天堂家令息・雅人に嫁いだ伯爵令嬢・鳳城蘭は偽物だった。生きては出られぬという天堂家を恐れた蘭の身代わりを自ら申し出たという娘は「人を助けて死にたい」と言う。
主人公は自分の名前を知らない捨て子です。山に捨てられていたのを山奥で1人で暮らしていた老人に拾われた女の子です。
捨て子の女の子は川で洗濯をしてたら川に浮いている人を見つけ助けます。
助けられ意識を取り戻した女の子は鳳城伯爵家の三女蘭と名乗り、天堂家の雅人様に嫁ぐのが嫌で川に身を投げたのだと言います。
捨て子の女の子は蘭に自分が身代わりとなるから遠くへ逃げろと言います。
捨て子の女の子は鳳城蘭として天堂家に行き雅人に会い挨拶します。
雅人は一目で目の前にいる女の子が蘭ではないと見抜きます。
女の子は説明をします。
雅人は信じられないと言い、短刀を渡します。
女の子は迷うことなく喉に短刀を突き刺そうとします。
雅人は女の子の説明は偽りではないとわかり、手を差し出し短剣を手のひらで受けます。
短刀が手のひらを刺し、女の子はなぜと慌てます。
雅人は本当にやるとは思わなかったと言い、女の子を逃がします。
女の子は家に戻ります。
自分を育て暮れた老人はすでにこの世にいなくて、見よう見まねで作った位牌をじっちゃんに見立ててその日あったことを話します。ふと、雅人の手のひらのケガが気になります。じっちゃんが作った秘伝の薬がケガに効くのを思い出し、再び雅人が住む屋敷へ行きます。邸に侵入し部屋を覗いてみても雅人はいません。薬だけ置いて帰るわけにいかずどうしようか考えていると、背後から鳳城蘭だなと言われ剃刀を突きつけられます。
雅人は自室に向かうところで部屋から物音がしたので警戒します。襖を開けると、鳳城蘭の身代わりで来た女の子がいます。床には女の子に剃刀を突きつけた男が倒れています。
雅人は女の子に刀を突きつけお前がやったのか、何者だ、何故男を相手に倒せるのかと訊きます。
女の子は身を守る術はじっちゃんに教わったと応えます。なぜ戻ってきたと訊かれ薬を持ってきたと応えます。
雅人は女の子の言うことが理解できません。しかし、その理解できないことが面白いと感じ女の子に鳳城蘭になりすますように言います。
女の子は家に帰りたいと雅人に訴えます。
しかし、雅人は女の子に鳳城蘭の身代わりとなりこの屋敷で暮らすよう命令します。
女の子と雅人は叔父が開く茶会に出席することになります。
叔父の直人は鳳城蘭と雅人に恥をかかせたいと思っていて、落とし穴を作ります。しかし、失敗し、自分が落とし穴に落ちてしまいます。
無事に役目を果たした女の子は家に帰ろうと庭に出て塀を越えて屋敷を出ようとします。
直人は恥をかかせるつもりが恥をかかされて泥酔しています。庭で女の子を見つけます。女の子を捕まえ、酔っていたので鬱憤を女の子に向けます。割れたガラス片を手に持ち女の子を傷つけようとします。そこに雅人がやって来て女の子を庇います。雅人はガラス片で脇腹を刺されます。
雅人は女の子に看病され回復します。
雅人は女の子に茶会で鳳城蘭の身代わりを務めたので褒美をやろうと言います。
女の子は家に帰りたいと言います。
雅人は却下します。女の子に鳳城蘭が見つかるまで身代わりを務めろと命令します。
女の子は雅人を助けたことで家に帰ることを許されます。家に帰り畑が無事だとわかり安心します。
雅人が馬に乗ってやって来ます。そして、女の子とじっちゃんが住んでいた家を燃やし、女の子を屋敷に連れ戻します。
女の子は雅人と暮らすことにします。
どういう物語なのか1巻ではわかりません。
雅人が山で育った女の子を気に入って側に置き、女の子が雅人と屋敷で暮らします。
女の子の様子が面白いなと感じて読み始めました。
斎藤けん 天堂家物語 1巻
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●関連リンク
白泉社公式サイト 斎藤けん 天堂家物語
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