2024年4月12日金曜日

ろびこ となりの怪物くん 3巻

雫が好きだと言うと、ハルはそうでもないと言います。

雫が勉強が大事だと言うと、ハルはフラれたと言います。

ハルが好きだと言うと雫はなんとも思っていないと言います。

雫とハルは互いにひきつけ合っているのに表に出す感情が反発し合います。揺れる心情が面白いです。

雫とハルの心情を描きながら、夏目あさ子、大島の思いが描かれていてそれぞれの心情を考えながら読み進めていくと楽しかったです。

ヤマケンはこれからも登場しそうです。雫に何か影響するのかなと思うとこちらも楽しみです。




「自分がそんなに器用でないことに気づいた」

私は今ハルも恋愛感情を持っていない…

となりの席の超問題児・吉田春への恋心をどうしていいかわからず、逆に封印した水谷雫。

自分への好意を隠さない女の子・大島さんの言葉で、雫への恋心をハッキリ自覚したハル。

なかなかかみあわない2人の恋のベクトル。

だけど、少しずつ変化の兆しも…!



雫とハルは図書館でデートです。

雫は勉強しています。

ハルは勉強する雫をじっと見つめています。

雫はハルの視線が気になり、何か? と訊きます。

ハルは、べ、べつに、と顔を赤らめて言います。

雫は今ハルに恋愛感情を持っていないと言います。

ハルはショックを受けています。

雫は勉強に支障が出るのは避けたいと言います。勉強一筋と決めたのに、心が揺れ動いてぶれてしまう自分を見つめ直します。



夏目あさ子は学校でそれとなく雫に近づきさりげなく恋バナをしようと言います。

雫は試験勉強したら? と話すことはないと言います。



ハルはベンチに寝転んでいます。

大島が通りかかります。

ハルは雫にフラれたと言います。

大島はチャンスだと思います。けれど勇気が出ず何も言えません。

夏目はこそっとハルと大島の会話を聞いていて、ハルを叱ります。



ハルは夏目に怒られて、昔よく怒られた女性のことを思い出します。その女性に言われたことを思い出し、雫のところへ向かいます。

雫はうたた寝をしています。

雫の寝顔を見てハルはいろいろ考えます。雫が目を覚まし、女性に他人に受け入れられたいならまず自分から向き合うことだと言われたことを思い出し、雫に好きだよと言います。

雫は何か言おうとします。何も出てこず諦めて、うん、とだけ言います。

雫とハルは出会って少ししてからの関係に戻ります。



夏目はぎくしゃくしています。

雫は夏目のために試験の範囲をわかりやすくまとめたノートを作り関係を修復します。



試験の結果が発表されます。

1位ハル、2位雫。

雫は納得いかないようです。



雫は塾に通っているようです。

模試の結果とは塾で受けたものでした。模試って何のことなのかなと思っていたのでこれでわかりました。

塾にはハルから金をたかっていた男子がいます。

雫は一緒の塾に通っていることを初めて知ります。でもまだ名前はわかりません。電子辞書が欲しくて、入手する方法を探します。



文化祭の準備が始まります。

雫はササヤンが文化祭で儲けようとしているので協力して電子辞書の購入資金を稼ごうとします。

まずは場所取りです。

雫はハルを連れていき強引に一番いい場所を取りにいきます。

結局ハルが上級生と乱闘になり、一番悪い場所になってしまいます。



雫と夏目とササヤンは買い出しに出かけます。

途中、ハルにたかっていた男子たちに遭遇します。

雫と塾が一緒だった男子は雫に文化祭のチケットが欲しいと言います。男子はヤマケンと呼ばれています。

雫はヤマケンに文化祭の招待チケットを渡します。



学校帰り、雫はハルに会います。バッティングセンターに寄ったら

みっちゃんがハルはご飯を買いにいかせたというので待っていたようです。

雫は唐突に私はハルを好きにならないよ、と言います。

ハルはなんだいきなりと言います。

雫は答えは決まってるのに期待だけさせるなんていちばんひどいでしょう? と言います。

ハルは、いいよ、そんなもん俺が変えてやると雫に近づきます。触れられるくらい近くに接近したところで夏目が言ったことを思い出し、自制します。

ハルが雫の顔を見ると、雫は顔を真っ赤にしています。雫は思いきりうろたえています。帰る! と言って走って行きます。

ハルも雫の表情を見て動揺しています。

雫がどうしてもハルを意識してしまう場面がよかったです。



文化祭です。

雫のクラスの出し物はゾンビハウスというお化け屋敷です。

客の入りは上々で皆楽しんでいます。中でも驚かせる役のハルは大忙しです。ハルはこんなにも人に求められたのは正直初めてだ、とノリに乗っています。



ヤマケンの集団がやって来ます。

雫は先日のハルとのやりとりを思い出しています。

優山とみっちゃん(満善みつよし)も文化祭にやって来ます。

ヤマケンは方向音痴のようで友達とはぐれてしまい雫と遭遇します。

夏目もやって来て雫にハルを探してくれとササヤンから言われたと伝えます。

雫はヤマケンに友達はハルと一緒にいるらしいから一緒に来る? と言い、ヤマケンはついていきます。



ハルは鶏小屋にササヤンの仲間といました。

雫はハルにササヤンが呼んでると伝えます。

ハルは雫がヤマケンと一緒にいるので不快なようです。

ヤマケンはハルの様子を見て、雫の肩に触れ、おいおいハル、女につめんなよみっともねーと言います。

ハルは俺には触れるなと言って、ヤマケンが触れることには何も言わない雫に食ってかかります。

雫はべつに、と言い、ヤマケンはハルを怒らせるようなことを言います。

ハルはヤマケンに殴りかかります。

ヤマケンはよけます。よけたので横にいた雫にハルの拳が当たってしまいます。

ハルは雫に謝ります。

しかし、雫はおそろしく冷たい目で金輪際、私の半径2メートル以内に近づくなと言い去っていきます。



夏目は雫を追いかけ、ハルに悪気はなかったと言います。

雫はハルに振り回されるのはうんざりだと言います。でもハルをふりきることができないとも言います。

夏目は男女の情だと言います。

雫は不思議そうに、ハルが私といるのは自分が一人になりたくないだけ、たまたま私が都合がよかっただけだと言います。

夏目の表情が固まります。一番近くにいてくれる人を特別だと思うのは当たり前で、雫はハルのことをそういうふうに思えないのかと言います。

雫は思うと言い、でも夏目には関係のない話だと突き放します。



ヤマケンと仲間は雫と夏目が話しているのを盗み聞きしています。

雫が夏目と別れ、ヤマケンは雫のところへ行きお詫びのかき氷を持って話しかけます。ハルは雫に嫌われてまた一人ぼっちだ、あいつにあんま求めすぎんのも酷だと言います。

雫はべつにハルに求めてことなんてないと言います。

ヤマケンはなんでハルをふりきれないのか教えてやると言います。

雫は夏目との会話を聞いていたのだと知ります。

ヤマケンは期待するからだと、相手の言動の中に自分の願望も混ざってるから、ハルをふりきれないんだ、勝手に期待して、でも相手の期待に応えない、ほんと酷だと言います。

雫はハルと夏目を傷つけたんだろうかと言います。

ヤマケンは今さら一人でさみしくなっちゃった? と言います。

雫は今までも一人だったけどさみしいと思ったことはないと言います。

ヤマケンはさみしいというのは相手がいるから感じるもんだと言います。

雫はヤマケンの言葉に納得します。気づかされることがたくさんあり、ヤマケンをすごいと言います。

ヤマケンは雫の中で何かかが刺さったようだと感じ驚いています。

雫はふと視界に知った顔を見つけます。優山を見つけます。声をかけようとしたらヤマケンが雫の口をふさぎ、雫を連れて使っていない教室に逃げ込みます。

ヤマケンは優山が苦手なようです。

雫はハルと優山とヤマケンの関係を知ります。話していたら教室に誰かが入ってきます。雫とヤマケンは隠れます。入ってきたのはハルと大島でした。



優山とみっちゃんは歩いているとハルに遭遇します。

ハルは優山を見つけると、大島を連れて逃げます。逃げた先が雫とヤマケンが隠れていた教室でした。

ハルと大島が話しているのを、雫とヤマケンが聞いていると、優山が教室に入ってきます。



みっちゃんは夏目を見つけます。

夏目は雫に言われたことで落ち込んでいます。

みっちゃんは夏目を慰めます。



ハルは優山とふざけ合った後教室の窓から逃げていきます。

優山は雫を見つけ、用があると言うと、ヤマケンが間に入り雫には道案内を頼んでる途中だと連れ出すのを拒みます。

優山は雫に封筒とハルの靴を渡し、大島と教室を出ていきます。

雫とヤマケンも仲間が来たので教室で別れます。



雫はハルを探し、優山から渡された靴を届けます。

ハルは大島を盾にしてしまったことを反省しています。

雫はあんたは馬鹿だ、でも私も一緒で間違えてばかりだと言います。

ハルはそんなに近づいていいのかと言います。

雫はそれは取り消していいと言います。

ハルは大島に、雫は夏目に謝りに行きます。

ササヤンが雫とハルと夏目を見つけてサボっているのを責めます。



後夜祭。

雫はハルを見つけます。ハルは眠っています。ハルの髪に触れようとして起こしてしまいます。

ハルは雫が触れようとするので、シズクの考えることはわからんと言います。ないと言いながらあるし、近寄るなといったりするし、それなら押せば落ちんのか、押しても落ちねーのかどっちだと言います。

雫は胸の内を明かします。ハルを思うことで勉強が手につかなくなるのは嫌で、勉強することで自分が自分でいられるんだと言います。全部言い切らないところでハルは雫を抱きしめます。

雫はハルの温もりに安心感を感じます。そして、ハルのことをちゃんと考えると言います。

続きます。




ヤマケンの仲間の名前がようやくわかります。トミオ(富岡)、マーボ(昌弘)、ジョージ(城島)です。



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