●72
リリアス学問街薬学の館
天幕街の風呂に行って疲れを取り、やって来る風邪の流行に備えて身体を休めます。
北の冬は厳しく、すぐに体調を崩す人が続出します。
薬の調合に緊張する白雪にリュウが師匠から聞いた話を教えます。
みんなで連携して病人の治療にあたります。
リュウは兵士から医師ではないと思われていると知り、頼りないと思われているのはだめだと考えます。
リュウは白雪とともにさらに成長していくつもりでいます。
●73
オリンマリスの王城薬室への報告はシダンが書くことになります。
雪道にオリンマリスの花を咲かせる努力は続きます。
十数か月が過ぎます。
リリアス
白雪とリュウとオビは慣れた様子で日々を過ごします。
ずいぶんゼンには会っていません。
王城ウィスタル。
イザナがゼンの寝室を訪れます。
ゼンはまだ寝ています。人の気配を感じて目を覚ますとイザナがいてびっくりします。
イザナは、
「この城を出てウィラント城に行く気になったら言いなさい」
と言います。
イザナはゼン、ミツヒデ、木々が揃ったところで、
「しばらくセレグを拠点に動け」
と命じます。
●74
ウィラントの城にはハルトがいてここ十数年安定してます。
北の大貴族ベルガット一族が支配していた土地をハルトが変え、リリアスのアールリオン家と二大体制を築き、王室が少しずつベルガットの影響力を排除している状況です。いずれ、ハルトに代わりゼンがウィラントにおいてその役目を継ぐようです。
セレグという場所はそのウィラント城となにか関係がありそうです。
イザナはゼンに力を示させたいようです。
ゼンとミツヒデと木々は途中、ヒサメと会い、一緒にセレグに向かいます。
ヒサメはゼンにセレグ騎士団にベルガット家の者が在籍していると話します。
ゼンはなぜセレグにベルガットなのか、会ってみて判断しようとします。
●75
セレグに到着し、ミツヒデと木々はベルガット家のツルバ・ベルガットとタリガ・ベルガットから挨拶を受けます。
ツルバとタリガはその後ゼンに挨拶します。
ゼンは品定めされているような気がします。
ツルバとタリガは企てがあるようです。
●76
夜、ゼンはひとりでツルバとタリガに会いに行き、話します。
ヒサメは急に求婚しに行くと言い出します。
●77
ヒサメの求婚する相手は木々です。
ミツヒデは冷静ではいられません。
翌日、木々はヒサメの求婚の理由を話します。
セイラン家(木々)に婿をと言っていた五人の内三人が何者かに襲われたと言います。
襲ったものはベルガット家に関係するのではないかとヒサメは睨んでします。
リリアス
オビのところにミツヒデが首謀の疑いがかかっていると知らせが入ります。
●特別編
リリアスに巳早と鹿月がやってきて白雪とオビに会い、食事をして去っていきます。
続きます。
あきづき空太 赤髪の白雪姫 16巻
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