セレグで起きた事件解決です。
ゼンがハルトに代わりウィラント城の城主になる時、ツルバとタリガのベルガット家はゼンを支える大きな力になれていればいいのになと思います。
●84
木々とオビとツルバはセレグの基地が見える所まで来ています。基地は篝火をたいているかのように明るいので異変を感じ取ります。
トウカはツルバ、タリガ、ゼン全てを消してしまわなければ、今後やっかいな事になると考えています。
ゼンは周囲の刺客は倒します。
基地の中あらゆる場所に刺客が侵入しています。
ゼンはタリガにどうやって部屋を出たと訊きます。
タリガはトウカと話すため見張りを薬で眠らせたと言います。
ゼンはトウカはどうしていると、トウカの部屋に急ぎます。
部屋の扉は閉じられています。
ゼンはタリガに真相を聞き出していると、篝火に薬が仕込まれていて、兵士たちの意識が遠のいていきます。すぐにその場から離れます。全員が多少の薬を吸いこんでしまい、意識が落ちそうになります。
ゼンとタリガは周囲に殺気を感じます。
タリガは、
「……ゼン殿下 ベルガット家というのは最早北での支配力を再び手にする為だけに存在しているのです」
トウカが姿を現します。剣を手にしています。
木々とオビとツルバが戻り、団長にベルガットの仕業だと証明する証拠を手渡し、ゼンのもとに向かいます。何人もの刺客が行く手を遮ります。
「木々!! オビ!!」
大きな声がします。ゼンです。
木々もオビもこの先にゼンがいるのがわかります。
オビは木々にここは任せて早く主の所に行くよう言います。
木々が急ぎます。木々に並走するようにミツヒデが合流します。
二人そろってゼンのところへ走ります。
●85
ゼンとセレグ騎士団とタリガは劣勢に立たされます。
何とかしのいでいると、ミツヒデと木々が間に合います。
ミツヒデは傷だらけのゼンを見て我を忘れそうなほど怒りの形相です。
ミツヒデはトウカを切りつけます。
●86
オビとツルバがやって来ます。
ゼンはタリガに声をかけます。タリガはツルバが生きているので安心します。
トウカは服毒を試みます。ツルバに阻止され、トウカは気を失います。
刺客も全滅し、緊張が解けたのかゼンは気を失います。
全員の回復を待ちます。
●87
近衛兵団ランカは王城ウィスタルに戻り、イザナ陛下にセレグでの事件を報告します。
イザナはランカが青ざめる程恐ろしく不機嫌です。
ゼンが王城に戻ります。イザナに会いベルガット家の処分について意見します。
イザナは考慮すると言い、ゼンは下がります。
イザナはベルガット家当主トウカを幽閉し、領地の半分を没収、伯爵位剥奪します。没収した領地の所有権はウィラント城城主ハルトに移されます。ツルバは子爵位を継ぎベルガット家の当主となります。しかし、ツルバとタリガは当面の間謹慎処分という措置をとられます。
●88
ゼンは白雪に会いに薬室を訪れます。薬室長ガラクから白雪は書庫にいると言われ、書庫に入ります。
扉が開く音がして白雪は誰かが入ってきたのだと作業を止め見てみるとゼンが立っています。
目が合うと白雪は目にいっぱいの涙を浮かべます。
白雪にゼンを力で守ることはできないので、無事に帰って来るのを願いただ待つことしかできないので、とても忍耐のいることだったと思います。
ゼンは白雪に会ってようやく身体の力を抜くことができたようです。
●89
束の間の休暇です。
ミツヒデと木々は別行動です。
ゼンと白雪とオビの三人でのんびり過ごします。
トウカは完全にベルガット家優勢で計画が進んでいたのだから、油断せず一気に片付けなくてはならなかったのに、わざわざ完全に敗北するためにセレグに来たように思えます。彼の悲願があと少しで達成できたはずなのになと思います。
続きます。
あきづき空太 赤髪の白雪姫 18巻
(アマゾンのサイトに移動します)
0 件のコメント:
コメントを投稿