2024年8月22日木曜日

しおやてるこ たまりば 2巻

社会人の男性川崎春生と高校生中原美和が多摩川の丸子橋の下で会い、美和がハルオに想いを募らせるという物語です。

ハルオは一緒に暮らしている彼女サチと別れる別れないというところでギクシャクしていて家に居たくなくて多摩川の丸子橋の下でボーッとしていると美和の弟たっくんと仲良くなります。

たっくんは姉の美和に丸子橋でおっさんと仲良くなって遊んだと言います。

弟を心配する美和は友だちの高津あやについてきてもらい丸子橋にいるというおっさんに会いに行きます。

美和はハルオに会って、なんだかわからない魅力を感じます。なんとか接点を作りハルオと会う機会を増やそうとします。

ハルオはサチとの関係で精神がすり減っているので美和と交わす会話に癒されていきます。



学校の同級生小杉晴彦は美和が気になり、ぐいぐいアプローチします。美和に好きな人がいて、その人物に会って美和は自分のものだと宣戦布告します。



美和はハルオへのまっすぐな想いが、ハルオは美和の想いに惹かれていくところが、小杉はなんとかして美和に振り向いてほしいと奮闘するところが面白かったです。




MNO(美和 中原 応援)団の男子たちは多摩川の丸子橋の下で休んでいるハルオに会いに行きます。

男子たちは自分たちでは小杉に太刀打ちできないので、ハルオに美和を小杉の魔の手から救ってほしいとお願いします。

ハルオはあっさりと断ります。

美和がハルオに会いにやって来ます。

ハルオに何かしてあげたい美和は自宅に戻りおにぎりを作ってきます。ハルオと楽しい時間を過ごします。

ハルオは美和を家に送る途中サチを見つけます。

美和はハルオに流星群を一緒に見ませんかと誘います。

ハルオはいいよと言います。美和を家の前まで送りおにぎりのお礼を言って別れます。



ハルオは多摩川に戻るとハルオを待っていたサチと話します。

どうやらサチは以前関係があった妻子持ちの男と再開し想いが再燃したようです。

ハルオはサチにその男とヨリを戻したら男の嫁と子供はどうなる、そんな男にサチを渡したくない、また騙されて戻ってくると言います。

サチはこたえません。

ハルオはたっくんがじっと見つめているのに気がつきます。

ハルオが何しているの? と訊くとたっくんは帰ろうと思ったらハルオがいたから見ていたと言います。

ハルオはたっくんに今日の夜多摩川で流れ星を見ようと言います。



たっくんは自宅に帰り美和にしがみつきます。そして、ねーちゃんがんばって!! と言います。

美和はなんのことかわからないまま、ありがとうとこたえます。



夜の10時です。

美和とたっくんは家の前でハルオが来るのを待っています。

ハルオは急いで走ってやって来ます。

多摩川に行き、レジャーシートを敷いて寝っ転がって空を見ます。

気持ちがいいからか、ハルオがいるから安心なのか、美和をたっくんは眠ってしまいます。

ハルオがたっくんを背負って帰ります。



美和はハルオに会いに多摩川に行こうとしたら川に降りる階段の前でハルオに会います。

ハルオは美和に階段の下を指差し、小杉がいることを伝えます。

小杉はあやちゃんといて、美和が来るのを待っているようです

ハルオは美和が小杉を苦手にしているので逃げようと信号を渡りお店に入ります。

美和はハルオとデートしているようで気分が上がります。



小杉は美和を待つ間あやちゃんに、どうしたら美和と仲良くなれるか訊きます。

あやちゃんは知らないと言い帰ろうとすると、小杉に協力しろと言います。



食事を終えハルオは美和に小杉をどう思っているのか訊きます。

美和はいろいろ質問されるにつれさっきまでデートだとはしゃいでいたのに気持ちがどんどん沈んでいきます。

ハルオはちゃんと話し合ったほうがいいと言います。

美和はハルオに気持ちを伝えます。少しの沈黙の後、興奮がこみ上げてきて店を出て走り出します。

ハルオは美和を追いかけます。やっとのことで美和を捕まえて話しをします。別れる寸前の女性がいて、その人に未練があって、そのさみしさを美和で埋めたくないのでこのまま多摩川で会えるおっさんでいさせてほしいと言います。

店に戻り荷物を持って駅に向かいます。

改札の前で美和はハルオにもう一度懸命に想いを伝えます。

ハルオはありがとうと言いつつ想いについては何も言いません。



ハルオが改札をくぐると小杉が現れ、美和を連れてどこかへ行きます。

あやちゃんと店の店員麻生が見ていて、ハルオは麻生に美和を追跡するように頼みます。



小杉は美和を神社に連れていきます。

美和は拒みます。

小杉は諦めません。

美和を見失ったあやちゃんは麻生に美和とハルオに何が起こったのか訊きます。



小杉は美和を祭りに連れていき遊びます。

あやちゃんは美和を見つけ無事だったと安心します。

麻生はハルオに連絡し美和のことを報告します。



翌日美和は髪をばっさり切って学校に来ます。小杉に挨拶し、あやちゃんに会います。

あやちゃんは思いきりショートにした美和を見て驚きます。美和がこれで大人っぽくなれたかなと訊くと、全然とこたえます。

美和はMNO団の男子にも挨拶します。

MNO団の男子たちは美和が声をかけてくれたことや見た目の変化に心を撃ち抜かれます。

ハルオはサチに家を出ると言います。



ハルオはたっくんと多摩川の丸子橋の下でアイスを食べています。

たっくんはハルオがサチと結婚しないとわかり喜びます。

美和はハルオに会いたいのを我慢して自宅にいます。たっくんが帰ってきます。たっくんからハルオとサチが別れたこと、小杉と一緒にお祭りにいたのを見たと言われます。

あやちゃんから電話がかかってきます。

あやちゃんは明日の多摩川花火大会に小杉と新藤が来ると言います。



翌日、小杉はバイクで丸子橋を走っているとハルオとサチを見かけます。ハルオとサチが話しているところに美和を連れて来ます。

美和はハルオとサチと話しをします。花火大会には行かず自宅に帰ります。

ハルオは一人橋の上で花火を眺めています。



あやちゃんは多摩川の丸子橋の下にいるMNO団に美和のことは諦めろと言います。

ハルオがやって来ます。

あやちゃんはハルオに美和のことで怒ります。

MNO団は帰ろうとしたら小杉を見つけます。

小杉は丸子橋の下にいるハルオに会いに行き、美和から離れろと言います。

ハルオは茶化して取り合おうとしません。

小杉は相手にされていないと感じ腹が立ってハルオを殴ります。

ハルオは言われっぱなしで我慢できず殴り返します。そして、気持ちを話します。

ハルオの言うことがあまりに曖昧に感じて小杉はさらに怒りを見せます。

ハルオは呼吸が乱れたかと思ったら吐血してうずくまります。

小杉は驚きます。

あやちゃんが美和の自宅にやって来ます。

二人は多摩川に行き花火大会の日にあったことを話します。

美和はハルオに会いに丸子橋の下に行きます。

小杉はハルオが倒れたので救急車を呼びます。

美和が丸子橋の下に着くと誰もいません。

ハルオのメガネを見つけます。状況が把握できずにいるとMNO団の男子たちが声をかけてきます。

MNO団の男子たちは美和にハルオと小杉が殴り合いをしていたのを見たと言います。

美和はMNO団の男子の一人から携帯を借りてあやちゃんに電話し、小杉の番号を教えてもらい小杉に電話します。

小杉は丸子橋の下に来ると言います。



小杉がやってきます。小杉は美和が持っているハルオのメガネを取ろうとしまう。

美和は抵抗します。

次第に美和と小杉は言い合いになります。

美和はハルオのことしか考えられないと言います。



ハルオから連絡を受けたサチは急いで病院にかけつけます。

ハルオとサチは別れの話をします。

サチが帰り入れ替わりに小杉がやって来ます。

小杉は美和は俺のものだから近づくなと言います。

ハルオは立ち上がります。断ると言い、点滴を抜き着替えて病院を出ていきます。



たっくんはハルオと遊ぶ約束をしていたのに来てくれなかったので家の前で拗ねています。

美和は来られなかった事情を説明します。話していくうちにハルオが心配で泣いてしまいます。

ハルオがやって来ます。ハルオは美和とたっくんの前で泣きます。



美和はハルオと元気になったらまた丸子橋で会おうと約束したので放課後は毎日ハルオが来るのを待っています。

一週間ぶりにハルオがやって来ます。

小杉もやって来て、ハルオと小杉は話しをします。

小杉は美和とは縁がなかったと悟ります。。



美和はハルオをデートに誘いたくて友達に相談します。

小杉が美和に話しかけてきます。話してみて諦めがついたようです。



美和はハルオに会いに丸子橋の下に行きます。

ハルオは美和が来るのを待っています。美和が来るとコンビニで買っておいたスイーツを食べます。そして、恥ずかしそうに一通の手紙を渡します。

美和はラブレターだと思い舞い上がります。

ハルオは以前美和がくれたのを真似たアンケートだと言います。

美和は手紙に書かれた質問にひとつずつこたえます。好きなタイプはという質問にハルオとこたえます。

ハルオは美和にキスをして好きよと言います。

美和は嬉しさのあまり泣いてしまい、自分もハルオが好きだと言います。

ハルオはなんで俺なんか好きになったのと訊きます。

美和は少しの間を置いて、なんでだろうとこたえます。この場面が一番好きです。美和が何か言ってくれると期待して訊いたのに、具体的なことは何ひとつなかったことが面白かったです。

あやちゃんと麻生がやってきます。

美和は状況が信じれずしゃがみ込んでしまいます。



帰り道美和はあやちゃんに感謝します。

ハルオは麻生の店で祝われます。美和との年の差を気にして自分を嫌悪しています。

店を出て橋の上で美和のことを考えていると美和がやって来ます。

美和は自分があまりにも子供であることはわかっていて、それでもハルオが好きだと言います。なんで好きになったのという問いにハルオがどんな人なのかを知りたくて考えていたらいっぱい好きになったと言います。



翌日、ハルオと美和は駅まで一緒に歩いてこれからのことを話します。

終わり。



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