秋姫がようやく瞬ちゃんへの気持ちに気がつきました。瞬ちゃんが秋姫に気持ちを伝えるのはいつになるんだろう。
秋姫が悪い天狗になってしまいそうになる寸前になるのかな。
あっという間に学祭の話しあいを始める時期がやってきた。憧れのダンスを勝ちとることができるかどうかが、秋姫たち女子の気になるところ。だが、楽しく充実した学校生活を送りながらも、秋姫の心の中は、漠然とした不安が広がっていた。それは、瞬にとっても、大きな問題となっていて…。
秋姫の抱える不安、自分に残されている時間があと少ししかないかもしれないことや、得体のしれない力が体の奥からあふれてくるのをはっきり感じることなどを瞬ちゃんに打ち明けます。
友人ではなく、両親でもなく、瞬ちゃんに伝えます。
秋姫の不安を軽くさせた瞬ちゃんの言葉がよかったです
。告白そのものだと思いました。
うちの子だと言っていた秋姫が瞬ちゃんを意識し、赤面しています。
普段の瞬ちゃんのぶっきらぼうさは、秋姫にいずれやって来る事態に備えて、どんなことが起こっても平常心を養う修行を小さな時からかかさず行った成果なのかな、と思えるようになってきました。
いつも秋姫に一生懸命な瞬ちゃんでした。
どういう動機なのかはわからないけれど、美術の授業でお面をつくる課題で、タケル君はよりによって鬼のお面を真剣に制作します。
美術の先生に、鬼と天狗について説明を受けた時点で気がついて壊してしまわなければいけない立場なのに、より強く見える鬼のお面を細部にまでしっかり作りこんでいきます。
しかも、お面の目の位置が正しい場所にあるのかどうか、自らかぶって確かめようとします。
タケル君はなにか足りないようでいて、実はしっかりしている人物なのではないかという期待はここでなくなってしまいました。
残念、タケル君。
秋姫が嫌々モミジと行っている修行は、思っているより成果がでていて驚きました。
「最近瞬ちゃんがあたしの見たことのない顔をする」
と感じている秋姫。
恐かったというのもあるけど、秋姫が瞬ちゃんの顔を見ないようにしていたのが原因なんじゃないかと思いました。
校内では男女の誰と誰が話しているのか気になりはじめ、目当ての男の子が他の女の子と話しているのを目撃すると、牽制したりすることがしばしば起こります。
秋姫も例外ではなく、瞬ちゃんやタケル君と仲良く話しているのをこころよく思わない女の子が秋姫をチクチクと口撃します。
前々から気に障っていたのか、天狗の力が大きなったせいか、普段温厚な秋姫は姿を消し、言葉でやり返します。
ほんの少しの怒りは青雲町の気の流れを乱し、鳥の群れをざわつかせます。
瞬ちゃんに呼び止められ、冷静になれた秋姫。
瞬ちゃんは一部始終を見ていたようで、秋姫が悪くなかったことを言う瞬ちゃんの表情がよかったです。
瞬ちゃんはいつも秋姫のことを気にかけていることがよく伝わってきます。
マディ(万里小路亜弓)についても、秋姫にとって彼女がどういう影響を与える可能性があるかじっくり観察しているようです。
秋姫との会話を終え、去っていくマディの後ろ姿を目で追っている瞬ちゃんが何を思っているんだろう。
マディが秋姫の前に現れるタイミングが偶然にしてはできすぎている気がします。
気になっていた赤沢ちゃんと三郎坊のぎこちない仲も描かれています。
瞬ちゃんの代わりに、秋姫の振り付けを教えることになった三郎坊。
秋姫の補講が終わるまでの間校内をウロウロしていると赤沢ちゃんを見つけます。
「おー千洋。姫様に100円もろうたから牛乳でも飲みに行かんかー」
三郎坊が自分のほうから話しかける人なんて赤沢ちゃんくらいなんだろうなと思っていると、このふたり、ときどき一緒に過ごしていたようです。
三郎坊と一緒にいることがかけがえのないことだと感じている赤沢ちゃん。
なのに、三郎坊の求婚をきっぱりと断ります。
赤沢ちゃんの抱えている問題を三郎坊が解決できそうなので、三郎坊との日々が続いていくかどうかは赤沢ちゃん次第になりました。
秋姫の母親春菜の様子がおかしいです。
お山では康徳坊、瞬ちゃん、モミジ、石鎚山五郎坊、福山様、三郎坊、四郎坊、五郎坊、八郎坊、九郎坊、疾風、白妙が勢ぞろいし、秋姫の変化について話し合いが持たれます。
近いうちというのはこの夏休み中を指すのでしょうか。
ダンス練習中の秋姫のところにやってきたモミジが面白いです。
目がコワイです。
俊ちゃんは男子にダンスを教えるのに集中しているのかと思っていると、気にしているのは秋姫で、天狗道についてどんなことでもいいから知りたいとあせっています。
秋姫は最後の夏休みになりそうなことを悟っているのかな。
五郎坊に言ったことはそんなことを連想させます。 マディは瞬ちゃんが好きなのかもしれないと勘ぐる秋姫。
瞬ちゃんにとって自分が負担になっているかもしれないと思い始めます。
どうしてそう思うんだろう。
秋姫が参加するから、瞬ちゃんはおそらく夜の自分の修行を後回しにしてつきあってくれているとは考えないのかな。
不思議です。
秋姫は恋がきっかけで天狗道に堕ちそうな気がしてきました。