2016年3月15日火曜日

ゆうきまさみ 鉄腕バーディー 1巻

落としたケータイを取りに戻ったばっかりに奇妙なことに巻き込まれてしまいます。

そもそもなんでこの日に臥龍苑なんて行っちゃったんだろう。

行くんじゃなかった、ケータイをしっかり持っていればよかった、という主人公千川つとむのぼやきが聞こえてきそうです。



1ページ目に主人公つとむの短い人生が終ります。

そんな始まりのSF作品です。



誤って原住民(千川つとむ)にひん死の重傷を負わせてしまったのは、科学も文明も地球より数段進んでいる惑星から逃亡中のギーガーを追って地球にやってきた宇宙連邦捜査官バーディー・シフォン。

つとむの肉体は地球的に判断すると完全にアウトの状態でした。

生命維持装置をつけ、なんとか宇宙船まで運び、そこからエコノス=クィル(惑星の名前)の医学研究所で再構成を試みる予定だといいます。

その間、バーディーは自分の身体をつとむと共有し、つとむはこれまでの日常生活を贈り、バーディーは地球で捜査し任務をこなすという奇妙な二心同体の状態で生活を行うこと決意します。



大爆発のあった廃墟ホテル臥龍苑から無傷で生還したつとむを怪しむ警察、そして、バーディーが追っている犯人になんらかの関係がある人物が次々と登場し絡まり合い物語が展開していきます。



面白いのは、つとむとバーディーが会話をするところ。

その場合、姿が外側に出ている方は実際に口に出してしゃべらないと内側にいる方とは会話ができないので、端から見ると、ぶつぶつと独り言を言っているちょっと危ない人間に映ってしまいます。



感情が昂って大きな声を出して訴えるところなどが面白いです。

あと、小道具や宇宙船などのシステム技術やバーディーの身体能力の描き方。

バーディのいた惑星は地球より進んだ文明の設定なので楽しみにしています。



ゆうきまさみ 鉄腕バーディー 1巻
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