2015年12月14日月曜日

新谷かおる QUO VADIS クオ・ヴァディス 2巻

もし、ひとりの人間が老いることなく人類の歩んできた時間のある地点をその目で見、時代を体験できるならどんなだろうと想像させてくれます。


Quo Vadis -何処へ-
“世界の終わり”から降り立った科学者オーディンと、美しい“教授”。数千年ぶりに再会を果たした二人の目的は人類の分岐点を探し出し“終末”への道を覆すこと…。しかし、二人はなぜかヴァンパイアを狩る「評議会」から“真祖”と呼ばれ追われ続ける。なぜ二人が追われるのか?ヴァンパイアの握る秘密とは?美しきハンター・ソフィアとルーの狙いは?そして人類は何処へ向かうのか…。ますます目が離せないファンタジック・サーガ第二巻!



●あらすじ
伯爵に白木の杭で胸を貫かれたソフィアとリズに血を吸われたエドを危機を教授とオーディンが救う。
新たなバチカンのハンター、ルクレチア・パルモ(ルー)が登場し、エドとともにソフィアの行方を探すが、自力で教授とオーディンのもとから去るソフィア。
ソフィアとルーが合流。
エドが帰宅すると部屋にはリズが待っていて、血を分け与える。
ソフィアがバチカンの一員になるエピソードが描かれ、ソフィアとルーが伯爵に遭遇。
ソフィアのカインの剣が伯爵をを捕えようとするがリズを盾にし逃れようとする。盾になったリズに向かってカインの剣が振り下ろされるのをルーがかばう。


真祖(オリジナル、ファースト)と呼ばれるオーディンと教授。
伯爵が真祖の存在を知っているということはほかのメンバーの誰かが吸血鬼の真祖である可能性が出てきました。
氷のソフィアもオーディンや教授と同じ身体を持つこともわかり、さらに深まります。
真祖は一体何人いるんだ?と思いながら読んでいくと、研究所(ラボ)から脱出(ジャンプ)したメンバーの一人ですでに死んでしまったジョシュアがとんでもない男の父親だということがオーディンの口から明らかになります。
ここでバチカンと繋がっていくの?という驚きの展開です。

8000年程生きているオーディンは、
「ああ、退屈だな」
と何度口にしただろうな。オーディンや教授、ジョシュアが脱出(ジャンプ)するより前、もしくは直後にも誰かが研究室から脱出(ジャンプ)した可能性や、ジョシュアが他にもいろいろ遺伝子を操作し、さらに混乱を生む可能性が出てきました。

バチカンのハンター、ルクレチア・パルモ(ポイズン)の陽気さと子供のようなしぐさの教授が見ていて楽しいです。天国の扉っていくつあるのか。主と呼ばれる者とオーディンの他にも持っている人物がいるのでしょうか。


新谷かおる QUO VADIS 2巻
(アマゾンのサイトに移動します)

0 件のコメント:

コメントを投稿