銀ちゃんが企画し、みんなで準備を進めてきた村民期待の新しい村おこしイベント“桜祭り”の日が迫ってきた。東京で人気俳優になったスミオも戻ってきて、村人たちは大喜び。そんな中、メグは、スミオと銀ちゃんが秘密にしていたあることを知ってしまい…!?
桜祭りまであと3日。
準備をする村の人によって温度差があり、頑張れるところは頑張りたいがあまり負担になってもいけないと加減に迷い、スミオがすこし見ない間に変化があったことに驚く銀ちゃん。
また、スミオと銀ちゃんの秘密を偶然に聞いてしまったメグは疎外感を感じてしまい、いら立ちをスミオにぶつけてしまいます。
変わることと変わらないこと。この3人の関係は変わってしまうのかな、なんて感じながら読んでいました。
もし関係が変わったとしても、また新たな関係を築けばいいんだ、と銀ちゃんがスミオに頼みごとをしそれを聞いているメグという3人の場面でそう思いました。
桜祭りは思いのほか来場者が多く問題が発生します。
うまく解決できないでめげていると、頑張りはどこかにつながるもので次に期待できるいい話をもらうことができました。
上り坂での銀ちゃんがメグに言ったセリフがなかなかグッときました。
6年後、テレビの向こうで村の宣伝をしているスミオを観ているところでこの話はおしまいです。
変化することで得るなにか。失ってしまうなにか。ゆったりのんびりした村の風景がいつまでもあるいう安心感。
切実な過疎化の問題と景観の維持の両立は難しいです。
村が元気で人が陽気で笑顔なら、戻れる場所であり続けるなら変わることも悪いことではないなと、銀ちゃん、スミオ、メグの3人の行方よりそっちをいろいろ思いめぐらせてしまいました。
短編も面白かったです。
0 件のコメント:
コメントを投稿