前巻から続き、福沢諭吉が大坂北浜三丁目にある適塾に着くまでの人生を描いています。
手塚治虫の曾祖父がこの頃に適塾に入門しているという挿話で、現代の有名人の先祖がこの場所にいたのだという事実を知ることができました。
伊豆では無事船が完成し、プチャーチンがロシア首都ペテルブルグに帰還、クリミア戦争の終結、ナイチンゲールの活躍、イギリス、フランス、アメリカの情勢、宇和島藩では蒸気船の雛形が完成、村田蔵六が江戸に向かい、勝海舟が表舞台に、安政の大地震が発生するところが描かれています。
アメリカでは有名ではないというペリー、嘉蔵の大きな貢献にも関わらず変わらない扱いの低さの話は、アメリカからみた日本という国の知名度のなさ、身分でのみ扱うことになんの疑いも持たない当時の考え方を思い知りました。
みなもと太郎 風雲児たち 幕末編 9巻
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