2016年11月20日日曜日

高橋留美子 境界のRINNE 5巻

鳳に対して冷たすぎるりんねが面白かったです。




りんねに「堕魔死神カンパニー」を継がせるため、強引に結婚指輪(百万円!)を用意し、桜とりんねの結婚を画策する父、鯖人。だまし神に恨みを持つ死神少女・鳳(あげは)の乱入で事態は混沌!!りんね・桜・鳳の三角関係も加わって、もつれにもつれる会社相続騒動!!




美人秘書の正体が知れ、鯖人が登場しりんねのとの関係が明らかになり、ひとり怒るわ、泣くわで忙しい鳳。

育ちがいいからか疑うことを知らず、簡単に騙されてしまう鳳を見て腹を立てるりんねが面白いです。

そして、そこだけ切り取られて見られてしまうと言い訳がたたない、というところを桜に目撃されてしまうりんねというオチで終わります。



なんとか前回の疑惑?を晴らそうとするりんねだけど、聞く耳を持とうとしない桜の間に、またしても鳳が登場します。

りんねに鳳を押す翼。

桜にりんねと翼の会話の一部分だけ聞かれて、より苦境に立たされしまうりんねが面白いです。

空回りしている鳳がりんねと桜と翼の中に馴染んでくる日は来るのかな。



百葉箱に先月から図書室にある可動式の本棚が動かなくなったという図書委員の依頼にあまり乗り気でないりんね。

お供えがうれしくないのでした。

六文の言うとおりりんねにとってイヤガラセそのもののお供えでした。

同じ頃、桜も友人たちと図書室での出来事を話していて、見に行ってみることになりました。

一見普通に見える本棚をよく見てみると、本棚の間からヒモのようなものが少しだけ出ています。

桜がヒモに気がつくと同時くらいに翼が現れて、

「中になにかいるな」

聖灰を投げます。

翼があまりにもタイミングよく桜の前に登場するのが面白かったです。

彼は常に桜の近くで待機しているのかな。

考えようによっては翼が桜の前に現れるのはちょっとコワくなってきます。



りんねも図書室に到着します。

開かずの本棚のすきまから出てきてきたのは土佐犬の生霊でした。

ヒモは土佐犬のリードで途中でちぎれてしまっています。

霊道を使って飼い主を探すことになりました。



鳳がフラフラ空を飛んでいると、女の子の地縛霊を発見します。

「ちょっとあんた。成仏できないの?」

話しかけると、地縛霊は失恋話をし始めます。

他人事とは思えない鳳。

事情を訊き、思い出せない大事なこと訊き出そうとしている矢先に、霊道からりんねと桜と六文と翼がヒモをつたって鳳と地縛霊の元にやってきます。

霊道の出口に鳳がいるのを見るや、くるっと引き返そうとするりんね。

一方、偶然の出会いにときめく鳳。

協力してこの件を解決することになります。



はりきっている鳳が桜の話をまったく耳に入れなかったり、地縛霊の思いを自分のものと重ねたりしているところが面白かったです。



陸上部のエースが突然不自然な転び方をするのでなにかの祟りではないかと百葉箱に入った依頼を読むりんね。

久しぶりに桜とふたりで解決します。

翼から今度の日曜日に、桜も通っていた小学校の校庭にある大木、通称「おばけ杉」の根元に埋めた聖石(パワーストーン)を掘り出しに行かないかと誘われた桜。懐かしさもあり二人で行くことになりました。

翼の押さえ切れない嬉しさが声に出ているや、気になって翼と桜のデート場所に現れるりんね、小学校のときの桜とヨータくんのたたかいが面白かったです。



高橋留美子 境界のRINNE 5巻
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