「優しさとは」

ということに悩み始める夏帆。

ふたりのコンビネーションが面白いです。



一番最後の柄杓。吹出してしまいました。



西森博之 お茶にごす。 7巻
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2016年8月27日土曜日

西森博之 お茶にごす。 6巻

文化部と運動部の対立、夏祭りの出来事が描かれています。

茶道部合宿の肝試し大会が面白かったです。

なんのために樫沢が禅寺に来たのかわかりました。笑いが止まりませんでした。

部員全員が持ち味を出し切ったと思います。面白すぎます。



西森博之 お茶にごす。 6巻
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2016年8月26日金曜日

西森博之 お茶にごす。 5巻

スズメバチに襲われる寸前の部長を助けるため、まークンは素手でハチに応戦し握りつぶします。無事に済む訳がなく、右手は刺されてしまい腫れ上がってしまいます。



まークンの右手が気になる部長と手助けする山田。それを見ていた夏帆がさりげなくまークンに渡す特大氷入りの麦茶。なんだかとてもいいチームワークです。



まークンはウソとわかっていても、ウソをついたまークンを信じてくれた部長の優しさに探し求めている優しさを感じます。



まークンがこの出来事によって行動がどう変わっていくのかが楽しみです。

樫沢が修行場所に選んだ禅寺が茶道部の合宿先の禅寺と同じなのはなんのためだろう。



山田が合宿でどうしてもやりたかったイベント、肝試しが始まります。




西森博之 お茶にごす。 5巻
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2016年8月25日木曜日

西森博之 お茶にごす。 4巻

浅川夏帆が大活躍の巻でした。



まークンは浅川夏帆と茶室で交わした暴力はふるわないという誓いを守ろうと、争いごとから逃げようとします。



それを見ていた山田と浅川夏帆と飯倉智花の三人。



山田と智花は夏帆に暴力を避けようとしているまークンをホメてあげなよと催促します。批判はできても、人を誉めることなんてできない夏帆が、大汗をかいて自分の心の中で葛藤し弱っている様子が面白いです。



また、まークンにノラといわれたとき、夏帆がキョトンとして、

「私のこと?もしかして私のことを影では野良犬の『ノラ』と呼んでいるの」

とノラについて考え、それがじわりじわりと怒りに変わっていき、いつもの調子に戻っていくのも面白かったです。



あと、アニメ研究会部長柏井卓の合宿の提案とそこでぜひ行ないたい部員同士の打ち明け話、茶道部の顧問縦島の大人として、教育者としてのさりげない精一杯の演出、茶道部の合宿が描かれています。



西森博之 お茶にごす。 4巻
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2016年8月24日水曜日

西森博之 お茶にごす。 3巻

船橋雅矢(悪魔まーくん)と山田航が二人で行動するようになった小学生の頃の話、樫沢光輝の登場が描かれています。




小学生で中学生や大人をやっつけた思い出話をしていて、どうやってやっつけたの? と浅川夏帆や飯倉智花にきかれて、口に出来ないくらい無茶したということがまーくんと山田の意識のなかにあったのが、ひょっとするとふたりは一般に持つ感覚が欠けているのかなと思える場面もあったので、そこまで暴走することはないんだとホッとしました。



樫沢光輝はどういう位置関係でまーくんと山田、そして部長に関わっていくのか、登場する人物がどれも個性的でワイワイ楽しんでいる様子が面白いです。



西森博之 お茶にごす。 3巻
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2016年8月23日火曜日

西森博之 お茶にごす。 2巻

船橋雅矢(悪魔まーくん)は茶道部に入部し、部長の姉崎奈緒美からかけられる心のこもった言葉によって、目標とする優しい男になれつつあると、誰がどう読んでみても1ミリの変化さえも感じられないのに、優しさの極みに達しつつあるとやけに充実感でいっぱいです。



具体的に部活に励んでいきます。

茶杓の用途のそれぞれ新入部員たちの主張。

薄茶で部長の言ったとおりに行なったつもりなのに浅川夏帆、山田航、飯倉智花からひんしゅくを買うまーくん。

うどん。

まーくんと浅川夏帆の対決。

正座勝負。

濃茶での淡い期待のエピソード。

どれもおかしくて、涙を流して笑いました。



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2016年8月22日月曜日

西森博之 お茶にごす。 1巻

“悪魔(デビル)”と恐れられる中学最凶の男、船橋雅矢(ふなばしまさや)!!高校入学時、相棒・山田とともになんと茶道部に入部!!だって、不良の修羅の道から足を洗い、静かなハートと学園ライフを手に入れたいんだモン!!だけど、その体にどっぷり染みついた不良魂は簡単には消えないモノで・・・!?血とお茶がほとばしる文科系・脱不良コメディー始動!!




船橋雅矢(悪魔まーくん)は恐ろしい見た目とずば抜けた強さを併せ持った高校生です。

彼の目標は優しい男になることです。

小学生からまーくんとつき合いのある親友山田航はかっこいいのに本命には振り向いてもらえない男の子です。

山田はまーくんが優しい男になることなんて絶対にあり得ないと思っています。



この二人がこれまで生きてきて触れることのなかった世界に飛び込みます。

それは茶道部。部長の人柄に触れ入部を希望したのでした。



明らかに場違いの雰囲気が満ちあふれている部室と部員たちのギャップが面白い作品です。



まーくんと同級生の新入部員の女の子浅川夏帆、飯倉智花の二人も個性的で笑わせてくれます。

茶道の作法と自分たちの価値観がぶつかり、せめぎ合う場面や、夏帆ちゃんの性格に爆笑してしまいました。



西森博之 お茶にごす。 1巻
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2016年8月21日日曜日

手塚治虫 アラバスター 2巻

宝石ファッションショーを襲撃するアラバスター一味。

計画通り宝石と美女を盗みアジトへ戻れたと思ったのもつかの間、捜査官ロック・ホームの作戦が一枚上手でアジトを警察に包囲されてしまいます。

あらかじめ危機においての脱出手段を用意していたアラバスター達は、それを使い逃げきれたのだが、ロックは亜美を連れ去ってしまったのでした。



亜美はロックに乱暴され、全身にペンキを塗られた亜美、逃亡中一般の人からは石を投げられるなどの仕打ちを受け、アラバスターと同様、復讐を決意し、世の中に憎悪を膨らませていきます。



ゲンはアラバスターの考えについていけず、悪に染まる亜美を心配し、亜美をアラバスターの元から連れ去ろうとしますが、失敗に終ります。

同じく、奇顔城に亜美の兄カニ平が侵入し、ゲンとは違う方法で亜美を救おうとするが、これも拒まれてしまいます。亜美がこうなった原因が、ロック・ホームにあるとわかったカニ平は、ロックを殴りつけ逮捕されてしまいす。



亜美とアラバスターの復讐は世の中を混乱に陥れていきます。

ゲンは組織の中で働きつつ、警察や捕まったカニ平と連携して亜美を救出する作戦を練ります。

カニ平はゲンと組み、変装して奇顔城に入り、アラバスターの組織に潜り込みます。

脱出を図ろうとするもロックに阻まれ、アラバスターに見つかり、ピンチになるもゲンと、ゲンの仲間の頑張りで倒すことが出来ます。



亜美が自分の犯してしまった罪の重さのためにとった行動で結末を迎えます。

二巻完結の作品です。

心の美しさがわかったときに終わり、よくわらなかった部分もありましたが、場面の物語が面白かった作品です。



手塚治虫 アラバスター 2巻
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2016年8月20日土曜日

手塚治虫 アラバスター 1巻

徹底的に悪者、悪と愛の間で揺れる者、悪にも善なりきれない者、悪に染まろうとする者を救おうとする者の物語です。




アラバスター(ジェームズ・ブロック)が美しいもの、社会に憎悪するようになったきっかけ、亜美の秘密、ゲンと亜美の出会い、亜美を頂点するアラバスターとゲン、三助その他の組織の誕生、アラバスターを追う捜査官ロック・ホームの登場までが描かれています。



心が悪に染まり、狂信していくアラバスターが築こうとするもの、悪に抗おうとする亜美と仲間達の行方が面白いです。

学生スポーツのチャンピオンでオリンピックでは六つの金メダルを手にし、世界的なトップスターとなったジェームズ・ブロック。

彼はテレビで活躍している女優スーザン・ロスに好意を持ち、交際に発展します。

ジェームズは意を決してスーザンに結婚を申し込むも、オリンピックの英雄としてお付き合いしていただけだと断られます。

スーザンの馬鹿にしたような言葉はジェームズを逆上させ、運転したことのない自動車を運転し事故を起こし逮捕されてしまいます。



裁判にかけられ法廷ではスーザンの虚偽の証言が支持され、弁明の余地もなく懲役五年の実刑の判決を言い渡されてしまいます。

服役中ジェームズ・ブロックは社会に絶望し、スーザン・ロスを怨み、復讐を決意します。

その間に受刑者のじいさんと知り合いになり、話すうちに透明になれる装置を発明したことを知ります。

じいさんは自分が刑務所から生きて出られるかわからないからと、発明した装置のありかをジェームズに教えます。



刑期を終えたジェームズ・ブロックは懐疑的ながらもじいさんに教えられた場所を探してみると、その家は実在し、聞かされた手順を踏むと銃のかたちをした小さな装置が出てきたのでした。

試してみると、じいさんの話していた通り透明になる装置で、ジェームズは自分の身体で試してみます。

光線を体にあてると焼けるような痛みでとても浴び続けていることはできずその場に倒れ込んでしまいます。

痛みが抜けて鏡をのぞいてみるとこの世のものとは思えないグロテスクな、皮膚のみ透明になり体中の血管が剥き出しになったおぞましい姿になってしまったのでした。



半透明の体になったジェームズ・ブロックはアラバスターと名を変え、自分を裏切ったスーザン・ロスへの復讐に向かいます



亜美という少女は特異な体質を持って生まれ、常におしろいで全身を塗っていなければならないのでした。

おしろいがはがれてしまうと瞳以外はすべて透明なのです。

この少女はジェームズ・ブロックが服役中に知り合った透明になれる銃を発明したじいさん(博士)の孫で、博士の裁判で担当した女性検事が引き取って育てていました。

生まれつき身体が透き通っていることでいじめられて傷ついていました。



透明になる装置を手に入れたら、生まれ持つもので傷つけられたら、裏切られてわき上がる悪というものをドラマチックに描いた作品です。想像しすぎると怖くなってしまいます。



手塚治虫 アラバスター 1巻
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2016年8月19日金曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 10巻

囚われた美木を巡る岳山隆雄との壮絶バトルはさらに激化!!次々と倒れていく「めぐ団」のメンバーたち。だが、圧倒的勝利をもくろむ岳山はケンカのプロを集め、更なる罠を仕掛けてくる。源造は、再び恵の笑顔を取り戻せるのか!?そして気になる恵と源造、2人の恋の行方は・・・!?涙あり笑いありの長編ラブコメディー、ここに完結!!その他、藤木のその後や、小悪魔の謎にせまる外伝2話を完全収録。




花華院美木を守りたい思いから、男の中の男になりたいと願った天使恵(メグ)。

美木にとって一番の不安であり、逃れることの出来ない運命だとあきらめていたことから救い出したことで、メグは願いを叶え、その結果、メグと美木は魔本に出会う前後の記憶を取り戻すことになります。



本編とは別に収録されている外伝2話(1つは藤木の爆笑後日談でした)を読んで小悪魔がどうして恵と美木の2人に呪いをかけたのかとか、蘇我源造が幼いときにもメグと美木のふたりに関わっていて、高校でメグに再会し、小学校3年生くらいに会ったことがあり、メグをガラスから助けたというエピソードが、メグと美木の記憶から小悪魔によって消されていた、実際にはあった出来事だったというのが補足されていて面白かったです。

恵、美木、源造、小林一文字、藤木一郎、安田太助。

そして田中桂子といったやりとりや胸の内が面白く、めぐ団のそれぞれの男らしさが楽しい作品でした。



西森博之 天使な小生意気 19巻
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西森博之 天使な小生意気 20巻
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2016年8月18日木曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 9巻

異国のイケメン王子との一件もひと段落し、ほっとしたのも束の間、美木が新しい魔本を発見!!再び例の小悪魔を召喚しようとするが、なぜか可愛いいカッパが出現!?しかも、今回取引相手に選ばれたのはミスター普通・藤木!!見事カッパの試練をクリアーし、藤木は男を上げることが出来るのか?




花華院美木をとられるかも、という危機感から小林一文字に対抗心を抱く天使恵(メグ)。

美木のことが異性として好きかどうかはわからないけど、メグにとっては一大事で、たいていのことには冷静だけど、美木のことになるとこうまで慌ててしまうとか、という展開のめぐがかわいらしかったです。

また、小林も蘇我源造に言われるまで自分が美木のことが好きだということに気がつかなかったのも面白かったです。



西森博之 天使な小生意気 17巻
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西森博之 天使な小生意気 18巻
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2016年8月17日水曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 8巻

ハプニング連発の「大和撫子杯」も終り、やっと平穏な日々を取り戻した恵。と思いきや、今度は恵の16歳の誕生パーティーを父が大々的に開催。その上招待客は、18歳以上のセレブ限定だから、源造たちはお呼びじゃない!!しかも、パーティー会場で、ある国の超イケメン王子様が、恵に大接近!!さあ、この最大のピンチにどうする源造!?




小悪魔の呪いを一時的に押しのけて本来持っている力で天使恵(メグ)を助けようとする花華院美木。

小林一文字の仮説が確かなら、小悪魔は何のために呪いをかけたのかが気になります。

カッパがちょっとおかしかったです。



西森博之 天使な小生意気 15巻
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西森博之 天使な小生意気 16巻
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2016年8月16日火曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 7巻

宿敵・桂子からの宣戦布告を受けた恵は、誰が一番女らしいかを競う「大和撫子杯」にムリヤリ参加するハメに…。男性パートナーとゴールを目指すこの大会。源造は幸運にも恵に選ばれチョー浮かれ気分。なごやかムードでスタートしたのだが、突然の凶悪ヤンキー軍団登場で一転、緊迫の展開に!!爆笑とハラハラ満載の「大和撫子杯』。優勝は誰の手に!?




なにかにつけて天使恵(メグ)と張り合おうとする田中桂子のキャラ、蘇我源造のメグに対する感情振れ幅の激しさが面白いです。

祭や大和撫子杯、争いなどのイベントなんて必要ないと思えるくらいそれぞれのキャラが次に何を言うのかが楽しみです。

この巻で一番大笑いしたのは、大和撫子杯の一日目が終り、宿泊先でのメグと桂子の攻防です。

なんだろう、どうしてこんなに面白いんだろう。

花華院美木がただのか弱いお嬢さんではないことに驚きました。

なんかフワフワして掴みどころがなく、めぐをからかえる唯一のキャラだったのに。

めぐが呪いで女の子になっちゃったときに、美木にもなにか呪いをかけているのかもしれない展開になってきました。



西森博之 天使な小生意気 13巻
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西森博之 天使な小生意気 14巻
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2016年8月15日月曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 6巻

恵を女の子の姿にした「魔本」を再び発見!!これで“男に戻れる”と、ひと安心の恵。それを聞いて源造たちが騒然としているなか一人冷静な恵。と、思いきや、やはり内心どこか複雑な感じ…!?そんな恵がとった、源造たちに対するチョー大胆な行動は!?ドキドキの急展開に、目が離せない!!




表紙の天使恵(メグ)と花華院美木は何を話しているんだろう。

メグの神経が耳に集中しているかのような表情なので、このひそひそ話の後、面白いことが起こるんじゃないのかなと、いろいろ想像してしてしまいます。



美木、小林一文字、藤木一郎、安田太助が真面目に友人、仲間、憧れの人のことを心配しています。

魔本の呪いがめぐから蘇我源造に替わったことをよかったと思う源造、源造を心配する小林、藤木はそうでもないけど、呪いについて分析し、自分なりの仮説を立てようとする安田。

偶然つながりを持ったおかしな仲間たちの頑張りと、めぐの男まさりな振る舞いと純情なところの描き方が面白かったです。



西森博之 天使な小生意気 11巻
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西森博之 天使な小生意気 12巻
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2016年8月14日日曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 5巻

長い間、海外にいた恵の母が突然の帰国!!恵に男友達がいることを知った母は、「めぐ団」のメンバーの中に相応しい相手がいるかどうかを見極めると、いきなり面接を始めることに…。突然の出来事に、テンション上がりっぱなしの源造たちは、それぞれ自己アピールを開始!!見事、恵の母の目に留まり、恋人候補になるのは一体誰!?




天使恵(メグ)の男心より女心がわかってしまう自分に戸惑っているのが可愛らしかったです。

ファミレスでの花華院美木、小林一文字、藤木一郎、安田太助の会話のメグを男にしてはいけない何かとはなにか。

そして、メグはあれほど男に戻りたいと願っていたのに、本当に戻れるとなると迷いが生じるのはなぜなんだろう。

源造のメグに対する行動力はかっこいいです。



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2016年8月13日土曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 4巻

源造たち「めぐ団」に加えて、天敵・田中桂子も転校してきて、恵のまわりはいつも大騒ぎ!!そんな中、今度は恵の無二の親友である、美木に許嫁の存在が発覚!!でも、それは家同士が勝手に決めたことで、うかない様子の美木。そんな状況に全然納得のいかない恵は、婚約解消をさせる為「めぐ団」を引き連れて強行手段を決行するのだが…!?




蘇我源造の男として自分の主張を貫きたいのと、恵に好かれてたいために曲げてしまう間のとっても短い葛藤と面白かったです。

「何もいらないし、何度でもつきあう!」

の源造の台詞はかっこよかったです。



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2016年8月12日金曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 3巻

恵の迷惑をかえりみず、源造たちは勝手に「恵を守る会」を発足!!毎日、朝から晩まで恵に付きまとう日々。そして何故か、舞台は大阪へひょんなことから女泥棒と出会ってしまった恵は、あれよあれよのうちに事件に巻込まれていく。だが、恵を追って大阪にやって来た源造と藤木により、何とか解決するかにみえたが…?




花華院美木はなんか変だなって感じます。

何を考えているのだろうと気になってしまう存在で、天使恵(メグ)や蘇我源造、小林一文字、藤木一郎、安田太助のやりとりを冷静に突っ込みを入れるところは、激しい動きや揺れる心で笑わせてくれる源造とは違うおかしさを生み出してくれて楽しいです。



新たに個性的で恵の天敵キャラ、田中桂子が登場します。

小林の地味さ、小林の頑張っているようで空回りしているところが面白かったです。



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2016年8月11日木曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 2巻

ついに恵は、自分を女に変えた“魔本”の手がかりを掴んだ!?果たして、魔法が解けて念願の男に戻ることができるのか?そして源造の新たな恋ライバル、イケメン・小林の登場で、物語はますます騒がしくなる一方!小悪魔に呪いをかけられるわ、ヤクザに絡まれるわで、眩しくて小生意気な天使の周りは、今日もドタバタが絶えない!




女性が乱暴な言葉や行動をとることを極端に嫌う小林と、魔本のピエロが登場します。

天使恵(メグ)と蘇我源造は妙なところで気が合い面白さを誘います。

源造のメグへのまっすぐさとその暑苦しいほどの求愛をばっさりと切り捨てるメグも面白いです。

読んでいて引っかかったのは花華院美木。彼女は何を考えているのかわかりづらいです。なにか変。



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西森博之 天使な小生意気 4巻
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2016年8月10日水曜日

西森博之 天使な小生意気 ワイド版 1巻

誰もが羨む超美少女・天使恵。でも彼女にはとんでもないヒミツが…!?




皆が恐れる最強の不良・蘇我源造(そがげんぞう)は登校中に出会った同級生の美少女・天使恵(あまつかめぐみ)に惚れてしまう。恵はケンカがメチャクチャ強くて言葉遣いも乱暴、それにはとても深い理由が…!?でも、そんなのお構いナシの源造は、あの手この手で恵に猛アタックを開始!!更に、同じく恵にゾッコンの平凡な同級生・藤木と安田も加わり、争奪戦は早くもデッドヒート!!




蘇我源造が一目惚れした美少女天使恵は普通ではない、あるヒミツを抱えた少女なのでした。

それは6年前、彼女が9歳のときに遭遇した不思議な体験に遡ります。

恵と幼なじみの花華院美木はピアノの稽古をサボってブラブラしていました。

何か面白いことはないかと河原を歩いていると、ゲームに出てくるような魔法使いの格好をしたおじさんを見つけます。

そのおじさんはちびっ子に追い回されていました。弱い者の味方をする性格の恵はおじさんにつき、ちびっ子から助け出します。



恵は助けたお礼に何かくれとおじさんにねだりました。すると、おじさんは魔本「天の恵」という怪しげな本を差し出しました。

捨てた方がいいよ、という美木の言葉を聞かず、どんな本なのか開いてみると、中からピエロが現れました。

そしてそのピエロは、

「一つだけ、どんな願いも叶えてやろう」

と言います。恵は迷わず、

「世界一男らしい男の中の男にしてください」

と願い事をしたところ、まばゆい光に包まれました。



輝きがおさまり美木が恵の姿を見ると信じ難いことが起こっていたのでした。

なんと、世界一の男らしい男の中の男どころか、見た目が世界一女らしい女の中の女に変えられてしまったのでした。

怒りのあまり、恵は魔本「天の恵」を川に放り投げてしまいました。



元に戻る手段を失って現在に至ります。



男だった恵がピエロによって女に変えられてしまってから6年間、恵は女として生きてきたのでした。

男に戻るために魔法使いのおじさん、もしくは、魔本を探し続けたけど見つけられず高校生になってしまった恵と美木。

果たして恵は男に戻れるのでしょうか。



6年の間、女で過ごし、同性からも羨まれる容姿と、その前の9年間男だった名残の男っぽい性格と行動を併せ持つ不思議な魅力を持つ女の子になった天使恵。

不良と怖れられた源造に求愛され、藤木、安田というファンを獲得し高校生活はスタートします。



恵の幼なじみの美木が恵を観察し反応する様子や源造が一直線に恵に求愛するところが面白いです。



西森博之 天使な小生意気 1巻
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西森博之 天使な小生意気 2巻
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2016年8月9日火曜日

朝倉世界一 デボネアドライブ 3巻

そして、みんなの夏が終わる…。

危機また危機の連続で、デボネア一行大ピンチ…!遥かなる道の果て、終着の地“津軽”が近づき、ハラハラ、ドキドキ、マッタリ、トローンな、旅も終わる…の?オシャレでキュートで不思議で切ないロード・コミック唖然呆然断然ハッピーな、ラストシーンをお見逃しなく!




絶賛の嵐を呼ぶ当代唯一のファンキー・ラブリー・クレイジー・ロードコミック、ついにフィナーレ!!

文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品!!



登場人物がこの世界で活き活きとしていてるのが感じられる作品です。1巻、2巻と読んできたから3巻がより面白く感じるんだろうけど、人の繋がりが面白かったです。



エチゼンくんの寝言が笑えます。もうあの海の夢は見なくなりそうです。

旅が再会し、フカヒレを食べるためだけに危険を犯す一行。昔対立していた組の賭場に堂々と入っていきます。

サイコロを外しまくるモモヤマさんと純粋だから当たり続ける会長。

残念ながら、一行の正体がバレてしまい、あともう一息のところでフカヒレがおあずけになってしまいます。

モモヤマさんにツッコムエチゼンくん、しかめっ面のモモヤマさんが面白かったです。



浜辺で謎の追ってに挟み撃ちされ、ピンチに陥ったり、恩人に再会し、問題解決に協力したり、占いが当たっていなくて安堵したりして、なんとか無事に津軽に到着し、会長としょう子さんを別れます。目的地に到着し、マリちゃん、エチゼンくん、モモヤマさんも津軽で別れます。

ぬれもなかの秘密はモモヤマさんが知ったら失神するかな?楽しいロード・コミックでした。



朝倉世界一 デボネアドライブ 3巻
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2016年8月8日月曜日

朝倉世界一 デボネアドライブ 2巻

どこまでも、あの道の向こうへ!

遥かなる“津軽”を目指して、クラゲのエチゼンくんと、謎のサーファー美女マリちゃん、オカマのモモヤマさん…ユカイな仲間の、ハラハラ、ドキドキ、マッタリ、トローンな、旅は続きます。オシャレでキュートで不思議で切ないロード・コミック、待望熱望の第2巻!




こんなカッコイイ漫画最近見たことない。絵も世界も全てがカッコイイ。こんな絵、こんな漫画、逆立ちしても描けない。

江口寿史(公式サイトEguchi Hisashi KOTOBUKI-STUDIO 日々メモより)




絵も世界も全てがカッコイイ。そう思います。



ふらっとやって来た死神が鎌で「とん」と頭をこづき、「ほわーん」と身体から意識が抜け出し幽体離脱した会長が大活躍です。

幽体なのに会長は全盛期の顔つきで生命力があふれています。

死神の手助けと幽体の会長の尽力でマリちゃんを救出?脱獄?することに成功します。

その間、エチゼンくんは海の夢でうなされ、海からはクラゲが大量にやってくるし、モモヤマさんは新しい恋の妄想が加速したりします。



フラダンスを披露したり、大事なお金を盗まれたり、再び追われることになったり、会わずにおけるのなら、会いたくなかった人と再会したり、思い出すこともできない人からなんのことかもわからない決着をつけようと言われたりしつつ旅は続きます。

不思議な世界がここにはあります。



朝倉世界一 デボネアドライブ 2巻
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2016年8月7日日曜日

朝倉世界一 デボネアドライブ 1巻

目指すは、遥かなる“津軽”!

エチゼンくんとモモヤマさん、マリちゃんと会長さん…

不思議にアヤシく素敵な仲間が、不思議にアヤシく素敵な日本をドライブする、ファンタスティック・ロード・コミック。みんなが待っていた、誰も見たことのない、懐かしくて新しい、「旅」が始まります。




朝倉先生の全てが私のツボにはまりすぎる。私のかけがえのなかった子供時代にひっぱっていってくれる。もう大好きすぎてゲロ吐きそうだ!

よしもとばなな(公式サイト日記より)




エチゼンくんが居眠り運転をしてしまいました。モモヤマさんに起こされてようやく状況を把握したときにはもう手遅れで、地面やガードレールに車体をこすり、フェンスにぶつかりようやく停車します。

大暴れしたのに車はまったくの無傷でした。モモヤマさんが大量の鼻血を出しただけで済んみました。モモヤマさんとエチゼンくんはなんとか落ち着き、

「遅刻しちゃうわ。早く行きましょう」

車を走らせようとします。

エンジンをかけ出発しようとして前方を見ると、ひとりの女の子がボンネットにすずしげに座っています。

「あの、なにか?」

エチゼンくんが女の子にたずねます。

「あれ見て」

女の子の視線の先にぺっしゃんこになったホンダのバイクが横たわっています。笑顔で右のバックミラーをメリメリと踏んづける様子を縮こまって車内から眺めているふたり。

女の子はチゼンくんとモモヤマさんが約束の時間に遅れそうなのでバイクの修理を後回しにすることを了承し、モモヤマさんとエチゼンくんの車に同情します。



到着したのはあるお宅。

エチゼンくんとモモヤマさんはひだまり社という介護業社で、移動入浴サービスを提供しているのでした。

なんとなく手伝わされることになった女の子。おばあちゃんの入浴を手伝います。

女の子(マリちゃん)の行き届いた心くばりに大いに満足したおばあちゃん。

「ちょっと表の陽にあたってみたいわね」

気力を取り戻したのか、久しぶりにこんなこと言うのです。

それなら、とエチゼンくん。

彼はクラゲ拳の使い手で、術をおばあちゃんに施します。見るからに怪しさでいっぱいの準備運動をするエチゼンくんを不安と緊張でいっぱいの表情で眺めているおばあちゃん。ところが、施術後、支えられながらも自分の足で縁側までたどり着けたのです。

縁側で陽をあびるおばあちゃんの幸せそうな顔。帰り際に、

「マリちゃんまたね。ありがとう」

と、マリちゃんの手を取り感謝するおばあちゃん。

握った手の温もりと人に感謝されたことが心に残るマリちゃん。

エチゼンくんとモモヤマさんはマリちゃんにとって、いままで出会ったことのないタイプの人でした。



バイクが直るまで、マリちゃんはエチゼンくんとモモヤマさんの家に世話になることになりました。

大きなカバンを見て、家出だとエチゼンくんが勘ぐる場面では、エチゼンくんとモモヤマさんの仲の良さが伝わってきます。



お酒を用意し、飲み始めるとすぐに、エチゼンくんはマリちゃんに特製の創作和菓子を食べさせようとします。無理やり食べさせられ続けているモモヤマさんの、

「まさか、あんなものを食べさせるつもり?」

という露骨な拒否反応を遮りつつ、マリちゃんにすすめようとする和菓子は「ぬれもなか」というものです。新しいもの好きなのか、甘いもの好きなのか、マリちゃんはモモヤマさんの心配をよそに味見します。固いのか柔らかいのか、伸びるのか伸びないのか、未知の和菓子ぬれもなかをカプッと口に入れ、くにゅくにゅと怪しい音を立てながらじっくり味わいます。髪の毛が昆布のようになるほど汗をかいて、息が荒くなり、感想を待つエチゼンくん。これまでいい反応がなかったようで、心の中で、いい反応とよくない反応が入れ替わり、気持ちが揺れ動いています。

「この皮おいしいよ」

マリちゃんの思いもかけない感想にびっくりするエチゼンくんとモモヤマさん。なかの餡を改良し、より美味しいぬれもなかを目指すエチゼンくんでした。



バイクが直らなくて、マリちゃんはエチゼンくんとモモヤマさんと一緒に行動するようになりました。

その日は仕事が早めにすみ、それぞれ自分の時間を楽しみます。マリちゃんはサーフィン。エチゼンくんは浜で車に積んである組み立て式の風呂でのんびり湯に浸かっています。モモヤマさんは

「わたしは今超はまってるのがあるから」

とひとりどこかへ行ってしまいます。それぞれ時間を過ごし、エチゼンくんとマリちゃんが家に戻ると、モモヤマさんが超はまっているというものを目撃します。モモヤマさんの趣味が笑えます。



夜、電話がかかってきます。

千葉県の福祉課からのもので、どうやらエチゼンくんとモモヤマさんのひだまり社というのは県から指定事業所証書を受けておらず、偽装したモグリ業者だったのです。

慌てるモモヤマさんといつかバレる日が来るだろうと覚悟していたからなのか動揺することもないエチゼンくん。

再び電話がかかってきて、マリちゃんが出ます。

青ざめるモモヤマさん。

電話は県の福祉課ではなく、ひだまり社への依頼でした。

マリちゃんから依頼者の名前を訊いてエチゼンくんとモモヤマさんは同時反応します。どうやら昔世話になった人の名前だったのです。



依頼主は横村道也。横道会(おうどうかい)という暴力団の会長でエチゼンくんはそこで運転手をしていました。数コマにわたって横村道也会長のハードな生き様が回想されています。

屋敷に到着し、部屋にとおされると、ひとりの老人が背中を向けて立っています。

「ご無沙汰しております。エチゼンです」

挨拶をするエチゼンに、

「誰?」

会長は老化が進んでしまっていて誰のことも覚えていないのでした。会長の妻しょう子さんのひだまり社への依頼は、

「会長を老人ホームへ連れて行ってもらえないでしょうか」

というものでした。

老人ホームは津軽にあり、そこまで送ってほしいというものでした。

運転手をしていた頃、よく会長と話していたエチゼンくん。

昨夜の千葉県の福祉課からの電話で、ここではもう営業できないといことはわかっていたので、しょう子さんの依頼を引き受けます。

事情をまだ話していないので、ひだまり社の仕事を心配するマリちゃん。

「いいのいいの」

軽く受け流すエチゼンくんと後ろめたい表情のモモヤマさん。

しょう子さんに明日来ることを告げ、屋敷をあとにします。

帰りの車中で、マリちゃんは会長を津軽まで送るという依頼を引き受けた理由を知ります。

「この裏切り者」

おばあちゃんに感謝され、エチゼンくんとモモヤマさんはちょっと違うと思っていたから出た言葉だと思います。バイクの修理も終えていないので一緒行こうとマリちゃんを誘うのですが、返事をしないマリちゃん。



翌日、会長としょう子さんを迎えに行くと、屋敷に怪しげなふたりがこそこそと、なにかを嗅ぎまわっています。

エチゼンくんとモモヤマさんが会長を車に乗せ、マリちゃんがしょう子さんを呼びに行くと、しょう子さんが残って怪しげなふたりの気を引くので、その隙に出発するようマリちゃんに言います。軽い身のこなしで車に戻り、

「出して」

としょう子さんを置いて急いで出発します。

怪しげなふたり組みはエチゼンくん、モモヤマさん、マリちゃん、会長を乗せた車を見つけると、車で追いかけてきます。

前途多難な津軽までの旅はこうして始まります。



謎の追っ手を気にかけつつ、モモヤマさんの昔の友達が手助けしたり、カーチェイスして明智左馬助の湖水渡り顔負けのスゴ技が飛び出したり、仲間意識が芽生えたり、エチゼンくん、マリちゃんの過去が明かされたり、会長が幽体離脱してしまったり、モモヤマさんの過去が明かされたり、マリちゃんが謎の追っ手に逮捕されてしまったりします。



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2016年8月6日土曜日

二ノ宮知子 のだめカンタービレ 23巻

最終巻です。やや駆け足気味だった気がします。



「いつの間にか一番大切なのはあいつといる未来になってる」

とようやく気づいた千秋真一と、ユニークな人生の分岐点に立って迷いに迷っている野田恵(のだめ)。

もじゃもじゃコースが4番目の選択肢として浮上しているのが面白かったです。

本気で集中した野田恵(のだめ)の演奏はやはり千秋真一の心を揺さぶり、自然と涙がでてしまうようなピアノで、このまま埋もれさせたくない気持ちでいっぱいになります。



黒木くんとターニャのふたりがいい関係になるのは、黒木くんにとってどうなんだ?と思わせつつの距離感で描き終えたのは、これはこれでいいかな思いました。



野田恵(のだめ)カンタービレは作中に演奏される曲を実際に聴いてみたり、聴きながら読んでいました。

コマから音がきこえてきそうな感覚になり、目から入ってくる情報で頭の中でいろんな音が鳴るという錯覚を覚える作品でした。



二ノ宮知子 のだめカンタービレ 23巻
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2016年8月4日木曜日

二ノ宮知子 のだめカンタービレ 22巻

ついに野田恵(のだめ)がプロの舞台へ。

それを望む人とそうでない人。

シュトレーゼマンが野田恵(のだめ)に、

「なんて先生にならっているの」

ときいて、

「シャルル・オクレール先生」

という名を聞き驚いた顔、シャルル・オクレールとシュトレーゼマンの会話。

シュトレーゼマンは余計なことをしちゃったのかな。

エジプトで初めて入ったバーで、

「おやじ、いつもの」

という野田恵(のだめ)の精神状態はかなり不安定そうです。

野田恵(のだめ)はどういう決断をするのでしょうか。



二ノ宮知子 のだめカンタービレ 22巻
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2016年8月2日火曜日

二ノ宮知子 のだめカンタービレ 21巻

野田恵(のだめ)が千秋真一と共演して感じてみたいと思っていたことを、Ruiは千秋真一との共演で見事にやってのけてしまい、目標を希望を失ってしまいます。

そんな野田恵(のだめ)にシュトレーゼマンが手を差し伸べます。

野田恵(のだめ)を大きく飛躍させようとするシュトレーゼマン。

年老いていくことで聴力が失われてしまう前に、なんとしても、野田恵(のだめ)をこの自分たちが見えている世界に連れて行ってあげたいんだ、という気持ちが伝わってきました。

ギャグはひとまず置いておいて、シリアスな展開になりました。

シュトレーゼマンとオクレールの関係も気になるところです。



二ノ宮知子 のだめカンタービレ 21巻
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