2018年2月6日火曜日

吉田秋生 海街 diary 3 陽のあたる坂道

悩んでも、迷っても、落ち込んでも、出会っても、別れても、嬉しくても、悲しくても、それでも…人は、恋をする。



最初の出会いから季節がひとめぐりした夏…。すずと3人の姉たちは、父の一周忌で再び河鹿沢温泉を訪れた。複雑な思いを胸に抱くすずだが…?家族の「絆」を鎌倉の美しい風景とともに情緒的に描く、大注目のシリーズ第3弾!




揺れる感情をくみ取ろうとしたり、まったく触れもしなかったり、傍観していたりと人間味のあるドラマが面白いです。

自由奔放な陽子さんの現状を訊き、淡々と対処した長女幸にこれまで見せたこともない怒りをぶつけるすず。

一年で、他人だった三姉妹とすずが感情をぶつけ合えるほど親密に確かなつながりを持つようになったんだなと思える場面でした。



濃い一年を送ったというけど、「嫌い」は「好き」よりずっと早く伝わってしまうのかもしれないと感じたすずの感情は敏感な子供心を思い出させてくれました。



「もしも」という選択はすずが成長していくのにあらゆる状況を想像させるのに役立っているなと感じます。



陽のあたる坂道は人の優しさが感じられるいい話でした。

止まった時計は選んだ道に迷いが生じてどんな結論を出すのが望ましいかというのは人それぞれで、どんな結論にしろ自分の中にいい思い出として大事しまえることが大切だなって思いました。



吉田秋生 海街 diary 3 陽のあたる坂道
(アマゾンのサイトに移動します)

0 件のコメント:

コメントを投稿