2023年6月4日日曜日

あきづき空太 赤髪の白雪姫 23巻

●114

エイセツはオビに二人で話がしたいと言います。

オビは断ります。

エイセツは諦めて白雪とオビの三人で話します。トウカ・ベルガットを知っているだろうと切り出し、ルギリア領下にトウカ・ベルガットの手の者がいるのではないかと警告があったと言います。

「もし事実なら調べないわけにはいかないんだが…… そこが厄介でね…」

と言われオビは、

「…情報もとがツルガ・ベルガットだから?」

と言います。

エイセツは、

「オビどのに仲介を頼みたい 俺とベルガットの間に入ってくれないか」

と言います。ツルバとは親しくないと言うオビに、

「君は殿下の騎士でツルバどのは殿下に臣従を誓っている それで充分だよ」

と言います。オビはエイセツの意図を理解します。引き受けると言います。


翌朝、オビはリュウが目覚めると、

「ちょっとの間お嬢さんと二人でルギリアの相手よろしく」

と言い出掛けます。


雨の中オビはベルガット邸に着きます。

ツルバはオビの訪問に驚いています。

「どうしました 殿下から何か…?」

と訊くツバルに、

「伯爵に手紙を送っただろ?」

と用件を話します。オビの言葉が思いがけないことだったようで、

「ルギリア伯とお知り合いでしたか…」

と言います。

オビはツルバにエイセツが手紙の内容の信憑が欲しいと言っていることを伝えます。ツルバが率いるベルガット家を信頼していると態度で示すためか、出された水を飲み干します。

ツルバは、

「…… …ベルガット邸で出されたものをあっさり口にしない方がいいですよ」

と驚きを抑えながら言います。

「じゃ 主が来た時には何も出さないでね 実は腹も減ってきてるけど」

とオビは言い、食事を摂りながら話の続きをします。



●115

ツルバは調べていると、リエラ夫人という人物が浮かび上がってきたと言います。怪しいと感じる手紙のやりとりの内容や仮面騎士の夜会の招待状を見せます。


ルギリア邸ではエイセツが白雪に、

「せっかくうちに居るのに 君達の頼みごとの話をしないのかい?」

と話しかけます。

白雪は、今はしないとこたえます。

白雪とリュウにヒアテス騎士団のヨヅミ・イリーズという人物が訪ねてきます。宮廷薬剤師がルギリア邸にいると聞いてやって来たと言います。

ヨヅミは香水を取り出し、これがどんな香水なのかご存知無いだろうかと言います。

シュウが手に取り、エイセツに渡そうとするとヨヅミはなぜか慌てます。

白雪は独特の甘い香りという感想を、リュウはお酒に近いような籠もった感じがすると感想を言います。二人とも香りに思い当たるものはないと言います。

ヨヅミは様子が変です。

白雪は何か事情があるのかと訊きます。

ヨヅミはこたえられません。


ヨヅミが取り乱したのか、体調がおかしいのかわかりません。話しを中断し、一旦部屋で休ませることにします。

白雪が時間を置いてヨヅミを診に行きます。部屋に入り、ヨヅミの様子を観察します。やはり落ち着きがなく、どことなくそわそわしているように見えます。

白雪は会話はまだしないほうがいいと判断し、部屋を出て行こうとします。しかし、ヨヅミに引きとめられます。



●116

白雪はヨヅミに腕を掴まれます。

ヨヅミはぐっと白雪に近づきます。

顔と顔がかなり接近したところで白雪はヨヅミの鼻目掛けて胡椒の粉を押し当てます。

ヨヅミは正気を取り戻します。

白雪とリュウは香水がヨヅミに作用していると確信を持ちます。


正気を取り戻したヨヅミにエイセツがいくつか質問をぶつけます。

ヨヅミはこたえません。

白雪とリュウはリリアスの薬室の人達に協力してもらって香水を分析しようとします。


オビが戻って来ます。

オビは自分がいない間に別の問題が発生していることに困っていそうな表情をしつつ、白雪とリュウの二人に問題がないと分かり安心します。


オビはエイセツに会います。

領内のリエラ夫人と人物を知っているかと訊きます。

エイセツは知らないとこたえます。



●117

オビは仮面騎士の夜会について訊きます。

エイセツはそれなら知っていると言います。

オビはリエラ夫人は仮面騎士の夜会に出席している人物だと言います。その夜会で起こった出来事を話し、夜会に行って探って来ると言います。

エイセツは同行したいと言います。


オビは白雪に話します。

白雪も同行したいと言います。


リリアスでは鈴のところにリュウから小包が届きます。

ユズリが手紙を読み、動きが止まってしまいます。


夜会が行われる邸に馬車で向かいます。

途中オビが、

「もう一人 合流します」

と言います。

エイセツは合流した人物を見て驚きます。その人物はツルバ・ベルガットだったからです。



●118

白雪はツルバに挨拶します。

エイセツも覚悟を決めてツルバに挨拶します。

白雪のひと言から本音で話し始めます。

白雪、オビ、エイセツ、ツルバ、四人が協力し合うことを確認します。夜会について打ち合わせをします。

オビとエイセツは邸に潜入し、白雪とツルバは庭でオビからの合図を待ちます。


潜入したオビがバルコニーに現れます。しかし、事前に交わした合図と異なる合図を送って来ます。

庭で合図を待つ白雪はツルバに、

「オビは言った通りの事をします 絶対に」

と言います。

続きます




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