2017年5月16日火曜日

志村貴子 志村貴子作品集 かわいい悪魔

かわいい悪魔短編集です。「あたいの夏休み」が好きです。




綺麗なお姉さんは好きですか?謎の魔女っこと優等生男子の不思議な交流を描いた「かわいい悪魔」シリーズが、描きおろしえを加えてついに完結!その他、未収録の傑作短編を一挙収録。志村貴子ファン垂涎のお宝作品集! 気弱なお坊ちゃま・めぐむの前に突然現れたのは、自称“魔女”のお姉さん。不思議な力を使ってめぐむに意地悪したり助けてくれたり…。表題作「かわいい悪魔」の他、銭湯でひとめ惚れをしてしまった女の子の心の揺れを綴る「あたいの夏休み」、憧れの先生が“継母”になってしまった青年(マンが家志望)の苦悩を描く「不肖の息子」など、志村貴子の魅力が光る珠玉の全7編。




●かわいい悪魔

むむむ、これはどういう話なんだ? どう捉えればいい? ハテナマークがいくつか頭の中にプカプカ浮かぶ話でした。

閃きや偶然としか思えない幸運が舞い込んだり念願が叶ったり、そうでなかったりするのは、もしかしたら魔女の仕業なんじゃないかのかなんて想像させてくれる物語でした。



●あたいの夏休み

なにも始まることのなかった淡い恋心。

家族に知られたり、意中の人に気づかれるのは避けたい主人公の女の子かよ。

こういうときにとっさについたうそを本当のことにしようすることに費やすエネルギーって、とてつもなく大きかったりします。

本当はね… という含みを持たせたようなかよちゃんの最後のコマの表情が印象に残ります。



●すてきなあのこ

もう一度やり直せたら同じ過ちは犯さない。なんて思っていても、まったく同じ状況なんて起こりえないから、似たような罠にはまってしまうものなのかもしれません。



●中学生

漫画の物語の状況にあこがれて、想像して真似してみたくて。なのに現実はうまくいかなくて。

漫画のとおりにうまくはいかなくても、現実は漫画にもないようなことが起こることだってあるという、どこかにいそうな女の子の話でした。



●とあるひ

「なんとなく」好きです。



●不肖の息子

仕事も個人的なこともかわいそうな主人公でした。人生チャラ論を思い出しました。えっ? もう終わり? というくらいあっという間の一冊でした。もっと短編も読みたいです。近いうちに読めるだろうスケバンが主人公の短編、もしくは長編作品楽しみです。



志村貴子 志村貴子作品集 かわいい悪魔
(アマゾンのサイトに移動します)

0 件のコメント:

コメントを投稿